甲状腺腫瘍

出典: meddic

thyroid tumor, thyroid neoplasm
甲状腺
甲状腺癌甲状腺新生物甲状腺腺腫


  • 1. 良性腫瘍
  • a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
  • 2. 悪性腫瘍 悪性腫瘍中の頻度)

1. 良性腫瘍

a) 濾胞腺腫 follicular adenoma


2. 悪性腫瘍 悪性腫瘍中の頻度)

a) 乳頭癌 papillary carcinoma


b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2%

BPT.768-769


  • 被膜浸潤


  • リンパ管浸潤

e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma

UpToDate Contents

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和文文献

  • 気管孔閉鎖術症例の検討
  • 東野 正明,鈴木 倫雄,櫟原 新平 [他],櫟原 崇宏,李 昊哲,河田 了
  • 日本気管食道科学会会報 66(1), 7-12, 2015
  • … 原疾患は甲状腺腫瘍が26例で最も多く,次いで口腔癌13例,中咽頭癌9例であった。 …
  • NAID 130004915942
  • 症例報告 甲状腺腫瘍(Plummer病)で心不全を繰り返した無表情型甲状腺機能亢進症の1例
  • 成澤 学,岡田 洋右,新生 忠司 [他]
  • Journal of UOEH = 産業医科大学雑誌 36(4), 277-283, 2014-12-01
  • NAID 40020291045
  • 甲状腺腫瘍(Plummer病)で心不全を繰り返した無表情型甲状腺機能亢進症の1例
  • 成澤 学,岡田 洋右,新生 忠司,久能 芙美,田中 良哉
  • 産業医科大学雑誌 36(4), 277-283, 2014-12-01
  • … 今回繰り返す心不全病態が,緩徐に増大して機能性を伴った甲状腺腫瘍(Plummer病)による甲状腺機能亢進症を隠蔽していた無表情型甲状腺機能亢進症の1例を経験したので報告する.症例は81歳女性.心不全で入院時,甲状腺機能亢進を認めて当科紹介.76歳で慢性心房細動による心不全発症.翌年free thyroxine 4(FT_4)3.30ng/dlと高値であったが症状なく,抗甲状腺自己抗体陰性,エコーでは左葉下極に内部血流の乏しい32mmの腫瘍を認めたが …
  • NAID 110009878659
  • 当院における頚動脈超音波検査による偶発甲状腺腫瘍の頻度について
  • 軸薗 智雄,片田 裕也,柏崎 麗菜 [他]
  • 人間ドック = Ningen Dock : official journal of the Japanese Society of Human Dry Dock 29(4), 577-584, 2014-12
  • NAID 40020311912

関連リンク

甲状腺腫瘍とはどんな病気か. 甲状腺腫瘍には良性の腫瘍とがんがあります。良性 腫瘍のほとんどは濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)です。甲状腺がんには乳頭(にゅうとう)がん 、濾胞がん、未分化がん、髄様(ずいよう)がんがあり、そのほかに悪性リンパ腫が甲状腺 に ...
甲状腺結節・腫瘍の頻度は多く、健康な人でも詳しく調べれば10人中約3人の割合で 甲状腺内の「シコリ」が見つかります。その多くは「腺腫様甲状腺腫」という良性のもの です。もともと甲状腺が全体的に肥大しやすい性質があり、その結果、甲状腺の中に 結節や ...

関連画像

甲状腺腫瘍甲状腺腫瘍 と 甲状腺腫瘍 がありました良性甲状腺腫瘍image006甲状腺腫瘍 エコー検査画像-04甲状腺腫瘍


★リンクテーブル★
先読み甲状腺腺腫
国試過去問106D049
リンク元甲状腺癌」「甲状腺髄様癌」「縦隔腫瘍」「内分泌」「甲状腺乳頭癌
拡張検索副甲状腺腫瘍
関連記事甲状腺」「甲状腺腫」「腫瘍」「腺腫瘍」「腺腫

甲状腺腺腫」

  [★]

thyroid adenoma
索状腺腫甲状腺

概念

  • 甲状腺、良性腫瘍、濾胞上皮細胞由来、単発性、被膜に覆われる
  • 濾胞癌との鑑別が難しいことがある → エコーで血流を見て決定する?
  • 検査:超音波検査、吸引細胞診
  • 手術適応:機能性、癌との鑑別の困難、大きいもの



106D049」

  [★]

  • 32歳の女性。右頸部の腫瘤を主訴に来院した。10年前から腫瘤に気付いていた。腫瘤は徐々に増大傾向にあるという。腫瘤の表面は平滑、可動性良好で、圧痛を認めない。顔面神経麻痺を認めない。頭頸部MRIのT1強調軸位断像(別冊No. 20)を別に示す。
  • 診断として最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106D048]←[国試_106]→[106D050

甲状腺癌」

  [★]

thyroid cancer, thyroid carcinoma
carcinoma thyreoidea
甲状腺腫瘍甲状腺

まとめ

YN.D-41
  • 甲状腺濾胞由来の甲状腺癌は組織型から分化型と未分化型に分けられる。
  • 前者は放射線療法・化学療法に対する感受性は低く適応とはならないが、後者は放射線・化学療法の適応となる。
  • 分化型には乳頭癌と濾胞癌がある。
  • 乳頭癌は甲状腺癌の中で最も頻度が高い。好発年齢は30-50歳と比較的若年であり、女性に多い(男女=1:8)。発育は緩徐で転移はリンパ行性であり、血行性転移は稀である。組織的には濾胞内への乳頭状増殖が見られる。腫瘍内に砂粒小体を認め、組織的に核内封入体を認めるのが特徴的である。術後10年生存率は90%と予後良好である。治療は手術、TSH抑制療法、遠隔転移例に対しては131I大量療法を行う。
  • 濾胞癌は甲状腺癌の中で2番目に多く(5-10%)、年齢・性別の特徴は乳頭癌と同様である。発育は緩徐で、リンパ行性の転移があるが、血行性転移がよく見られるのが乳頭癌と異なる。転移する組織には肺、骨・肝に多い。組織的には濾胞の増殖が認められる。予後は術後10年生存率80-90%と良好である。治療は乳頭癌と同じである。
  • 未分化型は未分化癌である。
  • 未分化癌は甲状腺癌の2-4%をしめている。分化型と異なり60歳以上に多く、性差も著しく違わない(男女=1:2)。発育は急激であり、赤沈上昇、CRP上昇などの炎症所見をきたす。診察上、可動性に乏しく、有痛性である。転移は血行性もリンパ行性もありうる。組織上、N/C比の大きい未分化細胞の増殖が認められる。67Gaシンチの取り込みを見たのち、試験切開もしくは手術を行うが、増殖が早いために手術不能である場合が多く、ほとんどの場合放射線治療もしくは化学療法を行うことになる。術後10年生存率は0%である。
  • 傍濾胞細胞由来の腫瘍に髄様癌がある。甲状腺癌の1-2%と最も少ない。好発年齢は30-50歳と若く、男女比も分化型と比べて大きくない(男女比=1:2)。増殖は分化型と同様、緩徐である。転移はリンパ行性も血行性もあるが、リンパ行性優位である。組織的には異型細胞が認められ、間質にはアミロイドが沈着してるのが特徴的である。検査上、CEA高値、カルシトニン高値であるのが特徴的である。治療法は手術である。であり、予後は術後10年生存率は60-70%と比較的良好である。
  • 悪性リンパ腫は甲状腺癌のうち2-4%をしてめいる。疫学は未分化癌と同様であり、急激に増殖する。転移はリンパ行性であり、血行性は少ない。組織的には非ホジキンリンパ腫である。67Gaシンチ、試験切開を行ってステージの決定を行い、放射線療法か化学療法を行う。術後10年後生存率は50-70%である。

甲状腺原発悪性リンパ腫

  • 疫学:65歳。20-30歳に発症することあり。基礎疾患に橋本病が存在することがある。
  • 病理:多くがB細胞性の非ホジキンリンパ腫でびまん性大細胞型リンパ腫やMALTリンパ腫がほとんど
  • 進行:比較的急性。3ヶ月程度で明らかに腫大
  • 症状:腫瘤をみとめる程度。ときにリンパ節腫大、反回神経麻痺、呼吸困難
  • 治療:手術は合併症を起こさずに切除できる場合のみ。標準治療は化学療法と放射線療法。
  • 予後:5年生存率50-70%




甲状腺髄様癌」

  [★]

medullary thyroid carcinoma MTCmedullary carcinoma of thyroid, thyroid medullary carcinoma
甲状腺C細胞癌thyroid C-cell carcinoma
アミロイドーシス甲状腺腫瘍甲状腺癌


概念

疫学

  • 甲状腺悪性腫瘍の5~10%? 甲状腺癌の1-2%(YN.D-41)
  • 男女比はほぼ1:1  男女比=1:2(YN.D-41) 
  • 発症年齢は30歳代と50歳代がピーク

病型

  • 家族性
  • 散発性

病因

  • RET遺伝子の点突然変異
  • 常染色体優性遺伝疾患の多発性内分泌腫瘍症2A型,同2B型とおなじ

病理

  • 腫瘍細胞の多様な像
  • 類円形から多角形のさまざまな形態をとる腫瘍細胞が、シート状、胞巣状、島状あるいは管状、濾胞状、乳頭状の構造を呈する
  • 間質のアミロイド沈着

病態

進展様式

  • リンパ行性が多く、血行性もある。

症状

  • 甲状腺腫脹

検査

  • 血液生化学
  • シンチグラム
  • 131I-MIBGによるシンチ:腫瘍に集積

合併症

予後

  • 10年生存率:60%

参考

  • 1. [charged] Clinical manifestations and staging of medullary thyroid cancer - uptodate [1]
  • 2. [charged] Treatment of medullary thyroid cancer - uptodate [2]
  • 3. [charged] Chemotherapy and immunotherapy for medullary thyroid cancer - uptodate [3]


縦隔腫瘍」

  [★]

mediastinal tumor, tumor of the mediastinum
縦隔


疫学

  • 胸腺腫40%、先天性嚢胞15%、神経原性腫瘍15%、奇形腫5%、胸腺癌・悪性リンパ腫・悪性胚細胞腫数% (医学事典 SSUR.436)

前縦隔腫瘍の4つのT

縦隔腫瘍の鑑別疾患

疾患別の好発部位

SRA.292-改変

参考

  • 1. lymphoma
[display]http://www.radpod.org/2007/07/11/anterior-mediastinal-lymphoma-mass
  • 2. 縦隔腫瘍 - 日本呼吸器学会
[display]http://www.jrs.or.jp/home/modules/citizen/index.php?content_id=28



内分泌」

  [★]

endocrine, internal secretion


  • その他



甲状腺乳頭癌」

  [★]

papillary thyroid carcinomaPTC, thyroid papillary carcinoma
甲状腺乳頭がん
甲状腺癌甲状腺腫瘍

まとめ

  • 乳頭癌は甲状腺癌の中で最も頻度が高い。好発年齢は30-50歳と比較的若年であり、女性に多い(男女=1:8)。発育は緩徐で転移はリンパ行性であり、血行性転移は稀である。組織的には濾胞内への乳頭状増殖が見られる。腫瘍内に砂粒小体を認め、組織的に核内封入体を認めるのが特徴的である。術後10年生存率は90%と予後良好である。治療は手術、TSH抑制療法、遠隔転移例に対しては131I大量療法を行う。

検査

  • 甲状腺超音波エコー:点状高エコー
  • 甲状腺穿刺吸引細胞診:濾胞内への乳頭状増殖、核内封入体砂粒体



副甲状腺腫瘍」

  [★]

parathyroid tumor, tumor of parathyroid glands
上皮小体腫瘍
副甲状腺


甲状腺」

  [★]

thyroid gland
glandula thyroidea
甲状腺ホルモン副甲状腺(上皮小体)
喉頭
  • 図:N.24(全面の筋),25(全面の筋),70(血管),71(血管)

解剖学

部位

性状

  • 成人の正常重量15-25g、女性の方が少し重い。妊娠中や性周期で重量が変化する。分泌期初期(early secretary phase排卵後2-5日目)には50%も重量が増加する。

大きさ

よくわかる甲状腺疾患のすべて 永井書店 (2004/01) ISBN 481591673X
単位はmm?
  n 峡部 横断厚 横径 縦経(右) 縦経(左)
男性 34 1.8±0.6 18±3.0 48±4.8 49±3.7 49±3.8
女性 16 1.3±0.8 16±2.2 46±3.6 45±6.0 46±3.0

血管

動脈

静脈

神経

声帯を支配する神経が甲状腺の裏側を通過 N.71

画像

  • 超音波検査
  • (高エコー)筋肉>甲状腺>気道(低エコー)  ← 要確認

組織学

濾胞上皮細胞 follicular cell

  • 甲状腺ホルモンを産生、分泌。

C細胞 C cell

  • 成人甲状腺全体の0.1%を占める
  • カルシトニン産生細胞、HEでは判別困難。
  • 銀染色(Glimerius)、免疫組織化学(chromogranin A、synaprophysin, carcitoninなど)により明らかとなる。
  • 電顕では、electron dense な顆粒を有する(神経内分泌顆粒)。

機能

発生

神経支配

  • 上頚部交感神経節、中頚部交感神経節。交感神経神経線維は濾胞近傍に終末し、分泌に影響を及ぼす。

臨床関連

非腫瘍性疾患

  • 1. 遺伝疾患、発達傷害
  • mynocyclineによるblack thyroid:消耗性色素リポフスチンと他の物質(lipid-drug complexによりlysosomeに色素が沈着する)。
  • 4. 感染
  • 5. 自己免疫性甲状腺疾患

腫瘍性疾患 (甲状腺腫瘍)

  • 1. 良性腫瘍
  • a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
  • 2. 悪性腫瘍 悪性腫瘍中の頻度)
  • a) 乳頭癌 papillary carcinoma 88%
  • b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2% 甲状腺濾胞癌 thyroid follicular carcinoma
  • c) 低分化癌 poorly differentiated carcinoma
  • d) 未分化癌 undifferentiated carcinoma 1.5%
  • e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma 1.4%
  • f) 悪性リンパ腫 malignant lymphoma 3.5%


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

分類






甲状腺腫」

  [★]

goiter
struma
甲状腺
腫瘍によるものは含めない
  • びまん性甲状腺腫 diffuse goiter
  • 結節性甲状腺腫 multinodular goiter
  • (甲状腺ホルモン正常)


  • epidemic goiter
  • iodineが不足しがちな地域に住んでいる人に多い。人口の10%以上にgoiterが見られたらepidemic goiterと判断できる
  • sporadic goiter
  • 思春期~若い女性に多い
  • 甲状腺ホルモンの合成が傷害されることによる
  • 先天性
  • 食餌性
  • カルシウムやの過剰摂取が甲状腺ホルモンの合成を阻害

参考

  • 1. 甲状腺 DotJP - Thyroid DotJP presented by Sumire Hospital
1. 甲状腺疾患を理解するための基本的な知識
http://www.thyroid.jp/pdf/1.pdf
2. 甲状腺疾患を自分で診断し、治療する c. 甲状腺疾患の自己診断法
http://www.thyroid.jp/pdf/2-c.pdf
明日からの診療に役立つ 甲状腺診療のノウハウ すみれ甲状腺グループ すみれクリニック 院長 岡本泰之
http://www.thyroid.jp/professional/pdf/dr_clinical_practice.pdf
甲状腺疾患と 抗TSHレセプター抗体
http://www.thyroid.jp/pdf/dr_TRAb.pdf]]





腫瘍」

  [★]

tumor
新生物 neoplasm new growth NG


分類(EPT.65)

悪性度

細胞と間質の割合

発生学的由来

  • 上皮性腫瘍
  • 外胚葉性、中胚葉性、内胚葉性
  • 非上皮性腫瘍
  • 間質由来(中胚葉性)

組織学的分類

上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

非上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

臓器別分類

外陰部(女性)

子宮

卵巣

  • 表層上皮性・間質性腫瘍 Surface epithelial-stromal tumors
  • 性索間質性腫瘍 Sex cord/stromal tumors
  • 胚細胞腫瘍 Germ cell tumors

腫瘍と関連する疾患 first aid step1 2006 p.294

腺腫瘍」

  [★]

glandular neoplasm
上皮性新生物腺上皮性腫瘍腺新生物

腺腫」

  [★]

adenoma
アデノーマ
腫瘍癌腫 carcinoma





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