肺膿瘍

出典: meddic

lung abscess, pulmonary abscess

概念

  • 肺化膿症の一つで、広義の肺炎である。 → 肺化膿症と同義に使われている印象がある。
  • 肺実質の壊死を来たし、膿瘍・空洞を形成する。
  • ニボー像が特徴的

病原体

  • 嫌気性菌が最多。
  • 黄色ブドウ球菌、クレブシエラ、大腸菌、緑膿菌も原因となる。

治療

  • 薬物療法:病原体が特定されれば感受性のある抗菌薬を、不明であれば広域スペクトルの抗菌薬を用いる(セフェム系抗菌薬、クリンダマイシン、カルバペネム系抗菌薬)
  • 外科療法:難治例に対して空洞切開術、肺葉切除

USMLE

  • Q book p.289 8
  • A patient develops an acute febrile illness with shivers, nonproductive cough, and pleuritic chest pain. Five days later, he presents to the emergency department after abruptly having "cough up" nearly a cup of blood-stained sputum.



UpToDate Contents

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和文文献

  • 精巣腫瘍,肺転移に対する化学療法中に肺膿瘍を来たした1例
  • 林 裕次郎,宮後 直樹,武田 健 [他]
  • 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica 60(5), 237-239, 2014-05
  • NAID 40020070145
  • 精巣腫瘍, 肺転移に対する化学療法中に肺膿瘍を来たした1例
  • 林 裕次郎,宮後 直樹,武田 健,山口 唯一郎,中山 雅志,新井 康之,垣本 健一,西村 和郎
  • 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica 60(5), 237-239, 2014-05
  • 32-year-old man was seen in a clinic because ofprolonged cough and slight-fever. Chest X-ray showed multiple pulmonary nodules, and multiple lung and mediastinal lymph node metastases from right testi …
  • NAID 120005439520
  • 28.肺膿瘍を契機に発見された先天性気管支閉塞症の1手術例(第22回 日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)
  • 黒崎 毅史,森山 重治,宮原 一彰
  • 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 36(2), 210-211, 2014-03-25
  • NAID 110009807567
  • 19.経気管支生検(transbronchial biopsy : TBB)により肺膿瘍を併発した肺扁平上皮癌の1例(第94回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
  • 武岡 佐和,岡本 紀雄,東 祐一郎,長 彰翁,白山 敬之,田宮 基裕,鈴木 秀和,平島 智徳,川瀬 一郎,福井 絵里子,門田 嘉久,太田 三徳
  • 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 36(1), 92, 2014-01-25
  • NAID 110009798845

関連リンク

肺膿瘍。肺膿瘍とはどんな感染症か 肺膿瘍とは、肺胞性肺炎(はいほうせいはいえん) である細菌性肺炎が重症で広範囲にわたるため、肺の組織が壊されて腐ってしまい( 壊死(えし))、うみがたまる(膿瘍)ことをいいます。 gooヘルスケア 家庭の医学。
肺膿瘍は、たいてい口やのどにいる細菌が肺の中へ吸いこまれ、感染症を起こすことで 発症します。歯周病が、肺膿瘍を起こす細菌の源であることがよくあります。体には、 せきなど、細菌が肺の内部へ侵入するのを防ぐための防御機能が数多くあります。 ...

関連画像

 ★ (7)細菌性肺炎(肺膿瘍人 の 患者 に みられる 肺膿瘍 肺膿瘍maxresdefault.jpg肺膿瘍月 18 日


★リンクテーブル★
国試過去問105E068」「102A049」「095B016」「104E014」「105A005」「101F075
リンク元100Cases 71」「脳膿瘍」「肺壊疽」「肺膿症」「pulmonary abscess
関連記事膿瘍

105E068」

  [★]

  • 次の文を読み、66-68の問いに答えよ。
  • 73歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
  • 現病歴  1週間便が出ていない。2日前に腹痛を自覚したが我慢していた。昨日から尿が出ていない。今朝、家族に伴われて受診した。
  • 既往歴   60歳から高血圧症で内服治療中。昨年の人間ドックで便潜血反応陽性のため、精査が必要といわれたが、受診しなかった。
  • 現症   意識レベルはJCS I-1。身長160cm、体重60kg。体温38.5℃。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧72/42mmHg。表情は苦悶様で、腹部全体に痛みを訴えている。心音に異常を認めない。腹部は膨隆し、板状硬であり、反跳痛を認める。腸雑音を聴取しない。皮膚は暖かい。
  • 検査所見  血液所見:赤血球 350万、Hb 9.0g/dl、Ht27%、白血球 15,000(好中球83%、好酸球1%、好塩基球1%、単球2%、リンパ球13%)、血小板 5.2万。血液生化学所見:血糖90mg/dl、HbA1c5.0%(基準4.3-5.8)、総蛋白6.0g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素30mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、尿酸5.0mg/dL、Na 145mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 100mEq/l。免疫学所見: CRP 10.0mg/dl、CEA 20 ng/ml(基準5以下)。
  • 病態として最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105E067]←[国試_105]→[105E069

102A049」

  [★]

  • 42歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。約1か月前から咳嗽と喀痰とを自覚し、最近、高熱(40℃台)と息切れとが出現したため紹介入院となった。2か月間で体重が約4kg減少した。意識は清明。身長164cm、体重67kg。体温39.0℃。脈拍108/分、整。血圧100/54mmHg。心音に異常を認めない。胸部左側の呼吸音減弱を認める。血液所見:赤血球488万、Hb13.1g/dl、Ht39%、白血球13,200(好中球84%、好酸球2%、好塩基球1%、単球5%、リンパ球8%)、血小板44万。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dl。アルブミン2.8g/dl、尿素窒素5.9mg/dl。クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン0.3mg/dl、AST 57IU/l、ALT 70IU/l,LDH 512IU/l(基準176~353)。CRP13.8mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.46、PaO2 79Torr、PaCO2 36Torr、HCO3- 25mEq/l。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
  •   考えられるのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 102A048]←[国試_102]→[102A050

095B016」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 095B015]←[国試_095]→[095B017

104E014」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 104E013]←[国試_104]→[104E015

105A005」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 105A004]←[国試_105]→[105A006

101F075」

  [★]

  • 肺に空洞を形成しやすいのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101F074]←[国試_101]→[101F076

100Cases 71」

  [★]

症例
72歳 女性
現病歴胸部感染症ドキシサイクリンGP処方された。関節リウマチ長期間罹患しており、9年間、1日7mgのプレドニゾロン服用している。関節痛のため時々パラセタモール服用GP測定した血圧は138/82mmHgであった。抗菌薬服用し始める2日前からはじまって5日間熱っぽく、食欲不振であり、ベットから動けないでいる。水は十分に飲ませている。5日目に傾眠傾向となり、起こすことが困難になったため、救急車救急部に連れてきた。
主訴傾眠
生活歴:単身。退職した娘が世話をするために引っ越してきている。
家族歴:なし。
身体所見 examination
 小柄である(50kgと評価された)が、最近になって体重が減少したということはない。体温38.8℃。眠たそうであり、命令には応じる。簡単質問にしか答えない。全身性筋緊張低下。局所神経症状無し。脈拍:118/min血圧:104/68mmHg。頚静脈圧上昇せず。足首に腫脹無し。肺底部crackles(ラ音)とwheezes(笛音)を認める。関節にわずかに活動性炎症変形が認められる。これは関節リウマチ既往と合う所見である。
検査 investigation
 ヘモグロビン:軽度低下。MCV正常。白血球増多。ナトリウム低下。カリウム正常。尿素上昇クレアチニン上昇
問題0. □と○に入る言葉を述べよ
 1) 傾眠とは□□障害に含まれ
 2) 傾眠とは、刺激を与えなければ□□が低下するが、刺激を与えれば○○する状態である。
問題1. 患者関連する以下の事項のうち何が傾眠関係あるのだろうか?2つ選べ。
 1) ドキシサイクリン副作用
 2) 関節リウマチの重症化
 3) プレドニゾロン服用
 4) パラセタモール服用
 5) 胸部感染症
問題2. 異常な検査所見をどう説明しますか?口頭で述べてください。ぶっちゃけ、やや低血圧であることと、ナトリウム低値が着目点です。腎機能低下二次的なものです。
意識障害
意識障害 (PSY.38)
 単純意識障害
  明識困難状態 < 昏蒙 < 傾眠 < 昏眠 < 昏睡
傾眠
 昏睡状態分類の一つ
 ・somnolence
  放置すれば意識が低下し、眠ったようになるが、刺激覚醒する。病的場合にのみ用いられる。(BET.130)
  sleepiness; also, unnatural drowsiness. A depressive mental state commonly caused by encephalitis, encephalomalacia, hepatic encephalopathy, hypoxia and some poisonings, e.g. Filix mas, the male fern.
   (Saunders Comprehensive Veterinary Dictionary, 3 ed. c 2007 Elsevier, Inc. All rights reserved)
 ・drowsiness
  正常病的の区別無く眠り込む状態(BET.130)
  a decreased level of consciousness characterized by sleepiness and difficulty in remaining alert but easy arousal by stimuli. It may be caused by a lack of sleep, medications, substance abuse, or a cerebral disorder.
   (Mosby's Medical Dictionary, 8th edition. c 2009, Elsevier.)
意識障害を呈する患者に対してどのような疾患鑑別に挙げるべきか?
1. 脳原発の疾患(一次性)
 a. テント上病変(脳幹の圧迫性病変ないし脳ヘルニアをきたす疾患)
  1) 脳血管障害:脳出血脳梗塞
  2) 硬膜下血腫
  3) 脳腫瘍:原発性転移性
  4) 脳膿瘍
 b. テント下病変(脳幹網様体の障害)
  1) 脳幹出血、脳幹梗塞、小脳出血、小脳梗塞、脳腫痛、多発性硬化症など
 c. びまん性病変
  1) くも膜下出血、中枢神経感染症:髄膜炎脳炎播種性血管内凝固症候群など
2. 全身疾患に伴う病態(二次性)
 a. 代謝性またはびまん性病変
  1) ショック:心筋梗塞大出血など
  2) 薬物毒物
  3) 無酸素ないし低酸素血症
  4) DIC全身性感染症:敗血症など
  5) 肝不全腎不全糖尿病性高血糖重症肝炎、内分泌疾患など
  6) 低血糖ビタミンB1欠乏: Wernicke脳症
  7) 脳振盪てんかん大発作後
  8) 酸塩基平衡および電解質異常
  9) 栄養障害
10) 低体温
 b. 心因性無反応
  1) ヒステリー統合失調症
■低ナトリウム血症
血清ナトリウムが134mEq/L以下の病態。(正常下限は135mEq/Lとされる)
病因 ICU.525
循環血減少性低ナトリウム血症
利尿・副腎不全 :尿中Na > 20mEq
嘔吐下痢     :尿中Na < 20mEq
等容量性低ナトリウム血症:細胞外液増加していないが、水の方が多くなった状態臨床的浮腫が無い。
SIADH     :尿浸透圧 > 100 mOsm/L
心因性多飲症  :尿浸透圧 < 100 mOsm/L
循環血増加性低ナトリウム血症:細胞外液ナトリウムと水が増加しており、なおかつ水の方が多い病態
腎不全 :尿中Na > 20mEq
心不全肝不全 :尿中Na < 20mEq
症状
全身 :無力感全身倦怠感
消化器食欲不振悪心嘔吐
神経 :意識障害(傾眠昏睡)
筋  :痙攣、腱反射低下、筋力低下
アルドステロン
1. 腎の接合尿細管集合管唾液腺乳腺、汗腺等に働いてNa+の再吸収促進し、K+の排出(分泌)を促進する (SP.791,792 によれば、腎接合尿細管を含む)
2. 腎集合管でH+の排出(分泌)を促進する。
Na+/K+-ATPase活性↑@遠位尿細管・皮質集合管 → 管腔側K↑ → K再吸収/H+分泌 (QB CBT vol2 p.360)
■副腎皮質球状層から分泌されるアルドステロン分泌制御
 1. レニン-アンギオテンシン-アルドステロン
 2. 血清カリウム濃度上昇
 3. ACTH(寄与は小さい)
■低アルドステロン症の症状と臨床検査
症状
脱水、低血圧代謝性アシドーシス
検査
ナトリウム血症、高カリウム血症
尿中ナトリウム高値、尿中カリウム低値
血中HCO3-低下
■起こっていることは何か?
 ステロイド突然中断による急性の副腎不全。特に低アルドステロン症が前面に出た病態
 副腎不全原因(病期による分類)(BPT.793)
  急性:ウォーターハウス・フリーデリクセン症候群長期コルチコイド療法突然中断慢性腎不全患者へのストレス
  慢性:(major)自己免疫性副腎炎結核、後天性免疫不全症候群転移性疾患(metastatic disease)
     (minor)全身性アミロイドーシス真菌感染ヘモクロマトーシスサルコイドーシス
症状
 グルココルチコイド欠乏 :易疲労感食欲不振悪心嘔吐体重減少、脱力嗜眠、低血圧
 ミネラルコルチコイド欠乏:低血圧、低Na血症、高K血症、味覚変化(塩分の故意食事を好むようになる)
■答え
(第一パラグラフ)診断とその根拠
二次性急性アルドステロンsecondary acute aldosteronism
病因:本症例では、長期にわたるステロイドホルモンの使用により視床下部-下垂体-副腎軸の不全を来した。ステロイドホルモンを長期に使用している状態ステロイドホルモンの需要が高まったとき(感染外傷(手術))、あるいは嘔吐などで経口ステロイド服用できないときに起こる。
症状:本症例では傾眠と低血圧として症状が現れている。
(第二パラグラフ)
・本疾患の低ナトリウム血症の解釈 → (1)ナトリウム摂取の低下、(2)水分摂取による希釈
視床下部-下垂体-副腎軸は障害を受けておらずナトリウム補充する治療をすべき。
・一次性急性アルドステロン症(addisonian crisis)では、鉱質コルチコイド糖質コルチコイド分泌不全がおこり、低ナトリウム血症と高カリウム血症を来す。
二次性急性アルドステロン症はしばしば間違ってaddisonian crisisと呼ばれる。
(第三パラグラフ)
感染拡散考慮すべき;一次部位が脳で髄膜炎脳膿瘍を伴っている、あるいは局所的肺膿瘍あるいは膿胸を起こしている。
高齢ステロイド服用ということで免疫力がある程度低下している。
ステロイドの量が多いかもしれない。
(第四パラグラフ)
治療すぐに経験的治療であるヒドロコルチゾン生理食塩水輸液を行う。
患者は(治療に?)反応し、5時間以内に意識レベル正常となった。そして血圧上昇し136/78mmHgとなった。胸部X線では両側の肺に肺炎一致する陰影が見られたが、それ以外に異常は認められなかった。
■KEY POINTS
二次性アルドステロン症はmedical emergency(医学的緊急事態)である、すぐに経験的治療を行うことが求められる。
長期にわたりステロイド投与されている患者では、以下の時にステロイドを増量すべき;別の疾患発症したとき。嘔吐反復する場合には全身投与に切り替える。
■低アルドステロン症ってなによ
 http://enotes.tripod.com/hypoaldosteronism.htm
・時々、低アルドステロン症は副腎不全唯一の、あるいは支配的徴候である
アルドステロン生合成障害 → まれ
アルドステロン生合成の部分的欠損 → 21-ヒドロキシラーゼ欠損による先天性副腎皮質過形成症状としての低アルドステロン
▲特発性低アルドステロンidiopathic hypoaldosteronism
 症状:高カリウム血症に続発する心ブロック顕著な低ナトリウム血症の有無を問わず血液量不足続発する体位性低血圧
 検査血清アルドステロン低値。尿中アルドステロン低値血清レニン高値
▲低レニンアルドステロン
 特発性低アルドステロン症より一般的な低アルドステロン
 疫学:45歳以上の慢性腎臓病。
 病因
  ・腎臓患者において腎臓間質尿細管障害存在 → レニン分泌能が低下。
  ・レニン分泌が低下する原因は分からないけど傍糸球体装置における障害が常に寄与している。
  ・NSAIDによるプログラスタンジン欠乏は、可逆的な低レニンアルドステロン症の原因である。SP.793によればレニン分泌刺激 → Na+再吸収亢進 だそうな。
  ・ヘパリンカルシウムチャネルブロッカー、βブロッカー原因となる。
 症状
  ・腎臓障害原因の低レニンアルドステロン患者では糖尿病一般的みられる所見である。
  ・顕著特徴は、慢性的で著明な高カリウム血症である。これは高血糖突然悪化する。???
  ・高Cl代謝性アシドーシス+正常orナトリウム血症が常に存在
 増悪因子ナトリウム制限
 検査:高カリウム血症、体液量の減少、かつ低ナトリウム血症が存在しているにもかかわらず低レニンであることが特徴的。

脳膿瘍」

  [★]

brain abscess, cerebral abscess
頭蓋内膿瘍 intracranial abscess


概念

分類

病原体

see IRE.452
  • 細菌性脳膿瘍:連鎖球菌、嫌気性菌、グラム陰性桿菌、黄色ブドウ球菌。連鎖球菌(50-70%)、黄色ブドウ球菌(10-15%)
  • 真菌性脳膿瘍:アスペルギルス感染、ムコール症、シュードアレッシェリア症
  • 原虫性脳膿瘍:トキソプラズマ症

病期

see SCN.350

病因

  • 心疾患:心内膜炎、右左シャントを伴う心疾患()。血行性に中大脳動脈領域に発生。細菌塞栓による脳梗塞が起こると、細菌は容易に脳組織に移行 (SCN.350)
  • 耳鼻科疾患:副鼻腔炎、中耳炎。好発部位は副鼻腔炎で前頭葉、中耳炎では側頭葉、小脳 (SCN.350)
  • 開放性外傷:

YN.J-142

疫学

  • 30歳代。先天性心疾患、副鼻腔炎、中耳炎の好発年齢と一致。 (SCN.350)

病態

症状

  • 発熱、頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣で発症。 (SCN.350)
  • 髄膜炎と異なり、片麻痺、精神症状、局所痙攣などの局所症状も呈する。 (SCN.350)

検査

血液検査

  • 炎症所見:CRP上昇、血沈の亢進

脳脊髄液

  • 細胞数の軽度増加 (SCN.350)
  • 所見に乏しく、診断にはあまり有用でない、らしい。

頭部CT

  • 単純CT:白質>白質浮腫領域>病変>脳室
  • 造影CT:リング上の増強。 ← 被膜形成期に造影剤により増強効果を示す(SCN.350) ← 生体の感染に対する防御反応


頭部MRI

  • T1:low intensity
  • T2:high intensity
[show details]

診断

鑑別診断

  • CT画像上、グリオーマ、転移性脳腫瘍と鑑別。炎症所見が乏しいことが鑑別のカギ(SCN.350)

治療

IRE.446-
  • 内科的治療
  • 薬物療法
  • 抗菌薬、抗真菌薬
  • 抗菌薬による治療期間は4-6週間(時に8週間) (IRE.449)
  • ドレナージ
  • 外科的治療
  • 補助的治療
  • ステロイド:脳圧亢進、脳ヘルニアの危険が迫っている場合に使用。
  • 抗痙攣薬:ジアゼパム、フェニトイン

SCN.3550

病期のよって治療が変わる
  • 脳炎の時期:抗菌薬(経験的に広域スペクトラムの第三世代セフェムを使用)+脳圧降下薬
  • 皮膜形成期:ドレナージ

予後

  • 死亡率約10% (SCN.351)

参考

  • 写真
[display]http://www.masa.go.jp/nes/library/ba.html

国試


肺壊疽」

  [★]

pulmonary gangrene
肺膿瘍


肺膿症」

  [★]

pulmonary abscess
肺膿瘍

pulmonary abscess」

  [★] 肺膿瘍肺膿症


膿瘍」

  [★]

abscess
  • 組織、臓器に起こった化膿性炎(化膿)により好中球などの滲出物が蓄積した状態 (医学大辞典)
  • 腔が形成されており、そこに滲出物がたまる。





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