細菌性食中毒

出典: meddic

bacterial food poisoning
食中毒食中毒菌


UpToDate Contents

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和文文献

  • 生野菜およびその加工品による細菌性食中毒とその防止
  • 非チフス性サルモネラ感染症 (特集 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎)
  • 米国疾患対策センター(CDC)の細菌性食中毒サーベイランスとアウトブレイク調査
  • 食品衛生研究 = Food sanitation research 64(1), 17-22, 2014-01
  • NAID 40019930738

関連リンク

化学性食中毒 化学性食中毒とはどういうもの? 食品の生産・加工・保存・流通および消費の過程で、食品内に外部から混入したり、 食品内で生成する有害物質のうち、化学物質によって引き起こされる健康被害のことを、化学性 ...
食品を食べたり飲んだりすることで種々の原因により中毒を起こすことを食中毒といい、このうち細菌が原因となる食中毒を細菌性食中毒といいます。細菌性食中毒の件数は食中毒全体の約 70 ~ 90 %を占めています。細菌性食中毒の ...
細菌性食中毒の分類 感染型食中毒とは 食品中で増殖した食中毒菌を食品とともに摂取し,菌が腸管内粘膜を冒すことで下痢,腹痛,発熱などの急性胃腸炎症状を呈するものです。菌が腸管に到達し,さらに増殖して症状を出すため ...

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★リンクテーブル★
先読み食中毒菌
国試過去問107A034
リンク元サルモネラ食中毒
関連記事細菌」「食中毒」「中毒」「」「細菌性

食中毒菌」

  [★]

食中毒

細菌性食中毒

    法律 特徴 季節性 感染 毒素 症状 原因食品 潜伏期間 経過 治療 予防
感染型 グラム陰性桿菌 腸内細菌科 サルモネラ属   再興感染症     新生児・乳児での接触感染 菌体内毒素 下痢(粘液、水様で緑色)、嘔吐、腹痛、急激な発熱(38-40℃) レバー刺身、生肉、焼き鳥、生卵、ハム、ソーセージ、魚肉練り製品、乳製品、あん 6-48時間(平均12時間) 1-3日 対症療法 加熱、二次感染の予防(ネズミ、ゴキブリの駆除)
グラム陰性らせん菌   カンピロバクター属 Campylobacter jejuni     初夏(5-6月) まな板、包丁などによる2次感染 菌体内毒素 下痢(水樣、腐敗臭)、腹痛、嘔吐、発熱、まれに敗血症 肉類、生乳、水(家畜の屎尿による汚染) 2-5日(まれに10日) 1-2週間 対症療法、エリスロマイシン 加熱、ペットからの感染予防
  Campylobacter coli    
グラム陰性桿菌 腸内細菌科 サルモネラ属 チフス菌                      
グラム陰性桿菌 腸内細菌科 サルモネラ属 パラチフス菌                      
グラム陰性桿菌 腸内細菌科 シゲラ属 赤痢菌                      
生体内毒素型 グラム陰性桿菌 ビブリオ科 ビブリオ属 コレラ菌                      
グラム陰性桿菌 腸内細菌科 エシェリキア属 腸管出血性大腸菌 3種感染症     経口感染 ベロ毒素 激しい腹痛を伴う頻回の水樣便、溶血性尿毒症候群や脳症の合併により重症化 加熱不足の牛肉の摂食(牛乳、フルーツ、汚染野菜) 3-4日     75℃1分の加熱で菌は死滅する
グラム陰性桿菌 ビブリオ科 ビブリオ属 腸炎ビブリオ   耐熱性毒素、好塩菌、真水、酸に弱い 夏季 生板・包丁などによる二次感染。成年男子に多い   激しい下痢(水様、粘血便)、上腹部激痛、発熱(-38℃) 刺身、漬け物 10-20時間(平均13時間) 2-3日 対症療法 加熱(60℃, 10分)、冷蔵(10℃以下)、水洗い。まな板、包丁の洗浄
グラム陽性桿菌   クロストリジウム属 ウェルシュ菌   土壌、水、ヒトおよび動物の腸管に常在、嫌気性菌、芽胞形成     エンテロトキシン 下痢、腹痛、吐き気 畜肉および魚肉とその加工品、動物性蛋白質を用いて調理後、長期保存されていた食品(カレー、シチューなど) 8-22時間     肉類、魚介類の脹内容物からの汚染防止。長時間保存する場合、加熱調理後冷蔵庫内にて保存。再加熱を十分に行う。
毒素型 グラム陽性桿菌   バシラス属 セレウス菌   芽胞形成、芽胞形態で自然に広く存在。食品腐敗変敗細菌     エンテロトキシン 嘔吐型: 吐き気、嘔吐 米飯、チャーハン、スパゲティ 1-5時間     低温保存、長期保存を避ける
        下痢型: 下痢 食肉製品、スープ、プリン、野菜 8-12時間    
グラム陽性桿菌   クロストリジウム属 ボツリヌス菌   嫌気性細菌、致命率が高い。芽胞形成。     ボツリヌス毒素(80℃, 数分で無毒化) 悪心、吐き気、めまい、頭痛、腹痛、下痢。眼症状(眼瞼下垂、複視、視力低下、瞳孔散大)、神経・筋症状(言語障害、嚥下障害、呼吸困難) 缶詰、瓶詰(魚、獣肉、野菜、果実)、いずし、ハム、ソーセージ、からしレンコン) 12-36時間   抗毒素血清治療 野菜などの水洗い、魚の内臓による汚染を防ぐ
グラム陽性球菌   スタフィロコッカス属 黄色ブドウ球菌   ヒト常在菌(皮膚、口腔、粘膜、鼻咽頭粘膜)。化膿傷、咽頭炎、ニキビ、風邪の症状時には病巣となる     耐熱性エンテロトキシン 激しい吐き気、嘔吐、腹痛、下痢 おにぎり、柏餅、シュークリーム、生クリーム 0.5-6時間 1-3日   化膿巣のある人を調理に従事させない。低温保持(5℃以下)

食中毒菌

  起炎菌 潜伏期間 原因食 発熱 腹痛 嘔気嘔吐 下痢 その他
感染性食中毒 腸炎ビブリオ 5-24hr
平均10hr
魚介類(加工品)
6-9月に多い
++ +++ ++ +++ ショック
心筋障害
サルモネラ 7-72hr
平均12-24hr
肉、、サラダ +++ ++ ++ ショック
敗血症
カンピロバクター 2-5日 鶏肉、牛肉、牛乳
5-7月に多い
++ ++ ++  
病原性大腸菌 1-3日
平均24hr
牛肉が多い ++ ++  
毒素性食中毒 ブドウ球菌 0.5-6hr
平均3hr
乳製品、かまぼこ、氷小豆、
夏季に多い
± +++ エンテロトキシンによるショック
ボツリヌス菌 2hr-8日 いずし、キャビア ± 神経症状
眼症状


107A034」

  [★]

  • 30歳の男性。腹痛下痢とを主訴に来院した。トレッキング旅行の途中で、自炊していたという。3日前に砂利道で転倒し、左母指と左示指とに挫創を生じた。昨日の夕食は、食事直前に開けた缶詰の牛肉、自分で採取した山菜の炒め物、自分で釣った川魚の塩焼き、自分で作ったおにぎり及び日本酒1合だったという。夕食の直後には異常はなかったが、約時間後に急激に腹痛と下痢とを発症した。発症後、約3時間経過して症状は徐々に改善しつつあるという。アレルギー歴はない。意識は清明。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧116/76mmHg。呼吸数14/分。臍周囲に圧痛を認める。腸雑音は亢進している。腹膜刺激症状を認めない。
  • 診断として最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107A033]←[国試_107]→[107A035

サルモネラ食中毒」

  [★]

Salmonella food poisoning
Salmonella食中毒サルモネラ菌食中毒
細菌性食中毒食中毒
[show details]


  • サルモネラ属菌による食中毒。
  • 感染経路
  • 病原体:non-typhoidal Salmonellaによるものがほとんど。Salnonella enteritidis, Salmonella typhimurium, Salmonella heidelberg, Salmonella newport, Salmonella agonaなどがあるが(IRE.659)、特にSalmonella typhimuriumSalmonella enteritidis、Salmonella thompsonによるものが多い。
  • 疫学:細菌性食中毒としてはカンピロバクターについで多く、事件数としてはカンピロバクターに次いで、患者数としてはカンピロバクターより多い。
  • 食中毒の機序:感染型
  • 潜伏期:12-36時間
  • 原因食物:卵、肉、乳製品
  • 症状:大腸型の急性胃腸炎(発熱、腹痛、下痢)、軽症例では水様便  (IRE.664)
  • 診断:便からのサルモネラ属菌の検出

参考

uptodate

  • 1. [charged] サルモネラ症の微生物学および疫学 - uptodate [1]
  • 2. [charged] サルモネラ胃腸炎の病因 - uptodate [2]


細菌」

  [★]

bacterium,(pl.) bacteria
バクテリア
特殊な細菌 細菌の鑑別細菌の同定?、細菌の分類

細菌の命名

  • ラテン語であり、イタリックで表す。
  • 「属名 + 種名」で表現される。

グラム染色性と形状による分類と疾患

形状 グラム陽性菌 グラム陰性菌
球菌   スタフィロコッカス属 黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus 多様     ナイセリア属 淋菌 Neisseria gonorrhoeae 淋病  
ストレプトコッカス属 化膿性連鎖球菌 Streptococcus pyogenes 多様 莢膜 髄膜炎菌 Neisseria meningitidis 多様  
肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae     ベイヨネラ属   Veillonella    
エンテロコッカス属 (総称)腸球菌 Enterococcus faecalis     モラクセラ属/
ブランハメラ亜属
  Moraxella catarrhalis 肺炎  
Enterococcus faecium      
桿菌   バシラス属 炭疽菌 Bacillus anthracis 炭疽 好気性菌、有芽胞菌、莢膜 腸内細菌科 エンテロバクター属     肺炎、尿路感染  
  セレウス菌 Bacillus cereus 細菌性食中毒 好気性菌、有芽胞菌 エシェリキア属 大腸菌 Escherichia coli パラチフス 通性嫌気性
  クロストリジウム属 破傷風菌 Clostridium tetani 破傷風 嫌気性菌、有芽胞菌 クレブシエラ属     下痢、肺炎、尿路感染  
  ボツリヌス菌 Clostridium botulinum ボツリヌス中毒 プロテウス属     尿路感染  
  ウェルシュ菌 Clostridium perfringens 多様 サルモネラ属 パラチフス菌 Sallmonella serovar Paratyphi 腸チフス 通性嫌気性
  ディフィシル菌 Clostridium difficile 多様 チフス菌 Sallmonella serovar Typhi   通性嫌気性
    ガス壊疸菌群       セラチア属   Serratia 日和見感染 通性嫌気性
マイコバクテリウム科 マイコバクテリウム属 結核菌 Mycobacterium tuberculosis 結核 無芽胞菌 シゲラ属 赤痢菌 Shigella 赤痢 通性嫌気性
ライ菌 Mycobacterium leprae ライ病 エルシニア属 ペスト菌 Yersinia pestis ペスト 通性嫌気性
コリネバクテリウム科 コリネバクテリウム属 ジフテリア菌 Corynebacterium diphtheriae ジフテリア   Yersinia enterocolitica 多様 通性嫌気性
ノカルジア科 ノカルジア属 ノカルジア     ビブリオ科 ビブリオ属 コレラ菌 Vibrio cholerae コレラ 通性嫌気性
アクチノマイセス科 アクチノマイセス属(放線菌属) (総称)放線菌 Actinomyces   腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus 腸炎ビブリオ感染症 通性嫌気性
  リステリア属   Listeria monocytogenes リステリア症 嫌気性菌、無芽胞菌、人獣共通感染症、通性細胞内寄生菌 パスツレラ科 ヘモフィルス属 インフルエンザ菌 Haemophilis influenzae 多様  
  パスツレラ属 パスツレラ属菌 Pasteurella multocida 人獣共通感染症  
ストレプトバシラス属 ストレプトバシラス属菌 Streptobacillus moniliformis 鼠咬症  
  シュードモナス属 緑膿菌 Psudomonas aeruginosa 緑膿菌感染症 好気性、院内感染症
ボルデテラ属 百日咳菌 Bordetela pertussis 百日咳 好気性、短桿菌
ブルセラ属 ブルセラ Brucella ブルセラ症 好気性、細胞内増殖菌、短桿菌
フランシセラ属 野兎病菌 Francisella tularensis 野兎病 好気性、球桿菌
レジオネラ属   Legionella pneumophila ポンティアック熱/レジオネラ肺炎 好気性
バクテロイデス属   Bacteroides fragilis 嫌気性感染症 偏性嫌気性菌
らせん菌   スピロヘータ科 トレポネーマ属 梅毒トレポネーマ Treponema pallidum subspecies pallidum 梅毒  
ボレリア属 回帰熱ボレリア Borrelia recurrentis 回帰熱
ライム病ボレリア Borrelia burgdorferi ライム病
レプトスピラ科 レプトスピラ属 黄疸出血性レプトスピラ Leptospira interrogans serovar icterohaemorrhagiae 黄疸出血性レプトスピラ症(レプトスピラ症ワイル病、黄疸性ワイル病)
スピリルム 鼠咬症スピリルム   鼠咬症
カンピロバクター属 カンピロバクター属菌   カンピロバクター腸炎
ヘリコバクター属   Helicobacter pylori  



食中毒」

  [★]

food poisoning, foodborne intoxication
食あたり食品中毒
食品衛生法


定義

  • 食品や水の媒介によって起こる急性胃腸炎および神経障害などの中毒症の総称

原因

毒物

  • 微生物
  • 植物
  • 動物
  • 化学物質

寄生

  • 寄生虫

原因

微生物 細菌 感染型 感染型
生体内毒素型
毒素型  
ウイルス    
真菌    
自然毒 植物性    
動物性    
化学物質 食品添加物、農薬、有害物質    
その他 寄生虫    

細菌性食中毒

食中毒菌

原因物質、原因食品の判明率

  • 原因物質:92.4%
  • 原因食品:78.9%

参考


予防

中毒」

  [★]

poisoning, intoxication

中毒治療薬一覧

中毒の早期発見のための検査

SUB.403

重金属

有機溶剤

中毒一覧




毒」

  [★]

toxinpoisonpoison
毒素毒物毒を入れるトキシン


細菌性」

  [★]

bacterialbacterially
細菌細菌的




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