粘膜下腫瘍

出典: meddic

submucosal tumor
消化管粘膜下腫瘍胃粘膜下腫瘍


概念

  • 主病変が粘膜下層以下に存在する隆起病変の総称

分類

  • 非上皮病変
  • GISTCD34(+), c-Kit(+)   →   粘膜下腫瘍の中で最多である。
  • 筋原性腫瘍:平滑筋腫、平滑筋肉腫、類上皮平滑筋肉腫:smooth muscle actin(+), desmin(+)
  • 神経原性腫瘍:神経鞘腫、神経線維腫:S-100(+)
  • 上皮性病変
  • 炎症性病変
  • 効酸球性肉芽腫

形態的特徴

  • Delle デレ
  • なだらかな陰影の移行(造影、X線透視)、なだらかな隆起の移行(内視鏡)
  • bridging fold(ヒダが腫瘤をよけない)
  • 粘膜表面に異常は認められない(圧排が強くなれば何らかの影響はある、と思う)

参考

  • 1.
[display]http://www.cancernetwork.com/gastrointestinal-stromal-tumor/content/article/10162/35555

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/12 17:25:37」(JST)

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和文文献

  • 胃原発GIST(gastrointestinal stromal tumor)に対する単孔式腹腔鏡下手術の1例
  • 小川 博臣,吉成 大介,須納瀬 豊 [他]
  • 北関東医学 62(2), 169-173, 2012-05
  • … 症例は66歳の男性.胃内視鏡検査とCT で,胃体上部後壁に最大径4 cmの壁外発育型胃粘膜下腫瘍を認めた.EUS-FNA (endoscopic ultrasonography fine needle aspiration)で胃GIST (gastrointestinal stromal tumor)と診断され, 腫瘍径から手術適応と判断された. …
  • NAID 40019329533
  • 内視鏡外科手術における研究と治療の進歩(2)消化器外科領域 (1)上部消化管:胃癌
  • 笹川 剛
  • 東京女子医科大学雑誌 82(2), 47-50, 2012-04-25
  • … 胃における腹腔鏡下手術は胃粘膜下腫瘍に対する胃部分切除から始まり、現在、胃癌に対しても積極的に行われている。 …
  • NAID 110009004317
  • 症例報告 膵炎を伴った胃異所性膵の1切除例
  • 篠浦 先,八木 孝仁,貞森 裕 [他]
  • 岡山医学会雑誌 124(1), 59-62, 2012-04
  • We experienced a case of gastric aberrant pancreas with acute pancreatitis. The patient was a 42-year-old man. He was referred to our hospital because of epigastric pain. A CT scan and endoscopic exam …
  • NAID 40019282440

関連リンク

胃粘膜下腫瘍(良性)とはどんな病気か. 胃粘膜下腫瘍は、胃の粘膜層よりも深いところ にある胃壁内の病変によって、粘膜が胃の内腔に突出した隆起のことをいいます。表面 は平滑なことが多いのですが、大きなものではくぼみや潰瘍がある場合もあります。
胃粘膜下腫瘍にはGIST(gastrointestinal stromal tumor)、リンパ腫、平滑筋細胞由来の 腫瘍、神経系腫瘍、脂肪細胞由来の腫瘍、血管内皮細胞由来の腫瘍、基底細胞由来の カルチノイドなどに加え、迷入膵、顆粒細胞腫などがあります。うち、GISTの一部、悪性 ...

関連画像

最も考えられるのはどれか。胃粘膜下腫瘍胃粘膜下腫瘍食道粘膜下腫瘍この記事のトラックバックURL胃粘膜下腫瘍粘膜下の唾液腺腫瘍


★リンクテーブル★
国試過去問099D097
リンク元消化管間質腫瘍」「カルチノイド」「gastrointestinal mesenchymal tumor」「中心壊死」「架橋襞
拡張検索胃粘膜下腫瘍
関連記事腫瘍」「粘膜」「粘膜下」「膜下

099D097」

  [★]

  • 消化管内視鏡下の粘膜生検が診断に有用なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099D096]←[国試_099]→[099D098

消化管間質腫瘍」

  [★]

gastrointestinal stromal tumor GIST ジスト ギスト, gastrointestinal stromal tumors GISTs
平滑筋芽細胞腫 leiomyoblastoma
胃腸間質性腫瘍粘膜下腫瘍
[show details]


概念

  • 食道(ほとんどなし)・胃(60-70%)・小腸(20-30%)・大腸(5%)などの消化管の固有筋層にできる
  • カハール介在細胞由来とされる
  • 胃の弓隆部から体上部に多い。幽門部ではほとんどなし

疫学

病理

gloss appearance

  • 辺縁なだらか(bridging fold)。delle(腫瘍頂部のくぼみ)。


[show details]

免疫組織学的所見

  • 異常KIT蛋白の発現(90%異常)
  • 異常PDGFRαの発現(5%)

組織型

BP.625
  • 1. 平滑筋に分化する腫瘍
  • 2. 神経に分化する腫瘍
  • 3. 混合型の腫瘍
  • 4. これらの系統へに分化しない腫瘍

進展形式

  • 直接浸潤
  • 血行性転移
  • リンパ行性転移はほとんどみられない

転移

  • 肝臓、腹膜、肺
  • 原発巣を切除後20年以上に転移が見られることがある。

悪性度判断 (http://www.gist.jp/trend/02.html)

  腫瘍径 腫瘍細胞分裂像数*
超低リスク <2cm <5/50HPF
低リスク 2~5cm <5/50HPF
中リスク <5cm 6~10/50HPF
5~10cm <5/50HPF
高リスク >5cm >5/50HPF
>10cm Any Mitotic Rate
Any Size >10/50HPF
*:高倍率視野50視野当たりの細胞分裂を示す腫瘍細胞数
HPF:High-Power Field(400倍率)
Christopher DM et al : Hum Pathol 33 : 459-465, 2002

治療

外科治療

外科治療の原則

  • 1. 切除可能GISTの治療の第一選択は外科的完全切除。
  • 2. 偽被膜を損傷することなく外科的に安全なマージンを確保,肉眼的断端陰性とする。
  • 3. 原則として臓器機能温存を考慮した部分切除が推奨される。
  • 4. 予防的或いは系統的リンパ節郭清術は不要である。
  • 5. 肉眼的断端が陽性の場合,追加切除を考慮すべきである。
  • 6. イマチニブの術前使用に当たっては,病理組織学的にGISTであること,1ヵ月前後での早期のイマチニブ有効性の確認が必要である。 (アルゴリズム6.臨床試験段階の治療)

内科治療

参考

  • GIST診療ガイドライン
[display]http://www.jsco-cpg.jp/item/03/index.html
  • GIST研究会
[display]http://www.gist.jp/index.html
  • GIST の治療と治療成績 (1)胃GIST の外科治療
[display]http://www.cancertherapy.jp/gist/2003_spring/pdf/2003spring_03-1.pdf

国試


カルチノイド」

  [★]

carcinoid
カルチノイド腫瘍 carcinoid tumor
好銀性細胞腫 argyrophil cell tumor
カルチノイド症候群消化管カルチノイド

概念

  • 気管支や消化管に発生し、原腸系臓器に広く分布する内分泌系細胞腫瘍の低異型度腫瘍。消化管に発生したものは特に消化管カルチノイドという(YN.A-75)

疫学

  • 欧米では小腸腫瘍の中で悪性腫瘍に次いで2番目に多いが、日本では非常にまれ。

分類

部位


発生部位

  • 発生部位:消化管(虫垂、大腸、小腸、直腸、胃)および肺、気管支
  • 直腸が最多 (YN.A-75)
  • 肺:発生母地(気管支腺、細気管支上皮内に存在するKultchitzky細胞)。神経内分泌顆粒を有する。(NSU.344)

病理

  • 粘膜下腫瘍と同様の所見を呈することが多い。  ちなみにGISTは粘膜下腫瘍
  • つまり辺縁はなだらかである。



  • 細胞の配列:索状、リボン状。時にロゼット様
  • 核:小型、円形で中心に存在し、分裂像は少ない



予後

  • 予後(5年生存率):虫垂のカルチノイドを除いて90%。小腸原発のカルチノイドで肝臓に転移があっても50% (BPT.627)

消化管 (BPT.626)

疫学

  • The peak incidence of these neoplasms is in the sixth decade.(BPT.626)
  • 直腸結腸癌の2%以下。小腸の悪性腫瘍の半分を占める
  • 転移:虫垂と直腸のカルチノイドは転移しにくい。90%の胃、空腸、結腸のカルチノイドは

直腸

疫学(NSU.590)

  • 消化器系のカルチノイドのうち最多(36%)。
  • 40-50歳代に多い。
  • 男:女=1.4:1

国試



gastrointestinal mesenchymal tumor」

  [★]

GIMT
粘膜下腫瘍
  • 消化管粘膜下腫瘍の一つで、平滑筋系や神経系由来の紡錘形腫瘍をも含む包括的な診断概念。
  • 間葉系腫瘍 gastrointestinal mesenchymal tumor GIMT : 広義のGISTと主張する人もいる
  • GIST:CD34(+), c-Kit(+)   →   粘膜下腫瘍の中で最多である。
  • 筋原性腫瘍:平滑筋腫、平滑筋肉腫、類上皮平滑筋肉腫:smooth muscle actin(+), desmin(+)
  • 神経原性腫瘍:神経鞘腫、神経線維腫:S-100(+)

参考

  • 1.
[display]http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=book&bookkey=b0549&filename=b0549_188_195.pdf


中心壊死」

  [★]

central necrosis
  • 腫瘍などの中心が壊死すること。
  • 粘膜下腫瘍の中心部の粘膜表面で壊死がおこること → 臍窩形成
  • あるいは肝臓の小葉の中心で壊死が起きること。→ 小葉中心壊死

架橋襞」

  [★]

bridging fold
粘膜下腫瘍胃粘膜下腫瘍
[show details]



胃粘膜下腫瘍」

  [★]

gastric submucosal tumor, submucosal tumor of the stomach
粘膜下腫瘍

分類

組織型による分類

SSUR.504
  • 上皮性
  • 非上皮性




腫瘍」

  [★]

tumor
新生物 neoplasm new growth NG


分類(EPT.65)

悪性度

細胞と間質の割合

発生学的由来

  • 上皮性腫瘍
  • 外胚葉性、中胚葉性、内胚葉性
  • 非上皮性腫瘍
  • 間質由来(中胚葉性)

組織学的分類

上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

非上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

臓器別分類

外陰部(女性)

子宮

卵巣

  • 表層上皮性・間質性腫瘍 Surface epithelial-stromal tumors
  • 性索間質性腫瘍 Sex cord/stromal tumors
  • 胚細胞腫瘍 Germ cell tumors

腫瘍と関連する疾患 first aid step1 2006 p.294

粘膜」

  [★]

mucosa (KL), mucous membrane (KH), endometrium (Z. L-20), mucosae (Z. P-27)
tunica mucosa
粘膜固有層粘膜筋板粘膜下組織筋層


  • 消化器系、呼吸器系、泌尿器系、生殖器系

定義

  • 上皮、粘膜固有層、粘膜筋板をまとめて粘膜と呼ぶ

粘膜

粘膜下の深層にある組織


粘膜下」

  [★]

submucosasubmucosalsubmucous
粘膜下層


膜下」

  [★]

submembranous
偽膜性




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