生理的黄疸

出典: meddic

physiological jaundice
黄疸新生児黄疸 neonatal jaundice

概念

  • 新生児にみられる黄疸
  • 生後2-3日頃より始まり、10-14日で消失。
  • ピークは4-5日である。(097G053)

原因

SPE.74
  • 1. 生理的多血症(Ht 50-55%)
  • 2. 赤血球寿命が短い(正期産児で70-90日)
  • 3. 肝臓におけるグルクロン酸転移酵素活性が低い
  • 4. 腸肝循環が盛んである





UpToDate Contents

全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.

和文文献

  • 新生児の生理的黄疸の観察と測定値のアセスメントにおける学内演習の授業評価について
  • 戸部 郁代,深川 ゆかり
  • 母性衛生 43(2), 269-273, 2002-06-01
  • NAID 10008967634
  • 経皮的ビリルビン濃度測定法--新生児生理的黄疸における皮膚黄疸の進展の観察 (未熟児新生児<特集>)
  • 山内 芳忠,山内 逸郎
  • 小児科臨床 36(8), p1778-1782, 1983-08-00
  • NAID 40001821938

関連リンク

gooヘルスケア 家庭の医学。生理的黄疸。どんな病気か 黄疸とは、血液中の「 ビリルビン」という物質の値の上昇により、皮膚や眼球結膜が黄色に見える状態をいい ます。新生児特有の症状のひとつであり、そのほとんどが胎内環境から胎外環境への適応 過程に ...

関連画像

生まれた ばかり の 新生児の黄疸 (高ビリルビン 生理的黄疸(i87)(石田じゅんいち 新生児の生理的黄疸について なってますね 生理的黄疸ミノルタ黄疸計


★リンクテーブル★
国試過去問106E001」「097G053」「099D062」「098G051
リンク元新生児」「新生児黄疸」「クレチン症」「一過性高間接型ビリルビン血症
関連記事黄疸」「生理的」「生理

106E001」

  [★]

  • 新生児生理的黄疸について正しいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106D060]←[国試_106]→[106E002

097G053」

  [★]

  • 正常新生児で正しいのはどれか。
  • a. 身長と頭長との比率はおよそ5:1である。
  • b. 胸囲は頭囲よりも5~10cm大きい。
  • c. 大泉門の大きさは対角線で測定する。
  • d. 生理的黄疸のピークは生後4~5日である。
  • e. 臍帯は生後1か月ころ脱落する。
[正答]


※国試ナビ4※ 097G052]←[国試_097]→[097G054

099D062」

  [★]

  • 生後3日の正常新生児でみられるのはどれか,
  • a. 胎便排泄の開始
  • b. Moro反射の消失
  • c. 卵円孔の機能的閉鎖
  • d. 15%の体重減少
  • e. 生理的黄疸の消失
[正答]


※国試ナビ4※ 099D061]←[国試_099]→[099D063

098G051」

  [★]

  • 正常新生児で最も遅く認められるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098G050]←[国試_098]→[098G052

新生児」

  [★]

neonate
新産児 newborn
胎児 fetus,乳児 infant
neonatal, newborn, newborn animal, newborn infant

定義

  • 出生後28日未満の乳児
  • 早期新生児期:出生後1週未満
  • 後期新生児期:7日から28日未満

出生後にみとめられるもの

098G051
  • 吸啜反射:出生時より
  • 胎便:出生直後-3日頃
  • 生理的黄疸:出生後2-3日に出現。出生後4-6日にピーク   ←  出生時~出生後24時間内の黄疸は病的
  • 生理的体重減少:出生後3-4日で最大。
  • 臍帯の脱落:出生後5-7日

解剖

生理

腎機能

  • 尿量:1-2ml/kg/hr-

免疫

  • 細胞性免疫>液性免疫
  • 在胎26-33週に移行した母体のIgGによる受動免疫で感染から防御している。
  • 出生後5ヶ月で消失

血液

  • Ht:50-55%:生後細胞外液の喪失に伴い上昇、8日で生後の値にもどり、3ヶ月に最も低くなる。
  • Hb:17-19g/dL
  • 白血球:9,000-30,000/mm3
  • 血小板:10-28万/mm3 (SPE.74)

身体所見

身体の大きさ

QB.P-329
  • 前後径、肩幅:11cm
  • 大横径、小斜径、殿幅:9cm
  • 体重:3300g
  • 頭囲:33cm
  • 胸囲:33cm

正常なバイタルサインなど

呼吸器

SPE.78
  • 腹式呼吸
  • 呼吸数:40-50/分 (早産児ではこれより早く、5-10秒の呼吸停止を挟む呼吸)
  • 聴診:呼吸音は胸壁が薄いためよく聴取され、高調である。

経過観察できる所見

QB.O-76改変

診察箇所と疑われる疾患

SPE.77

出生体重による分類

  • 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
  • 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満

身長、体重による区分

SPE.48
日本での定義/体重のみで評価
  • light for gestational age infant / light for dates infant : 体重が10パーセンタイル未満の児
  • apropriate for gestational age infant AGA infant : 体重が10パーセンタイル以上の児 かつ 体重が90パーセンタイル未満の児
  • heavy for gestational age infant :体重が90パーセンタイル以上の児
参考1
体重による評価
  • light for date LFD
  • appropriate for date AFD
  • hearve for date
参考1
身長と体重による評価
small for date SFD / small for gestational age SGA
large for date? LFD? / large for gestational age? LGA?

成熟新生児の身体所見

参考2 G10.M235 SPE.78 など
  • 頭部
  • 大泉門は開存(4x4cm)しており、小泉門は小さい
  • 産瘤(経腟分娩による場合)
  • 頭頂部方向に長く変形(児が後頭位であって、経腟分娩により出生した典型的な場合)
  • 骨重積(産瘤、頭部変形、骨重積は2日程度で戻る)(経腟分娩による場合)
  • 頭髪の長さは2cm前後
  • 耳介の巻き込み
  • 面疱は鼻に限局
  • 体幹
  • うぶ毛は背中、肩甲部に限局   ←  未成熟の場合、うぶ毛は多い
  • 皮膚は厚く、血管は透けない
  • 四肢
  • 足底にしわを認める   ←  未成熟の場合、しわは少ない
  • 四肢に浮腫を認めない
  • 関節屈曲部に胎脂が残る
  • 姿勢
  • 上下肢は屈曲位をとる
  • ホルモンの影響
  • 乳房組織を触れる
  • 大陰唇の発達

新生児と疾患

在胎週数と疾患

  • 早産時に多い
  • 正産児~過期産児

参考

  • 1. C.産婦人科検査法 14.胎児発育・児体重推定 - 日産婦誌59巻6号
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-168.pdf
  • 2.
[display]http://www.hogarakana.jp/study/index.php?ID=55

国試




新生児黄疸」

  [★]

neonatal jaundice
黄疸核黄疸生理的黄疸病的黄疸

黄疸の定義

  • 血液中のビリルビンの増加によって皮膚が黄染して見える状態。
  • 成人 > 2 mg/dl
  • 新生児 > 5-7 mg/dl →新生児黄疸

新生児黄疸の種類

  • 生理的黄疸
  • 生後2-3日で可視的黄疸が出現 (G10M.330)
  • 血清ビリルビン濃度は4-6日にピーク (小児科学第2版 p.421)
  • 新生児の特異性によって生じる(ビリルビン産生亢進、ビリルビン代謝・排泄の未熟性、腸肝循環の亢進)
  • 病的黄疸 (小児科学第2版 p.422)
  • 1. 早期黄疸:生後24時間以内に出現する黄疸
  • 2. 急速な血清総ビリルビン値の上昇
  • 3. 血清ビリルビンの異常高値
  • 4. 遷延性黄疸
  • 生後1週間以上遷延する黄疸

原因

  • 生理的黄疸
  • 赤血球数が多い
  • 赤血球の寿命が短い 70-90日 ←成人100-120日 (小児科学第2版 p.421)
  • 無効造血の割合が高い
  • 肝のグルクロン酸抱合能・胆汁への排泄能が未熟
  • 新生児に特有の腸肝循環による:新生児の消化管にはβグルクロニダーゼがあり、ビリルビンの一部を脱抱合する。この非抱合型ビリルビンが再吸収され、腸管内から循環へと戻るため(出典要確認)。
  • 病的黄疸 (小児科学第2版 p.422)
  • 新生児溶血性疾患
  • 母児血液型不適合
  • 早発型の母乳性黄疸
  • 授乳量やの回数の不足、摂取エネルギー不足
  • 遷延型の母乳性黄疸
  • 未熟性、感染、心不全など

リスクファクター

治療

  • 適応:
  • 禁忌:高直接ビリルビン血症
  • 適応:重篤な高ビリルビン血症、著明な血液型不適合溶血性貧血、光線療法が無効な場合
  • 合併症:感染症、出血傾向、低カルシウム化粧、高カリウム血症、低体温、酸血症、移植片対宿主反応




クレチン症」

  [★]

cretinism
新生児甲状腺機能低下症 hypothyroidism of the newborn neonatal hyperthyroidism, hypothyroidism of the newborn
先天性甲状腺機能低下症 congenital hypothyroidism
クレチン病
甲状腺機能低下症新生児マススクリーニング成長#ホルモン(乳児期の成長にはインスリン甲状腺ホルモンが必要)



概念

  • 新生児マススクリーニングで見いだされる最も頻度の高い疾患であり、知能障害、発育障害、クレチン顔貌(鞍鼻など)、徐脈が特徴的である。

疫学

  • 1/4,800 ないし 1/2,200

病因

  • TRHとTSHの異常
  • ヨード転送障害
  • NISの異常による
  • Tg合成異常:8-10万人に1人
  • 遺伝子表現の調節異常
  • 甲状腺特異的な転写因子、tyroid transcription factor 1(TTF1), TTF2, PAX8
YN.D-37

症候

身体所見

  • (骨成熟遅延による)大泉門、小泉門開大

検査

治療

  • 甲状腺ホルモン補充療法

参考

uptodate

  • 1. [charged] 先天性甲状腺機能低下症の臨床的特徴および検出 - uptodate [1]
  • 2. [charged] 先天性甲状腺機能低下症の治療および予後 - uptodate [2]

国試


一過性高間接型ビリルビン血症」

  [★]

transient indirect hyperbilirubinemia
新生児黄疸生理的黄疸

黄疸」

  [★]

jaundice (prejndiceと似ている?), choloplania
icterus
ビリルビン新生児黄疸


  • 基準値:総ビリルビン(TB) 0.2-1.2 mg/dl
総ビリルビンが2.0 mg/dl を超えると肉眼的に黄疸が認められる

黄疸の原因 (内科診断学 第2版)

間接ビリルビン優位 産生過剰 網内系赤血球破壊 先天性溶血性貧血
後天性溶血性貧血
血管内溶血 発作性夜間血色素尿症
寒冷凝集素症
血液型不適合溶血
血栓性血小板減少性紫斑病
骨髄内無効造血 シャントビリルビン血症
悪性貧血
肝臓摂取障害 シャント形成 肝硬変
抱合障害 Crigler-Najjar症候群(I,II型)
Gilbert症候群
直接ビリルビン優位 排泄障害 Rotor症候群
Dubin-Johnson症候群
肝細胞障害 急性肝炎
慢性肝炎
肝硬変
胆管障害 肝内胆汁うっ滞 原発性胆汁性肝硬変
原発性硬化性胆管炎
薬物性胆汁うっ滞
閉塞性黄疸


jaundice
付録16


生理的」

  [★]

生理学生理学的生理学上


生理」

  [★]

生理学生理機能



★コメント★

[メモ入力エリア]
※コメント5000文字まで
ニックネーム:
コメント:




表示
個人用ツール


  meddic.jp

リンク
連絡