胸腺細胞

出典: meddic

thymocyte
胸腺リンパ球 thymic lymphocyte
胸腺




UpToDate Contents

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和文文献

  • 転写因子による胸腺細胞分化制御機構
  • 臨床免疫・アレルギー科 = Clinical immunology & allergology 64(1), 58-64, 2015-07
  • NAID 40020540493
  • 急性GVHDの予防
  • 小児再生不良性貧血の診断と治療の進歩 (特集 難治性貧血 : 診断と病態・治療の進歩)

関連リンク

胸腺 T細胞の分化を行うリンパ組織。 ヒトでは5~15歳を頂点として成長し、それ以後は退縮しはじめ、40歳頃から脂肪組織に置き換わる。 構造と機能 胸腺は左右両葉からなり、思春期に最大40gに達した後、退縮する。
胸腺(きょうせん、英: thymus )は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する一次リンパ器官。胸小葉とよばれる二葉からなっており、胸骨の後ろ、心臓の前に位置し、心臓に乗るように存在する。子牛の胸腺は ...

関連画像

免疫発生研究チーム上皮性細網細胞が角化性の変成 胸腺中で行われるT細胞の選択  細胞 と 上皮 細胞 同士 を つ図 胸腺上皮細胞が産生するIL-7 胸腺の解剖図。胸腺は胸部上方

添付文書

薬効分類名

  • 免疫抑制剤

販売名

サイモグロブリン点滴静注用25mg

組成

有効成分:1バイアル中の分量

  • 抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン:25mg
    備考:ウサギ血液由来

添加物:1バイアル中の分量

  • グリシン:50mg
    D-マンニトール:50mg
    ポリソルベート80:2.5mg
    塩化ナトリウム:10mg
    pH調節剤2成分

禁忌

  • 本剤の試験投与でショック状態等の過敏症が認められた患者[〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉の項参照]
  • 重症感染症(肺炎、敗血症等)を合併している患者[感染症が増悪し致命的となることがある。]
  • 妊婦[「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
  • 弱毒生ワクチンを投与中の患者[「3.相互作用(1)」の項参照]


効能または効果

○中等症以上の再生不良性貧血

○造血幹細胞移植の前治療

○造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病

○下記の臓器移植後の急性拒絶反応の治療

  • 腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植


○中等症以上の再生不良性貧血の場合

  • 本剤は下記の重症度基準による中等症以上の再生不良性貧血患者に使用すること。

再生不良性貧血の重症度基準

  • (厚生労働省特定疾患特発性造血障害調査研究班基準(平成16年度修正))1)

最重症

  • 好中球200/μL未満に加えて、以下の1項目以上を満たす
  • 網赤血球 20,000/μL未満
  • 血小板 20,000/μL未満

重症 

  • 以下の2項目以上を満たす
  • 網赤血球 20,000/μL未満
  • 好中球 500/μL未満
  • 血小板 20,000/μL未満

やや重症

  • 以下の2項目以上を満たし、定期的な赤血球輸血を必要とする
  • 網赤血球 60,000/μL未満
  • 好中球 1,000/μL未満
  • 血小板 50,000/μL未満
  • 注)定期的な赤血球輸血とは毎月2単位以上の輸血が必要なときを指す。

中等症

  • 以下の2項目以上を満たす
  • 網赤血球 60,000/μL未満
  • 好中球 1,000/μL未満
  • 血小板 50,000/μL未満

軽症 

  • それ以外のもの

○造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病の場合

  • ステロイド療法によっても十分な効果が得られない場合にのみ適用を考慮すること。

○臓器移植後の急性拒絶反応の治療の場合

  • 本剤は、原則としてステロイド療法で十分な治療効果が得られない場合に使用すること。

○中等症以上の再生不良性貧血

  • 通常、1日1回体重1kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして2.5〜3.75mgを、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液500mLで希釈して、6時間以上かけ緩徐に点滴静注する。投与期間は5日間とする。

○造血幹細胞移植の前治療

  • 通常、1日1回体重1kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして2.5mgを、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液500mLで希釈して、6時間以上かけ緩徐に点滴静注する。投与期間は造血幹細胞移植5日前より4日間とする。

○造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病

  • 通常、1日1回体重1kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして2.5〜3.75mgを、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液500mLで希釈して、6時間以上かけ緩徐に点滴静注する。投与期間は5日間とする。

○臓器移植後の急性拒絶反応の治療

腎移植の場合

  • 通常、1日1回体重1kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして1.5mgを、1バイアル(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして25mg)あたり、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液50mLで希釈して、6時間以上かけ緩徐に点滴静注する。投与期間は7〜14日間とする。

肝移植、肺移植、膵移植及び小腸移植の場合

  • 通常、1日1回体重1kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして1.5mgを、1バイアル(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして25mg)あたり、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液50mLで希釈して、6時間以上かけ緩徐に点滴静注する。投与期間は最大14日間とする。

心移植の場合

  • 通常、1日1回体重1kgあたり抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして1.5〜2.5mgを、1バイアル(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして25mg)あたり、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液50mLで希釈して、6時間以上かけ緩徐に点滴静注する。投与期間は最大14日間とする。


  • アナフィラキシー等の過敏症状を起こすことがあるので、使用に際しては、十分な問診を行うとともに、あらかじめ本剤の試験投与を行うこと。
    試験投与は通常、本剤1バイアルを日局注射用水5mLにて溶解後、その0.5mL(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンとして2.5mg)を100mLの生理食塩液で希釈して、1時間以上かけて点滴静注する。試験投与中は医師が患者の状態を十分に観察し、安全性を確認すること。
  • 本剤又は他のウサギ血清製剤の投与歴のある患者に本剤をやむを得ず再投与する際には、投与に先立って、本剤に対する抗体の有無を確認する等、必要な処置を講じた上で、医師の十分な観察のもと投与すること。
  • 臓器移植後の急性拒絶反応の治療に本剤を投与する際には、血小板を含む全血算値に十分注意し、以下に示す減量基準等を参考に、適切な処置を行うこと。
  • 血小板数が50,000〜75,000/mm3又は白血球数が2,000〜3,000/mm3の場合、本剤の減量を考慮すること。
  • 持続的で重度の血小板減少症(<50,000/mm3)又は白血球減少症(<2,000/mm3)が認められた場合、本剤の投与中止を考慮すること。
  • 心移植後の急性拒絶反応の治療において、1.5mg/kgよりも高用量を投与する期間は、過度の免疫抑制状態の持続を避けるため、5日間までを目安にすること。


慎重投与

  • 薬物過敏症の既往歴のある患者
  • アレルギー素因のある患者
  • 肝障害のある患者[肝機能を悪化させるおそれがある。]
  • 腎障害のある患者[腎機能を悪化させるおそれがある。]
  • 心疾患のある患者[心機能を悪化させるおそれがある。]


重大な副作用

ショック(頻度不明注))、アナフィラキシー(0.4%)

  • ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、頻脈等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

重度のinfusion associated reaction(サイトカイン放出症候群を含む)(頻度不明注)

  • 重度のinfusion associated reaction(サイトカイン放出症候群を含む)があらわれ、重篤な心障害や肺障害(心筋梗塞、急性呼吸窮迫症候群、肺水腫)に至ることがあるので、発熱、悪寒、呼吸困難、悪心、嘔吐、下痢、頻脈、低血圧、高血圧、倦怠感、発疹、頭痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

感染症(肺炎、敗血症等)(11.2%)

  • ウイルス(アデノウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペス等)、細菌、真菌(アスペルギルス等)等による重篤な感染症があらわれることがある。また、免疫抑制剤を投与されたB型又はC型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。本剤を投与する場合は観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

発熱性好中球減少症(頻度不明注)

  • 発熱性好中球減少症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明注)

  • 進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

BKウイルス腎症(頻度不明注)

  • BKウイルス腎症があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

間質性肺炎(2.1%)

  • 間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線検査異常等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

血小板減少(31.0%)、白血球減少(頻度不明注)

  • 血小板減少、白血球減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行い、異常が認められた場合には投与を中止する等、適切な処置を行うこと。

出血傾向

  • 脳出血(1.7%)、下血、胃腸出血(いずれも1.2%)、くも膜下出血、肺出血、肺胞出血(いずれも0.4%)等の出血があらわれることがあるので、臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

重篤な肝障害(6.2%)

  • AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う重篤な肝障害があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行う等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

リンパ増殖性疾患(1.2%)

  • リンパ増殖性疾患があらわれることがあるので、発熱、リンパ節腫大等が認められた場合には、適切な処置を行うこと。


薬効薬理

作用機序

  • 本剤は、 T細胞表面抗原(CD2、CD3、CD4、CD5、CD7、 CD8、CD25、TCRαβ)並びに白血球表面抗原(CD11a)に対し親和性を示した4,5。また、ヒトリンパ球細胞傷害性試験において補体存在下リンパ球を溶解させた6。以上のことから、本剤は、ヒトT細胞表面抗原に結合し、補体依存性の細胞傷害を惹起させることにより、再生不良性貧血並びにGVHDに関与しているT細胞を減少させ、その結果これらの疾患に対して効果を示すと考えられる。

免疫抑制作用

ヒトリンパ球細胞傷害性試験(in vitro6

  • ヒトリンパ球に対する補体依存性の細胞傷害性を検討した結果、本剤約20μg/mLは陰性対照と比較してリンパ球の溶解を25%増加させた。

E-ロゼット形成阻止作用(in vitro6

  • ヒトリンパ球を用いたE-ロゼット形成阻止作用を検討した結果、本剤約15μg/mLは陰性対照と比較してE-ロゼット形成を50%抑制した。

サルにおける皮膚移植片生着延長試験(in vivo6

  • 本剤(25mg/匹)は、サルにおける皮膚移植片が拒絶されるまでの日数を延長させ、in vivoでの拒絶反応を抑制した。


有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • 抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン
    (Anti-human Thymocyte Immunoglobulin, Rabbit)

本 質

  • ヒトの胸腺細胞を抗原とし、ウサギを免疫して得られた抗血清から分離精製されたポリクローナル抗体で、免疫グロブリンGに属するたん白質

分子量

  • 約160,000


★リンクテーブル★
リンク元CD5」「CD2」「CD3」「CD150」「抗リンパ球抗体
拡張検索抗胸腺細胞グロブリン」「胸腺細胞傷害性自然抗体」「抗胸腺細胞免疫グロブリン」「抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン
関連記事胸腺」「細胞」「腺細胞

CD5」

  [★]

Leucine-1

発現細胞

  • 胸腺細胞T細胞B細胞のサブセット (IMM)
  • 胸腺細胞、T細胞、NK細胞、B1(B細胞のsubpopulation) (WCH.31)
  • 成熟T細胞、胸腺細胞、一部のB細胞(CD5陽性B細胞(B-1細胞)。脾臓等、異所由来(骨髄非依存性)のB細胞) (資料1)
  • B細胞性白血病・リンパ腫(資料1)

分子量

  • 67kDa

別名

  • T1, Ly1

機能

  • CD5に対するモノクローナル抗体を作用させると、細胞内のチロシンのリン酸化が起こり、T細胞が活性化する。ただし、抑制的に作用する経路にも作用するかもしれない(WCH.31)
  • T細胞はnaive CD4 T cellで発現しており、この細胞のマーカーとなる(IMM.315)
  • CD5+ B細胞は自己抗体を産生する(WCH.31)
  • CD72はCD5にたいするcounter-receptorである(WCH.31)

臨床関連

参考

  • 1. SRL
[display]http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL5039.htm
  • 2. beckman
[display]http://www.bc-cytometry.com/Data/db_search/CD005.htm
  • 3. wiki en
  • [display]http://en.wikipedia.org/wiki/CD5_%28protein%29


CD2」

  [★]

Leucine-5, SRBC receptor, LFA-2
CD


発現細胞

分子量

  • 45-58

機能

  • 接着分子、CD58(LFA-3)に結合。細胞内部でLckに結合し、T細胞を活性化
  • リンパ球が抗原提示細胞と相互作用するのに重要 (IMM.343)

別名

ファミリー

  • immunoglobulin



CD3」

  [★]

TCR, ζ
  • T細胞のマーカーとして使われる。

発現細胞

機能

  • Associated with the T-cell antigen receptor(TCR)
  • ζと共にTCRで受容したシグナルを細胞内に伝達する



CD150」

  [★]

SLAM,SLAM分子

発現細胞

  • 胸腺細胞、活性化リンパ球

分子量

  • 75-95kDa

機能

ファミリー

  • Immunoglobulin
Signaling lymphocyte activation mol- ecule


抗リンパ球抗体」

  [★]

antilymphocyte antibodylymphocytotoxic antibody
抗胸腺細胞グロブリン抗リンパ球血清ウマ由来抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリン抗リンパ球グロブリン
胸腺細胞


抗胸腺細胞グロブリン」

  [★]

antithymocyte globulin ATGanti-thymocyte globulin
Atgam, Thymoglobulin
抗リンパ球血清ウマ由来抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリン抗リンパ球抗体抗リンパ球グロブリンALG


胸腺細胞傷害性自然抗体」

  [★]

natural thymocytotoxic autoantibody NTA

抗胸腺細胞免疫グロブリン」

  [★]

antithymocyte immunoglobulin

抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン」

  [★]

抗ヒト胸腺細胞抗体

胸腺」

  [★]

thymus (M)
  • HIS.244
  • 一次リンパ性器官

機能

  • T細胞を分化させる
  • 正の選択:自己のMHC+自己ペプチドに結合できるT細胞のみ生存
  • 負の選択:自己のMHC+自己ペプチドに強く結合するT細胞は死滅

解剖

血管の分布

リンパの分布

発生 L.337

  • 第3咽頭嚢の腹側翼から形成される


組織学

特徴

細胞

  • 皮質
  • 細網細胞
  • 髄質
  • 髄質上皮細胞





細胞」

  [★]

cell
cellula




腺細胞」

  [★]

adenocyte, glandular cell





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