胃十二指腸潰瘍

出典: meddic

gastroduodenal ulcer GU
消化性潰瘍辺縁性潰瘍

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和文文献

  • 知って得する! (新)名医の最新治療(Vol.264)内服薬を用いれば約8週間で改善できる 消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)
  • 消化管出血 (特集 震災医療 : 来るべき日への医療者としての対応) -- (急性期が過ぎた後に顕在化してくる病態)
  • 菅野 武,飯島 克則,小池 智幸 [他]
  • 内科 110(6), 999-1003, 2012-12
  • NAID 40019500985

関連リンク

胃・十二指腸潰瘍。胃・十二指腸潰瘍とはどんな病気か 胃酸の影響を受けて潰瘍を 形成するものを総称して消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)と呼んでいます。消化性潰瘍 の代表は、胃潰瘍と十二指腸潰瘍です。 胃潰瘍は、40歳以降の gooヘルスケア 家庭 の ...
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 No.4 胃・十二指腸潰瘍について胃・十二指腸潰瘍はいまどんな 胃・十二指腸潰瘍がよくわかる胃・十二指腸潰瘍がよくわかる13 20 胃 十二指腸潰瘍 の 診断 症 状


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関連記事十二指腸」「潰瘍

GU」

  [★]


胃潰瘍」

  [★]

gastric ulcer GU, stomach ulcer
ulcus ventriculi UV
十二指腸潰瘍胃十二指腸潰瘍消化性潰瘍

疫学

  • 十二指腸潰瘍に比べで高齢のヒトに多い。

病態

  • 潰瘍好発部位:幽門腺と胃底腺の境界
  • 高位潰瘍:高齢者。低酸。 ← 幽門腺(ガストリン分泌)と胃底腺(胃酸・ペプシノゲン分泌)の境界が上昇する。このため潰瘍形成部位が上昇する
  • 幽門部潰瘍:若年者。高酸
  • 急性潰瘍:多発性。体部
  • 穿孔・穿通:潰瘍が筋層以下に進展すれば生じうるが、十二指腸潰瘍に比べで頻度は多くない。→穿通性潰瘍 →穿孔性潰瘍

症状

  • 食後1時間以内の早期痛と数時間後の晩期痛がある。(QB.A-308)
  • 腹痛の十二指腸潰瘍/胃潰瘍に対する陽性予測率は高くない。NSAIDによる粘膜病変をもつ患者の10%までが先行症状なくcomplication(出血、穿孔、閉塞)を来す。(HIM.1860)
  • 十二指腸潰瘍/胃潰瘍では、焼けるようなあるいは差し込むような痛みと表現される。the discomfort is also described as an ill-defined, aching sensation or as hunger pain.(HIM.1861)
  • 痛みのパターン:(十二指腸潰瘍)食事後30分~3時間で痛みが治まる。深夜からA.M.3時までの間に痛みで目をさます。これがとっとも鑑別する症状であり、2/3の患者にみられる。しかし、non ulcerative dyspapsia患者の1/3でもこのような症状はみられる。(胃潰瘍)痛みは食事により強まり、悪心と体重減少が起こるのが一般的である。(HIM.1861)

合併症

  • 好発部位:小弯部上の巨大潰瘍
  • 症状:突然現れる上腹部痛。前屈位・側臥位となる。上腹部腹壁緊張亢進、筋性防御、板状硬をみとめ、Blumberg徴候陽性となる。
  • 出血
  • 狭窄

検査

上部消化管内視鏡

  • 白苔を伴う辺縁平滑な円形・楕円形の粘膜欠損

崎田分類(ステージ分類)

参考1
  • 胃潰瘍急性期
  • A1:潰瘍辺縁は浮腫状であり潰瘍底は黒苔で覆われている
  • A2:辺縁の浮腫は改善し潰瘍底は白苔により被覆されている
  • 胃潰瘍治癒期:白苔の残存している場合は治癒期
  • H1:潰瘍辺縁に再生上皮の出現を認める
  • H2:白苔は薄く縮小し再生上皮の部分が拡大している
  • 胃潰瘍瘢痕期:潰瘍の治癒期には再生上皮による被覆が完成し白苔は消失
  • S1:赤色瘢痕
  • S2:白色瘢痕

消化管造影

  • ニッシェ、粘膜ヒダの集中像、B型砂時計胃、嚢状胃
胃癌との対比(RNT.191)
  良性潰瘍 悪性潰瘍
ニッシェ 円形、輪郭明瞭、深い 不整型、輪郭不明瞭、浅い
軟膜ヒダ 不整なく均一 不整、不均一(先細り、肥大、融合)

診断

治療

  • 胃十二指腸潰瘍治療の第一選択は内科的療法

生活療法

  • 精神的・肉体的安静
  • 食事療法(刺激物摂取禁止)
  • 生活習慣改善(禁煙・禁酒)

薬物療法

  • 胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプインヒビター、H2受容体拮抗薬、ムスカリン受容体拮抗薬)
  • Helicobacter pyloriの除菌(プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン、クラリスロマイシン)。クラリスロマイシン無効ならメトロニダゾールに変更。

interventional radiology

  • 内視鏡的に止血できない場合

手術療法

SSUR.501
手術適応:内科的手法で止血が得られず、また止血されても繰り返す場合。
  • 広範囲胃切除術
  • 迷走神経切離術
  • 幹迷走神経切離術 truncal vagotomy:腹部食道の高さで迷走神経を切離:肝枝や腹腔枝が切離され、下痢や胆石症を生じる。胃内容物停滞が起こる
  • 選択的迷走神経切離術 selective gastric vagotomy:胃枝のみ切離し、肝枝、幽門枝、腹腔枝を温存:胃内容物停滞が起こる
  • 選択的近位迷走神経切離術:selective proximal vagotomy, proximal gastric vagotomy, highly selective vagotomy, parietal cell vagotomy:胃の壁細胞領域に分布する胃体部枝のみを切離する。幽門洞枝が温存され、幽門洞の運動機能が保存される。

予後

  • 再発は十二指腸潰瘍ほど多くない。

参考

  • 1. H19(2007)胃潰瘍GLの適用と評価に関する研究班編/医療・GL(07年)胃潰瘍GLの適用と評価に関する研究班編/医療・GL(07年)
http://minds.jcqhc.or.jp/lo/ps/Fpastlist.aspx

国試



十二指腸潰瘍」

  [★]

duodenal ulcer, DU
ulcus duodeni
胃潰瘍胃十二指腸潰瘍消化性潰瘍


まとめ

  • 十二指腸粘膜にびらん・潰瘍を来した病態であり、攻撃因子(ストレス、薬剤、ゾリンジャー・エリソン症候群、甲状腺機能亢進症)が防御因子(慢性肺気腫、喫煙、肝硬変、関節リウマチ、低栄養、腎不全、糖尿病、ステロイド、NSAID、ビスホスホネート)を上回ったことにより生じると考えられている。20-40歳に多く、十二指腸球部前壁に好発する。空腹時・夜間に心窩部痛を覚え、摂食により軽快、その他胸焼け・悪心嘔吐が認められることがある。吐血よりむしろ下血が認められることがある。治癒後瘢痕性の幽門狭窄による通過障害を来すことがある。再発は胃潰瘍よりも頻繁である。胃酸の分泌過多が原因と考えられているが、血中ガストリンは正常なことが多い。検査上、血清中ペプシノゲンIの上昇が認められる。

病因

参考1
  • 症候性の潰瘍
  • 感染
  • ピロリ菌
  • 単純ヘルペスウイルス
  • サイトメガロウイルス
  • Helicobacter heilmanni
  • その他:結核菌、淋菌
  • 薬物
  • NSAID
  • アスピリン
  • 高用量のアセトアミノフェン
  • ビスホスホネート(+NSAID)
  • クロピドグレル(+NSAID or 高リスク患者)
  • コルチコステロイド(+NSAID)
  • シロリムス
  • スピロノラクトン
  • mycophenolate mofetil
  • potassium chloride
  • 抗悪性腫瘍薬(
  • 内分泌
  • ガストリノーマ
  • 全身性肥満細胞症
  • 骨髄増殖疾患における好酸球症
  • 前庭部G細胞機能亢進
  • 手術後
  • 前庭部切除
  • 胃バイパス術後
  • crack cocaine使用を含めた血行不全
  • (器質的な)十二指腸閉塞(輪状膵など)
  • 放射線療法
  • 浸潤性疾患
  • サルコイドーシス
  • クローン病
  • 特発性の潰瘍
  • 特発性過分泌十二指腸潰瘍(ピロリ菌陰性)
  • 非NSAID家族性消化性潰瘍, ピロリ菌陰性
  • 非NSAID消化性潰瘍, ピロリ菌陰性
  • 合併症としての潰瘍
  • ICUストレス潰瘍
  • 肝硬変
  • 臓器移植
  • 腎不全
  • COPD

病態

  • ガストリンの分泌を十分に抑制できない。
  • 壁細胞が過形成している ←ガストリンの作用
  • 胃酸の基礎分泌量が上昇している
  • ペプシンの分泌が増加している。
  • 空腹時の血中ガストリン濃度は変わっていない
  • 十二指腸潰瘍では胃潰瘍より胃酸の過剰分泌が明らかである。
  • 好発部位:球部小弯側前壁
  • 穿孔・穿通:潰瘍が筋層以下に進展すれば生じうるが、胃潰瘍より多い。→穿通性潰瘍 →穿孔性潰瘍


合併症

  • 好発部位:球部前壁潰瘍
  • 症状:突然現れる上腹部痛。前屈位・側臥位となる。上腹部腹壁緊張亢進、筋性防御、板状硬をみとめ、Blumberg徴候陽性となる。
  • 出血
  • 狭窄

検査

  • 十二指腸球部は壁が薄いために、潰瘍により容易に変形をきたす。タッシェ(憩室様突出)をともなうクローバー城辺型が認められる。


国試

参考

  • 1. [charged] Epidemiology and etiology of peptic ulcer disease - uptodate [1]


急性胆嚢炎」

  [★]

acute cholecystitis
胆嚢炎胆石胆嚢炎
  • fat, female, forty, and fertile” = acute cholecystitis

検査

  • 血液検査
  • 炎症所見:高CRP、白血球増多
  • 画像検査
  • 腹部超音波検査:胆嚢壁肥大、胆嚢壁3層構造(胆嚢壁の最内部と最外部がhigh、中間部がlowに描出される)。胆砂はhigh。胆嚢周囲に炎症が及び膿瘍が形成されればlowに描出される。
  • 腹部CT
胆嚢壁の浮腫
[show details]

鑑別疾患

治療

ガイドライン1
  • 治療方針:原則、胆嚢摘出術を前提とした初期治療
  • 黄疸例や全身状態不良例では一時的な胆嚢ドレナージも考慮する
  • 重症急性胆嚢炎は緊急手術を行う
  • 中等症急性胆嚢炎は迅速に手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術)や胆嚢ドレナージを検討
  • 軽症でも初期治療に反応しない例では迅速に手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術が望ましい)や胆嚢ドレナージを検討
  • 初期治療:手術や緊急ドレナージ術の適応を考慮しながら、絶食、十分な輸液と電解質の補正、鎮痛剤、抗菌薬投与を行う。

ドレナージ

  • PTGBD percutaneous transhepatic gallbladder drainage
  • PTGBA percutaneous transhepatic gallbladder aspiration

合併症

  • Q80. 急性胆嚢炎に胆嚢癌が合併している頻度は?
  • 急性胆嚢炎に胆嚢癌が合併している頻度は1~1.5%である。
  • 高齢者では胆嚢癌の合併頻度が高い(60歳以上では9%)。

予後

  • 胆嚢癌の約80%に結石を合併しているが、胆石症に胆嚢癌が合併する確率は0.1%(NIH 92)あるいは0.01%(胆石国際学会95)ともいわれている。

ガイドライン

  • 1.
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0020/0020_ContentsTop.html

国試


急性胆管炎」

  [★]

acute cholangitis


治療

  • 総胆管結石
  • 胆嚢摘出+総胆管切開+Tチューブドレナージ
  • 肝内結石
  • 肝切除
  • 経皮経肝内視鏡下結石切除術

鑑別疾患

ガイドライン

http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0020/0020_ContentsTop.html


消化性潰瘍」

  [★]

peptic ulcer
胃十二指腸潰瘍 gastroduodenal ulcer GU
消化性潰瘍疾患



胃十二指腸潰瘍・慢性肺疾患症候群」

  [★]

gastroduodenal ulceration-chronic pulmonary disease syndrome


十二指腸」

  [★]

duodenum (Z)
消化器系小腸


解剖

first portion 上部、球部
second portion 下行部
third portion 水平部
fourth portion 上行部

上部

-superior part
KA. 291,311,312
KH. 170

血管

下行部 descending part

KA. 297

血管

水平部

horizontal part
KA. 297
KH. 170

血管

上行部

ascending part
KH. 170

血管

組織

1 2 3 4 5 6
上皮 上皮表層の構成細胞 粘膜固有層 腺の構成細胞 粘膜筋板 粘膜下組織筋層 漿膜/外膜
単層円柱上皮 吸収上皮細胞、杯細胞(ムチンノーゲン分泌)、
内分泌細胞、M細胞
腸腺 吸収上皮細胞、杯細胞、
幹細胞、内分泌細胞、
パネート細胞
内輪層、外縱層 ブルンネル腺
(分枝管状胞状腺、
アルカリ性の粘液、
ウロガストロン産生)
内輪筋層
外縱筋層
漿膜 外膜
(下行部水平部)



潰瘍」

  [★]

ulcer
ulcus
びらん
  • 粘膜の損傷が粘膜筋板に達し、その筋層を貫通した場合。





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