胃静脈瘤

出典: meddic

gastric varix, gastric varices
噴門部静脈瘤 cardiac varices
食道静脈瘤食道胃静脈瘤


概念

  • 門脈圧の亢進により胃の静脈に側副血行路が形成され、これが静脈瘤として認められたもの。

病因

疫学

病態

  • 食道胃噴門部静脈瘤:食道静脈瘤と連続:奇静脈系の側副血行路 (SSUR.643)
  • 孤立性胃静脈瘤:食道静脈瘤を伴わず胃噴門部弓隆部に存在:80%以上の症例で胃腎静脈シャントを形成 (SSUR.643)

症状

診断

検査

治療

いろいろある。

カテーテルインターベンション

  • 孤発性胃静脈瘤治療で中心の治療法。経カテーテル的に下大静脈から胃静脈瘤の排血路である胃腎静脈シャントを逆行性にアプローチし、胃静脈瘤を塞栓する方法。硬化剤はエタノラミンオレイトを使用。胃静脈瘤消失流は90%以上。長期的に見ても胃静脈瘤の再発率は5%以下。問題点は長期の経過中に胃静脈瘤が出現すること。(SSUR.650)

予後

予防

国試




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/07 13:41:48」(JST)

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和文文献

  • 合併症対策 門脈圧亢進症に対するIVRの進歩 : B-RTO,PSEを中心に (第1土曜特集 肝硬変Update : 肝硬変死の根絶をめざして)
  • 廣田 省三,山本 聡
  • 医学のあゆみ 240(9), 747-751, 2012-03-03
  • NAID 40019163559
  • 十二指腸静脈瘤破裂に対し透視下に実施したlipiodolとn-butyl-2-cyanoacrylateの混合液による内視鏡的硬化療法が有用であった1例
  • 高松 徹,大竹 はるか,上原 健志,新藤 雄司,池谷 敬,東海 浩一,池田 正俊,牛丸 信也,浅野 岳春,松本 吏弘,岩城 孝明,福西 昌徳,鷺原 規喜,浅部 伸一,宮谷 博幸,吉田 行雄
  • 自治医科大学紀要 34, 87-95, 2012-03-01
  • … 食道・胃静脈瘤の治療指針はほぼ確立されているが,異所性静脈瘤の治療法については一定の見解が得られていない。 …
  • NAID 110008922659
  • 症例報告 脾臓摘出により消失が得られた孤立性胃静脈瘤の1例
  • 速水 晋也,瀧藤 克也,谷 眞至 [他]
  • 和歌山医学 63(1), 36-39, 2012-03
  • NAID 40019277928

関連リンク

病態; 門脈圧亢進により、左胃静脈、後胃静脈、短胃静脈を介する門脈への流入が障害 され、逆にスダレ様静脈を介して大循環静脈系へ流入する→心拍出量は増加する; 胃 静脈瘤は食道静脈瘤より破裂の頻度は低い(←粘膜の深い部位に存在)が、血流量が ...
2012年2月19日 ... 静脈内の血液の正常な流れが、何らかの原因で妨げられたときに起こります。病院で 血液検査をする際に、腕にゴムを巻いたときの静脈に似た状態です。しかし一般的には、 肝硬変と胃静脈瘤という病態は、なかなか結びつかないと思われて ...

関連画像

胃静脈瘤1208940829_4.jpg胃の静脈瘤孤立性胃静脈瘤に対するBRTO 胃静脈瘤食道・胃静脈瘤胃静脈瘤破裂 29日 | 門脈圧亢進症 食道静脈瘤


★リンクテーブル★
国試過去問100H023」「104E032」「105B026」「099D097」「086B049
リンク元食道静脈瘤」「手術」「慢性膵炎」「上部消化管出血」「食道静脈瘤内視鏡所見記載基準
関連記事静脈」「静脈瘤

100H023」

  [★]

  • 61歳の男性。黒色便を主訴に来院した。1年前に肝細胞癌と診断され、ラジオ波焼灼を受けた。血液所見:赤血球220万、Hb7.5g/dl、白血球2,800、血小板7万、プロトロンビン時間65%(基準80~120)。血清生化学所見:アルブミン3.3g/dl、総ビリルビン1.8mg/dl、AST72単位、ALT65単位。腹部造影CTを以下に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 100H022]←[国試_100]→[100H024

104E032」

  [★]

  • 疾患と治療の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104E031]←[国試_104]→[104E033

105B026」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 105B025]←[国試_105]→[105B027

099D097」

  [★]

  • 消化管内視鏡下の粘膜生検が診断に有用なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099D096]←[国試_099]→[099D098

086B049」

  [★]

  • 先天性門脈閉塞症でみられるのどれ?
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]

食道静脈瘤」

  [★]

esophageal varix, esophageal varices
胃静脈瘤variceal bleeding門脈圧


病態

  • 門脈圧亢進を背景として粘膜下層~粘膜固有層の静脈叢に静脈瘤が形成される。
  • 好発部位:下部食道

検査

上部消化管内視鏡検査

  • 日本では形態(form, F)F2以上や発赤所見(red color sign, RC)RC2以上が危険な静脈瘤として予防的治療の適応となっている(SSUR.645)
  • 青色静脈瘤、連珠状静脈瘤(F2)以上、red color sign陽性は治療対象(QB.A-341)

内視鏡所見の分類

参考3
F:form
形態
F0 静脈瘤として認められないもの
F1 直線的な細いもの
F2 連珠状、中等度
F3 結節状、腫瘤状
C: color
色調
Cw (白色静脈)
Cb (青色静脈)
RC:red color sign
発赤所見
Red color sign(RC)
ミミズ腫れ所見 red wale marking (RWM)
サクランボ様発赤 cherry red spot様所見 (CRS)
血マメ所見 hematocystic spot (HCS)
F3, red color sign [show details]

治療

SSUR.649-
  • バルーンタンポナーデ法
  • 薬物療法
  • (緊急出血)バソプレシンソマトスタチン:門脈の流入血流を減少させ、門脈圧を減少させる。肝機能悪化リスクあり。
  • (予防)プロプラノロールナドロール:非選択的βブロッカーを使うことで、β2受容体を介した血管拡張がblockされα1受容体を介した血管収縮が優位となり、腸管の細動脈の収縮により門脈の血流が減少、門脈圧が低下する。さらに多く用いれば、β1受容体を介した心拍出量の低下により脾動脈血流量が減少し、門脈圧がより低下する。(参考2)
  • 内視鏡的治療
  • interventional radiology, IVR
  • 手術療法
適応:内視鏡的硬化薬注入量法(EIS)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)で止血不可能な例、再発・出血を繰り返す例
  • 直達手術:
  • シャント手術
  • 肝移植術

予後

  • 予後不良
  • 血小板減少:止血が困難となるため
  • 肝硬変:総ビリルビン4mg/dl以上では硬化療法が選択できないため

参考

フリーPDF有り
  • 1. 食道静脈瘤内視鏡所見記載基準 (日本門脈圧亢進症研究会)
  • 井口 潔
  • 日本消化器外科学会雑誌 13(4), 338-340, 1980-04-01
  • NAID 110001359486
  • 2. [charged] Primary prophylaxis against variceal hemorrhage in patients with cirrhosis - uptodate [1]
  • 3. 消化器基本画像集
大変勉強になる資料です!!
[display]http://www.pariet.jp/alimentary/picture.html



手術」

  [★]

operationsurgeryoperate
機能外科外科学作動操作オペ外科術運用操縦外科手術施行


脳外科


心臓外科

  • ロス手術 Ross手術:小児、若年者の大動脈弁疾患。肺動脈弁で大動脈弁を置換する。


  • ブラロック・タウシグ手術 Blalock-Taussig手術:肺動脈弁閉鎖症など肺動脈流が少なくチアノーゼをきたす疾患において施行される。鎖骨下動脈と肺動脈を吻合して肺動脈血流を確保する手術。動脈血酸素飽和度の改善が期待できる。

消化器

食道


直腸

  • 直腸癌

耳鼻科

婦人科

子宮奇形

産科

  • 頚管縫縮術:頚管無力症に対して


慢性膵炎」

  [★]

chronic pancreatitis
膵炎

疫学

病因

  • アルコール性が最も多く、胆石、栄養障害、家族性の物があるが、特発性のものが多い。(SSUR.628)
アルコール性(50%以上)>特発性>胆石 (QB.B-357)

病態

  • 慢性的な炎症による膵臓の線維化 → 内分泌機能低下、外分泌機能低下、門脈圧迫

症状

代償期には腹痛、非代償期には膵機能の廃絶による諸症状を呈する

代償期

  • 飲酒、過食、脂肪食で誘発される上腹部痛、背部放散痛

非代償期

  • 消化不良 → 脂肪便下痢、体重減少
  • 膵性糖尿病
  • 胃静脈瘤脾静脈の閉塞により胃底部に限局する胃静脈瘤が出現。

検査

  • 腹部単純X線写真:膵石
  • CT:膵管拡張、主膵管の数珠状拡張(QB.B-356)、膵石
  • MRCP, ERCP:主膵管の拡張・狭窄

参考

  • hpblondon.com
[display]http://www.hpblondon.com/chronic-pancreatitis
  • hpblondon.com - MRCP
[display]http://www.hpblondon.com/chronic-pancreatitis/index_files/mrcp_chronic_pancreatitis.jpg



上部消化管出血」

  [★]

upper gastrointestinal hemorrhagegastrointestinal bleeding GIB
下部消化管出血消化管出血吐血

概念

上部消化管出血をきたす疾患

YN.A-40

IMD.382

  • 1. 消化性潰瘍(胃潰瘍が十二指腸潰瘍の1.6-3倍)
  • 2. 急性胃粘膜病変
  • 3. 食道静脈瘤・胃静脈瘤
  • 4. 悪性腫瘍
  • 5. マロリー・ワイス症候群

頻度順

検査

  • BUN/Cr比:有効循環血液量に対する反応として、腎前性高窒素血症が見られる。BUN 40mg/dl以上でCrが正常であれば1000ml以上の出血が考えられる。(IMD.386)



食道静脈瘤内視鏡所見記載基準」

  [★]

食道静脈瘤胃静脈瘤静脈瘤

2. 形態 form, F

  • F0:治療後に静脈瘤が認められなくなったもの
  • F1:直線的な比較的細い静脈瘤
  • F2:連珠状の中等度の静脈瘤
  • F3:連節状あるいは腫瘤状の太い静脈瘤

4. 発赤所見 red color sign, RC

  • RC0:発赤所見を全く認めないもの
  • RC1:限局性に少数認めるもの
  • RC2:RC1とRC3の間
  • RC3:全周性に多数認めるもの
ミミズ腫れ red wale marking RWM
チェリーレッドスポット cherry-red spot CRS
血マメ hematocystic spot HCS

参考

フリーPDF有り
  • 食道静脈瘤内視鏡所見記載基準 (日本門脈圧亢進症研究会)
  • 井口 潔
  • 日本消化器外科学会雑誌 13(4), 338-340, 1980-04-01
  • NAID 110001359486

静脈」

  [★]

vein (Z)
vena


  • 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。


静脈瘤」

  [★]

varix, varicosity varicose vein






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