破傷風菌

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Clostridium tetani

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和文文献

  • 破傷風菌の土壌中の分布と破傷風の診断法
  • 海老沢 功
  • 日本医師会雑誌 139(8), 1693-1696, 2010-11
  • NAID 40017346061
  • 非ウイルス性感染症 破傷風菌 (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・3)その数値をどう読むか) -- (免疫学的検査 感染症関連検査(抗原および抗体を含む))
  • 山本 明彦,高橋 元秀
  • 日本臨床 68(-) (980), 220-223, 2010-06
  • NAID 40017181748

関連リンク

破傷風菌(はしょうふうきん、英: Clostridium tetani)は、クロストリジウム属の真正細菌 で、破傷風の病原体である。グラム陽性、嫌気性の大型 ... 破傷風菌が引き起こす運動 障害は破傷風毒素(テタノスパスミン)によって引き起こされる。 破傷風毒素の毒性は ...
破傷風菌は毒素として、神経毒であるテタノスパスミンと溶血毒であるテタノリジンを産生 する。テタノスパスミンは、脳や脊髄の運動抑制ニューロンに作用し、重症の場合は全身 の筋肉麻痺や強直性痙攣をひき起こす。この作用機序、毒素(および抗毒素) ...

関連画像

破傷風菌、感染症属性 55才、男性http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/349/graph 破傷風菌破傷風菌破傷風菌、顕微鏡

添付文書

薬効分類名

  • トキソイド類

販売名

沈降破傷風トキソイド“化血研”

組成

製法の概要

  •  本剤は、破傷風菌(Harvard A-47株)を純培養し、得られた毒素液を精製濃縮し、かつ、ホルマリンを加えて無毒化したトキソイド原液に、アルミニウム塩を加えてトキソイドを不溶性にし、リン酸塩緩衝塩化ナトリウム液で希釈し、規定濃度に調製した液剤である。
  •  なお、本剤は製造工程でウシの乳由来成分(スキムミルク、ポリペプトン)、ウシの肝臓、ウシの肉、ブタの胃由来成分(ペプトン)、ブタの膵臓由来成分(パンクレアチン)及びクジラの心臓由来成分(ハートエキス)を使用している。

組成

  •  本剤は、1mL中に次の成分を含有する。

有効成分
破傷風トキソイド

  • 20Lf以下

添加物
チメロサール

  • 0.01mg

添加物
ブドウ糖

  • 1.0mg

添加物
ホルマリン(ホルムアルデヒドとして)

  • 0.1mg以下

添加物
塩化アルミニウム

  • 3.0mg以下

添加物
水酸化ナトリウム

  • 1.2mg以下

添加物
塩化ナトリウム

  • 7.0mg

添加物
リン酸水素ナトリウム水和物

  • 0.7mg

添加物
リン酸二水素ナトリウム

  • 0.4mg

禁忌

(予防接種を受けることが適当でない者)

  •  被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
  • 明らかな発熱を呈している者
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
  • 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
  • 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者


効能または効果

  •  本剤は、破傷風の予防に使用する。
  • ◎初回免疫:通常、1回0.5mLずつを2回、3〜8週間の間隔で皮下又は筋肉内に注射する。
  • ◎追加免疫:第1回の追加免疫には、通常、初回免疫後6箇月以上の間隔をおいて、(標準として初回免疫終了後12箇月から18箇月までの間に)0.5mLを1回皮下又は筋肉内に注射する。ただし、初回免疫のとき、副反応の強かった者には、適宜減量する。以後の追加免疫のときの接種量もこれに準ずる。

接種対象者・接種時期

  • 初回免疫と追加免疫を完了した者には、数年ごとに再追加免疫として、通常、1回0.5mLを皮下又は筋肉内に注射する。なお、再追加免疫の接種間隔は職業、スポーツ等の実施状況を考慮すること。
  • 初回免疫、追加免疫、又は再追加免疫を受けた者で、破傷風感染のおそれのある負傷を受けたときは直ちに本剤を通常、1回0.5mLを皮下又は筋肉内に注射する。

他のワクチン製剤との接種間隔

  •  生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また、他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
  •  ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。

慎重投与

(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)

  •  被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
  • 過去にけいれんの既往のある者
  • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
  • 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー(0.1%未満):ショック、アナフィラキシー(全身発赤、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  •  破傷風の予防には、本剤接種後、血中抗毒素が一定量以上産生される必要がある。破傷風の発症阻止には、0.01IU/mL以上の抗毒素量が必要と考えられている。3)4)
  •  一般的には、本剤を2回接種後、4週間で感染防御に必要な抗毒素量が得られるが、経時的に抗毒素量が低下する。感染防御効果を持続(抗毒素量の維持)するためにはさらに6〜12月、あるいは1年半後に3回目の追加免疫を行えば約4〜5年間は免疫状態が続くとされている。5)


★リンクテーブル★
国試過去問099E073」「104A007
リンク元細菌」「クロストリジウム属」「Clostridium tetani」「芽胞」「テタノスパスミン
関連記事破傷風」「

099E073」

  [★]

  • 組合せで誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099E072]←[国試_099]→[099E074

104A007」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 104A006]←[国試_104]→[104A008

細菌」

  [★]

bacterium,(pl.) bacteria
バクテリア
特殊な細菌 細菌の鑑別細菌の同定?、細菌の分類

細菌の命名

  • ラテン語であり、イタリックで表す。
  • 「属名 + 種名」で表現される。

グラム染色性と形状による分類と疾患

形状 グラム陽性菌 グラム陰性菌
球菌   スタフィロコッカス属 黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus 多様     ナイセリア属 淋菌 Neisseria gonorrhoeae 淋病  
ストレプトコッカス属 化膿性連鎖球菌 Streptococcus pyogenes 多様 莢膜 髄膜炎菌 Neisseria meningitidis 多様  
肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae     ベイヨネラ属   Veillonella    
エンテロコッカス属 (総称)腸球菌 Enterococcus faecalis     モラクセラ属/
ブランハメラ亜属
  Moraxella catarrhalis 肺炎  
Enterococcus faecium      
桿菌   バシラス属 炭疽菌 Bacillus anthracis 炭疽 好気性菌、有芽胞菌、莢膜 腸内細菌科 エンテロバクター属     肺炎、尿路感染  
  セレウス菌 Bacillus cereus 細菌性食中毒 好気性菌、有芽胞菌 エシェリキア属 大腸菌 Escherichia coli パラチフス 通性嫌気性
  クロストリジウム属 破傷風菌 Clostridium tetani 破傷風 嫌気性菌、有芽胞菌 クレブシエラ属     下痢、肺炎、尿路感染  
  ボツリヌス菌 Clostridium botulinum ボツリヌス中毒 プロテウス属     尿路感染  
  ウェルシュ菌 Clostridium perfringens 多様 サルモネラ属 パラチフス菌 Sallmonella serovar Paratyphi 腸チフス 通性嫌気性
  ディフィシル菌 Clostridium difficile 多様 チフス菌 Sallmonella serovar Typhi   通性嫌気性
    ガス壊疸菌群       セラチア属   Serratia 日和見感染 通性嫌気性
マイコバクテリウム科 マイコバクテリウム属 結核菌 Mycobacterium tuberculosis 結核 無芽胞菌 シゲラ属 赤痢菌 Shigella 赤痢 通性嫌気性
ライ菌 Mycobacterium leprae ライ病 エルシニア属 ペスト菌 Yersinia pestis ペスト 通性嫌気性
コリネバクテリウム科 コリネバクテリウム属 ジフテリア菌 Corynebacterium diphtheriae ジフテリア   Yersinia enterocolitica 多様 通性嫌気性
ノカルジア科 ノカルジア属 ノカルジア     ビブリオ科 ビブリオ属 コレラ菌 Vibrio cholerae コレラ 通性嫌気性
アクチノマイセス科 アクチノマイセス属(放線菌属) (総称)放線菌 Actinomyces   腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus 腸炎ビブリオ感染症 通性嫌気性
  リステリア属   Listeria monocytogenes リステリア症 嫌気性菌、無芽胞菌、人獣共通感染症、通性細胞内寄生菌 パスツレラ科 ヘモフィルス属 インフルエンザ菌 Haemophilis influenzae 多様  
  パスツレラ属 パスツレラ属菌 Pasteurella multocida 人獣共通感染症  
ストレプトバシラス属 ストレプトバシラス属菌 Streptobacillus moniliformis 鼠咬症  
  シュードモナス属 緑膿菌 Psudomonas aeruginosa 緑膿菌感染症 好気性、院内感染症
ボルデテラ属 百日咳菌 Bordetela pertussis 百日咳 好気性、短桿菌
ブルセラ属 ブルセラ Brucella ブルセラ症 好気性、細胞内増殖菌、短桿菌
フランシセラ属 野兎病菌 Francisella tularensis 野兎病 好気性、球桿菌
レジオネラ属   Legionella pneumophila ポンティアック熱/レジオネラ肺炎 好気性
バクテロイデス属   Bacteroides fragilis 嫌気性感染症 偏性嫌気性菌
らせん菌   スピロヘータ科 トレポネーマ属 梅毒トレポネーマ Treponema pallidum subspecies pallidum 梅毒  
ボレリア属 回帰熱ボレリア Borrelia recurrentis 回帰熱
ライム病ボレリア Borrelia burgdorferi ライム病
レプトスピラ科 レプトスピラ属 黄疸出血性レプトスピラ Leptospira interrogans serovar icterohaemorrhagiae 黄疸出血性レプトスピラ症(レプトスピラ症ワイル病、黄疸性ワイル病)
スピリルム 鼠咬症スピリルム   鼠咬症
カンピロバクター属 カンピロバクター属菌   カンピロバクター腸炎
ヘリコバクター属   Helicobacter pylori  



クロストリジウム属」

  [★]

Clostridium
細菌

クロストリジウム属


Clostridium tetani」

  [★]

tetanus bacillus
Costridium tetani
(国試)破傷風菌
クロストリジウム属


  • 図:SMB.260
  • 芽胞形成
  • 嫌気性菌
  • グラム陽性桿菌
  • 形状:太鼓のバチ状(円形で端在性の芽胞)
  • 棲息場所 土壌中に広く分布
  • 運動性:寒天平板上で遊走し、辺縁は樹枝状
  • 病原性:創傷感染(特に土壌で汚染された挫滅創)により感染。受傷後6時間で毒素(破傷風毒素)を産生し始める。
  • 毒素:外毒素(神経毒:テタノスパスミン(破傷風毒素)、破傷風溶血毒:テタノリジン)
  • 感染症:破傷風

   


芽胞」

  [★]

spore
胞子エンドスポア endospore
炭疽菌セレウス菌など

Clostridium

破傷風菌ボツリヌス菌ガス壊疽菌群など
  • 物理的・化学的に安定
  • 加熱滅菌:121℃,15分で死滅
  • 多くの消毒剤に抵抗性。煮沸消毒無効(100℃,15分以上)


テタノスパスミン」

  [★]

tetanospasmin
破傷風毒素, tetanus toxinテタヌストキシン
破傷風菌破傷風



破傷風」

  [★]

tetanus, lockjaw
テタヌス
破傷風菌 Clostridium tetani

病型

参考1
  • 全身性破傷風:全身の筋の強直性攣縮 + 自律神経症状(早期は易刺激性、不穏、発汗、頻脈。後期には著しい発汗、不整脈、不安定な高血圧・低血圧、発熱)
  • 限局性破傷風
  • 頭部破傷風
  • 新生児破傷風

病態

SMB.260
  • 破傷風毒素(テタノスパスミン)は亜鉛依存性プロテアーゼ活性を有しており、シナプス小胞不随蛋白であり開口分泌に関与するシナプトブレビンを特異的に切断し、シナプスへの神経伝達物質の放出を妨げる。
  • 症状の発現は脊髄の抑制ニューロンが遮断される事による。
  • 自律神経ニューロンも遮断されるので、自律神経症状も発現する。 → 著しい血圧、脈拍の変動

治療

SMB.260 YN. H-55 SPE.359
  • 創部 :デブリドマン
  • 抗毒素:ヒトTIGの投与 → 神経細胞に取り込まれた後では毒素を中和できなくなる。
  • 抗菌 :ペニシリンGの大量投与。テトラサイクリン(SPE.359)
  • 対症療法:呼吸管理、筋弛緩薬、抗痙攣薬(ジアゼパム)、刺激の軽減(日光の遮蔽)

予防

予後

  • 死亡率:40% (SPE.359)

参考

  • 1. [charged] Tetanus - uptodate [1]

国試




菌」

  [★]

fungusfungimicrobial
菌類真菌真菌類微生物




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