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発達課題(はったつかだい、英: developmental task)とは、「人間が健全で幸福な発達をとげるために各発達段階で達成しておかなければならない課題」であり、「次の発達段階にスムーズに移行するために、それぞれの発達段階で習得しておくべき課題がある」とされる。また、各段階には健全と相反する危機(英: crisis)が存在し、健全な傾向をのばし、危機的な傾向を小さくしなければならない。教育心理学者のロバート・J・ハヴィガースト(『人間の発達課題と教育』玉川大学出版部 1995年)が最初に提唱し、その後エリク・H・エリクソンなど様々な心理学者がそれぞれの発達課題を提言しており、その内容は一様ではない。
一般に、発達課題は次のような意義と特徴を持っているとされる。
エリク・H・エリクソンが提唱した発達課題の各段階とその心理的側面は、以下のとおりである。左記が成功、右記が不成功した場合である。
年齢 | 時期 | 導かれる要素 | 心理的課題 [1] | 主な関係性[2] | 存在しうる質問[2][出典無効] | 例[2] |
---|---|---|---|---|---|---|
0–2 歳 | 乳児期 | 希望 | 基本的信頼 vs. 不信 | 母親 | 世界を信じることは出来るか? | 授乳、愛着 |
2–4 歳 | 幼児前期 | 意思 | 自律性 vs. 恥、疑惑 | 両親 | 私は私でよいのか? | トイレトレーニング、更衣の自律 |
4–5 歳 | 幼児後期 | 目的 | 積極性 vs. 罪悪感 | 家族 | 動き、移動し、行為を行ってよいか? | 探検、道具の使用、芸術表現 |
5–12 歳 | 児童期 | 有能感 | 勤勉性 vs. 劣等感 | 地域、学校 | 人々とものの存在する世界で自己成就できるか? | 学校、スポーツ、仲間意識 |
13–19 歳 | 青年期 | 忠誠心 | 同一性 vs. 同一性の拡散 | 仲間、ロールモデル | 私は誰か? 誰でいられるか? | 社会的関係、学業 |
20–39 歳 | 初期成年期 | 愛 | 親密性 vs. 孤独 | 友だち、パートナー | 愛することが出来るか? | 仕事、恋愛関係 、育児 |
40–64 歳 | 成年期 | 世話 | 生殖 vs. 自己吸収 | 家族、同僚 | 私は自分の人生をあてにできるか? | 管理職、子供の自立 |
65歳 - | 成熟期 | 賢さ | 自己統合 vs. 絶望 | 人類 | 私は私でいてよかったか? | 人生の反響 、終活 |
エリクソンの場合、必ずしも成功のみが賞賛されているわけではなく、不成功もそれなりに経験する必要性もあるとされている。両者の統合したものが正常な成長に寄与する。また前段階の発達課題は次段階の発達段階の基礎となるので、エリクソンの発達課題からなるライフサイクルはピラミッド型でよく表される。
乳児・幼児の区切りは3歳児神話・3年保育の一般化により、3歳が区切りであるし小学校入学は6歳でもある。※欧米だと年少・年中がプリスクールで、年長のみが幼稚園(ほぼ小学校のようなカリキュラム)としているため5歳となっている。児童期の幅は大きく低学年は幼児っぽさが残っており、小学3~5年生はギャングエイジという仲間意識を身に付ける年齢であり、スポーツではゴールデンエイジと言って最も伸びる時期でもある。また最近の子は成長が早く、6年生は思春期に入っており学級担任制が難しくなっている。6-3制の本家アメリカでは5-3-4制(または4-4-4制)が主流になっており、日本でも5-4制を導入したほうが良いという意見もある。青年期は英語圏ではティーンエージャーであるが、日本では1年前倒しの中高生という言い方が一般的である。成年期においては結婚・出産年齢が大きく左右し、最近は晩婚・未婚・DINKsが増えていており一律ではなくなった。また平均寿命が延びたことにより前期高齢者(65~75歳)は元気になっており、まだまだ社会で活躍したいという人も増えている。また終活ブームといって、死後に対して自分で責任をもつという考え方がでてきた。
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月齢 | 運動 | 言葉 | 情緒・社会 | 生活 |
2 | あやすと笑う | |||
3 | 首が座る | 声に反応 | ||
4 | ||||
5 | 寝返り | 離乳食開始 | ||
6 | 人見知り | |||
7 | おすわり | 意味のない言葉(喃語) | ||
8 | ハイハイ | |||
9 | つかまり立ち | |||
10 | バイバイをする | |||
11 | つたい歩き | |||
12 | 一人歩き | 1語(ママ)をいう | 命令実行 | コップで水 |
2歳 | 階段登り | 2語文(パパ、カイシャ) | 自己中心的 反抗的 |
大便を教える |
3歳 | 三輪車 | 自分の名前をいう | 排尿自立 |
異常を考える
年齢 | 粗大運動 | 微細運動 | 対象認知 | 言語 | 生活習慣行動 | 社会的行動 |
4ヵ月 | 頚定 | 感覚運動期 | 母親を区別 | |||
6ヵ月 | 直接的な運動・感覚により対象を把握(触る、なめる、嗅ぐなど) | |||||
8ヵ月 | 座位 | 物の持ち替え | ||||
9ヵ月 | 哺乳瓶を持って飲む | |||||
10ヵ月 | 立位 | 母親の後追い | ||||
1歳 | 歩行 | 母指対立運動(ピンセットつまみ) | 隠されているものの存在を理解 | 始語 | 食器の使用 | |
2歳 | 象徴的思考段階 | 2語文 | ごっこ遊び | |||
3歳 | 十字・丸の模写 | 目の前にないものを考えることができる | 1人称代名詞 | 靴を履く | 役割遊び | |
4歳 | 片足立ち | 直感的思考段階 | 多語文増加 | 排泄の事前告知 | ルールの理解 | |
概念的理解が出現 | (4~6語文) | |||||
5歳 | 四角の摸写 | ただし、自己中心・主観的 | 複文完成 | 食事・排泄自立 | 競争意識 | |
6歳 | 衣服着脱自立 |
年齢 | 発達状況 |
4ヵ月 | 首のすわり |
7ヵ月 | 寝返り |
8ヵ月 | 坐位 |
10ヵ月 | つかまり立ち |
13ヵ月 | つたい歩き |
14ヵ月 | 一人で立つ |
15ヵ月 | 一人歩き |
2歳 | つかまって階段昇降 |
3歳 | 三輪車の乗れる |
4歳 | 片足立ち |
5歳 | 片足跳び |
6歳 | スキップ |
年齢 | 発達状況 |
5ヵ月 | 手掌全体でつかむ(手掌把握)。おむちゃに手を伸ばす。 |
6ヵ月 | 手全体でつかむ(全手把握)。手から落としたおもちゃをまたつかむ。 |
7~8ヵ月 | 橈骨側でつかむ(橈骨側把握)。おもちゃを持ちかえる。両手におもちゃを1個ずつ持っている。 |
9~10ヵ月 | 母指と人差し指で鋏持ちをする(鋏状把握)。 |
11~12ヵ月 | 母指と人差し指でつかむ(ピンセットつまみ)。 |
1~1歳半 | 2個の積木で塔をつくる。絵本を2~3ページ一緒にめくる。 |
2~2歳半 | 6~8個の積木で橋をつくる。絵本を1ページずつめくる。 |
3~3歳半 | 3個の積木で橋をつくる。十字形の模写。 |
3~4歳 | 丸の模写。人物画(3部分) |
4~5歳 | 十字の模写。人物画(6部分) |
5~6歳 | 四角の模写。 |
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