膵石症

出典: meddic

pancreatolithiasis, pancreatic calculus, pancreatic lithiasis
膵管結石症, 膵臓結石
膵石、膵石灰化、慢性膵炎



UpToDate Contents

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和文文献

  • 慢性膵炎・膵石の治療 (特集 膵疾患診療の現状と展望)
  • 乾 和郎,芳野 純治,若林 貴夫 [他]
  • 綜合臨床 60(5), 736-739, 2011-05
  • NAID 40018826574
  • PO-008 十二指腸狭窄術後5年後に発生した膵胆管合流異常を伴わない膵石症の1例(肝・胆・膵疾患,ポスターセッション,病気の子供達に笑顔 小児外科に夢そして革新を,第47回 日本小児外科学会学術集会)
  • 平田 義弘,大浜 用克,新開 真人,武 浩志,北河 徳彦,本多 昌平,薄井 佳子,樫田 博史
  • 日本小児外科学会雑誌 46(3), 602, 2010-05-20
  • NAID 110008016058

関連リンク

gooヘルスケア 家庭の医学。膵石症。膵石症はどんな病気か 膵石は膵管内(すいかん ない)に形成された石(結石)のことで、慢性膵炎(まんせいすいえん)と診断された患者 さんの約40%にみられます。慢性膵炎の進行に伴って合併する頻度が高くなりま.

関連画像

膵石症 の飲み過ぎに注意(膵石症膵石症の治療法は?膵石症かなと思ったら?膵体部に17mmの膵石が存在 膵石症について!


★リンクテーブル★
先読み慢性膵炎
国試過去問095G029」「099E035」「096H031
リンク元膵癌」「膵管」「膵臓結石
関連記事膵石」「

慢性膵炎」

  [★]

chronic pancreatitis
膵炎

疫学

病因

  • アルコール性が最も多く、胆石、栄養障害、家族性の物があるが、特発性のものが多い。(SSUR.628)
アルコール性(50%以上)>特発性>胆石 (QB.B-357)

病態

  • 慢性的な炎症による膵臓の線維化 → 内分泌機能低下、外分泌機能低下、門脈圧迫

症状

代償期には腹痛、非代償期には膵機能の廃絶による諸症状を呈する
非代償期には腹痛は見られる事は少なくなる(burn out現象)

代償期

  • 飲酒、過食、脂肪食で誘発される上腹部痛、背部放散痛

非代償期

検査

  • 腹部単純X線写真:膵石
  • CT:膵管拡張、主膵管の数珠状拡張(QB.B-356)、膵石
  • MRCP, ERCP:主膵管の拡張・狭窄

診断基準

慢性膵炎臨床診断基準2009

慢性膵炎の診断項目

  • ①特徴的な画像所見
  • ②特徴的な組織所見
  • ③反復する上腹部痛発作
  • ④血中または尿中膵酵素値の異常
  • ⑤膵外分泌障害
  • ⑥1日80g以上(純エタノール換算)の持続する飲酒歴

判定

  • 慢性膵炎確診:a,b のいずれかが認められる.
  • a.①または②の確診所見.
  • b.①または②の準確診所見と,③④⑤のうち 2 項目以上.
  • 慢性膵炎準確診:
  • ①または②の準確診所見が認められる.
  • 早期慢性膵炎:
  • ③~⑥のいずれか 2 項目以上と早期慢性膵炎の画像所見が認められる.

診断項目の詳細

  • ①特徴的な画像所見
  • 確診所見:以下のいずれかが認められる.
  • a.膵管内の結石.
  • b.膵全体に分布する複数ないしび漫性の石灰化.
  • c.ERCP 像で,膵全体に見られる主膵管の不整な拡張と不均等に分布する不均一かつ不規則な分枝膵管の拡張.
  • d.ERCP 像で,主膵管が膵石,蛋白栓などで閉塞または狭窄している時は,乳頭側の主膵管と分枝膵管の不規則な拡張.
  • 準確診所見:以下のいずれかが認められる.
  • a.MRCP において,主膵管の不整な拡張と共に膵全体に不均一に分布する分枝膵管の不規則な拡張.
  • b.ERCP 像において,膵全体に分布するび漫性の分枝膵管の不規則な拡張,主膵管のみの不整な拡張,蛋白栓のいずれか.
  • c.CT において,主膵管の不規則なび漫性の拡張と共に膵辺縁が不規則な凹凸を示す膵の明らかな変形.
  • d.US(EUS)において,膵内の結石または蛋白栓と思われる高エコーまたは膵管の不整な拡張を伴う辺縁が不規則な凹凸を示す膵の明らかな変形.
  • ②特徴的な組織所見
  • 確診所見:膵実質の脱落と線維化が観察される.膵線維化は主に小葉間に観察され,小葉が結節状,いわゆる硬変様をなす.
  • 準確診所見:膵実質が脱落し,線維化が小葉間または小葉間・小葉内に観察される.
  • ④血中または尿中膵酵素値の異常
以下のいずれかが認められる.
  • a.血中膵酵素が連続して複数回にわたり正常範囲を超えて上昇あるいは正常下限未満に低下.
  • b.尿中膵酵素が連続して複数回にわたり正常範囲を超えて上昇.
  • ⑤膵外分泌障害

参考

  • hpblondon.com
[display]http://www.hpblondon.com/chronic-pancreatitis
  • hpblondon.com - MRCP
[display]http://www.hpblondon.com/chronic-pancreatitis/index_files/mrcp_chronic_pancreatitis.jpg




095G029」

  [★]

  • 58歳の男性。繰り返す意識消失発作のため入院した。1年前から空腹時にふらつくことがあったが、食後軽快するので放置していた。入院後も意識消失発作を数回起こし、いずれの場合もブドウ糖液の静注で改善した。意識清明。血圧142/88mmHg。呼吸音清。肝と脾とを触知しない。血液所見:赤血球498万、Hb 14.0 g/dl、白血球6,500、血小板20万。血清生化学所見:空腹時血糖43mg/dl、総蛋白7.3 g/dl、アルブミン4.1g/dl、尿素窒素9mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン0.5mg/dl、GOT37単位(基準値以下)、GPT54単位(基準35以下)、アミラーゼ83単位(基準37~160)。CEA 2.0ng/ml(基準5以下)、CA19-9 11U/ml(基準37以下)。腹部ダイナミックCTの動脈優位相で径1cmの濃染像を膵体部に認める。考えられる疾患はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095G028]←[国試_095]→[095G030

099E035」

  [★]

  • 胆嚢癌の発生と関連するのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 099E034]←[国試_099]→[099E036

096H031」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 096H030]←[国試_096]→[096H032

膵癌」

  [★]

pancreatic cancer (M), carcinoma of pancreas
膵臓癌
膵腫瘍
[show details]

疫学

危険因子

ガイドラインより

  • 1. 家族歴 :膵癌,遺伝性膵癌症候群     :13倍
  • 2. 合併疾患:糖尿病,慢性膵炎,遺伝性膵炎  :DMでは2.1倍
  • 3. 嗜好  :喫煙              :喫煙では2倍

HIM.587

  • 喫煙、肥満、非遺伝性の慢性膵炎
  • (はっきりしない)環境因子:食事、コーヒー、アルコール飲酒、胃部分切除の既往、胆嚢摘出術、ヘリコバクターピロリ
  • 糖尿病との関連が示されたが、原因か結果かは明らかでない。

QB.B-336

主要な組織型

  • 外分泌腫瘍のなかの浸潤性膵管癌が80%以上を占める。
  • 多い組織型は以下の通り:
腺房細胞
(腺癌)腺房細胞癌
膵管上皮細胞
(腺癌)膵管内腫瘍・・・膵管癌
管状腺癌 → 最も多い
乳頭腺癌
腺扁平上皮癌
粘液癌
膵管上皮細胞由来
(嚢胞腺癌)漿液性嚢胞腺癌
(嚢胞腺癌)粘液性嚢胞腺癌
粘液産生膵癌

発生部位

  • 膵頭部 → 過半数を占める
  • 膵体部
  • 膵尾部

症状

  • 膵癌診断時には無症状のことが多い。
  • 腹痛(40%)、黄疸(15%)、食欲不振、腰背痛、全身倦怠感、体重減少
  • 腹痛は膵体尾部癌で多い (QB.B-342 SSUR.633) → 黄疸を示さず、切除不能の進行癌となってから上腹部痛や背部痛を訴えるからであろう
  • 膵頭部:胆管並びに膵胆管膨大部閉塞→胆汁色素うっ滞、胆嚢拡大、黄疸
  • 膵頚、膵体:門脈、下大静脈の閉塞 (N.295)

検査

  • 血液検査:腫瘍マーカー:CEACA19-9SLXDUPAN-2SPan-1CA-50。経過観察に用いる。早期発見には役立たない。
  • 超音波検査:不均一な低エコー。主膵管拡張、胆管拡張。
  • CT:膵管の狭窄、尾部膵管の拡張。単純で不正な低吸収像、造影で造影効果のない腫瘤影。近接臓器、リンパ節、血管への浸潤が分かる。
[show details]
  • MRI:T1低信号、T2高信号
  • MRCP
  • 超音波内視鏡:
  • ERCP
  • 動脈造影:腫瘍濃染はみられない。診断、手術適応の決定に用いられる。動脈・静脈に浸潤していれば手術適応はなくなる ← 造影CTで代用できるから今はやられないのでは?

治療

治療のmodality:手術療法、化学療法、放射線療法
治療法の選択:切除可能例では手術療法、手術不能例で遠隔転移が無い場合は化学療法±放射線療法、遠隔転移がある場合には化学療法を行う。
  • 手術療法:
膵頭部癌で黄疸症状のある場合にはPTCDで減黄したのちに手術(QB.B-345)
  • 根治手術:
  • 膵体尾部癌の根治術では脾合併膵体尾部切除術が行われる(QB.B-345)、らしいが。
  • 膵尾部切除術
  • 膵全摘術:悪性膵管内乳頭粘液性腫瘍、多発膵島細胞腫瘍などで生存期間の延長が見込める場合。(SSUR.637)
  • 姑息手術
  • 化学療法
  • 放射線療法

病期分類

  • TNM分類
[display]http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pancreas/pancreas_rule.html
  • 浸潤などを含めた記載方法
[display]http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pathology/templates/pancreas1.html
[display]http://ncc.ctr-info.com/2%E2%96%A0%E2%96%A0action=common_download_main&upload_id=481
[display]http://www.nsknet.or.jp/~nagasato/pcstage.html

参考

  • 1. 日本癌治療学会 - がん診療ガイドライン - 膵癌
[display]http://www.jsco-cpg.jp/item/11
  • 2. Minds 膵癌 (参考1)と同じ
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0037/1/0037_G0000244_GL.html


国試




膵管」

  [★]

pancreatic duct (Z)
ductus pancreaticus
膵臓副膵管主膵管


解剖

膵管の拡張 → 膵管拡張

SRA.515
  • 慢性膵炎:膵石症は慢性膵炎を合併することがあり、主膵管の拡張をきたし、数珠状拡張をきたす。(YN.B)
  • 主膵管型の粘液産生腫瘍:拡張が高度 or 壁から内宮に充実性腫瘍が濃染される場合


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

臨床関連


膵臓結石」

  [★]

pancreatic calculus
膵石 膵石症


膵石」

  [★]

pancreatic calculus, pancreatic stone
結石膵臓膵管


  • 膵管内に形成される結石。慢性膵炎などで認められる。
  • アルコール性慢性膵炎では症結石が膵管分枝までにびまん性に認められるのに対し、特発性や遺伝性膵炎では台結石が主膵管に存在することが多い。
  • 膵液中のラクトフェリンと呼ばれる蛋白質が過剰分泌されて蛋白栓を形成し、カルシウムが沈着して結石となる。


症」

  [★]

sis, pathy
  • 検査や徴候に加えて症状が出ている状態




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