脳血栓症

出典: meddic

cerebral thrombosis
  • 脳血管の血管壁に動脈硬化病変が形成され、その病変自体、あるいは病変を基礎とした血栓形成により脳血流障害を来し脳梗塞を生じるもの。  ≠ 脳塞栓症(心房細動による血栓など脳外の塞栓物質による)


UpToDate Contents

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和文文献

  • 患者本人の生活指導--複数の危険因子を有する脳血栓症患者事例を通じて (特集 急性期病棟における軽症脳卒中患者の退院指導)
  • 鴨打 正浩
  • ブレインナーシング 25(11), 1192-1200, 2009-11-00
  • NAID 40016866237
  • 脳血栓症急性期におけるオザグレルナトリウムとエダラボン併用の治療効果の検討
  • 小澤 常徳,藤井 幸彦,田中 隆一
  • 脳卒中 27(2), 283-291, 2005-06-25
  • NAID 10020404283
  • 1. 脳血栓症増悪例に対する早期リハビリテーションの有用性 (第16回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
  • 大和田 雅信,香城 孝麿
  • リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 42(1), 77, 2005-01-18
  • 脳血栓症例に対してクリニカルパスを導入して治療しているが,2003年1月1日より2004年7月31日まで脳血栓症にて当科入院加療した145例中,3例に高次脳機能障害の出現を経験した.1例はTLAの既往あり,2例は発症より入院までの時間が24時間以上経過していた.症状出現後,可及的早期に脳血管撮影を施行したが,全例に脳主幹動脈の狭窄,閉塞はみられなかった.急性期リハビリテーション施行し神経脱落症状は徐 …
  • NAID 110001867799

関連リンク

脳血栓症(のうけっせんしょう)とは、動脈硬化を基盤にして脳の動脈内に血栓が形成 され血管が閉塞する病気です。悪化と小康状態を繰り返しながら段階的に多発性脳 梗塞へと進行してしまいます。
脳血栓症って? 脳の血管障害には、 ▽血管が破れて出血するタイプ(脳出血) ▽血管 が詰まって血液の流れが悪くなるタイプ(脳梗塞) があります。 詰まるタイプのうち、脳の 血管の狭くなったところに血栓ができるのが「脳血栓症」です。 ほかに脳以外の臓器( ...

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★リンクテーブル★
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関連記事血栓」「脳血栓」「血栓症」「

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cerebral embolism
脳塞栓

原因


脳梗塞」

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cerebral infarction, brain infarction
一過性脳虚血発作 transient ischemic attack TIA
脳塞栓症脳血栓症
  • 神経系 091015II(脳梗塞における血液マーカー),091016III,091016IV

疫学

  • 脳卒中に占める割合:アテローム血栓性梗塞24.1%、ラクナ梗塞22.7%、心原性脳塞栓症19.2%、その他の脳梗塞5.1% (ガイドライン1)

分類

アテローム血栓性脳梗塞

  • 定義:脳を灌流する頭蓋内外の主幹動脈のアテローム硬化を原因とする梗塞
  • 機序:塞栓性、血栓性、血行力学性
  • 血栓性:アテロームプラークの破綻→血管内皮下組織への血小板の付着→血小板活性化・凝集→(主に)血小板凝集塊の形成
  • 血行力学性:主幹動脈の狭窄や閉塞
  • 好発部位:内頚動脈(起始部、サイフォン部)、中大脳動脈(水平部)、後大脳動脈(近位部)、椎骨動脈(起始部、終末部)、脳底動脈
  • 危険因子:高血圧、糖尿病、高脂血症

心原性脳塞栓

  • 定義:心臓内の栓子や心臓を経由する栓子が急激に脳動脈を閉塞する
  • 機序:塞栓性
  • 塞栓性:血液うっ滞→血液凝固カスケードの活性化→トロンビン生成の亢進→フィブリン形成の進展
  • 合併:出血脳梗塞(高率に移行)

ラクナ梗塞 高血圧と関連

  • 定義:一本の穿通枝動脈閉塞による直径1.5cm未満の小さな梗塞
  • 機序:細小動脈硬化、微小塞栓、血栓・塞栓症、血行力学性
  • 細小動脈硬化:高血圧に対抗してリポヒアリノーシス(微小動脈硬化・血管硬化)が起こり血管が狭窄
  • 微小塞栓:脳内外の微少な塞栓物質による
  • 穿通枝動脈の微小粥腫
  • 穿通枝分岐部の分枝粥腫(cf.branch atheromatous disease, BAD)→穿通枝動脈が起始部から閉塞して起こる
  • 危険因子:高齢、高血圧
  • 好発部位:基底核、比較、橋、支障、内包後脚、側脳室外側の大脳深部白質

比較

SQ.515
  アテローム血栓性脳梗塞 ラクナ梗塞 心原性脳塞栓
発症機序 血栓性
塞栓性
血行力学性
血栓症 塞栓性
好発年齢 高齢者 高齢者 若年者もあり
発症時刻 起床時 覚醒時 日中活動時
発症様式 緩徐進行 比較的緩徐進行 突発的
意識障害 軽度 なし しばしば高度
大脳皮質症状 時にあり なし あり
基礎疾患 高血圧
糖尿病
高脂血症
高血圧 心疾患

リスクファクター

  • 高血圧、心筋梗塞、心房細動、糖尿病、高脂血症、無症候性頚動脈病変
血圧:(脳梗塞全般)140/90mmHg以上。(ラクナ梗塞)130/85mmHg以上

生活習慣因子

  • 喫煙、飲酒、身体活動性、食事

検査

画像検査では超急性期には拡散強調画像が有用。CTではearly CT signを確認する。

CT

early CT sign


  • 発症2日後:[show details]

MRI

  • 拡散強調画像:超急性期で梗塞部が高信号を呈する。
  • T1:急性期以降(1日~)に低信号
  • T2:6時間以降に高信号を呈する(細胞腫脹)。

治療

治療 YN.J-81
時期 ラクナ梗塞 アテローム血栓性脳梗塞 心原性塞栓症
超急性期(~3時間) 血栓溶解療法(t-PA静注)
超急性期+急性期 脳保護薬(エダラボン)
急性期(~2週間) 抗血小板療法(アスピリン)
抗血小板療法(オザグレル) 抗凝固療法(ヘパリンワルファリン)
  選択的トロンビン阻害薬(アルガトロバン)
抗浮腫療法(グリセロール)

予後

ガイドライン1
  • 入院時NIH Stroke Scale(NIHSS)スコアの中央値:ラクナ梗塞4、アテローム血栓性脳梗塞6、心原性脳塞栓症14、その他5
  • 退院時のmodified Rankin Scale(mRS)3-5の転帰不良(及び死亡)の割合:ラクナ梗塞22.6%(死亡率1.1%)、アテローム血栓性脳梗塞41.4%(6.9%)、心原性脳塞栓症44.8%(18.6%)、29.8%(10.3%)
  • 重症度:心原性脳塞栓症>アテローム血栓性脳梗塞>ラクナ梗塞

国試

ガイドライン

  • 1. 脳卒中治療ガイドライン2009
[display]http://www.jsts.gr.jp/jss08.html



intracranial thrombosis」

  [★]

脳血栓症頭蓋内血栓症

cerebral thrombosisthrombotic stroke


頭蓋内血栓症」

  [★]

intracranial thrombosis
脳血栓症

大脳血栓症」

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cerebral thrombosis
脳血栓脳血栓症


血栓」

  [★]

thrombus, thrombi TH
血栓症


分類

心筋梗塞における血栓

  • ST上昇型急性冠症候群の症例ではフィブリンと赤血球主体の赤色血栓が認められ、非ST上昇型急性冠症候群で心筋トロポニンが上昇した症例では血小板主体の白色血栓が存在していることが明らかとなった。

参考文献

  • 岡松健太郎1 清野精彦1 水野杏一2, 血管内視鏡を用いた急性冠症候群の洞察(II),日医大医会誌2009; 5(1)
1日本医科大学千葉北総病院循環器内科
2日本医科大学大学院医学研究科器官機能病態内科学


脳血栓」

  [★]

cerebral thrombosisthrombotic stroke
thrombosis cerebralis
脳血栓症大脳血栓症


血栓症」

  [★]

thrombosis(=血栓形成)
coagulation静脈血栓症動脈血栓症


症」

  [★]

sis, pathy
  • 検査や徴候に加えて症状が出ている状態




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