腸腺

出典: meddic

intestinal glands (Z), intestinal gland
リーベルキューン腺
小腸腸液腸陰窩


組織

  • ブルンネル腺 Brunner's gland
  • 十二指腸のみに存在
  • HCO3-を高濃度に含むアルカリ性粘液
塩酸を含む摩粥の中和
  • 交感神経刺激によりブルンネル腺分泌が抑制される
  • リーベルキューン腺 glands of Lieberkuhn
  • 小腸の全体に分布し、開口部はリーベルキューン陰窩としてみとめられる
  • 陰窩上皮細胞(腸上皮細胞)
  • 電解質と水分を含む等張性な液を分泌
  • リガンドが陰窩上皮細胞に作用→細胞内cAMP↑→cAMP依存性Cl-チャネル活性化→
→管腔内負帯電→Na+と水分移動が管腔外に移動
  • 腸の上皮全体(陰窟だけでなく絨毛にも存在)し粘液を分泌
  • HClより腸壁を保護する

臨床関連

  • 分泌性下痢 (コレラ菌による下痢 SP.706,730)
  • コレラ毒素により細胞内のcAMP濃度が上昇する結果、腸上皮細胞が水分と電解質を分泌し続ける。その結果、激しい下痢と脱水症状を呈する。

Wikipedia preview

出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/04 01:10:35」(JST)

wiki ja

[Wiki ja表示]

和文文献

  • 大腸癌の遺伝的リスクの多くは大腸腺腫の発症と相関しうる
  • 妹尾 浩,千葉 勉,CARVAJAL-CARMONA LUIS G. [他]
  • Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 8(2), 3-6, 2013-09
  • NAID 40019800179
  • 造設16年目のIndiana pouch内に偶発的に大腸腺癌が認められた1例
  • 杉田 佳子,石川 弥,平井 祥司 [他],丸 典夫,杉田 敦,西 盛宏,藤田 哲夫,吉田 一成,岩村 正嗣
  • 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica 59(8), 531-534, 2013-08
  • We present a rare case ofcolonic adenocarcinoma occurring in an Indiana pouch. A 68-year-old man underwent radical cystectomy with Indiana pouch urinary diversion for the treatment of bladder cancer 1 …
  • NAID 120005322752
  • Ⅱ-7. 中下部cT3-T4直腸腺癌への化学放射線療法後の手術(腹会陰式直腸切断術) (JSAST 第66回手術手技研究会記事 主題Ⅱ. 癌の化学療法・放射線治療後のサルベージ手術のコツ4~9)
  • PS-319-4 中下部直腸腺癌に対する術前化学放射線療法の効果予測因子の検索(PS ポスターセッション,第113回日本外科学会定期学術集会)
  • 鈴木 俊之,岡田 和丈,田中 彰,中郡 聡夫,小澤 壮治,安田 聖栄,貞廣 荘太郎
  • 日本外科学会雑誌 114(臨時増刊号2), 967, 2013-03-05
  • NAID 110009716472

関連リンク

中腸腺(ちゅうちょうせん)は、節足動物や軟体動物の消化管の中腸の部分に開口する、 盲嚢状の器官。節足動物のものは、脊椎動物の肝臓に相当する栄養摂取にかかわる 多様な生理機能と、膵臓に相当する消化液分泌機能をあわせ持つことから、肝膵臓( ...
腸陰窩(ちょういんか、Intestinal crypt)は、リーベルキューン腺小窩(Crypt of Lieberkuhn gland)、腸腺(Intestinal gland)とも呼ばれ、小腸と大腸の上皮で 見つかっている腺である。 この腺は、エンドペプチターゼやエクソペプチターゼとともに スクラーゼや ...

関連画像

腸絨毛と腸腺(腸陰窩)外膜 : 疎性結合組織 但し 写真下1/3の部分に 時々話題にしている胃底腺型癌 窩 腸 腺 と 呼ばれる 小腸 で 中 に 入り込んで 腸 腺 の 分泌 ② パネート細胞 : 円柱形 絨毛、陰窩、粘膜固有層、粘膜


★リンクテーブル★
先読み腸液
リンク元小腸」「十二指腸」「腸管上皮」「リーベルキューン腺
拡張検索家族性大腸腺腫症」「大腸腺腫」「結腸腺腫症」「十二指腸腺」「大腸腺腫症
関連記事

腸液」

  [★]

intestinal juice
succus entericus
  • 消化酵素を含まない粘液

腸液の分泌

  • 2.4-3 L/day

分泌調節調節

  • 糜粥による機械的刺激、塩酸による炎症性刺激、消化管ホルモン

分泌調節機構

  • 機械的・炎症刺激→腸管神経系→ACh放出→腸液分泌

臨床関連

  • 消化性潰瘍

  交感神経刺激によりブルンネル腺からの分泌が抑制された場合、酸性の糜粥により障害を受けて十二指腸潰瘍を生じる。



小腸」

  [★]

small intestine (Z)
intestinum tenue
管腔内消化
  • 小腸は3大栄養素の消化、吸収を行う重要な部位である
  • 腸液を分泌する

解剖学

定義

組織学

腸腺

生理学

運動の型

  • 1. 食後期
  • a.分節運動 segmentation
  • b.蠕動運動 peristalsis
蠕動ラッシュperistalic rush:急速移動。感染性下痢など腸粘膜の異常刺激による。
  • c. 振子運動
  • 2. 空腹期
消化間欠期伝播性収縮

運動の発生機構

  • 1. 筋原性
腸平滑筋固有リズムによる。ペースメーカーとなる細胞により発生する。
徐波 slow wave、基本的電気リズム basic electric thythm (BER)
  • 2. 神経性
外来神経系
副交感性:促進
交感性 :抑制
内在神経系
胃小腸反射により食後期運動誘発
なお、IMCの調節には外来、内在神経系のいずれも関係する
  • 3. 液性
ガストリン、コレシストキニン、インスリン
食後期運動増大
ガストリン
IMC抑制
モチリン
IMC誘発
セクレチン、グルカゴン
運動抑制

炭水化物の吸収

  • 食物中の3大炭水化物.
  • 1. 二糖類disaccharides
スクロース(グルコース+フルクトース)
マルトース(グルコース+グルコース)
ラクトース(グルコース+ガラクトース)
  • 2.ポリサッカライド
植物性でん粉
アミロース  :グルコースが直鎖状に重合
アミロペクチン:グルコースが樹枝状に重合
直鎖部はα1,4結合
分枝部はα1,6結合
動物性でん粉
グリコーーゲン
  • 3.セルロース
グルコースのβ1,4結合(消化不可)

炭水化物の消化

  • 1. 管内消化
管内消化は、主に口腔、十二指腸で起こる
唾液αアミラーゼと膵αアミラーゼにより、直鎖状に2~9分子重合したグルコースまで分解される
αアミラーゼは直鎖部分(α1,4結合)を加水分解する
唾液αアミラーゼは作用が弱く、また胃で失活する
マルトース(グルコース2分子)
マルトリオース(グルコース3分子)
α1,4結合マルトオリゴ糖(グルコース4-9分子)
α限界デキストリン(グルコース5-9分子、分岐したオリゴ糖)
  • 2. 膜消化 membrane digestion (終末消化terminal digestion)
膜消化は小腸の刷子縁で起こる。
刷子縁にはオリゴ糖消化酵素が存在する。
ラクターゼ:ラクトース→グルコース+ガラクトース
スクラーゼ:スクロース→グルコース+フルクトース
マルターゼ:マルトース→グルコース+グルコース
トレハラーゼ:トレハロース→グルコース+グルコース
αデキストリナーゼ:α1,4結合,α1,6結合の分解(=isomaltase)
グルコアミラーゼ:マルトオリゴ糖(α1,4結合)→グルコース
  • 3. 吸収(炭水化物の90-95%が小腸で吸収される。)
  • グルコース、ガラクトース~一能動輸送
刷子縁膜
Na依存性能動輸送を介して細胞内に取り込まれる。Na+とグルコース(ガラクトース)の共輸送体であるSGLT1が、Na+の濃度勾配を利用して細胞内に取り込む(2次的能動輸送)
外側基底膜
GLUT2による促進拡散により細胞外に拡散する
  • フルクトース
刷子縁膜
GLUT5によるNa非依存的促進拡散により細胞内に取り込まれる。
細胞内
フルクトース+Pi→グルコース+乳酸
外側基底膜
GLUT2による促進拡散により細胞外に拡散する

炭水化物の吸収傷害

腸内炭水化物濃度↑→腸内浸透圧↑     →下痢
         →腸内フローラ(細菌叢) →腸内ガス発生
乳糖不耐症
小腸上皮細胞刷子縁におけるラクターゼ産生不能

タンパク質の吸収

  • 1. 管内消化
胃や膵臓でタンパク質を分解してオリゴペプチド(アミノ酸4個以上)を生成
1-1. 消化酵素の活性化
ペプシン
胃液ペプシノーゲン → (H+が触媒:::) → ペプシン
胃液ペプシノーゲン → (ペプシンが触媒) → ペプシン
トリプシン
膵液トリプシノーゲン → (エンテロペプチダーゼ) → トリプシン
膵液トリプシノーゲン → (トリプシンが触媒::) → トリプシン
その他のタンパク質分解酵素(カルボキシペプチダーゼA,B)
トリプシンが活性化
  • 2. 終末消化 (膜消化+細胞内消化)
刷子縁でオリゴペプチドの分解がおき、そのための酵素ペプチド分解酵素が存在する。
アミノペプチダーゼ
N末から加水分解してアミノ酸を遊離
ジペプチダーゼ
ジペプチドを2個のアミノ酸に分解
ジペプチジルアミノペプチダーゼ
N末よりジペプチドを遊離する
  • 3. 吸収
  • アミノ酸輸送
刷子縁膜
Na+依存性能動的輸送
中性アミノ酸、イミノ酸(プロリン、水酸化プロリン)、酸性アミノ酸:::::::::::Na+非依存性促進拡散
塩基性アミノ酸、中性アミノ酸(疎水基を有するもの)
外側基底膜
Na+依存性能動的輸送、Na+非依存性促進拡散、単純拡散(外側基底膜はアミノ酸透過性高い)
  • ペプチド輸送
刷子縁膜
Na+/H+ antiporter
2H+/ペプチド synporter
細胞内
プロリダーゼ、ジペプチダーゼ、トリペプチダーゼによる分解
外側基底膜
Na+-K+-ATPase

脂質の吸収

  • 1. 食物中の脂質
トリグリセリド(中性脂肪):C14~C18
コレステロール
コレステロールエステル
リン脂質:::::::::主にレシチン
  • 2. 消化
  • 2-1. 乳化
乳化は脂肪水解を速める
胆汁酸、レシチンなどにより1μm以下の脂肪滴形成
  • 2-2. 脂肪水解
膵リパーゼ
トリグリセリド → 2分子の遊離脂肪酸(FFA) + 2-モノグリセリド
コレステロールエステラーゼ
コレステロールエステル → FFA + コレステロール
ホスホリパーゼA2
レシチン → FFA + リゾレシチン
  • 2-3. ミセル形成
脂肪分解産物(モノグリセリド,リゾレシチン,FFA,コレステロール,脂溶性ビタミン)
胆汁酸、レシチンとミセル形成
  • 3. 吸収
ミセルが微絨毛周囲の非撹拝層に侵入→単純拡散により吸収(脂肪の消化・吸収過程の律速過程)
  • 4. カイロミクロン形成
ミセルにより細胞内に脂肪分解産物が運ばれ、滑面小胞体内で脂肪分解産物から脂質が再合成される。その後、リポ蛋白にと結合してカイロミクロンとなり、ゴルジ装置に入りエキソサイトーシスにより絨毛リンパ管に入る。

栄養の吸収部位



十二指腸」

  [★]

duodenum (Z)
消化器系小腸


解剖

first portion 上部、球部
second portion 下行部
third portion 水平部
fourth portion 上行部

上部

-superior part
KA. 291,311,312
KH. 170

血管

下行部 descending part

KA. 297

血管

水平部

horizontal part
KA. 297
KH. 170

血管

上行部

ascending part
KH. 170

血管

組織

1 2 3 4 5 6
上皮 上皮表層の構成細胞 粘膜固有層 腺の構成細胞 粘膜筋板 粘膜下組織筋層 漿膜/外膜
単層円柱上皮 吸収上皮細胞、杯細胞(ムチンノーゲン分泌)、
内分泌細胞、M細胞
腸腺 吸収上皮細胞、杯細胞、
幹細胞、内分泌細胞、
パネート細胞
内輪層、外縱層 ブルンネル腺
(分枝管状胞状腺、
アルカリ性の粘液、
ウロガストロン産生)
内輪筋層
外縱筋層
漿膜 外膜
(下行部水平部)



腸管上皮」

  [★]

intestinal epitheliumintestinal epithelia
腸管粘膜腸上皮腸腺


リーベルキューン腺」

  [★]

gland of Lieberkuhn
腸腺
  1. redirect(腸腺,3)


家族性大腸腺腫症」

  [★]

familial adenomatous polyposis, FAP
家族性大腸ポリポーシス ,familial polyposis coli, FPC, 家族性大腸ポリープ症, familial adenomatous polyposis coli
家族性ポリポーシス familial polyposis syndrome familial polyposis
大腸ポリポーシス
  • familial polyposis syndrome

概念

  • 癌抑制遺伝子APC geneのloss of functionにより、大腸全体にびまん性に腺腫を生ずる。

分類

  • 家族性大腸腺腫症のうち、以下の合併症を伴う物はそれぞれ家族性大腸腺腫症の下位概念として名称が与えられている
SSUR.546によると、Garder症候群 ≒ 家族性大腸腺腫症。すなわち「古典的なGardner症候群の類似疾患である」(SSUR.546)

病因

疫学

  • 70%が遺伝性で、30%が孤発性。

遺伝形式

病変形成&病理

症状

合併症

  • 消化管:大腸。60-70%の症例で → 小腸・胃(胃底腺領域)・十二指腸
  • 消化管外:顎骨内骨腫、顎骨以外の骨病変、網膜色素斑、体表の軟部組織腫瘍、デスモイド腫瘍、歯牙腫、甲状腺癌、子宮癌

診断

検査

治療

予後

  • 大腸癌は20歳ごろから発生、40歳で50%リスク、60歳でほぼ全例。癌により死亡する平均の年齢は42歳。(YN.A-74)

予防

大腸腺腫」

  [★]

adenoma of large intestine
大腸腺腫症腺腫性ポリポーシス adenomatous polyposis結腸腺腫 colon adenoma colonic adenoma、結腸腺腫症大腸ポリポーシス腺腫性ポリープ



結腸腺腫症」

  [★]

colon adenoma
大腸腺腫症大腸腺腫結腸腺腫


十二指腸腺」

  [★] ブルンネル腺

691


大腸腺腫症」

  [★] 大腸ポリポーシス


腺」

  [★]

gland
glandula
腺細胞分泌





★コメント★

[メモ入力エリア]
※コメント5000文字まで
ニックネーム:
コメント:




表示
個人用ツール


  meddic.jp

リンク
連絡