異所性エリスロポエチン産生腫瘍

出典: meddic

ectopic erythropoietin-producing tumor


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加えて,リンパ系悪性腫瘍およびホジキンリンパ腫の経過中に,特発性血小板減少性 紫斑病やクームス陽性溶血性貧血を合併しうる。エリスロポエチンまたは エリスロポエチン様物質の異所性産生による赤血球増加は,様々な癌において生じる ことがあり,ときに ...
2009年1月16日 ... 内分泌腺以外の組織が腫瘍化してホルモンを産生するようになった場合、これを異所性 ホルモン産生腫瘍といいます。 .... 腎細胞癌の1~4%その他少数の主要には赤血球増 多が見られ、エリスロポエチン増加を証明できることがあります。

関連画像

 異所 性 acth 産生 腫瘍 で は acth比較的小さな成長ホルモン 下垂体からのACTH分泌が亢進 VII章 腫瘍随伴症候群 1.腫瘍  大きな成長ホルモン産生腫瘍


★リンクテーブル★
先読み腎細胞癌」「肝細胞癌」「子宮筋腫」「血管芽腫
関連記事腫瘍」「エリスロポエチン」「異所」「異所性」「産生

腎細胞癌」

  [★]

renal cell carcinoma RCC
Grawiz腫瘍 グラヴィッツ腫瘍 Grawitz tumor
腎癌腎臓腫瘍

疫学

  • 発生率:人口10万人あたり9.7人(1998)
  • 腎腫瘍の85%を占める (EPT.221)
  • 転移のある人が3割
  • 40-70歳代に多発 50-60歳(SURO.237)
  • 男女比=2-3:1 (YN.E-84)

病因

  • 遺伝子異常:VHL遺伝子の変異
  • 癌原物質:タバコ、砒素、石綿、カドミウム、殺虫剤、真菌毒素

リスクファクターと相対危険度

  • VHL病:100  ← VHL病の40%の症例で腎細胞癌を見る
  • 透析患者:32  ←  長期透析患者では後天性嚢胞性腎疾患が見られ、これに合併しやすい
  • 肥満:3.6
  • 喫煙:2.3
  • 高血圧:1.4
  • ドライクリーニング:1.4
  • 利尿薬常用者:1.3
  • フェナセチン中毒:1.1

由来

分類

悪性-腎細胞癌 renal cell carcinoma
  • 1. 淡明細胞癌 clear cell carcinoma  ← RCCの3/4を占める(APT.260)
  • 2. 顆粒細胞癌 granular cell carcinoma
  • 3. 嫌色素細胞癌 chromophobe cell carcinoma
  • 4. 紡錘細胞癌 spindle cell carcinoma  ← 予後不良
  • 5. 嚢胞随伴性腎細胞癌 cyst-associated renal cell carcinoma
  • 6. 乳頭状腎細胞癌 papillary renal cell carcinoma  ← 予後は比較的良好

病理

  • 組織由来は近位尿細管上皮であり、一部に髄質集合管由来の物がある(YN.E-84)
  • 異型性は軽度。
  • 肉眼的所見は黄色、分葉、出血、偽膜、血管に富む、脂肪分に富む
  • 血管性間質に被胞される→血行性転移しやすい
  • 腫瘍細胞の細胞質は明るくぬける→脂肪と糖原が多いから
  • 腎静脈内を発育し、下大静脈、右心房まで伸展する腫瘍塞栓を見ることがある。

症状

3主徴がそろうのは5%以下。実質に腫瘍ができるため、初期には症状がほとんど無い
無症状で健康診断・人間ドックで見つかることが3割弱、他疾患治療中に見つかるのが5割弱。 → ほとんど気づかれない
  • 血尿:40-50% (無症候性肉眼的血尿)
  • 疼痛:10-40%
  • 腹部腫瘤:20-40%
  • 精索静脈瘤、発熱(10-20%)、全身倦怠感、体重減少、貧血(15-40%)、高血圧(15-40%)、転移症状

検査

診断

画像診断

最初にエコー、次にCT
  • 腎の変形、腫瘍輪郭の不整、中心部エコー像の変形、可動性の制限、静脈腫瘍血栓像
  • 2. 静脈性腎盂造影
  • 腎内占拠病変、輪郭の変化、腎盂腎杯の圧排偏位
  • 3. CTスキャン
  • 診断上最も重要
  • 造影CTでは腫瘍は造影早期に造影され、内部が不均一に造影される。  ←  腎臓より弱く造影される
  • 腫瘍の有無と病気診断(静脈内腫瘍塞栓の有無、後腹膜リンパ節、隣接臓器への浸潤、多臓器への転移の有無)
[show details]



  • 4. MRI
  • 腫瘍血栓の進展の高さを診断するのに有用
  • 腎細胞癌は下大静脈、腎静脈に腫瘍血栓を作る
  • 5. 血管造影


臨床病気分類

  • Robson分類 ←簡単
  • TMN分類
(腎癌取扱い規約 第3版 日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会/編 1999年金原出版(株) 東京)
  • T 原発腫瘍
  • TX 原発腫瘍の評価が不可能
  • T0 原発腫瘍を認めない
  • T1 最大径が7.0cm以下で、腎に限局する腫瘍
  • T1a 最大径が4.0cm以下で、腎に限局する腫瘍
  • T1b 最大径が4.0cmを越えるが7.0cm以下で、腎に限局する腫瘍
  • T2 最大径が7.0cmを越え、腎に限局する腫瘍
  • T3 腫瘍は主静脈内に進展、または副腎に浸潤、または腎周囲脂肪組織に浸潤するが、Gerota筋膜を越えない
  • T3a 腫瘍は副腎または腎周囲脂肪組織または腎洞脂肪組織に浸潤するが、Gerota筋膜を越えない
  • T3b 腫瘍は腎静脈または横隔膜下までの下大静脈内に進展する
  • T3c 腫瘍は横隔膜を越える下大静脈内に進展する
  • T4 腫瘍はGerota筋膜を越えて浸潤する
  • N 所属リンパ節
  • NX 所属リンパ節の評価が不可能
  • N0 所属リンパ節転移なし
  • N1 1個の所属リンパ節転移
  • N2 2個以上の所属リンパ節転移
  • M 遠隔転移
  • MX 遠隔転移があるかどうか評価不能
  • M0 遠隔転移なし
  • M1 遠隔転移あり

転移臓器

腎癌の剖検時の転移臓器と頻度
  • :50-60%
  • :30-40%
  • リンパ節:30-55%
  • 肝臓:20-40%
  • 脳:5-8%
  • 副腎:20-25%
  • 対側腎:10-20%

治療

診断は画像診断のみ
組織診をしない→禁忌:転移したら有効な治療方法がないから(薬物療法はほとんど効かない)
既存の悪性腫瘍薬や放射線に抵抗性!!
  • 1.手術療法、2.動脈塞栓術、3.免疫療法、4.分子標的薬

1.手術療法、

  • 開放手術、体腔鏡(腹腔鏡、後腹膜鏡)、体腔鏡補助
  • 到達法:経腹的が今のところ一般的:「経腰的」-腰部斜切開で後腹膜に入る、「経腹的」-腹腔を開く、「経胸腹的」-胸腔、腹腔共に開く

術式

  • 根治的腎摘出術
  • 腎動脈を処置、Georta筋膜ごと腎、周囲脂肪識、副腎をまとめて摘出 ← 経腰的だと腎門までの距離が長く適さない
  • 単純腎摘出術
  • 遠隔転移のある例。
  • 腎部分切除術
  • 核出術
  • 追加の術式:リンパ節郭清(リンパ節転移が疑われる例に関しては推奨される(参考1))、腫瘍血栓摘除術(下大静脈腫瘍血栓を有する患者で、所属リンパ転移、遠隔転移を認めない例に対して推奨される(参考1))

進行期、病期別

参考1
  • I期:T1a(腫瘍径4cm以下)であれば腎部分切除術が推奨される。
  • I,II期:腹腔鏡下での腎摘除術が推奨される。
  • M1:転移巣があっても、PSが良好でインターフェロンが可能な例では腎摘除術が推奨される。また、転移巣を有する患者で、PSが良好かつ転移巣が切除可能であれば、転移巣に対する外科治療が推奨される。

2.動脈塞栓術

  • 保存療法

3.免疫療法

  • マクロファージの貪食作用増強、MHC class I分子発現増強
  • 奏効率は10-15%程度
  • 副作用:食欲不振、全身倦怠感、発熱、うつ症状
  • T細胞の増殖、サイトカイン(IL-1, IL-6, INF-γ)の分泌誘導
  • 奏効率は10-15%程度

4.化学療法(分子標的薬)

いずれも完全寛解には至らない
  • スニチニブ:部分寛解が5割弱。
  • ソラフェニブ:部分寛解が1割。病状安定率が7割
  • 副作用:手足症候群(疱疹など)、脱毛、骨髄抑制、下痢、高血圧、心血管系障害、甲状腺機能障害など

予後

  • Robson分類による5年生存率
  • Stage1:70-90%
  • Stage2:60-70%
  • Stage3:30-60%
  • Stage4:10-30%

腎への転移 (1983-1985年日本病理解剖統計)

  • 総数上位
  • 原発部位:肺、骨髄、リンパ系
  • 転移率上位
  • 原発部位:リンパ系(30.0%)、精巣(28.6%)、骨髄(27.4%)、副腎(25.7%)、後腹膜(22.5%)、皮膚(20.5%)、対側腎(19.3%)、肝臓(19.0%)

参考

  • 1. 腎癌ガイドライン
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0057/1/0057_G0000158_GL.html
  • 2. 腎細胞がん - がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/cancer/data/renal_cell.html
  • 3. wiki ja
  • [display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%8E%E7%B4%B0%E8%83%9E%E7%99%8C
  • 4. 財団法人国際医学情報センター:がん Info / 腎細胞がん
http://www.imic.or.jp/cancer/c2027.html

国試




肝細胞癌」

  [★]

hepatocellular carcinoma, HCC, hepatocarcinoma, liver cell carcinoma
ヘパトーム hepatoma
肝腫瘍肝癌

特徴

  • 1. 発癌の予測が可能(高危険群を取り込める)
  • 肝炎ウイルス陽性者
  • 肝硬変患者
  • 血小板10万以下
  • AFPあるいはPIVKA-II陽性患者
  • 2. 多中心性発癌、肝内転移、再発が多い
  • 外科的治癒切除を行っても、5年以内の再発率は約70%以上  ←  他の癌より高い。3年で50-60%とも
  • リンパ節転移は少なく、肝内転移が多い  ←  経門脈
  • 多中心発癌が多い
  • 3. 肝予備能の低下を伴うことが多い
  • 肝細胞癌の約70-80%に肝硬変、10%前後に慢性肝炎を合併
  HCC CCC
腫瘍マーカー AFP, PIVKA-II CEA, CA19-9
画像検査 腫瘍濃染 胆管拡張
APシャント
腫瘍血栓
転移 肝内(門脈性) リンパ行性
予後(5年生存率) 切除例 52.3% 切除例 32.6%

疫学

  • 原発性肝癌のうち肝細胞癌は95%を占める
  • 男女比は3-4:1
  • 死因では男性では3位、女性では4位である。
  • 原発性肝癌の90%以上が肝炎ウイルス陽性である。
  • 原発性肝癌の解検例の84%に肝硬変を合併している。
  • 肝細胞癌の70-80%に肝硬変が認められ、10%前後に慢性肝炎の合併が見られる。
  • 肝硬変から肝癌が発生する年間発生率はB型肝炎で3%、C型肝炎で7%である。

病因

病因の90%が肝炎ウイルスである。
  • HCV(+) 75%HBV(+) 15%、HBV(+)&HCV(+) 3%、TTV(+) 1-3%、アルコール性 3-4% (YN)
  • その他

病理

  • 肝細胞類似の細胞からなる上皮性の悪性腫瘍。多くが皮膜を有する。(SSUR.595)
  • 多発性、多中心性
  • 胆汁のために肉眼的に緑色に見える
  • 壊死、出血しやすい。 → hemoperitoneum

病態

  • 肝細胞癌の非癌部は80-90%が肝硬変である。

転移

  • 血行性(経門脈性転移)が多い。リンパ行性はまれ。

症状

検査

超音波エコー

  • 腫瘍周囲の被膜により低エコー帯が認められる。
[show details]

造影CT

  • ダイナミック造影CTでは動脈相で不均一な造影効果、門脈相、平衡相になるにつれ造影効果が低下する。(RNT.209) ⇔ 肝血管腫:造影効果が持続
[show details]
  • 被膜がある腫瘍に対しては造影効果が残存。(RNT.209)

前癌病変の造影CT

SRA.479
  • 肝細胞癌は多段階発癌により発生するという説が唱えられている。
  • 腺腫様過形成(adenomatous hyperplasia AH)は肝癌とは異なる結節病変を形成するものである。
  • 多段階発癌次の順に肝細胞癌に至るという;異型腺腫様過形成 → 肝細胞癌を内包する異型腺腫様過形成 → 高分化肝癌 → 中~低分化肝細胞癌(古典的肝癌)
  • 多段階発癌の初期には門脈血の支配が多いが次第に肝動脈からの新生血管により支配されるようになる。
  • すなわち、中~低分化肝細胞癌は肝動脈で支配される多血性肝細胞癌であり、高分化肝細胞癌は肝動脈の支配が比較的少ない。
  • 造影CTにおいてもこれを反映し、高分化細胞癌では動脈相では造影効果が弱い(文献によっては乏血性で濃染しないとも)が、中~低分化細胞癌では高い造影効果が認められることになる。

MRI

  • T1:等信号  低~高信号(YN.B-50)
  • T2:高信号  ⇔ 肝血管腫のような著しい高信号は呈しない?

血管造影

  • 選択的腹腔動脈造影で腫瘍が濃染される。

経動脈性門脈造影下CT CTAP

腫瘍マーカー

  • PIVKA-II:≦2cmの陽性率は25-30%
  • AFP:≦2cmの陽性率は30%。肝細胞癌、卵黄嚢腫瘍、肝芽腫の腫瘍マーカー、炎症性肝疾患における肝再生の指標

診断

  • 病歴、身体所見、血液検査所見(肝炎ウイルスマーカー、腫瘍マーカー、肝機能検査)、画像検査に基づいて判断する。
  • 画像で確定診断される場合は組織診断を行わないように勧められている。 → 針生検に伴う重篤な合併症として,針穿刺経路播種(needle tract seeding)と出血がある。前者の発生頻度は1.6~3.4%とされている(ガイドライン1)

治療

  • 肝予備能と進行度で決まる

治療アルゴリズム

局所療法

  • エタノール注入
  • 超音波焼灼術

手術療法

  • 肝機能A,Bであって、腫瘍の数が1,2個の場合は腫瘍切除が適応となる。
  • 再発肝癌であっても肝切除が標準治療となる(ガイドライン1 CQ19 再発肝細胞癌に対する有効な治療は?)

経カテーテル的肝動脈塞栓術 TAE/ 化学塞栓療法 transcatheter arterial chemoembolization TACE

推奨

ガイドライン1
  • TA(C)EはOkuda分類I、II、Child A、Bの進行肝細胞癌(手術不能で、かつ経皮的凝固療法の対象とならないもの)に対する治療として推奨される。
  • 化学塞栓される非癌部肝容積の非癌部全肝容積に占める割合と残肝予備能を考慮したTACEが推奨される。
  • 高ビリルビン血症のない肝細胞癌破裂症例の治療には救急TA(C)Eは有効な治療法である。

禁忌

ガイドライン1
  • 病態
  • 脈管内腫瘍塞栓(特に門脈内腫瘍塞栓)を有する症例

化学療法

  • 肝癌は抗癌剤に対する抵抗性が高い。肝癌患者は肝機能の低下が存在するため十分量の抗癌剤治療はできない。このようなこともあり、肝癌に有効な抗がん薬は少ない。

日本で使用できる薬剤

ガイドライン1
アルキル化剤 マスタード類 シクロホスファミド  
代謝拮抗薬 ピリミジン系 フルオロウラシル(5-FU) テガフール・ウラシル配合剤(UFTシタラビン
抗生物質 アントラサイクリン系 ドキソルビシン エピルビシン ミトキサントロン
その他 マイトマイシンC  
白金製剤 シスプラチン

肝移植

  • ミラノ基準(1998)
  • 肝硬変に肝細胞癌を合併する場合は、多発最大径3cm・3個まで、単発5cmまで、遠隔転移・リンパ節転移・脈管侵襲なし
  • ミラノ基準によれば、他の両性疾患と同程度の移植成績
  • 肝機能不良でミラノ基準を満たすものは肝移植を考慮。

ガイドライン

http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0018/0018_ContentsTop.html

国試




原発性肝細胞癌

primary hepatocellular carcinoma
[[]]



子宮筋腫」

  [★]

uterine myoma, hysteromyoma, myoma of the uterus
myomacorporis uteri, myoma uteri
子宮線維筋腫 fibromyoma of uterus

概念

疫学

  • 30-40歳の女性。
  • 20%の婦人に認められる (NGY.209)

病理

  • 筋腫内は血行障害があるために充血しており、硝子化、嚢胞化、石灰化、脂肪変性、壊死などの変性を来す。

(G9M.128)

症状

NGY.211
無症状が50% ← 多くの女性は腫瘤を触知するまで無症状
  • 1. 月経過多
  • 2. 不正性器出血:有茎性粘膜下筋腫の場合に多い。
  • 3. 圧迫症状:腫瘤による骨盤内臓の圧迫や充血による
  • 腰痛、下肢痛、膀胱部の不快感、頻尿、排便痛、便秘
  • 4. 疼痛:月経困難症、腫瘤圧迫痛、牽引痛、有茎筋腫捻転痛
  • 5. 不妊:筋腫患者の不妊率は一般女性の3-4倍
  • 6. 筋腫合併妊娠では早流産をきたしやすい。
  • 7. 筋腫変性による諸症状:肉様変性・赤色変性による急性の疼痛を来す。疼痛には軽度の発熱、子宮の圧痛、白血球の増多、腹膜刺激徴候を伴う事がある。(参考3)
参考1
自覚症状 例数(全92例中の%)
腹痛・腰痛・腹部緊満 53(57.6)
巨大腫瘤・腫瘤増大 39(42.4)
性器出血 27(29.3)
筋腫による流産既往 3(3.3)
多発筋腫で胎嚢変形 3(3.3)
筋腫変性による疼痛反復 2(2.2)
水腎症 1(1.1)
128

子宮筋腫と子宮腺筋症の共通点・類似点

  • 過多月経、月経痛(月経困難症)、不正性器出血をみとめる。
  • 子宮筋腫は40歳に最多、子宮腺筋症は20歳代から始まり、30-40歳代に最多。

合併症

検査

画像診断

  • 超音波エコー
  • 辺縁明瞭な低エコー像を示す。
  • MRI
  • 筋腫内の血流乏しく、T1強調画像はやや低信号・T2強調画像は低信号 (G9M.131)
  • T1強調画像:
  • 信号強度は正常子宮と同程度。
  • T2強調画像:
  • 境界明瞭な低信号領域。flow void signが認められる ← 子宮筋腫の周りには血管が豊富なため
  • 内部に変性があれば高信号が散在する
  • 子宮は(高信号)子宮内膜>子宮筋層>(低信号)junctional zoneで、子宮筋腫はjunctional zoneと同程度の信号強度、らしい(NGY.97)

比較

子宮筋腫 30歳代の女性で過多月経をきたし、内診で硬く腫大した子宮を触れ、超音波で子宮体部に充実性の腫瘤を認める。MRI T2では境界明瞭な低信号を認め、JZは保たれる。
子宮腺筋症 過多月経をきたし、内診ではびまん性に腫大した弾性の子宮を触知。エコーでは子宮筋層の肥厚。MRI T2では境界不明瞭な低信号域(筋層)の中に半流動性の出血を反映する点状の高信号を認め、JZは不明瞭化する。
子宮体癌 中年~高齢女性。子宮内膜(高信号)の増殖、肥厚が見られる。境界明瞭な腫瘤ではない。MRI T2ではJZが断裂している。
子宮頚癌 子宮体部は腫大しない。

治療

  • 超手拳大以上の大きさ、疼痛、圧迫症状、出血が多いことによる強い貧血などの症状がなければ定期診断のみで経過を見る。

1. 手術療法

2. 薬物療法

  • 2. ダナゾール(抗ゴナドトロピン作用(FSH,LHの分泌を抑制)) → すたれつつある
  • 下垂体ゴナドトロピン分泌抑制と卵巣直接作用でエストロゲン分泌を抑制する
  • 4ヶ月までしか使えない


  子宮筋腫 子宮腺筋症
T2強調画像 低信号
境界 明瞭 不明瞭
変性 さまざまな高信号
異所性内膜 点状高信号
flow void sign

参考

  • 1. クリニカルカンファレンス(一般診療・その他);5.婦人科腫瘍合併妊婦の取り扱い 1)子宮筋腫 - 日産婦誌59巻9号
http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5909-545.pdf
  • 2. 研修コーナー E.婦人科疾患の診断・治療・管理 7.婦人科感染症 5)性感染症 8.腫瘍と類腫瘍 3)子宮の腫瘍・類腫瘍 子宮筋腫 子宮腺筋症 子宮肉腫 4)卵巣の腫瘍・類腫瘍 悪性卵巣腫瘍  悪性腫瘍 - 日産婦誌61巻5号
http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kenshu_61-5.pdf
  • 3. [charged] Epidemiology, clinical manifestations, diagnosis, and natural history of uterine leiomyomas (fibroids) - uptodate [1]


血管芽腫」

  [★]

hem angi blast oma
hemangioblastoma, angioblastoma
血管細胞芽腫

概念

  • 血管に富んだ良性腫瘍で、とくに小脳に発生する。脳幹や脊髄にも発生し、しばしば多発性。

疫学

SCN.197
  • 脳原発性腫瘍の1.7%。小脳に発生する腫瘍の29%を占める。
  • 孤発例(57%)、von Hippel-Lindau病に合併する例(43%)
  • 成人に多く、34-45歳がピーク
  • 男性にやや多い

症状

  • 緩徐進行。頭蓋内圧亢進による頭痛で発症することが多い。うっ血乳頭、小脳運動失調症、眼振など。(SCN.197)

合併症

検査

SCN.197
  • CT
  • 単純CT:低吸収の嚢胞と等吸収の壁在結節。
  • 造影CT:壁在結節に造影効果あり
  • MRI
  • T1:(腫瘍)等吸収~高吸収、(嚢胞)低信号
  • T2:(腫瘍)高信号      、(嚢胞)高信号
  • Gd-DTPA:均一著明な造影効果
  • 血管造影:
  • 太い腫瘍血管動脈と著しい腫瘍濃染像(SCN.197)
[show details]

診断

治療

  • 開頭術による腫瘍摘出術。残存もしくは手術不能例で放射線療法を行う。(SCN.197)

予後

  • 病理的に良性腫瘍。予後は良好であるが多発することがある。



腫瘍」

  [★]

tumor
新生物 neoplasm new growth NG


分類(EPT.65)

悪性度

細胞と間質の割合

発生学的由来

  • 上皮性腫瘍
  • 外胚葉性、中胚葉性、内胚葉性
  • 非上皮性腫瘍
  • 間質由来(中胚葉性)

組織学的分類

上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

非上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

臓器別分類

外陰部(女性)

子宮

卵巣

  • 表層上皮性・間質性腫瘍 Surface epithelial-stromal tumors
  • 性索間質性腫瘍 Sex cord/stromal tumors
  • 胚細胞腫瘍 Germ cell tumors

腫瘍と関連する疾患 first aid step1 2006 p.294

エリスロポエチン」

  [★]

erythropoietin EPO EP Ep
赤血球生成促進因子 erythropoiesis-stimulating factorエリスロポイエチンヒトエリスロポエチン human erythropoietin
epoetin alfa, Epogen, Procrit
[[]]

種類

分類

性状

  • 糖タンパク質
  • 34kDa

産生組織

the interstitium of the renal parenchyma, outside the tubular basement membrane , mostly in the inner cortex and outer medulla. (WINTEROBE'S CLINICAL HEMATOLOGY. 209)

標的組織

  • 分化赤血球系前駆細胞(CFU-E)

受容体

作用


分泌の調整

  • EPO分泌↑
  • 血液中の酸素分圧低下
  • 失血、気圧減少、肺疾患、心疾患
  • エリスロポエチン産生腫瘍
  • 小脳血管芽細胞種、肝癌、腎癌
  • EPO分泌↓
  • 大量輸血
低酸素状態に対するエリスロポエチンによる代償機構の発現には数日かかる。2,3-DPGによる代償機構は2日。(SP.489,654)

分子機構

  • 低酸素刺激で発現誘導される転写因子HIF(ヘテロダイマー:HIF-1α、HIF-1β)がエリスロポエチンの発現に関与

生合成

臨床関連

腎不全で分泌↓



異所」

  [★]

ectopiadystopiaaberrantheterotropic
異所症異所性異常転位ヘテロトロピック迷走性位置異常 dystopia

異所性」

  [★]

heterotopiaectopicheterotopicheterotropicallopatricectopically
ヘテロトピー
異所異所的ヘテロトロピック


産生」

  [★]

production, generation, produce, make, generate, yield, elaborate, [raise]]



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