肥満細胞

出典: meddic

mast cell, mastocyte
マスト細胞
ヒスタミン好塩基球

形状

  • 20-30μm (HIS.101)
  • 細胞質に0.3-0.8μmの顆粒を含む

特徴

  • 顆粒は様々な生理活性物質を含む
ヘパリン(or コンドロイチン硫酸)、
ヒスタミン
中性プロテアーゼ(トリプターゼキマーゼカルボキシペプチダーゼ)
アリルスルファターゼ
その他
β-グルクロニダーゼ
キニノゲナーゼ
ペルオキシダーゼ
スーパーオキシドジスムターゼ
好酸球走化因子
好中球走化因子

由来

  • 骨髄の前駆細胞

染色像




臨床関連

  • 炎症(I型アレルギー)の引き金を引く細胞。喘息患者の気道平滑筋層に存在(健常人では存在しない(HIM. 1598)



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和文文献

  • 症例報告 成人型全身性肥満細胞症の1例
  • 内山 明彦,須藤 麻梨子,長谷川 道子 [他]
  • 臨床皮膚科 66(12), 969-973, 2012-11
  • NAID 40019486257
  • 慢性痒疹・皮膚痒症の光線療法 (特集 慢性痒疹と皮膚痒症の病態と治療)
  • 龍野 一樹,戸倉 新寿
  • アレルギー・免疫 19(6), 944-949, 2012-06
  • NAID 40019332067
  • 生物学的製剤を用いた分子標的治療の進歩(6)重症難治性喘息の治療における生物学的製剤の役割
  • 玉置 淳
  • 東京女子医科大学雑誌 82(2), 92-96, 2012-04-25
  • … 気管支喘息の基本病態はアレルギー性気道炎症である.すなわち,喘息患者の気道粘膜には好酸球やTリンパ球,肥満細胞などを主体とする炎症細胞の浸潤が認められ,これらの細胞由来のサイトカイン,ケモカイン,成長因子,ケミカルメディエーターが喘息病態の発現や進展に深く関わっている.近年,気道炎症を標的とした抗炎症療法の普及に伴い,喘息コントロールは飛躍的に改善し喘息死も急激に減少しつつある.しかし喘息 …
  • NAID 110009004311

関連リンク

肥満細胞(ひまんさいぼう)は哺乳類の粘膜下組織や結合組織などに存在する造血 幹細胞由来の細胞。ランゲルハンス細胞とともに炎症や免疫反応などの生体防御機構 に重要な役割を持つ。肥満細胞という名前ではあるが肥満とは関係が無く、膨れた様が 肥満 ...
肥満細胞と脂肪細胞. 肥満細胞とは、特に肥満とは関係がなくアレルギー反応を 引き起こす役割をする物質ヒスタミンやロイコトリエンを分泌する細胞です。分泌物などで 太って見えることから肥満細胞と呼ばれています。 肥満細胞は白血球の一つであります 。
肥満細胞症はまれな病気です。他のアレルギー反応とは異なり、慢性の病気であって 一時的反応ではありません。肥満細胞症は、肥満細胞が増殖し数年かかって組織に 蓄積すると発症します。肥満細胞は免疫システムを構成する細胞群の1つで、 アレルギー ...

関連画像

肥満細胞腫は細胞学的悪性度に 肥満細胞赤い線の内側(薄い紫の部分)が  の体側面にできた肥満細胞腫細胞診所見〜肥満細胞化学物質を放出する肥満細胞肥満細胞腫は皮膚に最もよく


★リンクテーブル★
先読み好塩基球
国試過去問107E015」「097G064
リンク元免疫グロブリン」「サイトカイン」「アレルギー」「ヒスタミン受容体」「免疫
拡張検索組織肥満細胞」「肥満細胞前駆細胞」「びまん性肥満細胞病
関連記事肥満」「細胞

好塩基球」

  [★]

basophil (Z), basophils
好塩基性顆粒球 basophilic granulocyte
顆粒球白血球


組織学

顆粒

  • アズール顆粒
  • 水解酵素
  • 特殊顆粒

基準値

  • 好酸球比(対白血球):0-1%

機能

  • 肥満細胞と同じような機能を果たす。
  • 肥満細胞と共にI型アレルギーの開始に関与する
  • 好塩基球は血液中に存在。肥満細胞は肥満細胞は結合組織や粘膜に存在。
  • 由来は異なる
  • FcεRIに結合したIgEを介してアレルゲンを結合し、ケミカルメディエーターを放出
  • 好塩基球はI型アレルギーの際に増加しない (⇔好酸球)


臨床関連


107E015」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 107E014]←[国試_107]→[107E016

097G064」

  [★]

  • 1型アレルギーに関与しないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097G063]←[国試_097]→[097G065

免疫グロブリン」

  [★]

immunoglobulin, Ig
抗体
HBグロブリンヴェノグロブリンガンマーグロブリンガンマガードガンマグロブリングロブリングロベニン-IサイモグロブリンサングロポールゼットブリンテタノセーラテタノブリンテタノブリンIHはぶ抗毒素ヒスタグロビンベニロン-IヘパトセーラヘブスブリンヘブスブリンIHポリグロビンまむし抗毒素抗Dグロブリン抗D人免疫グロブリン抗HBs人免疫グロブリン破傷風グロブリン
免疫T細胞受容体リンパ球抗原受容体
IgMIgDIgGIgAIgE

構造

  • H鎖とL鎖からなり、Igドメインをそれぞれ4つ(IgMIgEは5つ)、2つもつ。

胎児の免疫グロブリン

  • 胎児は母胎より免疫グロブリンをもらうが、生後六ヶ月で消失する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)
  • 自分で抗体を作る能力は3-6歳で完成する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)

免疫グロブリンの特性 (IMM.161)

抗体 IgG1 IgG2 IgG3 IgG4 IgM IgA1 IgA2 IgD IgE
重鎖 γ1 γ2 γ3 γ4 μ α1 α2 δ ε
分子量 146 146 165 146 970 160 160 184 188
補体活性化(古典的経路) ++ + +++ - ++++ - - - -
補体活性化(代替経路) - - - - - + - - -
胎盤通過 +++ + ++ ± - - - - -
食細胞FcRへの結合 + - + ± - + + - +
肥満細胞好塩基球への結合 - - - - - - - - +++
staphylococcal Protein Aとの反応性 + + ± + - - - - -

免疫グロブリンの遺伝子再構成 (IMM.144)

多様性の獲得機構

  • 多数のV遺伝子
  • VJとJDV遺伝子の組み換え
  • 組み換え時の不正確性(塩基欠損、付加、N塩基)(CDR3)
  • 体細胞突然変異(CDR1,CDR2)
  • H鎖とL鎖の組み合わせ

シグナル伝達

基準値

小児基準値研究班(編):日本人小児の臨床検査基準値。日本公衆衛生協会、1997
SPE.704
  IgG IgA IgM
1ヶ月 400 ~ 1030 ー ~ 24 21 ~ 96
6ヶ月 290 ~ 950 8 ~ 50 46 ~ 176
1歳 460 ~ 1220 470 ~ 1210 16 ~ 128 14 ~ 98 57 ~ 260 81 ~ 314
3歳 530 ~ 1340 540 ~ 1340 25 ~ 174 22 ~ 150 63 ~ 279 86 ~ 332
6歳 630 ~ 1490 650 ~ 1530 45 ~ 258 38 ~ 238 72 ~ 305 92 ~ 353
12歳 750 ~ 1660 790 ~ 1740 71 ~ 352 63 ~ 373 72 ~ 306 100 ~ 380
成人 680 ~ 1620 84 ~ 438 380 ~ 1620

臨床関連

免疫グロブリンの量的変化による疾患




サイトカイン」

  [★]

cyto=cell kin(e)=small substance
ex. manikine
細胞が分泌する糖タンパク質で、生物活性(増殖・分化・タンパク産生誘導などを)を有するもの
cytokine, cytokines
サイトカイン受容体インターロイキンリンホカイン

生態情報伝達方式

  • 傍分泌系、自己分泌系により情報を伝達する。局所ホルモンともいえる(ホルモンは血流を介して他臓器に働く)

産生細胞・機能による分類名

機能

機能 サブグループ サイトカイン 標的 機能
炎症性サイトカイン TNFファミリー TNF-α 白血球上皮細胞 活性化
インターロイキン IL-1 上皮細胞リンパ球 活性化
IL-6 種々の細胞 活性化
IL-8 白血球 炎症部位遊走
T細胞の増殖・分化 インターロイキン IL-2 T細胞 活性化。増殖
IL-4 T細胞 増殖
Th2細胞 分化誘導
IL-12 Th1細胞 分化誘導
インターフェロン IFN-γ Th2細胞 分化抑制
B細胞の増殖・分化 インターロイキン IL-2 B細胞 活性化
IL-4 B細胞 活性化、増殖、分化
IL-5 B細胞 活性化、増殖
IL-6 B細胞 増殖、分化
  TGF-β B細胞 分化(IgA分泌)
アレルギー調節サイトカイン インターロイキン IL-3 肥満細胞 増殖、分化促進
IL-4 B細胞 IgEクラススイッチ促進
IL-5 好酸球 増殖、分化促進
IL-13 B細胞 IgEクラススイッチ促進
インターフェロン IFN-γ B細胞 IgEクラススイッチ抑制
走化性サイトカイン(ケモカイン) CCケモカイン MIP-1 好中球 遊走
MIP-2
RANTES 単球
CXCケモカイン IL-8 好中球リンパ球好塩基球
SDF-1
造血系サイトカイン   SCF    
インターロイキン IL-7    
  erythropoietin    
コロニー刺激因子 GM-CSF    
G-CSF    
M-CSF    

サイトカインのシグナル伝達 JAK/STAT pathway (IMM.245-246)

組み換えサイトカインと臨床利用 first aid step1 2006 p.327

agent clinical uses
aldesleukin interleukin-2 renal cell carcinoma, metastatic melanoma
erythropoietin epoetin anemias (especially in renal failure)
filgrastim granulocyte colony-stimulating factor recovery of bone marrow
sargramostim granulocyte-macrophage colony stimulating factor recovery of bone marrow
α-interferon   hepatitis B and C, Kaposi's sarcoma, leukemias, malignant melanoma
β-interferon   multiple sclerosis
γ-interferon   chronic granulomatous disease
oprelvekin interleukin-11 thrombocytopenia
thrombopoietin   thrombocytopenia




アレルギー」

  [★]

allergy
アレルギー反応 allergic reaction
過敏症 hypersensitivity

クームス分類

クームス分類

  I型アレルギー II型アレルギー III型アレルギー IV型アレルギー V型アレルギー
免疫反応の主体 IgE IgM, IgG 免疫複合体 Th1細胞 Th2細胞 Tc細胞 IgG
抗原 水溶性抗原 細胞や マトリックスに
結合している抗原
水溶性抗原 水溶性抗原 水溶性抗原 細胞関連の抗原 細胞表面レセプター
エフェクター機構 肥満細胞の活性化 補体 (CDC)|NK細胞好中球 (ADCC) 補体好中球 マクロファージの活性化 IgE産生、好酸球肥満細胞活性化 細胞障害 抗体の結合
アレルギー疾患の例 気管支喘息
アレルギー性鼻炎
花粉症
喘息
蕁麻疹
アトピー性皮膚炎
ラテックスアレルギー
ABO不適合輸血
新生児溶血性貧血
グッドパスチャー症候群
自己免疫性溶血貧血 AIHA
特発性血小板減少性紫斑病 ITP
橋本病
超急性移植片拒絶反応
アルツス反応
アニサキス症
トリ飼い病
農夫肺
血清病
急性糸球体腎炎
ループス腎炎(SLE)
関節リウマチ
過敏性肺臓炎
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
接触性皮膚炎
ツベルクリン反応
慢性肉芽腫症
慢性喘息
慢性アレルギー鼻炎
移植片拒絶 慢性蕁麻疹
バセドー病
重症筋無力症
検査方法 RAST法
RIST法
皮内反応
プリックテスト
スクラッチテスト
負荷試験
免疫組織染色
凝集反応(完全抗体)
凝集反応(不完全抗体, クームステスト)
  皮内反応      


診療ガイドライン

http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/index.html

検査



ヒスタミン受容体」

  [★]

histamine receptor
ヒスタミン抗ヒスタミン薬受容体
  • 7回膜貫通型受容体。Gタンパク質共役型受容体。
  • H1R:平滑筋、血管内皮、神経→血管拡張、血管透過性↑、気管収縮、知覚神経刺激によるかゆみ・痛み
  • H2R:胃、心臓、中枢、リンパ→胃酸分泌促進
  • H3R:中枢、気道、消化管。ヒスタミン合成やNeuro transmitterの遊離抑制
  • H4R:リンパ球をはじめとする免疫炭層細胞、骨髄、脾臓。機能は不明
  • H1Rはα1受容体と似ている。Gαqと共役している
  • H2Rはβ1受容体と似ている。Gαsと共役している

ヒスタミン受容体 (GOO.630)

  Gタンパク セカンドメッセンジャー 分布 機能 作動薬 阻害薬
H1 Gq/11 Ca2+↑、cAMP↑ 平滑筋
内皮細胞
中枢神経系
血管拡張
血管透過性↑
気管収縮
知覚神経刺激
→かゆみ・痛み
2-CH3-histamine chlorpheniramine
H2 Gs cAMP↑ 壁細胞
心筋
肥満細胞
中枢神経系
胃酸分泌促進 dimaprit ranitidine
H3 Gi/o cAMP↓ 中枢神経シナプス前膜
筋層間神経叢
ヒスタミン合成
神経伝達物質遊離抑制
α-CH3-histamine thioperamide
clobenpropit
H4 Gi/o Ca2+↑、cAMP↓ 造血器官の細胞 clobenpropit thioperamide


免疫」

  [★]

immunity, immune
免疫系

免疫の種類 (PT.246-251)

  主に関与するリンパ球 働き リンパ節での局在
細胞免疫 T細胞 (1)免疫の活性化 傍皮質
(2)抗原を有する細胞への攻撃
液性免疫 B細胞 抗体産生 皮質

T細胞の種類

細胞の種類 補レセプター 抗原を提示する細胞 MHC抗原
キラーT細胞(Tc) CD8 抗原提示細胞 MHCクラスI
ヘルパーT細胞(Th) CD4 全ての細胞 MHCクラスII

ヘルパーT細胞の種類

T細胞 関連する因子 産生する物質 機能
Th1 IL-12

 増殖

IL-2,IFN-γなど 細胞性免疫を促進'

 (1)キラーT細胞NK細胞マクロファージを活性化  (2)遅延型過敏反応により自己免疫疾患に関与

Th2 IL-4

 Th→Th2

IL-4,IL-5,IL-6,IL-10など 液性免疫を促進'

 (1)B細胞好酸球肥満細胞に作用。  (2)即時型アレルギーに関与



組織肥満細胞」

  [★]

tissue mast cell
肥満細胞


肥満細胞前駆細胞」

  [★]

mast cell progenitor


びまん性肥満細胞病」

  [★] 全身性肥満細胞症


肥満」

  [★]

obesity
肥満症
overweight

定義

  • 体脂肪が異常に蓄積した状態
  • 日本肥満学会による定義ではBMI 25以上を肥満としている。
  • その他に、標準体重の20%以上増加(肥満度が20%以上ということ)、体脂肪率で男性25%、女性30%以上を肥満とする定義がある。

分類

病態

  • 2. 続発性肥満:何らかの先行素因に続発する肥満
シプロヘプタジンクロルプロマジンフェノチアジン

重症度

日本肥満学会によるBMIの肥満分類
  • 低体重   18.5>
  • 普通体重 18.5≦ <25
  • 肥満(1度) 25≦ <30
  • 肥満(2度) 30≦ <35
  • 肥満(3度) 35≦ <40
  • 肥満(4度) 40≦

肥満に合併する疾患

  • 脳血管障害、心疾患(心肥大等)、動脈硬化、呼吸器疾患(睡眠時無呼吸症候群)、脂肪肝、胆石症、高血圧、高脂血症、糖尿病、腎疾患、月経異常、関節痛




細胞」

  [★]

cell
cellula






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