脳脊髄液

出典: meddic

cerebrospinal fluid (KH), CSF
髄液髄液圧
  • 一日あたりの産生量:500-700ml
  • 成人での総量:100-150ml 採取するときはせいぜい10-15ml程度にとどめたほうがよい
  • 脊椎管内:20-30ml
  • 脊髄の下端:約5ml

性状など

SCN.113
  正常 備考
脊髄圧 100-180 mmH2O >200mmH2Oで頭蓋内圧亢進
外観 水様透明  
比重 1.005-1.009  
細胞数 0-5mm3  
蛋白 15-45mg/dl 炎症、頭蓋内出血、腫瘍、外傷、中毒、MSなどでみられる
グルコース 50-75mg/dl 血糖値の60-80%
クロール 120-130mEq/l 結核性髄膜炎の初期で低下



多発性硬化症とギラン・バレー症候群の比較

  • 多発性硬化症細胞・蛋白・IgG・ミエリン塩基性蛋白は軽度から中等度上昇。電気泳動:60-80%でオリゴクローナルIgGバンド、ミエリンベーシック蛋白質陽性。
  • ギラン・バレー症候群蛋白細胞解離(蛋白は上昇するが細胞は正常レベル。発症から1週間後の患者の80-90%の患者で見られる。近位神経根のレベルで血液神経関門の透過性が亢進したことによるのかもしれない)。

臨床関連

  • 圧力
  • 脳脊髄液圧亢進
  • 性状
  • 色調
  • 細胞増多:好中球(細菌性感染症の存在)、リンパ球(ウイルス性や真菌性の感染症、腫瘍性病変の存在)
  • 蛋白増加
  • グルコース減少
  • ミエリン塩基性蛋白出現:多発性硬化症
  • オリゴクローナルバンド出現:多発性硬化症





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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/17 23:13:18」(JST)

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和文文献

  • 生命進化と言語の意味の複雑化を生むデジタル公理系 - 言葉と意味の抗原抗体反応ならびに抽象概念の意味について
  • 得丸 公明
  • 情報処理学会研究報告. BIO, バイオ情報学 2011-BIO-27(20), 1-7, 2011-11-24
  • … らには五官で感じることができない抽象概念を自然発生的に獲得した.これは生命がデジタル信号であるmRNAを獲得し,長期記憶として保持するための DNA,文法である非コーディングRNAが生まれて,複雑に進化をとげてきたことと相似である.本稿では,(i) 言葉と意味の結合は,大脳皮質と脳脊髄液中の免疫細胞による抗原抗体反応である可能性,(ii) 科学的抽象概念の意味はデジタル公理系に支えられていることについて論ずる. …
  • NAID 110008694782
  • 生命進化と言語の意味の複雑化を生むデジタル公理系 - 言葉と意味の抗原抗体反応ならびに抽象概念の意味について
  • 得丸 公明
  • 情報処理学会研究報告. MPS, 数理モデル化と問題解決研究報告 2011-MPS-86(20), 1-7, 2011-11-24
  • … らには五官で感じることができない抽象概念を自然発生的に獲得した.これは生命がデジタル信号であるmRNAを獲得し,長期記憶として保持するための DNA,文法である非コーディングRNAが生まれて,複雑に進化をとげてきたことと相似である.本稿では,(i) 言葉と意味の結合は,大脳皮質と脳脊髄液中の免疫細胞による抗原抗体反応である可能性,(ii) 科学的抽象概念の意味はデジタル公理系に支えられていることについて論ずる. …
  • NAID 110008694723
  • 脳幹スライス標本における中枢ニューロンの生命力に対するポリエチレングリコールの作用
  • 石尾 知亮,平井 喜幸,井上 農夫男,舩橋 誠
  • 北海道歯学雑誌 32(1), 25-34, 2011-09-15
  • … たものである.SD系雄性ラットを用いて舌下神経核,孤束核,最後野を含む前頭断脳幹スライス標本を作成し,30%PEG溶液中に1分間浸漬した後に細胞死のマーカーであるヨウ化プロピジウム(PI)を添加した人工脳脊髄液中で15,60,240分間培養し,直後に4%パラホルムアルデヒドにて回定した.凍結切片を作成し,niss染色を行った後,PI集積部位を蛍光顕微鏡下で同定して各部におけるニューロンの生存率を算出した.その結果 …
  • NAID 120003370699
  • 脳脊髄液減少症
  • 松本 英之,宇川 義一
  • 日本内科学会雑誌 100(4), 1076-1083, 2011-04-10
  • NAID 10029096939

関連リンク

脳脊髄液(のうせきずいえき、cerebrospinal fluid、CSF)とは、脳室系とクモ膜下腔を 満たす、リンパ液のように無色透明な液体である。弱アルカリ性であり、細胞成分は ほとんど含まれない。略して髄液とも呼ばれる。脳室系の脈絡叢から産生される廃液で あっ ...
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関連画像

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★リンクテーブル★
国試過去問108B050」「104E066」「101D048」「108I078」「106A022」「098F040」「099F020」「102I050」「087A030」「104E040」「107I024」「098H074」「089B071
リンク元100Cases 34」「クモ膜」「キサントクロミー」「CSF」「脳脊髄液培養
拡張検索脳脊髄液減少症」「脳脊髄液圧」「血液脳脊髄液関門」「脳脊髄液移行」「脳脊髄液シャント
関連記事脊髄」「脳脊髄」「脊髄液

108B050」

  [★]

  • 次の文を読み、 50~ 52の問いに答えよ。
  • 78歳の男性。意識障害のため搬入された。
  • 現病歴:昨日から 37.4℃の発熱、頭痛および悪心を訴えていた。今朝になって意識がもうろうとしているところを家族に発見され、救急搬送された。
  • 既往歴: 30年前から高血圧症の治療を受けている。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
  • 家族歴:父親が脳出血のため 82歳で死亡。
  • 現症:意識レベルは JCSIII-200。身長 167 cm、体重 68 kg。体温 38.1 ℃。脈拍104/分、整。血圧 106/78 mmHg。呼吸数 20/分。 SpO2 98% (マスク 5 l/分酸素投与下 )。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭に軽度発赤を認める。項部硬直を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。顔面と四肢とに明らかな麻痺を認めない。腱反射に異常を認めない。意識障害のため感覚障害は不明。血液検査と同時に血液培養の検体を提出した。
  • 検査所見:血液所見:赤血球 428万、 Hb 13.6 g/dl、Ht 42%、白血球 14,300(桿状核好中球 16%、分葉核好中球 64%、単球 4%、リンパ球 16% )、血小板 23万。血液生化学所見:総蛋白 6.9 g/dl、アルブミン 3.4 g/dl、AST 24 IU/l、ALT 19 IU/l、 LD 277 IU/l(基準 176~353)、 ALP 283 IU/l(基準 115~359)、 γ -GTP 46 IU/l(基準 8~50)、 CK 124 IU/l(基準 30~140)、尿素窒素 22 mg/dl、クレアチニン 1.0 mg/dl、血糖 106 mg/dl、Na 134 mEq/l、K 4.2 mEq/l、Cl 96 mEq/l。CRP 2.4 mg/dl。
  • 抗菌薬の投与について正しいのはどれか。
  • a 髄液検査の結果を待たずに速やかに開始する。
  • b 髄液検査で圧の上昇があれば開始する。
  • c 髄液検査で多形核球優位の細胞数増加があれば開始する。
  • d 脳脊髄液Gram染色で細菌を認めれば開始する。
  • e 髄液培養で原因菌が判明すれば開始する。


[正答]


※国試ナビ4※ 108B049]←[国試_108]→[108B051

104E066」

  [★]

  • 次の文を読み、64-66の問いに答えよ。
  • 56歳の女性。全身けいれん意識障害のため搬入された。
  • 現病歴   本日起床後、急に頭痛を訴え嘔吐した。1時間くらい横になっていたが頭痛がとれないために、夫がかかりつけ医往診を依頼した。医師の診察中に突然全身けいれんを起こし意識がなくなったため、救急車を要請した。
  • 既往歴   高血圧不整脈(心臓ペースメーカー留置).
  • 生活歴   喫煙歴はない。飲酒歴はない。
  • 家族歴   特記すべきことはない。
  • 現 症   意識レベル: 大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに開眼する。離握手など蘭単な命令には応じるが、言葉は出ない。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧180/100mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直を認める。瞳孔不同(右5mm、左3mm)があり、対光反射は右で鈍い。四肢の運動は良好である。
  • 検査所見   尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 409万、Hb 11.4g/dl、Ht 36%、白血球 12,000、血小板 30万。血液生化学所見: 血糖 226mg/dl、HbA1c 5.6%、総蛋白 7.3g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総コレステロール 198mg/dl、トリグリセリド 99mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、AST 18IU/l、ALT 9IU/l、LD 222IU/l(基準176-353)、ALP 183IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l、K 3.5mEq/l、Cl 101 mEq/l。頭部単純CT(別冊No.15)を別に示す。



  • 次に行う検査はどれか。


  • a 脳波
  • b 脳脊髄液
  • c 脳血管造影
  • d 頚部超音波
  • e 頭部MRI
[正答]


※国試ナビ4※ 104E065]←[国試_104]→[104E067

101D048」

  [★]

  • 次の文を読み、47、48の問いに答えよ。
  • 54歳の男性。意識障害を主訴に来院した。
  • 現病歴: 5年前に1型糖尿病と診断され、インスリン治療を開始した。1週前から38℃台の発熱と咽頭痛とがあり、2日前食欲低下と嘔気とを認めたためインスリン注射を自己中止した。今朝、意識がもうろうとしているところを家族に気付かれた。
  • 家族歴: 特記すべきことはない。
  • 現症: 意識はJCSII-20。身長176cm、体重60kg。体温37.3℃。呼吸数30/分。脈拍92/分、整。血圧124/76mmHg。貧血と黄疸とを認めない。舌は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しない。 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血糖は簡易測定器で測定可能範囲を超える異常高値である。
  • 生理食塩水の点滴と静脈内インスリン持続注入とによって患者の意識レベルは一時改善したが、やがて再び意識障害が進行した。治療方針を決めるために最も有用な検査はどれか
  • a. 頭部単純CT
  • b. 脳脊髄液
  • c. 脳波
  • d. 心エコー検査
  • e. 心電図
[正答]


※国試ナビ4※ 101D047]←[国試_101]→[101D049

108I078」

  [★]

  • 28歳の女性。激しい頭痛を主訴に来院した。 3日前から発熱とともに前頭部痛が生じ、次第に増強してきた。今朝はさらに高熱となり少しぼんやりしていた。意識レベルは JCSII-10。体温 40.2℃。脈拍 140/分、整。血圧 126/72 mmHg。項部硬直と Kernig徴候とを認める。対光反射、眼球運動、四肢の運動および腱反射に異常なく、 Babinski徴候も認めない。血液所見:赤血球 380万、 Hb 12.0 g/dl、Ht 38%、白血球 16,000(桿状核好中球 18%、分葉核好中球 62%、単球 4%、リンパ球 16% )、血小板 18万。 CRP 26 mg/dl。頭部単純 CTで異常を認めなかったので腰椎穿刺を行った。脳脊髄液所見:初圧 240 mmH2O(基準 70~170)、外観は淡黄白色に混濁、細胞数 5,600/mm3(基準 0~ 2)(多形核球 100% )、蛋白 230 mg/dl(基準 15~45)、糖 8mg/dl(基準 50~75)。脳脊髄液の Gram染色で Gram陽性双球菌が見られた。
  • 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 108I077]←[国試_108]→[108I079

106A022」

  [★]

  • 39歳の男性。同性愛者。頭痛を主訴に来院した。 2週前から微熱と全身倦怠感とを自覚していた。 2日前から頭重感を伴うようになった。昨日から持続的な頭痛が加わり、次第に増悪してきたため受診した。これまでの経過で嘔吐したことはないという。意識レベルはJCS I-1。体温37.6℃。脈拍92/分、整。血圧162/70mmHg。呼吸数21/分。 SpO2 96%(room air)。口腔内に白苔を認める。 Kernig徴侯は陽性である。
  • 血液所見:赤血球400万、 Hb13.2g/dl、 Ht41%、白血球6,200、血小板11万。
  • 免疫学所見: CRP8.2mg/dl。 HIV抗体陽性。脳脊髄液所見:外観は水様、初圧200mmH20(基準70-170)、細胞数42/mm3(すべて単核球:基準0-2)、蛋白55mg/dl(基準15-45)、糖40mg/dl(基準50-75)。脳脊髄液の墨汁染色標本(別冊No. 2)を別に示す。
  • 診断として考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106A021]←[国試_106]→[106A023

098F040」

  [★]

  • 次の文を読み、39、40の問いに答えよ。
  • 8か月の乳児。顔色不良を主訴として来院した。
  • 現病歴 : 15時間前に発熱と不機嫌とに母親が気付いた。その後患児は入眠したがすぐ覚醒した。1時間前に顔色不良と元気がないこととが認められた。
  • 既往歴 : BCGは接種済み。1か月前に突発性発疹に罹患している。
  • 現症 : 体重8,410g。体温38.2℃。呼吸数60/分。脈拍160/分、整。顔色は不良で、顔貌は無欲様である。周囲に対する関心が乏しい。背臥位で頭部を持ち上げ前屈させると抵抗があり、同時に股関節と膝関節とが屈曲する。検査所見2%、好中球56%、単球7%、リンパ球35%)、血小板10万。CRP11mg/dl(基準0.3以下)。血液所見:赤血球394万、Hb10.7g/dl、白血球14,500(後骨髄球2%、好中球56%、単球7%、リンパ球35%〕、血小板10万、CRP11mg/dl(基準0.3以下)。
  • 診断に最も必要な検体はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098F039]←[国試_098]→[098F041

099F020」

  [★]

  • 65歳の男性。2週前から徐々に全身倦怠感と四肢脱力とが出現し、起立が困難になったので来院した。1か月前から心不全による両下肢の浮腫に対してループ利尿薬が処方され、毎日服用していた。意識は清明で、四肢近位筋優位の筋力低下を認めるが、感覚と深部腱反射とは正常である。甲状腺機能検査に異常を認めない。
  • 異常が予測されるのはどれか。
  • (1) 血清電解質
  • (2) 血清クレアチンキナーゼ
  • (3) 脳脊髄液
  • (4) 頭部造影CT
  • (5) 頚部単純MRI
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 099F019]←[国試_099]→[099F021

102I050」

  [★]

  • 67歳の男性。両側上肢に力が入らないことを主訴に来院した。半年前から両側上肢の脱力が進行性に増悪した。舌の萎縮・線維束攣綿と両側上肢の筋萎縮・筋力低下・深部腱反射滅弱とを認める。下肢の深部腱反射は亢進し、両側のBabinski徴候が陽性。感覚障害や排尿障害を認めない。診断的意義が最も高い検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102I049]←[国試_102]→[102I051

087A030」

  [★]

  • 胎児の発育についてただしいのはどれか
  • (1) 中枢神経系は外胚葉から誘導される
  • (2) 器官形成期は、環境要因による奇形発生のリスクが最も高い
  • (3) 肺表面活性物質の酸性のは妊娠24週までにほぼ消失する
  • (4) 胎児副腎の胎児層は出生にほぼ消失する
  • (5) 正常胎児の脳脊髄液羊水の生成に関与する
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

104E040」

  [★]

  • 正常脊柱MRIのT1強調像とT2強調像とで、ともに低信号を呈するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104E039]←[国試_104]→[104E041

107I024」

  [★]

  • 未治療の結核性髄膜炎患者の脳脊髄液所見として当てはまるのはどれか。ただし、血糖値は98mg/dlである。



[正答]


※国試ナビ4※ 107I023]←[国試_107]→[107I025

098H074」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 098H073]←[国試_098]→[098H075

089B071」

  [★]

  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)

100Cases 34」

  [★]

☆case34 てんかん発作
症例
23歳 アフリカ-カリブ系 女性 銀行の店員
主訴てんかん発作
現病歴強直間代発作を2回起こしたところを母親が目撃していた。娘の行動次第におかしくなり、また娘は自分のことを話している声が聞こえていた(幻聴)。最近頭痛を訴えていた。体重が減少し、脱毛があった。盗汗と主に足と手の小関節に及ぶflitting 関節痛を訴えていた。服用薬なし。タバコ1日5-10本、アルコール10 unit/week(缶ビール(350ml)6本弱)
既往歴:特記なし(medical or psychiatric history)
家族歴
生活歴:
・身体診断
意識:眠そうだが痛みに反応頚部硬直:なし。頭髪:薄く斑状体温38.5℃。リンパ節:たくさんの部位で触知。
心拍:104/分、整。血圧:164/102 mmHg心血管系呼吸器系腹部:異常なし。
神経所見focal anormalityなし(局所性異常)。乳頭浮腫:認めず。
検査
(血液生化学)
上昇erythrocyte sedimentation rateureacreatinine
低下:hemoglobinwhite cell countplatelet
正常mean corpuscular volumesodiumpotassiumglucose
(腰椎穿刺)
上昇leukocytesCSF protein
正常CSF glucose
(尿検査)
蛋白:+++。血尿:+++。赤血球:++。赤血球円柱:あり。
(その他)
胸部X線:異常なし。ECG洞性頻脈頭部CT正常CSFグラム染色陰性(光顕レベル細菌なし)
glossary
fall out (毛髪などが)抜ける
night sweat 盗汗、寝汗
tonic-clonic generalized seizure 全般性強直間代発作
flit vi (鳥・蝶など)すいすい/ひらひら飛ぶ、飛び回る、飛翔する。(人が)軽やかに通る、行き交う。(時が)(飛ぶように)すぎる。(幻想など)去来する、よぎる、(表情が)かすめる
drowsy adj. 眠い。眠そうな。眠気を誘う。ものうい。眠ったような
stiffness n. 堅いこと、堅ぐるしさ、がんこさ
delirium tremens 振戦譫妄
hypertensive encephalopathy血圧性脳症
alopecia 脱毛
African-Caribbean アフリカ-カリブ系
fit n. (病気の)発作。引きつけ、痙攣。(感情の)激発、一時的興奮、気まぐれ
chorea n. 舞踏病
recreational drug 耽溺性があり乱用される脱法薬物
urgent adj. (物・事が)急を要する、緊急の、背拍質(pressing)。(~を)緊急に必要とする(in)。(S is ~ (with O1) for [in] O2)(人が)(O1(人)に)O2(物・事)をしつこく求める。(人に/~するように)催促する(for/to do)。(要求などが)執拗な。
てんかん発作
・新規発生したてんかん発作原因(ICU.805-806)
薬物中毒(テオフィリンなど)
薬物からの離脱(アルコールなど)
感染症(髄膜炎膿瘍など)
頭部外傷
虚血障害(虚血あるいはびまん性)
・占拠性病変(腫瘍あるいは血腫)
代謝性障害(肝性脳症尿毒症性脳症敗血症低血糖、低ナトリウム血症、低カルシウム血症など)
合併症(ICU.805-806)
全身性てんかん発作場合:高血圧乳酸アシドーシス、高体温呼吸障害誤嚥肺水腫横紋筋融解自傷不可逆性神経学的障害(30分間以上てんかん発作持続した場合)
可能性の高い診断
 全身性エリテマトーデス systemic lupus erythematosus(SLE)
■鑑別診断ポイント
 自己免疫疾患多彩症状を示す。そのため、個々の症状着目して鑑別診断をあげるのではなく、症状検査値の異常を総合的に見て判断する必要がある。
解答
 (第1パラグラフ)SLE病態
精神症状:(SLEは脳で血管炎を呈することで生じる)うつ(depression)、統合失調症様の精神病痙攣(fits)、舞踏病(chorea)、脳梗塞/脊髄梗塞
脳脊髄液:白血球増多(leukopenia)、蛋白増加
血液:自己免疫性溶血貧血(Coombs'-positive hemolytic anemia)がありうる。白血球減少血小板減少症普通にみられる。
症状ループス腎炎普通に見られ、顕微鏡的血尿タンパク尿、ネフローゼ、あるいは腎不全が現れるかもしれない。
関節症状変形を伴わない関節痛(PIP関節(近位指節間関節)、MP関節(中手指節関節)、手関節)
 (第2パラグラフ)SLEの確定診断のための検査治療
 ・すぐにすべきことは降圧薬、抗痙攣薬の投与
 ・確定診断のために次の検査を行っていく(もっとも症例提示された所見で(日本の?)SLE診断基準を満たすけど)
  ・検疫血清検査:抗DNA抗体C3C4
  ・腎生検ループス腎炎程度把握
 ・治療活動性感染がないことを確認 ← 薬物療法ではステロイド免疫抑制薬を使うため
  ・ステロイド静脈内投与、あるいはシクロホスファミドなどの細胞毒性薬(cytotoxic agents)の投与
  ・重症治療抵抗性だったら血漿交換を行う。
■鑑別診断 頭痛/精神病的様態(psychiatric features)/痙攣
髄膜炎脳炎
レクリエーショナルドラッグ中毒(例えばコカイン)
・脳腫瘍
急性アルコール禁断症状振戦譫妄
・高血圧脳症
■KEYPOINT
SLEは特に若いアフリカ系-カリブ系に普通一般的
SLEでは主に神経症状と精神症状をを伴って現れることがある
・白血球低下と血小板の低下はしばしばSLE示唆する
tonic-clonic seizure 強直間代発作
 意識消失とともに全身随意筋強直痙攣が生じ(強直痙攣tonic convulsion)、次いで全身の筋の強直弛緩とが律動的に繰り返される時期(間代痙攣clonic convulsion)を経て、発作後もうろう状態を呈する一連発作
□350ml アルコール5%
350x0.05/10=1.75 unit
細胞毒性薬
 免疫抑制薬や抗腫瘍薬として用いられる。
antimetabolites
アザチオプリン azathioprine
メトトレキセート methotrexate
ミコフェノール酸 mycophenolic acid, ミコフェノール酸モフェチル mycophenolate mofetil
レフルノミド leflunomide
alkylating agents
シクロホスファミド cyclophosphamide


クモ膜」

  [★]

arachnoid mater, cranial and spinal arachnoid
arachnoidea encephali et spinalis
くも膜
脳クモ膜脊髄クモ膜クモ膜下腔


概念

  • 繊細で血管のない膜
  • 脳脊髄液によりクモ膜硬膜に押しつけられており、硬膜クモ膜の間に間隙は存在しない (M.283)

臨床関連

  • 頭部外傷-硬膜縁血腫 (M.482)



キサントクロミー」

  [★]

xanthochromia
髄液キサントクロミー
脳脊髄液
  • 脳脊髄液が黄色を呈するもの
  • 原因:(1)出血に由来する場合(破壊された赤血球からの間接ビリルビン)、(2)高蛋白による場合
(1)出血による場合、脳脊髄液は出血後2-3時間から上清が黄色となり始め、1週間で著明となり、15-20日で退色する(LAB.253)


CSF」

  [★]



脳脊髄液培養」

  [★]

cerebrospinal fluid culture, CSF culture
脳脊髄液


脳脊髄液減少症」

  [★]

cerebrospinal fluid hypovolemiaCSF hypovolemia
頭蓋内圧低下症 intracranial hypotension syndrome、脳脊髄液漏出症

ガイドライン

  • 1.
[display]http://www.pref.kagawa.lg.jp/kenkosomu/sekizui/pdf/guideline2007.pdf


脳脊髄液圧」

  [★]

cerebrospinal fluid pressure
脳脊髄液


  • 健常人の髄液圧:100-180 mmH2O (SCN.112)
  • 200mmH2O以上で頭蓋内圧亢進


血液脳脊髄液関門」

  [★]

blood-cerebrospinal fluid barrier, BCSFB
血液-脳脊髄液関門
血液髄液関門


脳脊髄液移行」

  [★]

penetration into cerebrospinal fluid
脳脊髄液


脳脊髄液シャント」

  [★]

cerebrospinal fluid shunt


脊髄」

  [★]

spinal cord (M)
medulla spinalis









  • 成人の脊髄は大後頭孔からL1-L2の椎骨まで達する (M.279)

解剖




脳脊髄」

  [★]

cerebrospinalcraniospinal
頭蓋脊髄軸


脊髄液」

  [★]

spinal fluid
髄液




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