甲状腺中毒症

出典: meddic

thyrotoxicosis
甲状腺機能亢進症甲状腺甲状腺ホルモン

定義

  • 血中に甲状腺ホルモンが増加し、それに臨床症状が伴っている状態
  • 過剰の甲状腺ホルモンが存在するという生理的な症状を指す。この病態を表すにはhyperthyroidismよりthyrotoxicosisが用いられるべき。thyrotoxicosisは甲状腺の機能亢進とは関連しない。hyperthyroidismは甲状腺機能の亢進による障害のためにとっておく。(WIL.333)
でも、以下の分類だと、ごちゃまぜに使っています・・・要するに文献によって用語の使い方が統一されていない。

分類

  • 甲状腺中毒症 thyrotoxicosis
  • グレーブス病 :びまん性 :fT3↑、fT4↑、TSH↓
  • 甲状腺機能性結節 toxic multinodular goitar
  • 甲状腺ホルモン産生癌
  • 甲状腺外
  • TSH産生下垂体腫瘍 :fT3↑、fT4↑、TSH↑
  • 下垂体型甲状腺ホルモン不応症 :fT3↑、fT4↑、TSH↑
  • 胞状奇胎、絨毛腫瘍
  • ヒト絨毛性ゴナドトロピンhCGがTSH様甲状腺刺激物質として作用するため、甲状腺でのホルモン分泌、合成が亢進する。血中甲状腺ホルモンは高値となるが、TSHは低値を示す。hCGは妊娠初期にも分泌され、一過性の甲状腺機能亢進状態になることもある。
  • 卵巣甲状腺腫
  • 卵巣の奇形腫(teratoma)で、腫瘍内に過機能性甲状腺腫が存在し、甲状腺中毒症状を呈す。
  • 外因性甲状腺ホルモン中毒症
  • 甲状腺ホルモンの過剰投与、痩せ薬としての服用などにより、甲状腺中毒症状が出現する。血中TSH値は抑制され、サイログロブリンは低値を示すことが特徴的。

  • 甲状腺破壊による甲状腺中毒症

合併症




UpToDate Contents

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和文文献

  • 甲状腺中毒症患者に対する冠動脈バイパス術の麻酔・周術期管理の経験
  • 水野谷 和之,丸山 崇,藤井 知昭 [他]
  • 麻酔 62(10), 1214-1217, 2013-10
  • NAID 40019815216
  • 破壊性甲状腺中毒症 : 急性化膿性甲状腺炎・亜急性甲状腺炎・無痛性甲状腺炎・橋本病急性増悪型 (特集 小児期の甲状腺疾患の診断と治療)
  • 症例 甲状腺結節の経過観察中に甲状腺中毒症となりMarine-Lenhart症候群の診断にいたった1例
  • 元尾 伊織,河原 利夫,島 孝佑 [他]
  • 内科 111(5), 1021-1024, 2013-05
  • NAID 40019680931
  • 無痛性甲状腺炎,亜急性甲状腺炎 (特集 甲状腺疾患 : 診断と治療)
  • 小澤 安則
  • 日本医師会雑誌 141(11), 2439-2444, 2013-02
  • NAID 40019585903

関連リンク

副作用の判別基準(判別方法) 薬剤服用中に血中甲状腺ホルモン濃度が上昇した場合、医薬品の副作用 による甲状腺中毒症の可能性がある。自然発症の甲状腺中毒症との鑑別に は、薬歴と甲状腺機能変化の関係など、経過によって ...
甲状腺機能亢進症(甲状腺の機能の働きによっておこる病気) 甲状腺が甲状腺ホルモンを過剰に産出して、血液中に分泌している状態のことで、甲状腺中毒症の症状が現れます。その代表的な疾患が、バセドウ病です。
5 英語名:Thyrotoxicosis 同義語:甲状腺機能亢進症(Hyperthyroidism)、バセドウ病(Graves’ disease)、破壊性甲状腺中毒症(Destructive thyrotoxicosis)、 詐病性(作為的)甲状腺中毒症・甲状腺剤甲状腺中毒症(Factitious

関連画像

甲状腺中毒症の一般的治療法甲状腺中毒症とバセドウ病甲状腺中毒症の一般的治療法甲状腺中毒症


★リンクテーブル★
先読み甲状腺ホルモン
リンク元甲状腺機能亢進症」「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」「抗甲状腺薬」「コカイン」「サイログロブリン
拡張検索分娩後一過性甲状腺中毒症」「アミオダロン誘発性甲状腺中毒症」「甲状腺中毒症状
関連記事甲状腺」「中毒」「」「中毒症

甲状腺ホルモン」

  [★]

thyroid hormone, thyroid hormones
甲状腺サイログロブリンカルシトニン甲状腺ホルモン製剤
胎児の発育・新生児の生理と適応


  • SP.915-

種類

分類

性状

  • 疎水性アミノ酸

産生組織

標的組織

受容体

  • 核内甲状腺受容体(甲状腺ホルモン受容体ファミリー)
ステロイドレセプタースーパーファミリーに属する → 核内受容体スーパーファミリー

作用

代謝系別

  • 1. 熱産生
  • 脳、脾臓、睾丸をのぞくすべての組織で酸素消費を高める ← 甲状腺クリーゼによる発熱の原因
  • 2. 自律神経系
  • カテコラミンの作用を増強する
  • 心筋細胞のカテコールアミン受容体を増加 ←証明されていない?
  • 3. 内分泌
→甲状腺ホルモンの投与によりコルチゾールが減少し副腎クリーゼを誘発
  • 4. 呼吸器系
  • 5. 造血器系
  • エリスロポエチン産生促進 → 赤血球増加
  • ヘモグロビンからの酸素解離を促進 → 末梢組織での酸素利用↑
  • 6. 骨格筋系作用
  • 骨代謝回転を高め、骨形成・骨吸収を促進 (閉経後女性で甲状腺ホルモン多 → 骨塩量減少 → 骨粗鬆症
  • グレーブス病では筋肉蛋白の代謝亢進、筋肉量の減少、筋力低下、筋脱力、四肢麻痺
  • 7. 糖代謝
  • 糖代謝の亢進
  • 8. 脂質代謝
  • 肝臓におけるコレステロール産生を促進
  • 肝臓のトリグリセリドリパーゼ活性を亢進し、コレステロールの代謝を促進
コレステロールが減少 ← 総じて分解系の法が作用が強い
  • 9. その他

薬理学的作用 (SPC.321)

  • 成長と発育
全ての生体の活動に関わる-(不足)→成長停止、身体的・精神的発育停止
  • 熱産生と体温調整
組織の酸素消費を高め、基礎代謝を亢進させる。Na+,K+-ATApaseの活性刺激や、核内クロマチンに作用してDNA転写を促進する作用による
  • 代謝亢進作用
上記の通り
  • TSH分泌抑制
ネガティブフィードバック

分泌の調節

  • 分泌の制御系
視床下部--(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)-→下垂体前葉--(甲状腺刺激ホルモン)-→甲状腺濾胞細胞-→T3, T4-→T3, T4下垂体前葉・視床下部に作用し甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑制

分子機構

臨床関連

過多

欠乏

  • 甲状腺機能検査値の異常を来す病態。ほとんどの場合TSHは正常
  • free T3↓、rT3↑(重症ではT4↓、TSH
  • 低栄養、外傷、感染症、手術、腎不全、肝不全、心不全、悪性腫瘍
  • エネルギー消費を減らすための適応かもしれない
以上2007後期生理学授業プリント内分泌(3)

生合成 (SP.916)

甲状腺機能亢進症」

  [★]

hyperthyroidism
同?
甲状腺中毒症 thyrotoxicosis
甲状腺甲状腺ホルモン甲状腺腫甲状腺機能低下症

定義

  • 甲状腺においてホルモンの合成と分泌が増加し、そのために甲状腺ホルモン過剰の症状が出現している病態

分類

  • グレーブス病 :びまん性 :fT3↑、fT4↑、TSH↓
  • 甲状腺機能性結節 toxic multinodular goitar
  • 甲状腺ホルモン産生癌
  • 甲状腺外
  • TSH産生下垂体腫瘍 :fT3↑、fT4↑、TSH↑
  • 下垂体型甲状腺ホルモン不応症 :fT3↑、fT4↑、TSH↑
  • 胞状奇胎、絨毛腫瘍
  • ヒト絨毛性ゴナドトロピンhCGがTSH様甲状腺刺激物質として作用するため、甲状腺でのホルモン分泌、合成が亢進する。血中甲状腺ホルモンは高値となるが、TSHは低値を示す。hCGは妊娠初期にも分泌され、一過性の甲状腺機能亢進状態になることもある。
  • 卵巣甲状腺腫
  • 卵巣の奇形腫(teratoma)で、腫瘍内に過機能性甲状腺腫が存在し、甲状腺中毒症状を呈す。
  • 外因性甲状腺ホルモン中毒症
  • 甲状腺ホルモンの過剰投与、痩せ薬としての服用などにより、甲状腺中毒症状が出現する。血中TSH値は抑制され、サイログロブリンは低値を示すことが特徴的。

  • 甲状腺破壊による甲状腺中毒症

疫学

参考1
  • 甲状腺機能亢進によるもの
  • 甲状腺機能亢進によらないもの

症状

YN.D-30

  • 全身症状:全身倦怠感、易疲労感、体重減少、体重増加もあり、微熱
  • 消化器症状:食欲亢進、排便回数の増加、軟便、下痢
  • 循環器症状:動悸、息切れ、頻脈、心房細動、高血圧(収縮期血圧上昇、拡張期血圧低下、脈圧増大)
  • 神経筋症状:手指振戦、下肢近位筋の筋力低下、筋萎縮
  • 皮膚症状:発汗過多、皮膚湿潤、色素沈着、脱毛、皮膚掻痒感、手掌紅斑、爪甲剥離(Plummer爪)
  • 精神症状:神経過敏、易刺激性、不眠、多動
  • 性腺症状:月経異常(月経過少、無月経)

甲状腺機能亢進症と褐色細胞腫

  • 血圧:収縮期血圧↑/収縮期血圧↓ ⇔ 収縮期血圧↑/収縮期血圧↑
  • 消化器症状:下痢 ⇔ 便秘

眼症状

  • 甲状腺眼症においては、球後軟部組織の炎症性病変すなわち眼窩症が眼症発症の背景にある。
  • したがって、球後脂肪織炎による眼球突出と、外眼筋炎を伴う眼球突出がある。
  • Basedow病発症のピークを示す20歳前後の世代では脂肪織炎のみによる眼球突出のみによる眼球突出が高頻度に見られるのに対して、もう一つの山である40歳代の中高年層では外眼筋肥大を伴う例が多い。
  • 薬物治療:副腎皮質ステロイドホルモンのパルス療法あるいは漸減法を行う。
  • 特徴的所見:眼瞼後退、Graefe徴候(下方視の際に上眼瞼の下方への動きが遅れる)、Kocher徴候(目が凝視または驚いたように見える状態)

合併症

検査

  • 血液生化学(IMD)
  • Cho:低値
  • ALP: 高値
  • ChE 高値

など

  • Ca:高値  → 甲状腺ホルモンによる骨吸収・骨形成亢進のため? 骨粗鬆症が出現する症例はない、あるいは少ないのか?
  • P: 高値
  • 食後:高血糖
  • AST:上昇
  • ALT:上昇

治療

ICU.762
  • β遮断薬
  • 抗甲状腺薬:メチマゾール(MMI)(PTUより早く血漿fT4濃度を低減させるし、顆粒球減少の頻度がより低い)、プロピルチオウラシル(PTU)
  • ヨウ素剤:重症の場合は抗甲状腺薬に加えて使用する。ヨウ素は甲状腺からのT4放出を抑制する。

参考

  • 1. 甲状腺疾患と 抗TSHレセプター抗体
http://www.thyroid.jp/pdf/dr_TRAb.pdf

uptodate

  • 1. [charged] 成人における甲状腺機能亢進症の臨床症状の概要 - uptodate [1]
  • 2. [charged] 潜在性甲状腺機能亢進症 - uptodate [2]
  • 3. [charged] 甲状腺機能亢進症の原因となる疾患 - uptodate [3]
  • 4. [charged] 小児期および思春期における甲状腺機能亢進症の臨床症状および診断 - uptodate [4]
  • 5. [charged] 甲状腺機能亢進症およびバセドウ病の神経学的症状 - uptodate [5]
  • 6. [charged] 甲状腺機能亢進症の心血管系への影響 - uptodate [6]
  • 7. [charged] 甲状腺機能亢進症の診断 - uptodate [7]
  • 8. [charged] バセドウ病(グレーブス甲状腺機能亢進症)の治療 - uptodate [8]




慢性炎症性脱髄性多発神経炎」

  [★]

chronic inflammatory demyelinating polyradiculoneuropathy, chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy, CIDP
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー慢性炎症性脱髄性多発性根神経障害慢性炎症性脱髄性多発神経障害慢性炎症性脱髄性多発根神経炎
難病
[show details]


概念

病因

  • 末梢神経ミエリンの構成成分に対する免疫異常に基づく自己免疫性疾患と考えられている。

uptodateの見解

参考2
  • CIDPが単一の疾患なのか症候群なのかは議論が分かれるところである。以下の疾患はいずれも慢性、脱髄、炎症、あるいは免疫の媒介(immune-mediation)を共通に有する (略) (以下、鑑別疾患に上げられると思われるため、列挙。現時点でのCIDPの疾患概念はとにかく原因不明ということ)
  • CIDP
  • 多巣性運動ニューロパチーmultifocal motor neuropathyMMN
  • Lewis-Sumner症候群、Lewis-Sumner syndromeMADSAM
  • IgM異常蛋白をともなう遠位脱髄性神経炎±抗MAG抗体、distal demyelinating neuropathy with IgM paraprotein, with or without anti-myelin associated glycoprotein
  • IgG, IgA異常蛋白をともなう脱髄性神経炎、demyelinating neuropathy with IgG or IgA paraprotein
  • POEMS症候群POEMS syndrome
  • 感覚優位型脱髄性神経炎、sensory predominant demyelinating neuropathy
  • 中枢神経系の脱髄を伴う脱髄性神経炎、demyelinating neuropathy with central nervous system demyelination
  • その他の膠原病・血管炎、甲状腺中毒症、臓器移植・骨髄移植、遺伝性ニューロパチー、ネフローゼ症候群、炎症性腸疾患。
  • 全身疾患に関連する脱髄性神経炎:B型肝炎C型肝炎、HIV感染、リンパ腫、糖尿病、全身性エリテマトーデス

検査

  • 脳脊髄検査:蛋白細胞解離

診断基準

参考1
診断:( 1.の1)2) ) and ( 2.の1) ) and ( 2.の2)~5)のうち1つ )

主要項目

1. 発症と経過

  • 1) 2ヶ月以上の経過の、寛解・増悪を繰り返すか、慢性進行性の経過をとる多発ニューロパチーである。
  • 2) 当該患者の多発ニューロパチーを説明できる明らかな基礎疾患、薬物使用、毒物への曝露がなく、類似疾患の遺伝歴がない。

2. 検査所見

  • 1) 末梢神経伝導検査で、2本以上の運動神経において、脱髄を示唆する所見を示す。(伝導速度の低下、伝導ブロックまたは時間的分散の存在、遠位潜時の延長、F波欠如または最短潜時の延長)
  • 2) 脳脊髄液検査で、蛋白増加をみとめ、細胞数は10/mm3未満である。
  • 3) 免疫グロブリン大量療法、副腎皮質ステロイド薬、血液浄化療法、その他の免疫療法などにより改善を示した病歴がある。
  • 4) MRIで神経根あるいは馬尾の肥厚または造影所見がある。
  • 5) 末梢神経生検で脱髄を示唆する所見がある。

鑑別診断

治療

  • 副腎皮質ステロイド、免疫グロブリン大量投与

参考

  • 1. 慢性炎症性脱髄性多発神経炎(公費対象) - 難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/entry/333
  • 2. [charged] Chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy: Etiology, clinical features, and diagnosis - uptodate [9]
  • 3. [charged] Chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy: Treatment and prognosisFind Print Email - uptodate [10]



抗甲状腺薬」

  [★]

antithyroid drug
甲状腺阻害薬
甲状腺中毒症薬理学甲状腺甲状腺ホルモン

種類

チアミド系の化合物が用いられる(SPC.323)

作用機序

  • 甲状濾胞内に能動的に取り込まれ、濾胞内でヨードの有機化と縮合を抑制
  • 甲状腺濾胞内に浸潤しているリンパ球の自己抗体産生を抑制

副作用

チアミド系化合物の副作用

副作用に対する対処

  • 症状:突然の咽頭痛、発熱
  • 処置:
  • 抗甲状腺薬の中止。副腎皮質ホルモン、抗菌薬、輸血、G-CSF (医学辞書改変)
  • 無顆粒球症(好中球<500/ul)と判断されたらすぐに抗甲状腺薬の中止。

薬物動態の比較

  • 文献不明
  チアマゾール
thiamazole
メチマゾール
methimazole
methylmercaptoimidazole
MMI
プロピルチオウラシル
PTU
商品名 メルカゾール(5mg/錠) プロパジール(50mg/錠)
薬効 13-14 1
初回量 30-45 mg 300-600 mg
維持量 5-10 mg 50-200 mg
血中半減期 約6時間 約2.5時間
作用持続時間 24時間 4-8時間
吸収 ほぼ100% ほぼ100%
アルブミン結合 5%以下 約80%
末梢作用 なし T4→T3への変換を抑制
作用発現(T4正常化) 1-2ヶ月 2-3ヶ月
胎盤移行 多い 少ない
乳汁移行 多い ほとんどなし
尿中排泄 48時間で約70% 24時間で約80%
肝・腎不全時 代謝不変 代謝低下
  • SPC.1528
  チアマゾール プロピルチオウラシル
血漿タンパクとの結合 結合しない 0.75
血漿半減期 4?6時間 75分
分布容積 40 liters 20 liters
甲状腺での濃縮 濃縮 濃縮
重症な肝臓病患者での代謝 減少 普通
重症な腎臓病患者での代謝 普通 普通
投与頻度 1-2回/日 1-4回/日
胎盤の通過
母乳への移行

参考

uptodate

  • 1. [charged] チオナミドによるバセドウ病(グレーブス病)の治療 - uptodate [11]
  • 2. [charged] チオナミドの薬理学および毒性 - uptodate [12]
  • 3. [charged] 患者情報:抗甲状腺剤 - uptodate [13]




コカイン」

  [★]

cocaine
cocainum
塩酸コカイン cocaine hydrochloride
薬物濫用麻薬
コカアルカロイド系製剤

概念

  • 俗名"crack","freebase" (BBS.74)
  • コカの葉に含まれるアルカロイド。精製するとコカインとなる。
  • 濫用薬物としての分類はstimutans(see. 薬物濫用)
  • 麻酔作用がある → エステル型の局所麻酔薬として使われる

構造

作用機序

薬理作用

  • 局所麻酔作用
  • 交感神経興奮作用
  • 中枢神経興奮作用

動態

  • 皮膚からの吸収:悪い
  • 粘膜からの吸収:良好

適応

注意

MAO阻害薬を服用している場合、神経終末部のニューロン内でノルアドレナリン濃度の上昇を期待→コカインはノルアドレナリンのuptake1を抑制→MAO阻害薬の作用が減弱

麻薬としてのコカイン

  • 種類:stimulants
  • 症状:幻覚、性欲亢進、不眠。精神依存強
  • 妊娠中の妊婦がコカインを使用すると、新生児にhyperactivityやgrowth retardationが見られる
  • 虫が体を這うような幻触(tactile hallucination)が見られる("cocaine bugs")
  • "crack", "freebase"は安価なコカインであり、喫煙により吸入する。精製したコカインは鼻孔から嗅いで吸引する。



サイログロブリン」

  [★]

thyroglobulin TG Tg
チログロブリンチレオグロブリン thyreoglobulin
甲状腺甲状腺ホルモン抗サイログロブリン抗体

概念

  • 糖タンパク質、330 kDa、二量体
  • 濾胞上皮細胞で合成され、主に甲状腺濾胞腔に存在。
  • 甲状腺ホルモン合成の足場
  • サイログロブリン中のチロシン残基のヨード化と縮合により合成される → 甲状腺ホルモン(T3やT4)

解釈

高値

  • 甲状腺腫瘍
  • 腫瘍マーカーとなる
  • 良性・悪性の区別はできない
腫瘍が甲状腺にあるとき高値。良性の腺腫様甲状腺、転移性病変を伴う甲状腺腫瘍で著明高値
  • 甲状腺機能の亢進
  • 甲状腺の破壊
  • 医原性
  • 甲状腺穿刺
  • TSHホルモンの上昇。

低値

  • 医原性
  • 甲状腺ホルモンの過剰内服(甲状腺中毒症をきたしてサイログロブリンが低値を示すような場合)

参考

  • 1. SRL
[display]http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL2586.htm



分娩後一過性甲状腺中毒症」

  [★]

post partum transient thyrotoxicosis
無痛性甲状腺炎

アミオダロン誘発性甲状腺中毒症」

  [★]

amiodarone-induced thyrotoxicosis


甲状腺中毒症状」

  [★]

甲状腺中毒症


甲状腺」

  [★]

thyroid gland
glandula thyroidea
甲状腺ホルモン副甲状腺(上皮小体)
喉頭
  • 図:N.24(全面の筋),25(全面の筋),70(血管),71(血管)

解剖学

部位

性状

  • 成人の正常重量15-25g、女性の方が少し重い。妊娠中や性周期で重量が変化する。分泌期初期(early secretary phase排卵後2-5日目)には50%も重量が増加する。

大きさ

よくわかる甲状腺疾患のすべて 永井書店 (2004/01) ISBN 481591673X
単位はmm?
  n 峡部 横断厚 横径 縦経(右) 縦経(左)
男性 34 1.8±0.6 18±3.0 48±4.8 49±3.7 49±3.8
女性 16 1.3±0.8 16±2.2 46±3.6 45±6.0 46±3.0

血管

動脈

静脈

神経

声帯を支配する神経が甲状腺の裏側を通過 N.71

画像

  • 超音波検査
  • (高エコー)筋肉>甲状腺>気道(低エコー)  ← 要確認

組織学

濾胞上皮細胞 follicular cell

  • 甲状腺ホルモンを産生、分泌。

C細胞 C cell

  • 成人甲状腺全体の0.1%を占める
  • カルシトニン産生細胞、HEでは判別困難。
  • 銀染色(Glimerius)、免疫組織化学(chromogranin A、synaprophysin, carcitoninなど)により明らかとなる。
  • 電顕では、electron dense な顆粒を有する(神経内分泌顆粒)。

機能

発生

神経支配

  • 上頚部交感神経節、中頚部交感神経節。交感神経神経線維は濾胞近傍に終末し、分泌に影響を及ぼす。

臨床関連

非腫瘍性疾患

  • 1. 遺伝疾患、発達傷害
  • mynocyclineによるblack thyroid:消耗性色素リポフスチンと他の物質(lipid-drug complexによりlysosomeに色素が沈着する)。
  • 4. 感染
  • 5. 自己免疫性甲状腺疾患

腫瘍性疾患 (甲状腺腫瘍)

  • 1. 良性腫瘍
  • a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
  • 2. 悪性腫瘍 悪性腫瘍中の頻度)
  • a) 乳頭癌 papillary carcinoma 88%
  • b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2% 甲状腺濾胞癌 thyroid follicular carcinoma
  • c) 低分化癌 poorly differentiated carcinoma
  • d) 未分化癌 undifferentiated carcinoma 1.5%
  • e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma 1.4%
  • f) 悪性リンパ腫 malignant lymphoma 3.5%


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

分類






中毒」

  [★]

poisoning, intoxication

中毒治療薬一覧

中毒の早期発見のための検査

SUB.403

重金属

有機溶剤

中毒一覧




症」

  [★]

sis, pathy
  • 検査や徴候に加えて症状が出ている状態


中毒症」

  [★]

poisoningintoxicationtoxicosis
中毒




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