甲状腺癌

出典: meddic

thyroid cancer, thyroid carcinoma
carcinoma thyreoidea
甲状腺腫瘍甲状腺

まとめ

YN.D-41
  • 甲状腺濾胞由来の甲状腺癌は組織型から分化型と未分化型に分けられる。
  • 前者は放射線療法・化学療法に対する感受性は低く適応とはならないが、後者は放射線・化学療法の適応となる。
  • 分化型には乳頭癌と濾胞癌がある。
  • 乳頭癌は甲状腺癌の中で最も頻度が高い。好発年齢は30-50歳と比較的若年であり、女性に多い(男女=1:8)。発育は緩徐で転移はリンパ行性であり、血行性転移は稀である。組織的には濾胞内への乳頭状増殖が見られる。腫瘍内に砂粒小体を認め、組織的に核内封入体を認めるのが特徴的である。術後10年生存率は90%と予後良好である。治療は手術、TSH抑制療法、遠隔転移例に対しては131I大量療法を行う。
  • 甲状腺濾胞癌は甲状腺癌の中で2番目に多く(5-10%)、年齢・性別の特徴は乳頭癌と同様である。発育は緩徐で、リンパ行性の転移があるが、血行性転移がよく見られるのが乳頭癌と異なる。転移する組織には肺、骨・肝に多い。組織的には濾胞の増殖が認められる。予後は術後10年生存率80-90%と良好である。治療は乳頭癌と同じである。
  • 未分化型は未分化癌である。
  • 未分化癌は甲状腺癌の2-4%をしめている。分化型と異なり60歳以上に多く、性差も著しく違わない(男女=1:2)。発育は急激であり、赤沈上昇、CRP上昇などの炎症所見をきたす。診察上、可動性に乏しく、有痛性である。転移は血行性もリンパ行性もありうる。組織上、N/C比の大きい未分化細胞の増殖が認められる。67Gaシンチの取り込みを見たのち、試験切開もしくは手術を行うが、増殖が早いために手術不能である場合が多く、ほとんどの場合放射線治療もしくは化学療法を行うことになる。術後10年生存率は0%である。
  • 傍濾胞細胞由来の腫瘍に髄様癌がある。甲状腺癌の1-2%と最も少ない。好発年齢は30-50歳と若く、男女比も分化型と比べて大きくない(男女比=1:2)。増殖は分化型と同様、緩徐である。転移はリンパ行性も血行性もあるが、リンパ行性優位である。組織的には異型細胞が認められ、間質にはアミロイドが沈着してるのが特徴的である。検査上、CEA高値、カルシトニン高値であるのが特徴的である。治療法は手術である。であり、予後は術後10年生存率は60-70%と比較的良好である。
  • 悪性リンパ腫は甲状腺癌のうち2-4%をしてめいる。疫学は未分化癌と同様であり、急激に増殖する。転移はリンパ行性であり、血行性は少ない。組織的には非ホジキンリンパ腫である。67Gaシンチ、試験切開を行ってステージの決定を行い、放射線療法か化学療法を行う。術後10年後生存率は50-70%である。

甲状腺原発悪性リンパ腫

  • 疫学:65歳。20-30歳に発症することあり。基礎疾患に橋本病が存在することがある。
  • 病理:多くがB細胞性の非ホジキンリンパ腫でびまん性大細胞型リンパ腫やMALTリンパ腫がほとんど
  • 進行:比較的急性。3ヶ月程度で明らかに腫大
  • 症状:腫瘤をみとめる程度。ときにリンパ節腫大、反回神経麻痺、呼吸困難
  • 治療:手術は合併症を起こさずに切除できる場合のみ。標準治療は化学療法と放射線療法。
  • 予後:5年生存率50-70%




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/28 13:27:59」(JST)

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和文文献

  • チェルノブイリ原発事故が小児に及ぼした健康影響 (第1土曜特集 原発事故の健康リスクとリスク・コミュニケーション) -- (疫学)
  • 柴田 義貞
  • 医学のあゆみ 239(10), 1001-1006, 2011-12-03
  • NAID 40019069894
  • ステント留置後の肉芽増生管理に難渋した浸潤性甲状腺癌の1例
  • 湯浅 玲奈,高木 啓吾,高橋 祥司,佐藤 史朋,田巻 一義,笹本 修一,秦 美暢
  • 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(6), 458-463, 2011-11-25
  • 背景.悪性気道狭窄のステント留置は狭窄解除に有効だが,留置後の肉芽増生は,その対応に苦慮することも多い.症例.71歳,女性.1981年,甲状腺乳頭癌の診断で甲状腺亜全摘術を受けたが,1995年,2001年に局所再発し追加手術を受けた.2007年甲状腺乳頭癌浸潤により左声帯麻痺が出現.2009年8月,甲状腺乳頭癌の気管浸潤によって気管が高度に狭窄し,労作時呼吸苦が出現した.気管切開を勧められるも受容 …
  • NAID 110008896963
  • 高悪性度甲状腺癌細胞株に発現する糖鎖構造の解析 (第128回成医会総会一般演題)
  • 甲状舌管嚢胞に伴う異所性甲状腺癌
  • 南 和彦,中尾 一成,深谷 卓
  • 耳鼻咽喉科臨床 104(11), 817-820, 2011-11-01
  • NAID 10029796152

関連リンク

最近、報道などで耳にすることも多い甲状腺がん。胃がんや大腸がん、肺がんのようにメジャーな疾患ではありません。しかし、体の表面側にある臓器のため、自分で発見することもできるがんです。甲状腺がんの初期症状や ...
Q1. 甲状腺癌て何ですか? 症状は? Q2. そもそも甲状腺て何ですか? Q3. 甲状腺癌の原因は?成りやすい人は? Q4. 甲状腺癌にはどんなタイプがありますか? Q5. 甲状腺癌を放置するとどうなりますか? Q6. 甲状腺癌の診断は?
甲状腺癌の原因や症状、治療法について解説します。検査から手術、化学療法や放射線療法までの流れ。肺転移やリンパ節転移などの転移やステージの知識はもちろんのこと、再発を避けるための予防食や最新のガン治療法についても ...

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甲状腺腫瘍MRI像甲状腺癌摘出標本01.JPG02.jpgid:buvery:20110702105649j:image甲状腺癌甲状腺癌の画像 p1_8


★リンクテーブル★
国試過去問107H032」「107H031」「096A049」「108D022」「105B010」「095A027」「102G032」「106B002」「101B061」「086A025」「079B080
リンク元生活習慣病」「フェリチン」「転移性肺癌」「甲状腺髄様癌」「ブレオマイシン
拡張検索髄様甲状腺癌」「副甲状腺癌」「組織非形成性甲状腺癌
関連記事」「甲状腺」「腺癌

107H032」

  [★]

  • 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
  • 82歳の女性。意味不明な言動を心配した家族に伴われて来院した。
  • 現病歴:1週前までは特に変わった様子はなかった。数日前から食欲が低下し、昨日の朝からつじつまの合わない言動がみられるようになった。今朝はパジャマのまま外出してしまい、連れ戻そうとすると大声で騒ぐため、心配した家族に連れられて受診した。
  • 既往歴:60歳時に甲状腺癌で甲状腺・副甲状腺全摘術を受けた。術後から甲状腺ホルモン活性型ビタミンD及びカルシウム剤を服用している。65歳時から高血圧症で服薬加療中。最近は腎機能障害高血糖とを指摘されている。
  • 生活歴:娘の家族と同居。
  • 家族歴:母親が脳卒中のため75歳で死亡。
  • 現症:体温36.0℃。脈拍64/分、整。血圧152/74mmHg。呼吸数16/分。舌と皮膚とは乾燥している。開眼しているが、質問に対して返答せず、意味不明の発言を繰り返す。
  • 検査所見:血液所見:赤血球367万、Hb 10.5g/dl、Ht 33%、白血球4,200、血小板22万。血液生化学所見:随時血糖167mg/dl、HbA1c(NGSP)6.0%(基準4.6~6.2)、総蛋白6.4g/dl、アルブミン3.3g/dl、総コレステロール212mg/dl、尿素窒素40mg/dl、クレアチニン1.7mg/dl、尿酸8.0mg/dl、Na 142mEq/l、K4.5mEq/l、Cl 100mEq/l、Ca 13.0mg/dl。CRP 0.5mg/dl。
  • この精神障害に特徴的なのはどれか。
  • a 睡眠は良好である。
  • b 記銘力は保たれる。
  • c 意識は清明である。
  • d 症状は変動しやすい。
  • e 根本的な改善は期待できない。


[正答]


※国試ナビ4※ 107H031]←[国試_107]→[107H033

107H031」

  [★]

  • 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
  • 82歳の女性。意味不明な言動を心配した家族に伴われて来院した。
  • 現病歴:1週前までは特に変わった様子はなかった。数日前から食欲が低下し、昨日の朝からつじつまの合わない言動がみられるようになった。今朝はパジャマのまま外出してしまい、連れ戻そうとすると大声で騒ぐため、心配した家族に連れられて受診した。
  • 既往歴:60歳時に甲状腺癌で甲状腺・副甲状腺全摘術を受けた。術後から甲状腺ホルモン活性型ビタミンD及びカルシウム剤を服用している。65歳時から高血圧症で服薬加療中。最近は腎機能障害高血糖とを指摘されている。
  • 生活歴:娘の家族と同居。
  • 家族歴:母親が脳卒中のため75歳で死亡。
  • 現症:体温36.0℃。脈拍64/分、整。血圧152/74mmHg。呼吸数16/分。舌と皮膚とは乾燥している。開眼しているが、質問に対して返答せず、意味不明の発言を繰り返す。
  • 検査所見:血液所見:赤血球367万、Hb 10.5g/dl、Ht 33%、白血球4,200、血小板22万。血液生化学所見:随時血糖167mg/dl、HbA1c(NGSP)6.0%(基準4.6~6.2)、総蛋白6.4g/dl、アルブミン3.3g/dl、総コレステロール212mg/dl、尿素窒素40mg/dl、クレアチニン1.7mg/dl、尿酸8.0mg/dl、Na 142mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 100mEq/l、Ca 13.0mg/dl。CRP 0.5mg/dl。
  • この精神障害の原因として最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107H030]←[国試_107]→[107H032

096A049」

  [★]

  • 38歳の女性。易疲労感、便秘および月経不順を主訴に来院した。体温35.5℃。脈拍56/分、整。血圧126/86mmHg。顔面は浮腫状で、皮膚は乾燥している。びまん性の硬い甲状腺腫を触れるが、圧痛はない。血清TSH80μU/ml(基準0.2~4.0)、freeT4 0.3ng/dl(基準0.8~2.2)、血清ブロラクチン28ng/ml(基準15以下)。最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096A048]←[国試_096]→[096A050

108D022」

  [★]

  • 49歳の男性。右頸部腫瘤を主訴に来院した。 7か月前から右頸部腫瘤を自覚していたがそのままにしていた。 1か月前から咽喉頭異常感も出現したため受診した。頸部造影 CT(別冊 No.6A、B)を別に示す。
  • 最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108D021]←[国試_108]→[108D023

105B010」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 105B009]←[国試_105]→[105B011

095A027」

  [★]

  • 誤っている組合せはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095A026]←[国試_095]→[095A028

102G032」

  [★]

  • 根治的放射線治療の適応とならないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102G031]←[国試_102]→[102G033

106B002」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106B001]←[国試_106]→[106B003

101B061」

  [★]

  • 予後が最も悪いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101B060]←[国試_101]→[101B062

086A025」

  [★]

  • 放射線障害で両方とも確定的影響と考えられているのはどれか

079B080」

  [★]

  • 胸部単純X線写真で量肺に広がった粒状または小結節状陰影を示すのはどれか。すべてえらべ

生活習慣病」

  [★]

lifestyle-related disease


  • 古くは成人病

生活習慣病などのリスクファクター (サブノート.155 改変)

疾患 危険因子 防御因子
悪性腫瘍 胃癌 塩辛い食品、喫煙、くん製製品、ニトロソアミン土壌、腸上皮化生Helicobacter pyroli ビタミンC、野菜、果実
食道癌 喫煙飲酒、熱い飲食物 野菜、果実
結腸癌 高脂肪食、肉食、低い身体活動、腸内細菌叢の変化、遺伝(家族性大腸腺腫症)  
肝癌 HBVキャリア・HCVキャリア、アフラトキシン住血吸虫飲酒  
肺癌 喫煙(特に扁平上皮癌)、大気汚染石綿(扁平上皮癌悪性中皮腫) 野菜、果実
膵癌 高脂肪食喫煙  
口腔癌 喫煙(口唇・舌-パイプ)、ビンロウ樹の実(口腔)、飲酒  
咽頭癌 EBウイルス(上咽頭癌)、飲酒  
喉頭癌 喫煙男性アルコール  
乳癌 高年初産、乳癌の家族歴、肥満、未婚で妊娠回数少ない、無授乳、脂肪の過剰摂取、低年齢初経、高年齢閉経 母乳授乳
子宮頚癌 初交年齢若い、早婚、多産、性交回数が多い(売春)、貧困、不潔]、HSV-2HPV流産、人工妊娠中絶回数が多い  
子宮体癌 肥満糖尿病ピルエストロゲン常用、未婚、妊娠回数少ない、乳癌後のタモキシフエン内服  
膀胱癌 喫煙鎮痛剤乱用、ビルハルツ住血吸虫サッカリン防腐剤  
皮膚癌 日光(紫外線)、ヒ素(Bowen病)  
白血病 放射線ベンゼン、地域集積性(ATL)、ダウン症(小児白血病)  
骨腫瘍 電離放射線  
甲状腺癌 ヨード欠乏または過剰  
バーキットリンパ腫 EBウイルス  
循環器疾患 脳出血 高血圧、重筋肉・夜勤労働、蛋白摂取不足、低アルブミン血症食塩、家族歴、初老期の男、過度の習慣性飲酒、ストレス寒冷  
脳梗塞 高血圧運動不足糖尿病肥満食塩喫煙家族歴加齢高脂血症 有酸素運動
虚血性心疾患 高血圧高脂血症喫煙HDLコレステロール低値、糖尿病肥満、過度の飲酒、運動不足年齢ストレス 適度の飲酒
高血圧疾患 寒冷食塩肥満飲酒カリウム(野菜、果物)の摂取不足、ストレス 減量
2型糖尿病 家族歴肥満脂肪の過剰摂取運動不足喫煙、薬剤(降圧薬etc.)  
肝硬変 HCVHBV、飲酒(多量)  


フェリチン」

  [★]

ferritin
血清フェリチン ← 血液検査の時に用いる用語?
アポフェリチン、血清フェリチン

概念

  • フェリチンは、H鎖とL鎖からなるサブユニットからなるヘテロダイマーであり、これが組み合わさってアポフェリチンとなる。アポフェリチンは細胞内で鉄イオンと結合してフェリチンとなる。フェリチンは鉄を生体内に貯蔵し、鉄による組織障害を防ぐのに貢献している。細胞内のフェリチンはわずかに血中に漏れだしており、漏れ出た血清中のフェリチンは(血清フェリチン)は貯蔵鉄の量と相関するので臨床検査に用いられる。

体内分布

  • 網内系:肝細胞、脾臓、骨髄 ← 多い
  • その他:肺、心臓、骨、腸管など広く存在

解釈

LAB.488
  • 低下
  • 上昇
  • 貯蔵増加
  • その他

臨床

  • フェリチン低値(≦12ng/ml)のみで診断可能(感度59%,特異度99%)なので、フェリチン単体で提出されることがある(内科外来マニュアル.394)。
  • フェリチンは女性で<10ng/ml, 男性で<20ng/mlであれば、鉄貯蔵欠乏と診断する特異度が高い(ワシントンマニュアル33.742)。
  • フェリチンが100ng/ml以上では鉄欠乏の可能性は低いとされる(内科外来マニュアル.394)。
  • 血清フェリチンが>200ng/ml以上では鉄欠乏性貧血は除外できる(ワシントンマニュアル33.742)。
  • 腎透析や機能的鉄欠乏状態では500ng/mlまでの高値を示すことがある。
  • 健常な成人では15ng/ml未満、小児では12ng/ml未満が絶対的な鉄欠乏を示唆。(臨床透析 vol.24 no.1 2008 p.38)



転移性肺癌」

  [★]

metastatic lung cancer
転移性肺腫瘍 metastatic lung tumor ← 転移する癌は悪性なのでは?


転移性肺腫瘍の頻度(剖検例 SPU.334)

  • 全悪性腫瘍の30-50%
  • 乳癌:40-50%
  • 肺癌:30-50%
  • 肝癌:20-40%
  • 大腸癌:30-40%
  • 胃癌:20-40%

肺転移の頻度(内科診断学第2版 p.755)

肺転移する場所(内科診断学第2版 p.755)

孤立結節型     大腸癌 腎癌                  
多発結節型 多くの悪性腫瘍 頭頚部腫瘍
(扁平上皮癌)
                     
塊状型     大腸癌 腎癌 絨毛上皮癌 肉腫              
粟状型             甲状腺癌 前立腺癌 肺癌        
リンパ管状型                 肺癌 胃癌 乳癌 膵癌  
肺門・縦隔リンパ節腫大型   頭頚部癌         甲状腺癌     胃癌 乳癌   食道癌
胸水貯留型                 肺癌 胃癌 乳癌 膵癌  


甲状腺髄様癌」

  [★]

medullary thyroid carcinoma MTCmedullary carcinoma of thyroid, thyroid medullary carcinoma
甲状腺C細胞癌、thyroid C-cell carcinoma
アミロイドーシス甲状腺腫瘍甲状腺癌


概念

疫学

  • 甲状腺悪性腫瘍の5~10%? 甲状腺癌の1-2%(YN.D-41)
  • 男女比はほぼ1:1  男女比=1:2(YN.D-41) 
  • 発症年齢は30歳代と50歳代がピーク

病型

  • 家族性
  • 散発性

病因

  • RET遺伝子の点突然変異
  • 常染色体優性遺伝疾患の多発性内分泌腫瘍症2A型,同2B型とおなじ

病理

  • 腫瘍細胞の多様な像
  • 類円形から多角形のさまざまな形態をとる腫瘍細胞が、シート状、胞巣状、島状あるいは管状、濾胞状、乳頭状の構造を呈する
  • 間質のアミロイド沈着

病態

進展様式

  • リンパ行性が多く、血行性もある。

症状

  • 甲状腺腫脹

検査

  • 血液生化学
  • シンチグラム
  • 131I-MIBGによるシンチ:腫瘍に集積

合併症

予後

  • 10年生存率:60%

参考

  • 1. [charged] Clinical manifestations and staging of medullary thyroid cancer - uptodate [1]
  • 2. [charged] Treatment of medullary thyroid cancer - uptodate [2]
  • 3. [charged] Chemotherapy and immunotherapy for medullary thyroid cancer - uptodate [3]


ブレオマイシン」

  [★]

bleomycin, BLM
bleomycinum
塩酸ブレオマイシン bleomycin hydrochloride硫酸ブレオマイシン bleomycin sulfate
Blenoxaneブレオ Bleo
抗腫瘍性抗生物質製剤
  • first aid step1 2006 p.207,307,308,309

特徴

構造

作用機序

  • induces formation of free radicals, which cause breaks in DNA strands
  • Fe2+を結合し、O2に電子を与えてhydrogen radicalを作り、1本鎖DNA、2本鎖DNAを切断
  • G2期特異的。細胞周期非特異的?

薬理作用

  • 腫瘍増殖抑制
  • 扁平上皮癌に強い作用
  • ブレオマイシンはhydrolaseにより分解されるが、この酵素は皮膚と肺で少ない → 作用スペクトルや副作用に関係

動態

適応

注意

禁忌

副作用

  • 骨髄抑制がほとんど無い!
  • 肝、骨髄などで速やかに不活性化される → 造血器官、肝、腎障害:少 急性毒性:極低



髄様甲状腺癌」

  [★]

medullary thyroid carcinomamedullary thyroid cancer
甲状腺髄様癌


副甲状腺癌」

  [★]

parathyroid carcinoma
上皮小体癌



組織非形成性甲状腺癌」

  [★]

anaplastic thyroid cancer

癌」

  [★]

cancer
悪性腫瘍


種類

  • 癌腫(carcinoma):上皮性
  • 肉腫(sarcoma):間葉系
  • carcinoma:腺癌(adenocarcinma)、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、移行上皮癌(transitional cell carcinoma)
  • sarcoma:骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫

Neoplasm Causes Effect
Small cell lung carcinoma ACTH or ACTH-like peptide Cushing’s syndrome
Small cell lung carcinoma and intracranial neoplasms ADH SIADH
Squamous cell lung carcinoma, renal cell carcinoma, breast carcinoma, multiple myeloma, and bone metastasis (lysed bone) PTH-related peptide, TGF-β, TNF-α, IL-1 Hypercalcemia
Renal cell carcinoma, hemangioblastoma Erythropoietin Polycythemia
Thymoma, small cell lung carcinoma Antibodies against presynaptic Ca2+ channels at neuromuscular junction Lambert-Eaton syndrome (muscle weakness)
Leukemias and lymphomas Hyperuricemia due to excess nucleic acid turnover (i.e., cytotoxic therapy) Gout, urate nephropathy
  • 最新癌統計
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
●2005年の死亡数が多い部位は順に
  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 肝臓 結腸 膵臓 結腸と直腸を合わせた大腸は4位
女性 結腸 肝臓 乳房 結腸と直腸を合わせた大腸は1位
男女計 肝臓 結腸 膵臓 結腸と直腸を合わせた大腸は3位
 
●2001年の罹患数が多い部位は順に
  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 結腸 肝臓 前立腺 結腸と直腸を合わせた大腸は2位
女性 乳房*1 結腸 子宮*1 結腸と直腸を合わせた大腸は1位
男女計 結腸 乳房*1 肝臓 結腸と直腸を合わせた大腸は2位
*1上皮内がんを含む。


癌の素因となる遺伝子

HIM.494
Table 79-1 Cancer Predisposition Syndromes and Associated Genes
Syndrome Gene Chromosome Inheritance Tumors
ataxia telangiectasia ATM  11q22-q23 AR breast cancer
autoimmune lymphoproliferative syndrome FAS 10q24 AD lymphomas
FASL 1q23  
Bloom syndrome BLM  15q26.1 AR cancer of all types
Cowden syndrome PTEN  10q23 AD breast, thyroid
familial adenomatous polyposis APC  5q21 AD intestinal adenoma, colorectal cancer
familial melanoma p16INK4  9p21 AD melanoma, pancreatic cancer
familial Wilms tumor WT1  11p13 AD pediatric kidney cancer
hereditary breast/ovarian cancer BRCA1 17q21 AD breast, ovarian, colon, prostate
BRCA2 13q12.3  
hereditary diffuse gastric cancer CDH1  16q22 AD stomach cancers
hereditary multiple exostoses EXT1 8q24 AD exostoses, chondrosarcoma
EXT2 11p11-12  
hereditary prostate cancer HPC1  1q24-25 AD prostate carcinoma
hereditary retinoblastoma RB1  13q14.2 AD retinoblastoma, osteosarcoma
hereditary nonpolyposis colon cancer (HNPCC) MSH2 2p16 AD colon, endometrial, ovarian, stomach, small bowel, ureter carcinoma
MLH1 3p21.3  
MSH6 2p16  
PMS2 7p22  
hereditary papillary renal carcinoma MET  7q31 AD papillary renal tumor
juvenile polyposis SMAD4  18q21 AD gastrointestinal, pancreatic cancers
Li-Fraumeni TP53  17p13.1 AD sarcoma, breast cancer
multiple endocrine neoplasia type 1 MEN1  11q13 AD parathyroid, endocrine, pancreas, and pituitary
multiple endocrine neoplasia type 2a RET  10q11.2 AD medullary thyroid carcinoma, pheochromocytoma
neurofibromatosis type 1 NF1  17q11.2 AD neurofibroma, neurofibrosarcoma, brain tumor
neurofibromatosis type 2 NF2  22q12.2 AD vestibular schwannoma, meningioma, spine
nevoid basal cell carcinoma syndrome (Gorlin's syndrome) PTCH  9q22.3 AD basal cell carcinoma, medulloblastoma, jaw cysts
tuberous sclerosis TSC1 9q34 AD angiofibroma, renal angiomyolipoma
TSC2 16p13.3  
von Hippel–Lindau VHL  3p25-26 AD kidney, cerebellum, pheochromocytoma
癌遺伝子癌抑制遺伝子

癌の危険因子

生活習慣病#生活習慣病などのリスクファクターを改変
疾患 危険因子 防御因子
悪性腫瘍 胃癌 塩辛い食品、喫煙、くん製製品、ニトロソアミン土壌、腸上皮化生Helicobacter pyroli ビタミンC、野菜、果実
食道癌 喫煙飲酒、熱い飲食物 野菜、果実
結腸癌 高脂肪食、肉食、低い身体活動、腸内細菌叢の変化、遺伝(家族性大腸腺腫症)  
肝癌 HBVキャリア・HCVキャリア、アフラトキシン住血吸虫飲酒  
肺癌 喫煙(特に扁平上皮癌)、大気汚染、職業的暴露(石綿(扁平上皮癌悪性中皮腫)、クロム) 野菜、果実
膵癌 高脂肪食喫煙  
口腔癌 喫煙(口唇・舌-パイプ)、ビンロウ樹の実(口腔)、飲酒  
咽頭癌 EBウイルス(上咽頭癌)、飲酒  
喉頭癌 喫煙男性アルコール  
乳癌 高年初産、乳癌の家族歴、肥満、未婚で妊娠回数少ない、無授乳、脂肪の過剰摂取、低年齢初経、高年齢閉経 母乳授乳
子宮頚癌 初交年齢若い、早婚、多産、性交回数が多い(売春)、貧困、不潔]、HSV-2HPV流産、人工妊娠中絶回数が多い  
子宮体癌 肥満糖尿病ピルエストロゲン常用、未婚、妊娠回数少ない、乳癌後のタモキシフエン内服  
膀胱癌 喫煙鎮痛剤乱用、ビルハルツ住血吸虫サッカリン防腐剤  
皮膚癌 日光(紫外線)、ヒ素(Bowen病)  
白血病 放射線ベンゼン、地域集積性(ATL)、ダウン症(小児白血病)  
骨腫瘍 電離放射線  
甲状腺癌 ヨード欠乏または過剰  



甲状腺」

  [★]

thyroid gland
glandula thyroidea
甲状腺ホルモン副甲状腺(上皮小体)
喉頭
  • 図:N.24(全面の筋),25(全面の筋),70(血管),71(血管)

解剖学

部位

性状

  • 成人の正常重量15-25g、女性の方が少し重い。妊娠中や性周期で重量が変化する。分泌期初期(early secretary phase排卵後2-5日目)には50%も重量が増加する。

大きさ

よくわかる甲状腺疾患のすべて 永井書店 (2004/01) ISBN 481591673X
単位はmm?
  n 峡部 横断厚 横径 縦経(右) 縦経(左)
男性 34 1.8±0.6 18±3.0 48±4.8 49±3.7 49±3.8
女性 16 1.3±0.8 16±2.2 46±3.6 45±6.0 46±3.0

血管

動脈

静脈

神経

声帯を支配する神経が甲状腺の裏側を通過 N.71

画像

  • 超音波検査
  • (高エコー)筋肉>甲状腺>気道(低エコー)  ← 要確認

組織学

濾胞上皮細胞 follicular cell

  • 甲状腺ホルモンを産生、分泌。

C細胞 C cell

  • 成人甲状腺全体の0.1%を占める
  • カルシトニン産生細胞、HEでは判別困難。
  • 銀染色(Glimerius)、免疫組織化学(chromogranin A、synaprophysin, carcitoninなど)により明らかとなる。
  • 電顕では、electron dense な顆粒を有する(神経内分泌顆粒)。

機能

発生

神経支配

  • 上頚部交感神経節、中頚部交感神経節。交感神経神経線維は濾胞近傍に終末し、分泌に影響を及ぼす。

臨床関連

非腫瘍性疾患

  • 1. 遺伝疾患、発達傷害
  • mynocyclineによるblack thyroid:消耗性色素リポフスチンと他の物質(lipid-drug complexによりlysosomeに色素が沈着する)。
  • 4. 感染
  • 5. 自己免疫性甲状腺疾患

腫瘍性疾患 (甲状腺腫瘍)

  • 1. 良性腫瘍
  • a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
  • 2. 悪性腫瘍 悪性腫瘍中の頻度)
  • a) 乳頭癌 papillary carcinoma 88%
  • b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2% 甲状腺濾胞癌 thyroid follicular carcinoma
  • c) 低分化癌 poorly differentiated carcinoma
  • d) 未分化癌 undifferentiated carcinoma 1.5%
  • e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma 1.4%
  • f) 悪性リンパ腫 malignant lymphoma 3.5%


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

分類






腺癌」

  [★]

adenocarcinoma, glandular carcinoma
扁平上皮癌腫瘍


  • 腺腔形成
  • 乳頭状増殖
  • 粘液産生





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