無菌性髄膜炎

出典: meddic

aseptic meningitis
meningitis aseptica
漿液性髄膜炎 serous meningitis
髄膜炎ウイルス性髄膜炎非細菌性髄膜炎

徴候

  • 発熱、頭痛、嘔吐、髄膜刺激症状 → 髄膜炎を疑う。
(教科書的には)うっ血乳頭は症状としてはない。


診断

  • 脳脊髄液検査の結果で診断する。


UpToDate Contents

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和文文献

  • 臨床研究・症例報告 ウイルス分離成績からみたエンテロウイルス感染症の動向 : 1998~2011年奈良県御所市1小児科定点観測
  • ムンプス (特集 予防接種法改正 : 予防接種とワクチンの現状) -- (任意接種)
  • 日本脳炎ワクチン (特集 予防接種最前線 : スケジュール管理につなげよう) -- (乳幼児にとって大切なワクチン)

関連リンク

いわゆる無菌性髄膜炎症候群は、通常の塗抹染色標本および一般細菌培養にて 病原体がみつからないものがこの範疇にはいるため、多種多様の起因病原体がある。 一般的な臨床の現場においては、無菌性髄膜炎はウイルス性髄膜炎を念頭において語 られる ...
無菌性髄膜炎とは:. 細菌感染以外の原因による髄膜炎であり、ウイルス、リケチア、 肺炎マイコプラズマ、真菌、原虫などの感染、自己免疫反応、化学物質の刺激による ものなどがある。大部分がウイルス性感染である。 流行時期:毎年夏にピークあり。 原因: ...

関連画像

無菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎(ウイルス性無菌性髄膜炎この脳を覆っている髄膜に 無菌性髄膜炎症候群とは?原因 無菌性髄膜炎とは


★リンクテーブル★
国試過去問096F021」「104E020」「081A070
リンク元感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則」「流行性耳下腺炎」「エンテロウイルス属」「ウイルス性髄膜炎」「脳脊髄膜炎
拡張検索無菌性髄膜炎症候群
関連記事髄膜炎」「無菌」「髄膜」「無菌性」「

096F021」

  [★]

  • 54歳の男性。7か月前からの後頭部を中心にした頭重感のため来院した。来院前に職場の診療所を受診し鎮痛薬を処方されたが、症状はさほど改善せず、出勤がおっくうな日もある。食欲がなく、熟睡した感じがないと訴えている。意識は清明。体温36.8℃。脈拍62/分、整。血圧108/72 mmHg。項部硬直はない。眼底に異常所見はない。
  • 最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096F020]←[国試_096]→[096F022

104E020」

  [★]

  • 診断した場合、直ちに届け出なければならないのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104E019]←[国試_104]→[104E021

081A070」

  [★]

  • 嘔吐を繰り返す4歳児で左に示す所見があるとき、まず考えるべき疾患は?あっている組み合わせ?
[正答]

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則」

  [★]

感染症法法令

第1条

五類感染症

 第三章 感染症に関する情報の収集及び公表

(医師の届出)

第4条

  • 3 法第十二条第一項第二号に規定する厚生労働省令で定める五類感染症(法第十二条第一項の規定により、当該感染症の患者について届け出なければならないものに限る。)は、次に掲げるものとする。
  • 一 アメーバ赤痢
  • 二 ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く。)
  • 三 急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く。)
  • 四 クリプトスポリジウム症
  • 五 クロイツフェルト・ヤコブ病
  • 六 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
  • 七 後天性免疫不全症候群
  • 八 ジアルジア症
  • 九 髄膜炎菌性髄膜炎
  • 十 先天性風しん症候群
  • 十一 梅毒
  • 十二 破傷風
  • 十三 バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  • 十四 バンコマイシン耐性腸球菌感染症
  • 十五 風しん
  • 十六 麻しん

(指定届出機関の指定の基準)

第6条

  •  法第十四条第一項 に規定する厚生労働省令で定める五類感染症は、次の表の各項の上欄に掲げるものとし、同項 に規定する五類感染症の発生の状況の届出を担当させる指定届出機関の指定は、地域における感染症に係る医療を提供する体制、保健所の設置の状況、人口等の社会的条件、地理的条件等の自然的条件その他の地域の実情を勘案して同欄に掲げる五類感染症の区分(以下この条並びに次条第一項及び第三項において「五類感染症指定区分」という。)に応じ、原則として当該各項の下欄に定める病院又は診療所のうち当該五類感染症指定区分の感染症に係る指定届出機関として適当と認めるものについて行うものとする。
RSウイルス感染症咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎水痘手足口病伝染性紅斑突発性発しん百日咳ヘルパンギーナ及び流行性耳下腺炎 診療科名中に小児科を含む病院又は診療所
インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く。) 診療科名中に内科又は小児科を含む病院又は診療所
急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎 診療科名中に眼科を含む病院又は診療所
性器クラミジア感染症性器ヘルペスウイルス感染症尖圭コンジローマ及び淋菌感染症 診療科名中に産婦人科若しくは産科若しくは婦人科、医療法施行令(昭和二十三年政令第三百二十六号)第三条の二第一項第一号ハ及びニ(2)の規定により性感染症と組み合わせた名称を診療科名とする診療科又は泌尿器科若しくは皮膚科を含む病院又は診療所
クラミジア肺炎、(オウム病を除く。)、細菌性髄膜炎ペニシリン耐性肺炎球菌感染症マイコプラズマ肺炎無菌性髄膜炎メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、薬剤耐性アシネトバクター感染症及び薬剤耐性緑膿菌感染症 患者を三百人以上収容する施設を有する病院であって、その診療科名中に内科及び外科を含むもの

(感染症の発生の状況及び動向の把握)

第7条

  •  法第十四条第二項 の届出は、当該指定届出機関に係る五類感染症指定区分の感染症の患者又はこれらにより死亡した者については診断し、又は検案した日の属する週の翌週(診断し、又は検案した日が日曜日の場合にあっては、当該診断し、又は検案した日の属する週)の月曜日(前条第一項の表の四の項の上欄に掲げる五類感染症、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、薬剤耐性アシネトバクター感染症又は薬剤耐性緑膿菌感染症に係るものにあっては、診断した日の属する月の翌月の初日)に、当該指定届出機関に係る疑似症指定区分の疑似症の患者については直ちに行うものとする。ただし、次に掲げる場合は、当該届出をすることを要しない。
  • 一 当該指定届出機関(患者を三百人以上収容する施設を有する病院であって、その診療科名中に内科及び外科を含むもののうち、都道府県知事が指定するものに限る。)に係る前条第一項の表の二の項の上欄に掲げる五類感染症の患者に係るものにあっては、当該患者が入院を要しないと認められる場合
  • 二 当該指定届出機関に係る疑似症指定区分の疑似症の患者に係るものにあっては、当該疑似症が二類感染症、三類感染症、四類感染症又は五類感染症の患者の症状であることが明らかな場合
  • 2 法第十四条第二項 に規定する厚生労働省令で定める事項は、前条第一項の表の二の項の上欄に掲げる五類感染症に係るものについて前項第一号の指定届出機関が届け出る場合にあっては診断した患者に係る集中治療室及び人工呼吸器の使用の有無並びに脳波検査その他急性脳症の発症の有無を判断するために必要な検査の実施に関する事項とし、前条第一項の表の五の項の上欄に掲げる五類感染症に係るものにあっては原因となった病原体の名称及びその識別のために行った検査の方法とする。
  • 3 法第十四条第三項 に規定する報告は、五類感染症指定区分の感染症の患者又はこれらにより死亡した者に係るものについては同条第二項 に規定する届出を受けた後七日以内に、疑似症指定区分の疑似症の患者に係るものについては直ちに行うものとする。

法令

  • 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則(平成十年十二月二十八日厚生省令第九十九号)
[display]http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H10/H10F03601000099.html


流行性耳下腺炎」

  [★]

epidemic parotiditis
ムンプス mumpsおたふくかぜ
ムンプスウイルス

特徴

病原体

疫学

  • 幼稚園、保育所、小学校で流行
  • 晩秋-春
  • 5-10歳

潜伏期間

  • 18-21日

感染経路

  • 飛沫感染

症状

[show details]

合併症

YN.H-79改変 uptodate.1

経過

  • 耳下腺腫脹は両側性に一週間続く

検査

  • 確定診断:急性期と回復期のペア血清でHIが4倍以上

治療

  • なし

予防

免疫

  • 罹患すると終生免疫を獲得

妊娠との関連

  • 不明
  • 胎児の流産、死産、催奇形性、心疾患が示唆されている
  • ワクチンは打てない。

法令

学校感染症

  • 第二種学校感染症:耳下腺腫脹が消失するまで出席停止

感染症法

  • 五類感染症<定点>小児科定点(週)

参考

uptodate

  • 1. [charged] ムンプスの疫学、臨床症状、診断および管理 - uptodate [1]
  • 2. [charged] ムンプスウイルスワクチン - uptodate [2]

国試




エンテロウイルス属」

  [★]

enterovirus, Enterovirus
  • ここではエンテロウイルス属に属するウイルスの総称をエンテロウイルスと呼ぶことにする

ウイルス学

顕性

  • 不顕性感染となるのは99%らしい (SMB.43)

疫学

  • 夏~初秋
  • 小児多いが大人も発症

エンテロウイルス属のウイルス

古い分類

新しく見つかったエンテロウイルスの分類

  • エンテロウイルスxx型 (xx:通し番号)

感染症

  • 血清型非特異的なその他のエンテロウイルスによる感染症(血清型が非常に多い)
  • 非特異的な発熱、気道感染症状、消化器感染症状 → 無菌性髄膜炎脳炎
  • 弛緩性麻痺
  • 特定の血清型による感染症



ウイルス性髄膜炎」

  [★]

viral meningitis
無菌性髄膜炎
viral meningoencephalitis髄膜炎


疫学

  • 発症例:2000-8000/年。髄膜炎全体の約2割を占める。
  • 好発年齢:全年齢。特に小児に多い。

病原体

  • 頻度:エンテロウイルス(66%)、ムンプスウイルス(5.1%)、単純ヘルペスウイルス&HBウイルス(2.1%)、麻疹ウイルス(1.5%)、水痘ウイルス(1.1%)、風疹ウイルス(1%)、インフルエンザウイルス(0.9%)、アデノウイルス(0.9%)、肺炎マイコプラズマ(0.6%)、パルボウイルス(0.2%)、MCLSなど(1.1%)、その他の無菌性髄膜炎(19.5%) (IMD.1045)
  • 上記の他にHIVでも生じうる(HIV髄膜炎)。
  • エンテロウイルス:夏~秋に流行するが、年中あり得る。流行する年や地域性との関連がある。糞口感染。新生児~乳幼児の感染が多い(糞口感染への免疫力が低い?)。

検査

免疫血清検査

  • 末梢血:ウイルス抗原陽性
  • 髄液 :ウイルス抗原陽性

髄液所見

  • 細胞:10-1000/ulの細胞増多で、単核球優位 : 正常:0-5 /ul
  • 蛋白:ごく軽度の増加(正常~100mg/dL)   : 正常:15-45/mg/dl
  • 糖 :正常                 : 正常:50-80/mg/dl

予後

  • 良好


脳脊髄膜炎」

  [★]

cerebrospinal meningitis
非細菌性髄膜炎無菌性髄膜炎髄膜炎meningitis


無菌性髄膜炎症候群」

  [★]

aseptic meningitis syndrome


髄膜炎」

  [★]

meningitis
脳脊髄膜炎
蛋白細胞解離


病因

  • 感染症(細菌、ウイルス、真菌など)、悪性腫瘍の浸潤 → 髄膜の炎症

分類

病原体

  • 菌血症→脳脈絡叢→髄腔
  • 菌体成分(LPSなど)→BBB, 上衣細胞、脳細胞の障害。神経膠細胞による炎症サイトカインの分泌
  • 無菌性髄膜炎
  • 血行性、あるいは神経軸索によりウイルスが髄腔に波及。

臨床経過

宿主要因と髄膜炎に関わる病原体

頻度・年齢階層が資料によって異なるため混乱しないように注意。

YN.J-137改変

4ヶ月未満 B群溶連菌(50%) 大腸菌(25%) インフルエンザ菌(20%) リステリア菌(1%)  
4ヶ月~6歳未満 インフルエンザ菌(70%) 肺炎球菌(25%)      
6歳~50歳未満 肺炎球菌(65%) インフルエンザ菌(10%) 髄膜炎菌  
50歳以上 肺炎球菌(80%) 黄色ブドウ球菌      
免疫不全者 クレブシエラ 連鎖球菌 緑膿菌 黄色ブドウ球菌 真菌

first aid step1 2006 p.161

Newborn (0–6 mos) Children (6 mos–6 yrs) 6–60 yrs 60 yrs +
Streptococcus agalactiae Streptococcus pneumoniae Neisseria meningitidis Streptococcus pneumoniae
Escherichia coli Neisseria meningitidis Enteroviruses Gram-negative rods
Listeria Haemophilus influenzae type B Streptococcus pneumoniae Listeria
  Enteroviruses HSV  
incidence of H. influenzae meningitis has ↓ greatly with introduction of H. influenzae vaccine in last 10–15 years.

CBT QB vol2 p.562

  1位 2位 3位
新生児 大腸菌 B群溶連菌 リステリア菌
小児期(6歳以下) インフルエンザ菌 肺炎球菌  
成人 肺炎球菌 髄膜炎菌  

IMD.1042

年齢 病原体
3ヶ月未満 B群溶連菌 大腸菌 リステリア菌
3ヶ月以上の乳小児 インフルエンザ菌 肺炎球菌  
成人 肺炎球菌 髄膜炎菌  
高齢者 肺炎球菌 グラム陰性桿菌 リステリア菌

小児細菌性髄膜炎起炎菌(PED.606)

<3か月 3か月≦
グラム陽性 球菌 Streptococcus agalactiae
Streptococcus pneumoniae
Staphylococcus
Enterococcus faecalis
Streptococcus pneumoniae(PSSP/PISP/PRSP)
桿菌 Listeria monocytogenes Listeria monocytogenes
グラム陰性 球菌 Neisseria meningitidis Neisseria meningitidis
桿菌 Escherichia coli
Enterobacter cloacae
Serratia marcescens
Haemophilus influenzae type b

新生児

  • Streptococcus agalactiaeは産道感染
  • Escherichia coliもおそらく産道感染

新生児と老人

  • Listeria monocytogenesは産道感染するので新生児に多い。新生児と老人に多いのは通性細胞内寄生菌で細胞性免疫の弱い宿主に感染やすいため?

乳児~幼児

  • Haemophilus influenzae type B

乳児~大人

  • Enteroviruses
  • Neisseria meningitidis

小児~大人

  • Herpes simplex virus

乳児~老人

  • Streptococcus pneumoniae

老人

  • グラム陰性桿菌は老人

髄膜炎の鑑別

  細菌性髄膜炎 ウイルス性髄膜炎 結核性髄膜炎 真菌性髄膜炎 癌性髄膜炎
外観 混濁 clear 水様~
キサントクロミー
日光微塵
clear~
日光微塵
clear~
キサントクロミー

70-180
(mmH2O)
↑↑
200~800以上

200~300

200~800

200~800

200~300
細胞
0-5
(/mm3)
500~数百万 10~1,000 25~1,000 25~1,000 25~500
好中球 リンパ球 リンパ球 リンパ球 好中球
タンパク
15-45
mg/dl
↑↑
50~1,500

正常~100

50~500

100~500

50~500

50-80
mg/dl
↓↓
0~40

正常
↓↓
~40
↓↓
~40

~40

予後不良因子

  • 入院時の状態に依存する:痙攣、意識レベルの変化、低血圧 (IRE.407)

国試




無菌」

  [★]

sterilitysterileasepticgerm-free
生殖不能繁殖不能不妊不稔性無菌性無菌的不稔防腐不毛


髄膜」

  [★]

meninx, meninges (M)
脳脊髄膜



無菌性」

  [★]

sterilityaseptic
生殖不能繁殖不能不妊不稔性無菌無菌的防腐


炎」

  [★]

  • n.
  • comb form.
  • (炎症の接尾辞)itis
炎光炎症




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