胆泥

出典: meddic

biliary sludge
胆砂
胆汁

Meltzer-Lyon法などの胆汁採取法でにより胆汁を採取し、胆汁を観察したとき、胆砂が証明できれば胆石症を疑うことができる。胆石症の82.4%に胆砂を証明できるとされる(LAB.1381)

  • 成分は流動状態のビリルビンカルシウムを主成分とするコレステロールゼリー
  • 中心静脈栄養下では胆泥ができやすく、コレステロール飽和状態になりやすい(QB.B327) → コレステロール胆石


UpToDate Contents

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和文文献

  • Inside stentの適応と留置の実際
  • 木暮 宏史,伊佐山 浩通,辻野 武,水野 卓,佐々木 隆,山本 夏代,笹平 直樹,平野 賢二,多田 稔,小俣 政男,小池 和彦
  • 日本消化器内視鏡学会雑誌 53(4), 1312-1319, 2011
  • … 胆管狭窄に対する内視鏡的プラスチックステント留置術の有用性,安全性は確立しているが,閉塞率が高く,開存期間が短いという問題点がある.閉塞の原因として,十二指腸液の胆管への逆流に起因する胆泥の形成や食物残渣の付着があり,乳頭機能を温存し十二指腸液の胆管への逆流を防止するため,ステント下端が乳頭から出ないように胆管内に留置するInside stentが考案された.本邦では生体肝移植後の胆管狭窄 …
  • NAID 130000758585
  • 82.共通管内に胆泥の充満を認めた紡錘型胆道拡張症に対する腹腔鏡下根治術 : 術中胆道鏡(膀胱鏡利用)の有用性(一般演題,第29回日本小児内視鏡外科・手術手技研究会)
  • 宮野 剛,岡崎 任晴,古賀 寛之,加藤 善史,藤原 なほ,山高 篤行
  • 日本小児外科学会雑誌 46(6), 1011, 2010-10-20
  • NAID 110007817587

関連リンク

胆泥症について. 胆汁のうっ滞や高脂血症、肝機能障害により、胆嚢は著明な拡張( 胆嚢拡張症)や濃厚. な胆汁の貯留(胆泥症)を呈します。軽症の場合は、ほぼ無症候性 ですが、肝臓は「沈黙. の臓器」と言われる様に、発症した時点で肝機能の約5∼8割は ...
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先読み胆汁

胆汁」

  [★]

bile
肝臓胆嚢胆管


  • 0.5-1.0 L/day, pH 8.0-8.6
  • 消化酵素を含まないアルカリ性の分泌液である

分泌部位

部位	胆汁		割合
肝細胞	毛細管胆汁	2/3
胆細管	胆細管胆汁	1/3

分泌経路

  • 肝臓胆汁が総肝管を経由して胆嚢にいたり、ここで濃縮を受けて胆嚢胆汁となる。

機能

  • 1. 脂肪乳化作用
  • 胆汁酸により、直径1μm以下の脂肪滴が形成され、表面積拡大によりリパーゼと反応しやすくなる。
  • 2. ミセルの形成
  • ミセルの直径5nm。胆汁酸は両親媒性であり親水基と疎水基を持つ。
  • 親水性: OH基,ペプチド結合,カルポキシル基
  • 疎水性: 上記部分以外
  • 胆汁に含まれる胆汁酸とリン脂質により、モノグリセリド・脂肪酸とミセルを形成することができる。
  • 3. コレステロールとビリルビンの排出
  • 4. 胃酸の中和

組成

1. 胆汁酸

see HBC.236
  1次胆汁:コレステロールより合成
    コール酸
    キノデオキシコール酸
  2次胆汁:1次胆汁の腸内細菌による代謝(7位の部位のOH基が除去される)
    デオキシコール酸
    リトコール酸
  3次胆汁:肝臓から分泌される状態(可溶性)
    タウロコール酸(タウリンと抱合)
    グリココール酸(グリシンと抱合)

2. 胆汁色素

  ビリルビン:Hbの代謝産物
  間接型(不溶性)
  ↓←グルクロン酸抱合
  直接型(水溶性)(抱合型ビリルビン)
  ↓
  ウロビリノーゲン(腸管)
  ↓
  ステルコピリン(腸管)
  ↓
  排泄

3. 脂質

  リン脂質(主にレシチン)
    不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性)
  コレステロール
    不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性)

4.電解質成分

  陽イオン:Na+(主)、その他K+,Ca2+
  陰イオン:Cl-,HCO3-(アルカリ性)

胆汁の分泌と排出

1. 毛細管胆汁  1-1. 胆汁酸依存性胆汁    胆汁酸と水分の分泌:胆汁酸の腸肝循環に依存。    腸肝循環:肝臓から分泌された胆汁が小腸で吸収され、門脈を経て肝臓に戻り、再び排泄されること。    タウロコール酸・グルココール酸      陰イオンに解離しやすく吸収されやすい。    リトコール酸      非解離型なので糞便中に排泄される。    分泌された胆汁酸の95%は腸肝循環により再利用される。

 1-2. 胆汁酸非依存性胆汁    胆汁酸以外の分泌:Na+,K+,Ca2+,Cl-,HCO3-,ビリルビン(有機陰イオン)    等張性     :Na+,Cl-,HCO3-は血漿濃度に類似

2. 胆細管胆汁  2-1. Na+,HCO3-(高濃度),水の分泌---セクレチンによる  2-2. Na+,Cl-の吸収

3. 胆汁の濃縮(胆嚢)   電解質吸収(Na+,Cl-の能動的吸収)とそれに伴う水の吸収→5-50倍に濃縮

4. 胆汁排出   食後30分で胆嚢収縮開始。液性の調節機構による排出が主である。  4-1. 液性   十二指腸内食物→CCK分泌→オッディ括約筋弛緩・胆嚢収縮   十二指腸内食物→セクレチン分泌→CCKの作用に拮抗   胃内食物→ガストリン分泌→胆嚢収縮  4-2. 神経性   迷走神経性反射→オッディ括約筋弛緩,胆嚢収縮(関与の程度不明)

臨床関連

  • 胆道系に形成された結石。半数以上は無症状SilentStoneである
  • 食後3時間程度で痛痛発作、黄痘などを呈する事がある。
  • コレステロール系結石(全体の70%):コレステロールの過飽和による。
  • ビリルビン系結石(全体の30%):黒色石+ビリルビンCa石
  • その他:炭酸カルシウム石など
  • 皮膚、強膜、粘膜が黄色くなる。
1. ビリルビンの生成過多
2. 肝細胞によるビリルビンの取り込み減少
3. グルクロン抱合障害
4. 胆汁へのビリルビン分泌障害
5. 胆管閉塞
  • 胆汁により皮膚に痒みが出る




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