細気管支炎

出典: meddic

bronchiolitis
細気管支



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和文文献

  • RSウイルス感染症 (特集 小児感染症2011 : 今どうなっているの?小児の感染症) -- (小児で問題となる感染症,ガイドラインからみた診断と治療のポイントは?)
  • 質疑応答 内科 Kartagener症候群における細気管支炎

関連リンク

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★リンクテーブル★
リンク元呼吸困難」「かぜ症候群」「びまん性汎細気管支炎」「換気障害」「パラインフルエンザウイルス
拡張検索閉塞性細気管支炎性器質化肺炎」「呼吸細気管支炎関連間質性肺疾患」「間質性病変を伴う呼吸細気管支炎
関連記事気管」「細気管支」「気管支」「

呼吸困難」

  [★]

dyspnea (M)
呼吸、呼吸苦、呼吸不全
  • 研修医のための小児救急ABC 呼吸困難と呼吸不全

概念

  • 息が苦しいという自覚症状。呼吸時の不快な感覚である。呼吸苦とも記載されることがあるが、呼吸困難とする。息切れも同義とされている。
  • 呼吸困難という自覚症状があるにもかかわらず、必ずしも呼吸不全という客観的な病態に陥っていないことがあるので注意。

原因疾患

  慢性呼吸困難 急性呼吸困難
呼吸器疾患 閉塞性障害 慢性閉塞性肺疾患
肺リンパ脈管筋腫症
びまん性汎細気管支炎
気管支拡張症
気管支喘息発作
アナフィラキシー
上気道閉塞
気道内異物
肺炎細気管支炎
慢性呼吸器疾患の急性増悪
緊張性気胸
拘束性障害 肺線維症
間質性肺炎
混合性障害 塵肺
循環器疾患 肺高血圧症
慢性心不全
狭心症
急性冠症候群
急性心不全
非心原性肺水腫
致死性不整脈
肺血栓塞栓症
慢性呼吸器疾患に伴う右心不全
血液疾患 貧血 急性出血
神経筋疾患 重症筋無力症
ギラン・バレー症候群
筋萎縮性側索硬化症
進行性筋ジストロフィー
 
代謝疾患 甲状腺機能亢進症 糖尿病性ケトアシドーシス
尿毒症性アシドーシス
腎疾患 腎性貧血 糖尿病腎症に伴う肺水腫
急速進行性糸球体腎炎肺障害
中枢神経系疾患 脳炎
脳腫瘍
髄膜炎
 
精神神経系疾患   過換気症候群
神経症性障害
心身症

鑑別診断

IMD

呼吸困難の原因となる病態・疾患
呼吸困難の機序 原因 病態.疾患
①換気(労作)の増加 低酸素血症 (hypoxemia) チアノーゼをきたすCHD:Fallot四徴症など
高山病
肺動静脈瘻
肺実質病変:肺炎、腫瘍など
無気肺
肺塞栓症
新生児呼吸窮迫症候群
高炭酸ガス血症 閉塞性肺機能障害肺胞低換気(「②換気能力の低下」参照)
アシドーシス(anaerobic and metabolic acidosis) 心疾患:肺動脈弁狭窄症MSによる心拍出量の低下
重症貧血
妊娠
腎不全
糖尿病
発熱 感染症など
②換気能力の低下 閉塞性肺機能障害 気道の閉塞:喉頭炎声帯麻痺、異物など
閉塞性肺疾患慢性気管支炎慢性肺気腫気管支喘息DPB
拘束性肺機能障害 肺高血圧症左心不全MS
肺切除
胸水の貯留
気胸
腫瘍肺炎
食道裂孔ヘル二ア
胸郭成形、脊柱後弯脊柱側弯強直性脊椎炎
間質性肺炎(特発性、続発性)
塵肺過敏性肺炎サルコイドーシスBO
反復性誤嚥性肺炎
Langerhans肉芽腫症
肺胞低換気 神経・筋機能不全:ポリオ多発性神経障害MG筋ジストロフィー
低K血症など
③心因性呼吸困難 不安、抑うつ、医原性 過換気症候群
CHD先天性心疾患MS僧帽弁狭窄症DPBびまん性汎細気管支炎BO閉塞性細気管支炎MG重症筋無力症

胸痛と呼吸困難

参考1
  • 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全

参考

  • 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf




かぜ症候群」

  [★]

cold syndrome, common cold syndrome
上気道症候群 upper airway syndrome急性上気道炎 acute upper respiratory tract infection


概念

  • 上気道粘膜の急性カタル性炎症(急性カタル性上気道炎)の総称
  • 急性鼻炎や咽頭炎を呈し、全身症状は軽微。
  • 予後良好、2-5日で軽快し予後は良好。

病因

  • ウイルス:ほとんど
  • 特殊な細菌&細菌
  • 環境要因:個体条件(アレルギー、免疫不全、脱水、疲労、飲酒など)、物理化学的刺激(乾燥、寒冷)

疫学

  • 多くの人が1年に1回以上罹患。冬期に多い。
  • 小児において罹患回数が多い → 成人になると記憶T細胞、記憶B細胞が増加するため、なんとなくウイルスに対して抵抗性が付与される、はず。

病理

  • ウイルスの場合、上気道粘膜に付着して、粘膜上皮を冒す。上気道線毛円柱上皮(呼吸上皮)に付着し、上皮細胞は変性・脱落・壊死する。上皮を失った部位から細菌が侵入しやすくなる。

病型

症状

  • 鼻かぜ:鼻汁、鼻閉などの鼻症状が主体
  • のどかぜ:咽頭痛、嗄声など咽頭症状が主体
  • 気管支かぜ:咳、痰などの気管支症状が主体

共通の症状

  • まず、鼻炎症状が緩徐に発現し、鼻咽頭不快感・乾燥感、くしゃみ、鼻閉、水様鼻汁を呈する。

病原体に特異的な症状

診断

  • 臨床的診断
  • 検査はほとんどの場合行わないが、インフルエンザ、溶連菌などを鑑別する場合には迅速診断キットを使う。 → つかえる迅速診断キットがあればのはなし

検査

  • 血液検査:ウイルス感染の場合、WBCやCRPは動かないが、細菌感染があれば上昇する。
  • ウイルス分離は一般臨床では行われない。 → 高コストだし、培養している内に治癒する。
  • 血清抗体価測定ではペア血清で 4 倍以上の上昇で陽性とする。 → 高コストだし、ペア血清を取った時点で治癒する。
  • 細菌感染を疑ったら、喀痰検査(培養は時間がかかるので検鏡でしょう?)、血液検査(血算)のちに、培養して薬物感受性検査を行う(けど時間がどのくらいかかるのやら)

治療

  • 一般療法(安静、保温・保湿、栄養補給、脱水予防、入浴制限)
  • 対症療法:解熱・鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬、蛋白分解酵素製剤、含嗽薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン薬
  • 細菌感染が疑われるときのみ、抗生物質を使用する。予防的に使うのはいかがな最中

予後

  • 良好。数日-1週間で軽快

予防

  • RSウイルス:適応が限られるが、ワクチンを使うことができる。


びまん性汎細気管支炎」

  [★]

diffuse panbronchiolitis, DPB
びまん性呼吸細気管支炎 diffuse respiratory bronchiolitis
細気管支炎

概念

  • 呼吸細気管支領域の慢性炎症性病変が肺内にびまん性に分布し、炎症反応が細気管支壁の全層に及ぶ原因不明の疾患。慢性の咳嗽・喀痰が認められ、慢性気道感染と拘束性の肺機能障害が認められる。副鼻腔炎の合併が認められることがあり、副鼻腔気管支症候群としてまとめられることがある。
  • 胸部単純X線写真上、下肺野優位に両肺野びまん性小葉中心性粒状陰影が認められる(小葉中心性病変)。
  • これまでは予後不良であったが、エリスロマイシン少量投与で著明な治療効果が認められる。

疫学

  • 遺伝子素因としてHLA-B54と関連がある

病態

  • 病変の首座は終末細気管支及び終末細気管支周囲炎(出典不明)
  • 呼吸細気管支を中心とした細気管支およびその周囲炎 (YN.I-76)
  • 泡沫細胞の集簇を伴ったリンパ球、形質細胞など円形細胞浸潤

症状

  • 慢性の咳、喀痰
  • 労作時息切れ

身体所見

  • 胸部聴診:連続性ラ音

検査

  • 胸部単純X線写真:気管支拡張がみられる
  • 胸部単純CT:下肺野優位に両肺野びまん性小葉中心性粒状陰影  ←  小葉中心性病変 (cf.小葉)


  • 肺機能検査:一秒率低下、残気量増加、肺拡散能不変。

合併症

治療

  • 予後は不良であったが、エリスロマイシンの少量長期投与により予後が改善 30年生存率38-63%

参考

  • 1. [charged] Diffuse panbronchiolitis - uptodate [1]

国試


換気障害」

  [★]

ventilatory impairment ventilatory disturbance
肺換気異常 pulmonary ventilation impairment abnormal pulmonary ventilation ventilatory disturbance of lung ventilatory disturbance of the lungs
フローボリューム曲線
[show details]
  • 気管支・肺胞系での外気の吸入排出の障害。

換気障害パターンと疾患 LAB.1634

  • 肺自体の異常
  • 肺以外の異常


パラインフルエンザウイルス」

  [★]

parainfluenza virus
ヒトパラインフルエンザ


ウイルス学

  • 潜伏期:2-6日
  • 呼吸器感染症
  • 血清型:1-4型
  • 子供や小児の呼吸器感染症:5歳までに大部分が感染
  • 呼吸器感染症ウイルスで1~4型
  • 子供や小児の呼吸器感染症:5歳までに大部分は感染する
  • 感染は特に秋口が多い。潜伏期は2~6日
  • 普通感冒,咽頭炎,気管支炎,細気管支炎,肺炎などの急性気道炎を起こす。1型はクループ(喉頭気管気管支炎)を引き起こす。

症状

クループ:パラインフルエンザのクループは夜中の1,2時にむかって悪化する

血清型別の特徴

I型  :喉頭炎。秋。
II型  :喉頭炎。秋。軽い。
III型 :肺炎。 春。幼児。
IV型  :上気道炎。散発的。

診断

  • ウイルスの分離
  • ペア血清の上昇

治療

  • 対症的に治療する。


閉塞性細気管支炎性器質化肺炎」

  [★]

bronchiolitis obliterans organizing pneumoniaBOOP
ブープ特発性器質化肺炎 cryptogenic organizing pneumonia COP

特徴

臨床診断名 IPF NSIP BOOP/COP
病理組織像 UIP OP
発症様式 慢性 慢性/亜急性 亜急性
BALF所見 リンパ球± CD8↑ CD8↑
予後 不良 良好(時に不良) 良好
分布 斑状,不均質, 胸膜下・小葉辺縁 びまん性,均質 小葉中心性
時相 多様 均質 均質
間質への細胞浸潤 少ない 通常多い やや多い
胞隔の炎症 軽度,斑状 びまん性,多彩 軽度
線維芽細胞巣 多数 まれ なし
肺胞内マクロファージ集積 巣状 巣状 なし
肺胞腔内線維化 まれ しばしば 多数
顕微鏡的蜂巣肺(肺胞虚説) 高頻度 通常なし(一部に認める) なし
硝子膜 なし なし なし

概念

  • 細気管支領域内腔がポリープ状肉芽により閉塞され、細気管支胞隔炎を呈した病態
  • 病理学的な定義:
  • 1. 閉塞性細気管支炎および器質化肺炎の所見が斑状に分布する、
  • 2. 種々の程度の単核球細胞浸潤が間質にみられる、
  • 3. 肺胞腔内に泡沫細胞が集簇する、
  • 4. 肺の既存構造は保たれており、蜂窩肺形成や広範な間質性線維化は認められない

疫学

  • 50歳代の発症が多い
  • 喫煙との関連なし

症状

  • 咳、発熱、咳嗽

身体所見

  • 肺の副雑音
  • バチ指は稀

病因

  • 膠原病、感染症、移植後など ← 特発性BOOPとは病態や治療に対する反応も異なる
  • 原因不明 → 特発性BOOP

検査

血液検査

  • 赤沈亢進、CRP陽性
  • 白血球数増加もあり売る

胸部単純X線写真

  • びまん性、下肺野優位の両側斑状陰影
  • 肺炎様の浸潤、陰影はしばしば移動

=胸部CT写真

  • 2パターン:エアブロンコグラムを伴う肺炎様の恋浸潤英(肺胞性パターン)、びまん性の微細粒状影(間質性パターン)
  • 主として胸膜下に沿うすりガラス陰影(コンソリデーション)
  • 蜂窩肺 は ない

BALF所見

  • リンパ球%↑、CD8%増加(50%の症例)、好中球%・好酸球%増加(50%の症例)

肺機能検査

  • 拘束性換気障害、拡散障害
  • 閉塞性換気障害は稀

診断

鑑別診断

臨床症状・胸部X線写真上での鑑別疾患

  • 感染性肺炎
  • ウェゲナー肉芽腫症
  • 特発性肺線維症 IPF:発症時期が明確でない、慢性経過をたどっている。BOOPで認められない蜂巣肺所見がX線・CTで認められる。BALF所見がCD8↑でない。リンパ球数±
  • 非特異性間質性肺炎 NSIP:一部に蜂巣肺所見。
  • 慢性好酸急性肺炎:肺病理所見を除けば、臨床所見・検査所見で区別できない。リンパ球%↑は同様

BALFでの鑑別疾患

  • サルコイドーシス、慢性ベリリウム肺:胸部X線写真、CD8↓から鑑別可能 (SPU.274)
  • 過敏性肺臓炎:胸部X線写真上で鑑別可能

治療

  • 自然軽快が少なくないので、軽症例では経過観察
  • ステロイド薬

予後

  • 特発性BOOPはステロイド薬が有効で予後良好。時に再燃する。



呼吸細気管支炎関連間質性肺疾患」

  [★]

respiratory bronchiolitis-causing/associated interstitial lung disease, RB-ILD
間質性肺炎特発性間質性肺炎


間質性病変を伴う呼吸細気管支炎」

  [★]

respiratory bronchiolitisinterstitial lung disease
RB-ILD


気管」

  [★]

trachea (Z), tracheal tube
trachea
気管支気管支の分岐

解剖

  • 長さ12cm、直径2cm (HIS.298)。
  • C6椎体-T5椎体 / C6椎体の下部より始まりT4-T5椎体で左右の気管支に分かれる。)
  • 喉頭の輪状軟骨の直下から始まり主気管支が分岐するところに終わる。 (HIS.298)

粘膜

  • 1呼吸上皮(粘膜上皮):多列線毛上皮
  • 2. 粘膜固有層 疎性結合組織 膠原線維、弾性線維、気管腺(混合腺)
  • 3. 粘膜下組織 密生結合組織 
  • 4. 外膜 気管軟骨 馬蹄形(C字軟骨)後方に開いている。10-12個


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.



細気管支」

  [★]

bronchiole n. / -s pl.
bronchiolus
気管支の分岐クララ細胞肺小葉

臨床関連

  • 肺の末梢気道、特に細気管支領域は解剖学的に気道肺胞の接点に位置し、喫煙や大気汚染物質により早期から障害を生じると考えられてきた。特に内径2mm以下の末梢気道の病変は呼吸生理学的にsmall airway diseaseと呼ばれ、進行すれば肺気腫などの慢性閉塞性疾患の発生につながるものとして喫煙などとの関連で論じられてきた。 (講義録呼吸器学 p.79)


気管支」

  [★]

bronchus / bronchi(pl.) (Z)
bronchus principalis
主気管支 main bronchus一次気管支 primary bronchus
気管気管支の分岐肺区域区域気管支





Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.



炎」

  [★]

  • n.
  • comb form.
  • (炎症の接尾辞)itis
炎光炎症




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