腸肝循環

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enterohepatic circulation
アジピオドングリココール酸ケノデオキシコール酸タウロコール酸胆汁胆汁酸



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/08 20:57:17」(JST)

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和文文献

  • 遷延性黄疸 (特集 これが大切! 1カ月以内の新生児疾患) -- (症候からみた鑑別診断のしかた)
  • 2-II-23 γ-トコフェロールの腸肝循環(一般研究発表,新世紀ビタミン学の展望と先進的展開を目指して,日本ビタミン学会第60回大会発表要旨)
  • 池田 彩子,内田 友乃,市川 富夫
  • ビタミン 82(4), 276, 2008-04-25
  • NAID 110006799466
  • 産科医からみた環境ホルモン問題とその対策 (特集 重金属・環境汚染物質から身を守る)
  • 堤 治
  • アンチ・エイジング医学 4(6), 764-769, 2008-12
  • NAID 40016446165

関連リンク

腸肝循環(ちょうかんじゅんかん、英: Enterohepatic circulation :EC)は、体内の生体 物質や薬物などが、胆汁とともに胆管を経て十二指腸管内に一旦分泌されたのち、腸管 から再度吸収され、門脈を経て肝臓に戻る循環のこと。 極性が高い抱合体は一般に ...
2007年8月31日 ... entero-hepatic circulation. 生体物質や薬物などが胆汁とともに胆管を経て十二指腸 に分泌され、腸管から再び吸収されて門脈を経て肝臓に戻るサイクル。ビタミンD3、 ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6(ピリドキシン)、エストロゲンや肝細胞で ...

関連画像

腸肝循環図1 コレステロールの肝腸循環腸肝循環食品汚染が進み、 化学物質を 腸 肝 循環 とは 腸 と 肝臓 と  の 吸収 と 腸 肝 循環


★リンクテーブル★
先読み胆汁」「胆汁酸」「タウロコール酸」「ケノデオキシコール酸」「アジピオドン
国試過去問098C001
リンク元陰イオン交換樹脂系薬物」「生理的黄疸
関連記事循環」「

胆汁」

  [★]

bile
肝臓胆嚢胆管


  • 0.5-1.0 L/day, pH 8.0-8.6
  • 消化酵素を含まないアルカリ性の分泌液である

分泌部位

部位	胆汁		割合
肝細胞	毛細管胆汁	2/3
胆細管	胆細管胆汁	1/3

分泌経路

  • 肝臓胆汁が総肝管を経由して胆嚢にいたり、ここで濃縮を受けて胆嚢胆汁となる。

機能

  • 1. 脂肪乳化作用
  • 胆汁酸により、直径1μm以下の脂肪滴が形成され、表面積拡大によりリパーゼと反応しやすくなる。
  • 2. ミセルの形成
  • ミセルの直径5nm。胆汁酸は両親媒性であり親水基と疎水基を持つ。
  • 親水性: OH基,ペプチド結合,カルポキシル基
  • 疎水性: 上記部分以外
  • 胆汁に含まれる胆汁酸とリン脂質により、モノグリセリド・脂肪酸とミセルを形成することができる。
  • 3. コレステロールとビリルビンの排出
  • 4. 胃酸の中和

組成

1. 胆汁酸

see HBC.236
  1次胆汁:コレステロールより合成
    コール酸
    キノデオキシコール酸
  2次胆汁:1次胆汁の腸内細菌による代謝(7位の部位のOH基が除去される)
    デオキシコール酸
    リトコール酸
  3次胆汁:肝臓から分泌される状態(可溶性)
    タウロコール酸(タウリンと抱合)
    グリココール酸(グリシンと抱合)

2. 胆汁色素

  ビリルビン:Hbの代謝産物
  間接型(不溶性)
  ↓←グルクロン酸抱合
  直接型(水溶性)(抱合型ビリルビン)
  ↓
  ウロビリノーゲン(腸管)
  ↓
  ステルコピリン(腸管)
  ↓
  排泄

3. 脂質

  リン脂質(主にレシチン)
    不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性)
  コレステロール
    不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性)

4.電解質成分

  陽イオン:Na+(主)、その他K+,Ca2+
  陰イオン:Cl-,HCO3-(アルカリ性)

胆汁の分泌と排出

1. 毛細管胆汁  1-1. 胆汁酸依存性胆汁    胆汁酸と水分の分泌:胆汁酸の腸肝循環に依存。    腸肝循環:肝臓から分泌された胆汁が小腸で吸収され、門脈を経て肝臓に戻り、再び排泄されること。    タウロコール酸・グルココール酸      陰イオンに解離しやすく吸収されやすい。    リトコール酸      非解離型なので糞便中に排泄される。    分泌された胆汁酸の95%は腸肝循環により再利用される。

 1-2. 胆汁酸非依存性胆汁    胆汁酸以外の分泌:Na+,K+,Ca2+,Cl-,HCO3-,ビリルビン(有機陰イオン)    等張性     :Na+,Cl-,HCO3-は血漿濃度に類似

2. 胆細管胆汁  2-1. Na+,HCO3-(高濃度),水の分泌---セクレチンによる  2-2. Na+,Cl-の吸収

3. 胆汁の濃縮(胆嚢)   電解質吸収(Na+,Cl-の能動的吸収)とそれに伴う水の吸収→5-50倍に濃縮

4. 胆汁排出   食後30分で胆嚢収縮開始。液性の調節機構による排出が主である。  4-1. 液性   十二指腸内食物→CCK分泌→オッディ括約筋弛緩・胆嚢収縮   十二指腸内食物→セクレチン分泌→CCKの作用に拮抗   胃内食物→ガストリン分泌→胆嚢収縮  4-2. 神経性   迷走神経性反射→オッディ括約筋弛緩,胆嚢収縮(関与の程度不明)

臨床関連

  • 胆道系に形成された結石。半数以上は無症状SilentStoneである
  • 食後3時間程度で痛痛発作、黄痘などを呈する事がある。
  • コレステロール系結石(全体の70%):コレステロールの過飽和による。
  • ビリルビン系結石(全体の30%):黒色石+ビリルビンCa石
  • その他:炭酸カルシウム石など
  • 皮膚、強膜、粘膜が黄色くなる。
1. ビリルビンの生成過多
2. 肝細胞によるビリルビンの取り込み減少
3. グルクロン抱合障害
4. 胆汁へのビリルビン分泌障害
5. 胆管閉塞
  • 胆汁により皮膚に痒みが出る


胆汁酸」

  [★]

bile acidcholic acid
一次胆汁酸二次胆汁酸
  • コレステロール代謝(FB.404)


生合成

種類

胆汁酸の運命

  • 肝機能が低下した場合、タウリン抱合が進まずに血中の胆汁酸濃度が上昇する。

胆汁酸の吸収

  • クローン病で回腸が障害されると、胆汁酸の吸収が障害され、進行性脂肪吸収障害を来す。

機能

  • 脂質の乳化

臨床関連

  • 黄疸:胆汁酸の皮膚沈着により掻痒を生じる、らしい。
  • 胆汁酸下痢:終末回腸の切除により胆汁酸の再吸収が妨げられ、大腸に流入した胆汁酸が脱水素胆汁酸となり水吸収を阻害して下痢をきたす、らしい。105E043


タウロコール酸」

  [★]

taurocholate taurocholic acid TCA
コリルタウリン cholyltaurine
タウロコール酸塩タウロコール酸ナトリウム
胆汁酸


ケノデオキシコール酸」

  [★]

chenodeoxycholic acid CDCAchenodeoxycholate
ケノコールコラーザレガレンチノ
胆汁酸胆石溶解剤



アジピオドン」

  [★]

adipiodone
-腸肝循環
enterohepatic circulation


098C001」

  [★]

  • 次の文を読み、1~3の問いに答えよ。
  • 68歳の男性。激しい腹痛と嘔吐とを主訴に来院した。
  • 現病歴 : 2日前から食後に軽度の腹痛を自覚していたが放置していた。3時間前から激しい腹痛となり、嘔吐を伴うようになった。
  • 既往歴 : 60歳時に開腹による胆嚢摘出術を受けた。
  • 現症 : 身長162cm、体重58kg。体温36.8℃。脈拍100/分、整。血圧134/86mmHg。上腹部は膨隆し、金属音を聴取する。右上腹部に軽度の圧痛がある。鼠径部にヘルニアは認めない。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球430万、Hb13.8g/dl、Ht41%、白血球8,900、血小板32万。
  • 血清生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素18mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST36単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)、LDH340単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ268単位(基準260以下)、CK48単位(基準10~40)、Na140mEq/l、K4.5mEq/l、Cl102mEq/l。CRP0.4mg/dl(基準0.3以下)。
  • 腹部エックス線単純写真立位像を以下に示す。


  • この病態で亢進するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098B030]←[国試_098]→[098C002

陰イオン交換樹脂系薬物」

  [★]

作用機序

  • 1. 腸管内で胆汁酸を吸着→腸管からの胆汁酸の再吸収↓(cf.腸肝循環)→肝臓に再吸収されてくる胆汁酸↓→肝内コレステロールからの胆汁酸合成↑→肝臓内コレステロール↓
  • 2. 以下のことが同時に起こりうる
  • 2-a. →LDL受容体の発現↑→血液内LDL↓
  • 2-b. →コレステロールの生合成↑→肝内コレステロール↑
2-b.の経路が2-a.の作用を弱める→HMG-CoA還元酵素との併用で薬効が増す

欠点

生理的黄疸」

  [★]

physiological jaundice
黄疸新生児黄疸 neonatal jaundice

概念

  • 新生児にみられる黄疸
  • 生後2-3日頃より始まり、10-14日で消失。
  • ピークは4-5日である。(097G053)

原因

SPE.74
  • 1. 生理的多血症(Ht 50-55%)
  • 2. 赤血球寿命が短い(正期産児で70-90日)
  • 3. 肝臓におけるグルクロン酸転移酵素活性が低い
  • 4. 腸肝循環が盛んである




循環」

  [★]

circulationcirculatecirculatory
血行循環性流通血行路


環」

  [★]

ringcircleannulus
サークル弁輪リング




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