深部静脈血栓症

出典: meddic

deep venous thrombosis DVT, deep vein thrombosis
深部静脈血栓静脈血栓症
末梢静脈疾患下肢深部静脈血栓症

概念

リスクファクター

リスク評価はWells scoreを使う。

PHD.366

  • 血流うっ滞
  • 血液凝固亢進
  • 遺伝性凝固障害
  • 血管損傷
  • 外傷
  • instrumentation

SAN.378

  • 1. 基礎疾患・素因
  • 血栓性素因
  • 静脈血栓症の既往
  • 肺塞栓症の既往
  • 年齢(60歳以上)
  • 長期臥床(4日以上)
  • 肥満(肥満度BMI25以上)
  • 悪性腫瘍
下肢静脈瘤
  • 下肢、骨盤骨折
多発外傷
  • 骨盤部腫瘤の合併
  • 片麻痺、四肢麻痺
  • 2. 手術因子
  • 全身麻酔
  • 3時間以上の手術
  • 開腹術
  • 人工股関節置換術、膝関節置換術
  • 気腹手術、開腹下骨盤手術
  • 静脈還流を阻害する体位(骨盤低位、側臥位など)
  • 3. その他の因子
  • 妊娠
  • 経口避妊薬服用
  • 副腎皮質ホルモン服用


  • 血栓性素因:後天性抗リン脂質抗体症候群、先天性アンチトロンビン欠損、プロテインC欠損、プロテインS欠損、第V因子異常、プラスミノゲン以上、異常フィブリノゲン血症、第XII因子欠損、組織プラスミノゲン活性化因子インヒビタ増加、トロンボモジュリン異常など


参考2
  • 疾患別に見るとDVTでもPTEでも卵巣癌が最多で、子宮体癌がこれに次ぐ。術前発症では卵巣癌が最多である。卵巣癌の術前にDVTがおおいのは多量腹水による脱水、自宅での安静、腫瘍細胞数が非常に多い、腫瘍細胞が放出する組織因子が多いなどによる。卵巣後の術後では、根治術では手術時間が長く、侵襲度が高い、リンパ節郭清を要する、多量の輸血が必要なことが多い、また長期にわたる化学療法を要するなどによる。

リスク評価

DVTの検査前確率

  • >大項目
  • 活動性の癌
  • 麻痺、足が動かない
  • ベット上臥床(>3日)、または大手術(<4週)
  • 静脈に沿い限局した疼痛
  • 大腿/腓腹筋の腫脹
  • 無症状側と比較して>3cmの腓腹筋腫脹
  • DVTの家族歴(第一度近親者で≧2人)
  • >小項目
  • 60日以内の症状ある足への外傷
  • 有症状の下肢における圧痕性浮腫
  • 有症状の下肢のみの表在静脈拡張
  • 最近6ヶ月以内の入院
  • 紅斑

高確率85%

  • 大項目≧3+他の診断なし
  • 大項目≧2+小項目≧2+他の診断なし

中等度の確率33%

  • 確率が高くも低くもない

低確率5%

  • 大項目1+小項目≧2+他の診断あり
  • 大項目1+小項目≧1+他の診断なし
  • 大項目0+小項目≧3+他の診断あり
  • 大項目0+小項目≧2+他の診断なし



身体所見

evidence-based physical diagnosis 3rd edition p.473

予防

産婦人科

参考2
  • 早期離床、ベッド上での下肢挙上・膝の屈伸・足の背屈運動、弾性ストッキング着用、間欠的空気圧迫法、脱水予防
  • 未分画ヘパリン5,000単位を術後6~12時間以内に(止血を確認できたら術直後からでも可)1日2回皮下注/静注、3-5日投与

ガイドライン

  • 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
[display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf


参考

産婦人科

  • 1. 学際領域の診療 Interdisciplinary Practice 肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症 - 日産婦誌
http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5610-382.pdf
  • 2. E.婦人科疾患の診断・治療・管理 10.10)深部静脈血栓症・肺塞栓症 - 日産婦誌61巻11号
http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6111-591.pdf




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和文文献

  • 長期臥床により深部静脈血栓症を合併したと思われる大腿骨近位部骨折の2例
  • 野仲 聡志,佐藤 貴久,武智 泰彦,角田 和彦,高岸 憲二
  • The Kitakanto medical journal 62(1), 77-77, 2012-02-01
  • NAID 120003874217
  • 下肢骨折患者における深部静脈血栓症の合併への県内各施設の対応について
  • 森本 和典
  • The Kitakanto medical journal 62(1), 76-76, 2012-02-01
  • NAID 120003874210
  • PCPSを挿入し社会復帰し得た上肢深部静脈血栓症による致死性肺塞栓症の1例
  • 木内 俊介,吉原 克則,朴 理絵,伊賀 淳,伊藤 博,坪田 貴也,山崎 純一
  • 日本心臓病学会誌 =Journal of cardiology. Japanese edition 6(3), 222-228, 2011-10-15
  • NAID 10029839480
  • 最新判例批評([2011] 55)適切な医療行為を受ける期待権の侵害のみを理由とする整形外科医の不法行為責任の有無(消極)(脛骨高原骨折の接合手術後の下肢深部静脈血栓症という後遺症事例)--当該医療行為が著しく不適切なものである事案について検討し得るに止まる[最二判平成23.2.25] (判例評論(第632号))

関連リンク

静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)は、肺血栓塞栓症(Pulmonary embolism:PE)と深部静脈血栓症(Deep vein ... 深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃく けっせんしょう): 深部静脈(大腿静脈・膝窩静脈など、体の深部にある静脈)に血栓が ...
深部静脈血栓症は、深部静脈に血栓が形成される病気です。 血栓(血液のかたまり)は 、脚の深部静脈に深部静脈血栓症を起こし、脚の表在静脈には表在性血栓静脈炎を 起こします( 静脈の疾患: 表在性血栓静脈炎を参照)。 血栓静脈炎では、血栓の形成と ...
1. 循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2008年度合同研究班報告). 【 ダイジェスト版】. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、. 治療、予防に関する ガイドライン(2009年改訂版). Guidelines for the Diagnosis, Treatment and Prevention of ...
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) ■深部静脈血栓症の症状 ・深部 静脈血栓症は、 下肢や上腕その他の静脈に血栓が、生ずる疾患です ・原因としては 脱水、感染、旅行・長期臥床・手術などによる血流鬱滞、 抗リン脂質抗体症候群などが ...

関連画像


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深部静脈血栓症とは(専門医用)どんな 症状 が 息苦しさ深部静脈血栓症とは(専門医用)/深部静脈血栓症(静脈血栓 画像の説明深部静脈血栓症とは(開業医用)深部静脈血栓症


★リンクテーブル★
先読み末梢静脈疾患
国試過去問108F028」「099C038」「110C020」「102E064」「106H027」「101A023」「108G060」「111E014」「103G017」「103I025」「108G014」「095A103」「102D010」「109C011」「109I039」「109C007」「110A001」「099B039
リンク元浮腫」「抗リン脂質抗体症候群」「ベーチェット病」「ローエンベルク徴候」「静脈血栓塞栓症
関連記事血栓」「静脈血栓症」「静脈」「血栓症」「

末梢静脈疾患」

  [★]

peripheral vein disease
静脈瘤静脈血栓症

治療

  • 生活療法:長時間の立位を避ける。弾性ストッキングの着用。就寝時、下肢挙上
  • 硬化療法:静脈瘤内へ硬化剤を注入。内膜障害を起こさせ瘤の内腔を閉鎖。
  • ストリッピング手術:ワイヤに血管を結びつけて引き抜く手術



108F028」

  [★]

  • 次の文を読み、 28、 29の問いに答えよ。
  • 44歳の男性。右下腿の腫脹を主訴に来院した。
  • 現病歴: 3か月前に右踵部に、ささくれたような傷ができたことに気付いた。市販の軟膏を塗っていたが創は次第に大きくなってきた。 1か月前に自宅近くの医療機関を受診し、外用薬を処方され塗布していた。その後 2週に一度、創部処置のため通院していたが、 7日前から創部の臭気が強くなり軽度の発熱を認めた。 2日前から右下腿が腫脹し疼痛を伴い、全身倦怠感が強くなったため受診した。
  • 既往歴: 24歳から高血糖を指摘され、 30歳から投薬を受けていた。 40歳から通院しなくなっていた。
  • 生活歴:喫煙は 40歳まで 10本/日を 20年間。 4年前から禁煙している。
  • 家族歴:父親が糖尿病。
  • 現症:意識は清明。身長 165 cm、体重 55 kg。体温 38.5℃。呼吸数 22/分。脈拍 72/分、整。眼瞼結膜は軽度貧血様だが、眼球結膜に黄染は認めない。口唇と舌は乾燥している。心雑音は聴取しない。右肋骨弓下に肝を 2 cm触知する。右鼠径部に圧痛を伴う径 1 cmのリンパ節を複数個触れる。膝蓋骨上端より 10 cm近位の大腿周径は右 38 cm、左 37.5 cm。膝蓋骨下端より 10 cm遠位の下腿周径は右 36 cm、左33 cm。右膝窩動脈は触知するが、右足背動脈、右後脛骨動脈は触知しない。右下腿に紅斑と腫脹があり、熱感を伴う。両側足底の感覚鈍麻を認める。両下腿の写真 (別冊 No.2A)を別に示す。
  • 検査所見:尿所見:蛋白 1+、糖 2+、ケトン体 (-)。血液所見:赤血球 428万、Hb 10.9 g/dl、Ht 35%、白血球 12,200(桿状核好中球 18%、分葉核好中球 64%、単球 4%、リンパ球 12% )、血小板 29万、 PT 77% (基準 80~120)。血液生化学所見: CK 175 IU/l(基準 30~140)、尿素窒素 7 mg/dl、クレアチニン 0.5 mg/dl、血糖 323 mg/dl、HbA1c(NGSP) 8.8% (基準 4.6~6.2)。 CRP 13 mg/dl。下腿造影 CT(別冊 No.2B)を別に示す
  • この患者の診断として最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108F027]←[国試_108]→[108F029

099C038」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
  • 24歳の女性。月経の遅れを主訴に来院した。
  • 現病歴 : 最終月経は平成16年12月10日から7日間。通常の月経周期は28~30日。平成17年1月中旬ころから全身倦怠感があり、悪心も次第に強くなり、嘔吐も数回経験した。尿回数も最近増加しているが、排尿痛はない。昨日(2月18日)から褐色の帯下を少量認めている。
  • 既往歴 : 初経12歳、0経妊0経産。他に特記すべきことはない。
  • 家族歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症 : 身長164cm、体重55kg、体温37.3℃。呼吸数20/分。脈拍76/分、整。血圧110/70mmHg。子宮は前傾前屈、手拳大、軟。膣分泌物は褐色、少量。経膣超音波検査で子宮腔内に胎嚢を認め、胎児頭殿長30mmで胎児心拍動を確認できる。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
  • 血液所見:赤血球396万、Hb12.0g/dl、Ht36%、白血球8,800、血小板33万。
  • その後、妊娠が順調に経過したとき、平成17年7月上旬ころに最も発症しやすいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099C037]←[国試_099]→[099C039

110C020」

  [★]

  • 61歳の男性。自営業。旅客機内で耐え難い全身倦怠感を訴えた。2週間の仕事を終えて東アジアのある国から帰国するところである。たまたま同乗していた医師が機内アナウンスに呼応した。男性が現地の医療機関を昨日受診した際に渡された紹介状の一部を示す。
  • The patient is a 61-year-old man with a complaint of general malaise. Distended abdomen has been developed in these two days. He has a long history of drinking. However, he has never been treated on alcoholic problems.On physical examination, his consciousness was clear. He had no fever. Icterus on his conjunctiva, several vascular spiders in his anterior chest and bilateral pretibial edema were observed. Moderate amount of ascites was detected by ultrasonography.
  • Therefore, I strongly recommended him to consult a physician in his home country as soon as possible.
  • 機内での現症:体温 36.5℃。脈拍 88/分、整。呼吸数 12/分。腹部に圧痛を認めない。
  • この情報から最も疑うべき疾患はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 110C019]←[国試_110]→[110C021

102E064」

  [★]

  • 次の文を読み、64~66の問いに答えよ。
  • 75歳の男性。歩行時に右足が痛くなるため来院した。
  • 現病歴:1か月前から、200m歩くと右下肢の大腿部と腓腹部とが重い感じに痛くなった。少し休むと痛みは軽快した。
  • 既往歴:高血圧で内服薬を服用中。
  • 生活歴:喫煙は20本/日を50年間。
  • 現症:身長170cm、体重78kg。脈拍72/分、整。血圧160/86mmHg。胸腹部に異常を認めない。右足背動脈拍動が減弱している。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とは正常。
  • 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見: 空腹時血糖108mg/dl、HbA1C5.0%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.0g/dl、総コレステロール280mg/dl。
  • 鑑別診断として考慮するのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 102E063]←[国試_102]→[102E065

106H027」

  [★]

  • 91歳の女性。肺炎で入院中である。脳梗塞の後遺症で3年前から要介護4となり、長男(68歳)とその妻(64歳)の居宅で介護サービスを利用していた。肺炎はほぼ治癒したが、著しい嚥下障害を認めたため、 7日前から経管経腸栄養を開始した。現在、意識レベルJCS I-1であり、栄養状態は良好である。皮膚に褥瘡深部静脈血栓症を疑う所見を認めない。退院に向けた準備を進めることとなった。
  • 退院後のケア計画に関連する要素のうち、現時点で最も重要性が高いのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106H026]←[国試_106]→[106H028

101A023」

  [★]

  • 25歳の男性。突然の左下肢全体の腫脹と疼痛とを主訴に来院した。昨夜、飲酒後に就寝したところ、明け方に痛みのため覚醒し、次第に左下肢が腫大してきた。体温36.5℃。下肢に明らかな感染巣を認めない。左下肢は腫脹し、一部暗赤色の発赤を認める。
  • 最も考えられる病態はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101A022]←[国試_101]→[101A024

108G060」

  [★]

  • 89歳の女性。室内で転倒し動けなくなり搬入された。左大腿骨転子部骨折と診断され、翌日に骨接合術を受けた。術後の経過は順調である。 10年前から Alzheimer型認知症で内服治療を受けている。
  • 手術当日に起こりうる合併症はどれか。3つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 108G059]←[国試_108]→[108G061

111E014」

  [★]

  • 周術期合併症の肺血栓塞栓症について誤っているのはどれか。
  • a 術後24時間以降の発症が多い。
  • b 起立、歩行開始時に発症することが多い。
  • c 予防策として下肢弾性ストッキングの装着がある。
  • d 深部静脈血栓症の既往がある場合は発症頻度が高い。
  • e 下大静脈フィルターの永久留置が必要となる場合が多い。


[正答]


※国試ナビ4※ 111E013]←[国試_111]→[111E015

103G017」

  [★]

  • a. 感染性関節疾患に適応がある。
  • b. 骨粗鬆症のある患者には適応がない。
  • c. 骨セメント硬化時、一過性に血圧が上昇する。
  • d. 深部静脈血栓症のリスクが高い。
  • e. 術後の磁気共鳴画像検査(MRI)は禁忌である。
[正答]


※国試ナビ4※ 103G016]←[国試_103]→[103G018

103I025」

  [★]

  • 組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 103I024]←[国試_103]→[103I026

108G014」

  [★]

  • 深部静脈血栓症がみられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108G013]←[国試_108]→[108G015

095A103」

  [★]

  • 腹臥位の手術体位に基づく合併症でないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095A102]←[国試_095]→[095A104

102D010」

  [★]

  • 深部静脈血栓症の治療で誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102D009]←[国試_102]→[102D011

109C011」

  [★]

  • 妊娠中の深部静脈血栓症の発症に最も注意すべきなのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 109C010]←[国試_109]→[109C012

109I039」

  [★]

  • 更年期障害に対するホルモン補充療法の禁忌はどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 109I038]←[国試_109]→[109I040

109C007」

  [★]

  • 全身の浮腫を最もきたしにくいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 109C006]←[国試_109]→[109C008

110A001」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ [   ]←[国試_110]→[110A002

099B039」

  [★]

  • 緊急手術が必要なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099B038]←[国試_099]→[099B040

浮腫」

  [★]

edema
水腫angioedema全身性浮腫

分類

  圧痕性浮腫 非圧痕性浮腫
pitting edema nonpitting edema
病態 水のみが間質に貯留
圧痕を残す
水分+血漿由来物質の蓄積(ムコ多糖、蛋白質)・炎症細胞の浸潤
圧痕を残さない
疾患 fast edema slow edema 甲状腺機能低下症
局所性炎症(蜂窩織炎、虫さされ)
強皮症
低アルブミン血症 心不全
腎不全
  • 低アルブミン血症はfast edema と覚えておく

浮腫の原因

IMD.518
  • 全身性
  • 心性浮腫
  • 腎性浮腫
  • 肝性浮腫
  • 内分泌性浮腫
  • 栄養失調性浮腫・栄養障害性浮腫
  • 薬剤性浮腫
  • 起立性浮腫
  • 特発性浮腫
  • 局所性
内科診断リファレンス p.4
  • 循環血漿量の増加:心不全、腎疾患(急性腎炎、腎不全)、薬剤(ミノキシジル、NSAID、ピオグリタゾン、フルドロコルチゾン、エストロゲン、甘草)、refeeding edema
  • 低アルブミン血症:ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症、肝疾患、低栄養
  • 血管透過性亢進:熱傷、外傷、炎症・敗血症、アレルギー反応(血管性浮腫など)、好酸球増多、糖尿病、IL-2治療、ビタミンB1欠乏。血管内増殖因子(systemic capillary leak syndrome, POEMS症候群, Castleman病などの血管疾患、卵巣過剰刺激症候群)
  • リンパ管閉塞:リンパ節切除、癌のリンパ管浸潤
  • 間質膠質浸透圧増加:甲状腺機能低下症
  • 静脈還流不全:深部静脈血栓症、IVC閉塞、SVC症候群、静脈弁不全
  • その他:カルシウム拮抗薬(細動脈抵抗の低下)、特発性浮腫(血管透過性亢進+循環血漿量増加)

浮腫を来す疾患

IMD.519改変
  • 局所性浮腫
  • 全身性浮腫
  • 非ステロイド性抗炎症薬:インドメタシンなど  ← 1-2%の例で見られる。
  • ホルモン薬:副腎皮質ステロイドエストロゲンなど  ← 体液貯留させる作用あり
  • 降圧薬:血管拡張薬(Ca拮抗薬など)  ←  細動脈優位の拡張による
  • 甘草製剤:甘草グリチルリチンなど  ←  アルドステロン様作用
  • Na含有薬:ペニシリン系抗菌薬、重炭酸ナトリウムなど  ←  Na自体の性質による
内科外科マニュアルp.212
  • 片側性 common
  • 蜂窩織炎
  • 深部静脈血栓症
  • 表在静脈瘤(慢性静脈還流不全)
  • 両側性 common
  • うっ血性心不全
  • ネフローゼ症候群
  • 肝硬変
  • 甲状腺機能亢進症
  • 甲状腺機能低下症
  • 薬剤:CCB,ピオグリタゾン,NSAIDs,女性ホルモン,甘草
  • 特発性浮腫:女性,夕方増悪する下腿の浮腫:NaCl,炭水化物制限
  • 月経前症候群:黄体期に出現し,月経発来と共に消退:当帰芍薬散,加味逍遥散
  • 片側性 important
  • 両側性 important

肝性浮腫と腎性浮腫

  • 肝性浮腫は下肢に、腎性浮腫では眼瞼に浮腫が初発する?(出典不明)

漢方薬

  • 口渇(+)
  • 高度の熱感(+)
越婢加朮湯
  • 高度の熱感(-)
五苓散
  • 口渇(-)
  • めまい・ふらつき(+)
  • 月経異常(+)
当帰芍薬散
  • 月経異常(-)
真武湯
  • めまい・ふらつき(-)
  • 汗かき(+)
防已黄耆湯
  • 汗かき(-)
八味地黄丸

参考

  • [display]http://www.igaku.co.jp/pdf/resident0806-3.pdf





抗リン脂質抗体症候群」

  [★]

antiphospholipid syndrome, antiphospholipid antibody syndrome, anti-phospholipid syndrome, anti-phospholipid antibody syndrome, APS
抗リン脂質症候群
[[]]

概念

分類

  • 原発性
  • 続発性
  • 全身性エリテマトーデスに合併(SLEの20-40%に合併)
  • 劇症型(catastrophic APS):血小板減少症・重症、3部位以上の多臓器不全

病因

疫学

症状

  • 動静脈血栓症
  • 胎盤内の血栓形成→胎盤機能不全。妊娠5-6か月に多い。明らかな基礎疾患のない習慣流産患者のうちの20%を占める。3回続けて流産した場合は疑われる。
  • 1. 静脈血栓症:深部静脈血栓症(Budd-Chiari症候群、下肢、腎、網膜など)、肺塞栓症、腸間膜静脈血栓症
  • 2. 動脈血栓症:脳血管障害(一過性脳虚血発作、脳梗塞)、末梢動脈閉塞、腸間膜動脈血栓症、心筋梗塞、網膜動脈血栓症
  • 3. 習慣性流産:子宮内胎児死亡
  • 4. 血小板減少症(出血傾向は来さないことが多い)
  • 5. その他:網状皮斑(livedo),皮膚潰瘍、溶血性貧血、偏頭痛、舞踏病、てんかん、肺高血圧症など

REU.188

皮膚 網状皮斑、浅在性血栓性静脈炎、爪下線状出血足潰瘍、皮膚遠位部虚血、皮膚梗塞、blue-toe syndrome
神経系 一過性脳虚血脳卒中多発梗塞性認知症舞踏病横断性脊髄炎脳症片頭痛pseudotumor cerebri、脳静脈血栓
心臓 狭心症心筋梗塞、冠状動脈症、心弁膜症疣贅、心臓内血栓
肺塞栓肺高血圧
血液 血小板減少溶血性貧血
消化器 Budd-Chiari syndrome肝梗塞
腎臓 糸球体血栓、腎不全高血圧の亢進、腎動脈血栓、腎静脈血栓
産科系 胎児喪失、子宮内胎児発育遅延HELLP症候群羊水過少
眼科 網膜静脈閉塞網膜動脈閉塞、血管閉塞性網膜症、虚血性視神経症
内分泌 副腎不全
筋骨格系 阻血性壊死(?)
  • SLE様症状(蝶形紅斑、DLE、光線過敏症など)もありうる

診断

診断基準 REU.190

臨床症状1椎上、検査基準1つ以上を満たしたとき、抗リン脂質抗体症候群と診断
  • 臨床症状
  • 1. 血栓症:動脈、静脈、小血管
  • 2. 妊娠合併症
  • a. 妊娠10週以降の胎児死亡
  • b. 重症子癇前症、子癇、あるいは重症胎盤機能不全による34週以前の早産
  • c. 3回以上続けての妊娠10週以前の自然流産
  • 検査基準

検査

→ 梅毒血清反応(STS):偽陽性
抗β2-GFI/カルジオリピン複合体抗体
→ リン脂質依存性の血液凝固反応の阻害(内因系) → APTT:延長。PT:正常
  • 血小板減少 ← 血栓症

治療

  • 動脈血栓症の再発予防・・・アスピリン少量内服が第一選択
  • 静脈血栓症の再発予防・・・ワルファリン

予後

予防

ベーチェット病」

  [★]

Behçet disease, Behcet disease, Behcet's disease
ベーチェット症候群 Behcet syndrome, (国試)Behcet病

概念

  • 難病であり、特定疾患治療研究事業の対象疾患である。
  • 急性の炎症が反復し、増悪と寛解を繰り返す慢性疾患であり、繰り返す口内アフタが特徴的である。その他、性器潰瘍、皮膚病変、眼病変、神経病変、血管病変、消化管病変、関節病変を伴う。全身の血管(動静脈)にそのサイズに関係なく炎症を起こすのが特徴的である(参考2)。

病因

  • 遺伝要因(HLA-B51)と環境要因が発症に関与。

疫学

  • 20歳代に初発。中年男性では多発する。日本人に多い。(NDE.145)

症状

特殊型は予後が悪い。

主症状:4主徴

  • 1. 口腔内アフタ性潰瘍:ほぼ全例に出現。初発症状で最多。口腔粘膜、舌。有痛性。再発性。
  • 2. 陰部潰瘍:70-80%に出現。有痛性の深い潰瘍。男性は陰嚢、女性は大小陰唇。
  • 3. 皮膚症状:下腿に好発する結節性紅斑。毛嚢炎様皮疹。血栓性静脈炎(高頻度らしい(NDE.145))など。  皮膚症状の出現頻度は90%(QB.F-147)
  • 4. 眼症状:40-50%。男性に多い。網膜ぶどう膜炎虹彩毛様体炎(前眼房蓄膿)。霧視羞明、眼痛。

副症状

  • 5. 関節症状:関節炎症状(腫脹、疼痛)。大関節に多く、骨の破壊や変形は起きない傾向。
  • 6. 精巣上体炎:10%以下。腫脹と疼痛。

特殊型

  • 7. 消化器症状:回盲部潰瘍。回盲部を中心とした腹痛、下痢、黒色便など。腸Behcet病
  • 難治性のことが多い。
  • 8. 血管炎症状:大血管の動脈瘤や閉塞。脈拍や血圧の左右差。脳、腎などの循環障害症状。無症状の場合もありうる。血管Behcet病
  • 9. 中枢神経症状:髄膜炎症状から、四肢麻痺、痙攣、運動失調、精神症状の出現など。神経Behcet病

ベーチェット病による血管疾患

参考1
  • 728名のベーチェット病患者における血管疾患
疾患名 患者数
静脈疾患 深部静脈血栓症 221
皮下血栓性静脈炎 205
上大静脈閉塞 122
下大静脈閉塞 93
脳静脈洞血栓症 30
バッド・キアリ症候群 17
その他の静脈閉塞 24
動脈疾患 肺動脈閉塞/肺動脈瘤 36
動脈瘤 17
四肢動脈閉塞/四肢動脈瘤 45
その他の動脈閉塞/動脈瘤 42
右室血栓症 2

検査

  • 針反応:皮膚を針で刺すと膿疱ができる。皮膚の被刺激性、好中球機能過剰による

診断

治療

  • 眼症状
  • 前部ぶどう膜炎:ステロイド点眼、散瞳薬
  • 後部ぶどう膜炎:ステロイド結膜下注射/テノン嚢下注射
  • 眼炎症予防:コルヒチン、炎症が起きればNSAIDを用いる。
  • 難治例ではシクロスポリンを投与、インフリキシマブ投与


症例

  • 35歳男性。発熱、関節痛を認める。今までに皮膚に結節性潰瘍、陰部潰瘍が繰り返し出現し、最近、右眼の霧視が出現したため来院。

参考

  • 1. [charged] Clinical manifestations and diagnosis of Behçet’s disease - uptodate [1]
  • 2. [charged] Pathogenesis of Behçet’s disease - uptodate [2]
  • 3. [charged] Treatment of Behçet’s disease - uptodate [3]
  • 4. ベーチェット病 - 難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/entry/330




ローエンベルク徴候」

  [★]

Lowenberg's sign Lowenberg sign
Lowenberg徴候
深部静脈血栓症静脈血栓症
[show details]

概念

  • 静脈血栓塞栓症の徴候で、腓腹筋の圧痛をきたすもの
  • 腓腹筋部をマンシェットで加圧し、20-30mmHgで疼痛が出現する徴候(SSUR.45 YN.C-157)
  • 陽性率:50-70%(参考2)

参考

  • 1. wiki en
  • [display]http://en.wikipedia.org/wiki/Lowenberg%27s_sign
  • 2. 深部静脈血栓症deep vein thrombosis(DVT)
[display]http://home.hiroshima-u.ac.jp/katachan/DVT.pdf


静脈血栓塞栓症」

  [★]

venous thromboembolismVTE


静脈血栓塞栓症 WMM.529

静脈血栓症発症の原因

uptodate
  • 遺伝性血栓性素因
  • 後天性

<rad> http://www.uptodate.com/contents/image?imageKey=HEME%2F59759&topicKey=PULM%2F1363&source=see_link&utdPopup=true <rad>


血栓」

  [★]

thrombus, thrombi TH
血栓症


分類

心筋梗塞における血栓

  • ST上昇型急性冠症候群の症例ではフィブリンと赤血球主体の赤色血栓が認められ、非ST上昇型急性冠症候群で心筋トロポニンが上昇した症例では血小板主体の白色血栓が存在していることが明らかとなった。

参考文献

  • 岡松健太郎1 清野精彦1 水野杏一2, 血管内視鏡を用いた急性冠症候群の洞察(II),日医大医会誌2009; 5(1)
1日本医科大学千葉北総病院循環器内科
2日本医科大学大学院医学研究科器官機能病態内科学



静脈血栓症」

  [★]

venous thrombosis, vein thrombosis, phlebothrombosis
血栓性静脈炎 thrombophlebitis
深部静脈血栓症, 末梢静脈疾患


  • 静脈内に血栓を軽視壊死、二次的に静脈炎を発症する。 ←静脈血栓症 (⇔血栓性静脈炎:静脈壁の炎症が先行し、反応性に血栓が形成される)



静脈」

  [★]

vein (Z)
vena


  • 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。



血栓症」

  [★]

thrombosis(=血栓形成)
coagulation静脈血栓症動脈血栓症



症」

  [★]

sis, pathy
  • 検査や徴候に加えて症状が出ている状態




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