肝臓の病理

出典: meddic

肝臓肝炎

病変局在と疾患

特徴的な所見


B型肝炎 C型肝炎 自己免疫性肝炎 原発性胆汁性肝硬変 脂肪性肝炎
すりガラス状変化(ground-glass appearance) リンパ濾胞(portal lymphoid follicles) ANA抗体陽性 AMA抗体陽性 中心静脈周囲の脂肪化
核の不整、濃染、腫大(liver cell dysplasia) 肝炎性胆管傷害(bile-duct damage) 門脈域から実質に形質細胞浸潤、壊死像 門脈主体の炎症細胞浸潤 肝細胞風船状腫大
  脂肪化(steatosis) 肝細胞のロゼット配列 小葉間胆管の傷害 実質の炎症主体
ときに肉芽腫(granuloma)、マロリー小体(Mallory body) 胆管傷害なし 慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC 中心静脈から周囲肝細胞を取り囲む線維化
    類上皮肉芽腫 マロリー小体
好酸球 megamitochondria
  好中球
脂肪肉芽腫

UpToDate Contents

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和文文献

  • 老化促進モデルマウスSAMP1亜系統の生理・病理学的特徴の解析
  • 落合 恵子,池田 有希,香川 則子,桑山 正成,長嶋 比呂志
  • 明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University 59(4), 103-107, 2010-03
  • … SAMP1/Mjの死亡時の脾臓および肝臓の病理学的所見から骨髄性白血病の発症、さらに腎臓および肺の炎症性病巣が頻繁に観察された。 …
  • NAID 120005066810
  • 第124回成医会総会特別講演 肝臓の病理形態学--「小葉構造の改築」を中心に
  • 羽野 寛
  • 東京慈恵会医科大学雑誌 124(2), 49-62, 2009-03-15
  • NAID 120002030362
  • ジャンボリーキが病態モデルラットへの血糖値および肝機能に及ぼす影響について
  • 内田 あゆみ,陶 慧,荻原 淳,松藤 寛,太田 惠教,櫻井 英敏
  • 日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology 55(11), 549-558, 2008-11-15
  • … 液の生化学的指標は14日目に測定した.2番目の実験では2週間,PSIIを投与した後にAAP(500mg/kgbw)を投与し肝障害を発生させた.投与24時間後に肝障害の指標である血中ASTとALTの活性を測定し,また摘出した肝臓の病理組織学的検査を実施した.<BR>最初の実験の糖負荷試験において,1日あたり8.3g/kg(イヌリンとして5.0g/kg)のPSIIの投与により食後血糖値の上昇は抑制されることが確認された.血液の生化学的指標に …
  • NAID 10024453527
  • Babesia rodhaini 感染スナネズミおよびマウスのリンパ系組織と肝臓の免疫病理学的観察
  • 須永 藤子,並河 和彦,岸川 正剛,菅野 康則
  • 動物の原虫病 = Journal of animal protozoosis 16(1), 24-30, 2001-05-30
  • … B.rodhaini感染に対して致死的経過をとるICRマウスと耐過生存するスナネズミのリンパ系組織と肝臓の病理学的変化を経済的に観察した.その結果,マウスでは急激に原虫が増加し,感染5日目にはParasitemiaが86.2%を示し,重度の貧血を示した.一方,スナネズミは感染後6日目に21.3%を示し,PCV値はマウスと同様14%まで減少したが,その後回復した.末梢血液中のリンパ球数はマウスでは原虫数の増加に伴い感染後3日目から …
  • NAID 10008024212

関連リンク

肝臓の病理形態学 : 小葉構造の改築」を中心に. 羽. 野. 寛. 東京慈恵会医科大学病 理学講座. MORPHOGENESIS OF LIVER CIRRHOSIS. Hiroshi HANO. Department of Pathology, The Jikei University School of Medicine. Thepathologicchanges in ...
肝臓についての解説. それぞれのプレパに関する説明は、各ページに書きましたので、 ここでは手短に、ぱっと見での判別方法について触れておくにとどめたいと思います。 ( ほんとは時間と能力不足のためなんだけどね). ・まず、弱拡大で見て、白っぽかっ ...

関連画像

Description Dermatomyositis - high mag.jpg診療案内 - 傷の小さな手術 肝臓の病理組織像(HE染色、弱 ミクロ像(HE弱拡大):肝小葉 急性ウイルス性肝炎ミクロ像 入門組織学 p.141)File:Non-alcoholic fatty liver disease1


★リンクテーブル★
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関連記事肝臓」「病理

ウイルス性肝炎」

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viral hepatitis
肝炎肝炎ウイルス



肝炎」

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hepatitis
肝炎ウイルス肝臓の病理

概念

  • 肝臓に炎症を生じた状態

疫学

  • B型肝炎:感染者数は約110~140万人、患者数は約7万人(慢性肝炎:約5万人、肝硬変・肝がん:約2万人) (参考1)
  • C型肝炎:感染者数は約190~230万人、患者数は約37万人(慢性肝炎:28万人、肝硬変・肝がん:約9万人) (参考1)  →  肝細胞癌の80%がC型肝炎ウイルスによる

病因

  • 薬物性
  • アルコール性
  • 細菌性
  • ウイルス性
  • 自己免疫性

病理

  • 肝臓の病理

細菌

ウイルス

  • 形態・増殖などピコルナウイルス参考
  • 他のピコルナウイルスと異なり細胞培養では、 CPEを起こさない。
  • 感染経路:主に経口、糞便にウイルスを排世
  • 発熱を伴う。慢性化しない。
  • 予防:A型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
  • 逆転等酵素を有するDNAウイルス。エンベロープあり。
  • 抗HBs抗体一中和抗体・感染防止抗体  B型肝炎ワクチンによる予防  3TC
  • 感染経路:血液、体液、垂直感染 慢性化 約10%
  • Gianotti病(extrahepatic)
  • 感染経路:血液体液、
  • 慢性化:50-70%
  • インターフェロン療法HCV I FN昔効例全体で約30%
  • 日-t V型 f FN曹効例 2a60%、 2b45%、日本で多い1b15%)
  • HBVと同時に感染する。
  • Rib ozyme活性(RNAがRNAを切断)
  • 慢性化
  • E nterically-transmitted、 E ndemic
  • RNAウイルス
  • 妊婦での死亡率高い(10-20%)他   (HAV 約0-1%)
  • 人畜共通感染症(豚、イノシシ、鹿)
  • G型肝炎 肝炎との関連は当初考えられたほど高くない
  • TTV   1本鎖(-)DNA9歳以下8%、 10-20代50%、30代以降70%以上感染者
  • サイトメガロウイルス、アデノウイルス、EBウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、B19ウイルス など

肝炎ウイルスまとめ

肝炎ウイルス.xls

感染症 A型肝炎 B型肝炎 C型肝炎 D型肝炎 E型肝炎
ウイルス HAV HBV HCV HDV HEV
ピコルナウイルス科 ヘパドナウイルス科 フラビウイルス科 未分類 ヘペウイルス科
ヘパトウイルス属 オルソヘパドナ属 ヘパシウイルス属 デルタウイルス属 ヘペウイルス属
ゲノム ssRNA+ dsDNA ssRNA+ ssRNA- ssRNA+
エンベロープ - + + + -
逆転写酵素 - + - - -
潜伏期 文献1 15-40days 50-180days 1-5months 21-90days 2-9weeks
文献2 約4週 1-6ヶ月 平均6-8週 平均7週 平均5-6週
           
type of onset 急性 潜行性 潜行性 急性 急性
前駆症状   関節炎、皮疹 関節炎、皮疹    
感染経路 経口・糞光
非腸管
その他 食物、水 性的接触、周産期感染。血液、体液、垂直感染 性的接触(稀)。血液、体液 性的接触(稀)
後遺症 キャリアー × ○(約10%) ○(約50-70%) ○(重複感染:2-20%) ×
慢性肝炎 × ×
肝硬変→肝細胞癌 × 2.5-3 %/年 5-7 %/年   ×
劇症肝炎 0.1% 0.2 % 0.2 %   0.3-5.0%
死亡率 0.1-0.2% 0.5-2.0%(健常者) 1-2%(健常者) 2-20% 2%(一般)。20%(妊婦)
発熱 ? ? ? ?
予防 A型肝炎ワクチン(不活化) B型肝炎ワクチン(成分, HBs抗原)、HBIG なし B型肝炎ワクチン(成分, HBs抗原) ワクチン
治療 なし IFN
ラミブジン
アデフォビル
エンテカビル
テルビブジン
INF+リバビリン

IFN(著効率:30%。2a 60%, 2b 45%, 1b 15%)
IFN? なし
その他 CPEなし Gianotti病   HBVと同時感染、Ribozyme活性 風土病。人獣共通感染症(豚、イノシシ、鹿)

参考

  • 1. 肝炎対策の経緯と今後 ―B 型肝炎訴訟・C 型肝炎訴訟を中心に― 国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 702(2011. 2.22.)
2011年以前までの状況がサマリーしてあってよい
[display]http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/pdf/0702.pdf
  • 2. 肝炎総合対策の推進 - 健康局疾病対策課肝炎対策推進室
[display]http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/index.html





肝臓」

  [★]

liver
肝臓の病理肝区域
  • 図:N.279-283

発生学的由来

  • 発生第3週の中頃に、前腸末端における内胚葉性上皮芽として現れる。
  • 造血細胞、クッパー細胞、結合 組織細胞は横中隔の中胚葉に由来
  • 肝芽は横中隔(心膜腔と卵黄嚢柄)との間の中胚葉板に進入

肝臓の周辺の膜

肝臓に関係する血管

解剖

  • 体重の約2%。1.2-1.5kg。(YN.B-2)

参考資料

肝臓研究室
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/intmed3/medical_3.html

組織

肝臓の病理

体表解剖

  • 第4肋間以下のレベルで貫通する障害を受けたとき、肝臓が損傷する。

肝区域

機能

  • 物質の合成と貯蔵 → (肝障害時)低下:アルブミン、凝固因子、補体、LCAT、コレステロール、コリンエステラーゼ
  • 解毒
  • 血糖コントロール
  • 胆汁の合成分泌
  • 血液循環と濾過
  • 血液循環:肝循環の調整、血清Na, Kの調整 → (肝障害時)腹水、Kプールの減少
  • Kupffer細胞による菌・有害物の貪食 → (肝障害時)易発熱性

薬物代謝 PPC.51

  • phase I: oxidation, reduction
  • phase II: hydrolysis, conjugation

年齢との関連

  • I相:加水分解、酸化、還元 :加齢により低下
  • II相:抱合 :不変

酵素

肝酵素


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.




病理」

  [★]

pathologypathologic
症状病態病態学病態的病的病理学病理的




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