気胸

出典: meddic

pneumothorax (M)
  • 空気が気胸に入ることで生じる

分類

病態

  • 開放性気胸:胸壁が外界と交通している状態
  • 閉鎖性気胸:肺が破れている状態
  • 緊張性気胸:胸壁・肺・気管支の損傷部位が弁状となり、吸気時に胸腔に入ってしまった空気が流出されない。

原因

続発性

  • 二次性気胸:COPD
  • 月経随伴気胸
  • リンパ脈管過誤腫症 LAM


病態

  • 換気障害:緊張性気胸でない状態では、換気が抑制された状態となる(SAN.200)。従って、paCO2は上昇、pO2は不変であることが多いと考えられる。

身体所見

聴診

  • 呼吸音が減弱
  • 心嚢が圧迫されていたら心拍出音源弱

打診

  • 胸部

検査

単純胸部X線

  • 胸腔内の空気部(free air)に肺血管影が存在しない
  • free airと縮んだ肺の境界部に明瞭な臓側胸膜の線状影が認められる
  • deep sulcus sign:肋骨や横隔膜が透亮像として、深く拡大して見える。呼気位で撮影するとよく分かる。





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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/21 10:00:26」(JST)

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和文文献

  • 外傷性横隔膜破裂と遅発性小腸狭窄を合併した一例
  • 川原 大輔 [他]
  • 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 86(3), 151-156, 2011-12-25
  • … X線写真、CT検査にて、左横隔膜損傷、左血気胸、クモ膜下出血、多発骨折と診断された。 …
  • NAID 110008721227
  • BHD遺伝子異常に起因する多発性肺嚢胞疾患の病理 -反復性気胸に対する新たな洞察-
  • 古賀 俊輔,コガ シュンスケ,Shunsuke KOGA
  • 千葉医学雑誌 87(6), 275-279, 2011-12-01
  • … Birt-Hogg-Dube (BHD)症候群は皮膚線維毛包腫,腎腫瘍,肺嚢胞及び気胸を主な症状として呈する常染色体優性遺伝性疾患である。 … 本研究では,家族歴の明らかでない反復性気胸を呈した症例に対し,胸部画像及び病理組織学的特徴からBHD症候群を疑い,BHD遺伝子解析を施行し遺伝子変異を同定した。 …
  • NAID 120003750703
  • 5.自然気胸から肺水腫に至った重症神経性食思不振症の一例(一般演題,第68回日本心身医学会東北地方会演題抄録)
  • 佐藤 康弘,庄司 知隆,相模 泰宏,青木 勲,橋田 かなえ,本郷 道夫
  • 心身医学 51(11), 1044-1045, 2011-11-01
  • NAID 110008750162

関連リンク

左緊張性気胸(画像では右側)の胸部X線撮影画像. 左気胸(画像では右側)の胸部CT 画像. 気胸(ききょう、Pneumothorax)とは、胸腔内で気体が肺を圧迫し、肺が外気を 取り込めなくなった状態である。 ...
気胸(ききょう)とは肺から空気がもれて、胸腔(きょうくう)にたまっている状態をいいます。 空気が漏れてたまっても、胸は肋骨があるために風船のように外側に膨らむことは できません。その代わり、肺が空気に押されて小さくなります。つまり、肺から空気がもれ ...

関連画像

\?\᡼\? 1200px-Pneumothorax_CXR.jpgの胸部レントゲン写真は、気胸  左 の 写真 は 気胸 胸腔 側 に気胸の模式図胸腔鏡下手術とは気胸イメージHpx


★リンクテーブル★
国試過去問108B058」「098C029」「098B009」「097D015」「106E045」「101G017」「104C025」「103E053」「102C023」「108G021」「100I021」「095E023」「099D117」「103G021」「098H019」「098H021」「106I037」「103D010」「105D002」「106C003
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関連記事

108B058」

  [★]

  • 次の文を読み、 56~ 58の問いに答えよ。
  • 60歳の男性。オートバイで転倒したため搬入された。
  • 現病歴: 2時間前、オートバイで走行中に転倒し大腿部を挟まれた。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 現症:意識レベルは JCSI-3。身長 160 cm、体重 60 kg。体温 35.5℃。脈拍 120/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO2 98% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。表情は苦悶様で左大腿部の痛みを訴えている。顔面は蒼白で、皮膚は冷たく湿潤している。心音と呼吸音とに異常を認めない。左大腿部に挫滅創と活動性外出血とを認め、骨が露出している。濃い尿を少量認める。
  • 検査所見:尿所見:比重 1.030、蛋白 (-)、糖 (-)。血液所見:赤血球 250万、Hb 7.0 g/dl、Ht 21%、白血球 13,000(桿状核好中球 6%、分葉核好中球 70%、単球 4%、リンパ球 20% )、血小板 4.5万、 PT 20秒 (基準 10~14)、 APTT 50秒 (基準対照 32.2)。血液生化学所見:総蛋白 5.0 g/dl、アルブミン 3.0 g/dl、尿素窒素20 mg/dl、クレアチニン 0.9 mg/dl、血糖 120 mg/dl、Na 145 mEq/l、K 5.0 mEq/l、Cl 109 mEq/l。下肢エックス線写真で左大腿骨骨折と左脛骨骨折とを認める。胸部エックス線写真と全身 CTで下肢を除いて異常を認めない。左大腿骨開放骨折に対し、赤血球濃厚液、新鮮凍結血漿および濃厚血小板を準備し、止血、デブリドマン及び骨整復固定術が予定された。急速輸液を行った。
  • 術後 2日目、呼吸困難を訴えた。意識レベルは JCSII-10。体温 38.0℃。脈拍 120/分、整。血圧 120/80 mmHg。呼吸数 30/分。 SpO2 85% ( room air)。眼瞼結膜と体幹皮膚に点状出血を認める。両側の胸部で coarse cracklesと wheezesとを聴取する。心エコー検査で壁運動異常はなく、下大静脈の拡張もない。胸部エックス線写真 (別冊 No. 7)を別に示す。
  • 病態として考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108B057]←[国試_108]→[108B059

098C029」

  [★]

  • 次の文を読み、28~30の問いに答えよ。
  • 68歳の男性。呼吸困難を訴えて来院した。
  • 現病歴 : 4年前に慢性閉塞性肺疾患の診断を受け、定期的に診察を受けている。1週前に上気道炎に罹患し、その後呼吸困難が増悪した。
  • 既往歴 : 特記すべきことはない。
  • 生活歴:喫煙歴は40本/日を20歳から40年間。
  • 現症 : 意識は清明。身長168cm、体重58kg。呼吸数24/分。脈拍120/分、整。血圧130/90mmHg。両側頚静脈の怒張を認める。胸部の聴診でⅡ音の亢進を認め、両肺に軽度のwheezesを聴取する。腹部では肝を右肋骨弓下に6cm触知する。下肢に浮腫を認める。神経学的所見に異常はない。
  • 検査所見 : 血液所見:赤血球460万、Hb 15.0g/dl、Ht44%、白血球12,500、血小板42万。血清生化学所見:血糖170mg/dl、Na138mEq/l、K3.5mEq/l、Cl 110mEq/l。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.36、PaO2 54Torr、PaCO2 72Torr、BE+11mEq/l。
  • 治療経過 : 経鼻酸素5l/分を開始し、静脈路を確保して利尿薬を投与した。30分後に意識レベルが低下してきた。
  • この患者で考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098C028]←[国試_098]→[098C030

098B009」

  [★]

  • 75歳の男性。血痰を主訴に来院した。
  • 1か月前から時に血痰を自覚していたが次第に増強してきた。
  • 18歳ころ肺結核で人工気胸術を受けた。
  • 身長165cm、体重56kg。体温36.5kg、脈拍84/分、整。血圧104/72mmHg。胸部聴診では心雑音なく、右呼吸音を聴取しない。腹部で右肋骨弓下に肝を3cm触知する。
  • 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。
  • 血液所見:赤血球378万、Hb12.8g/dl、白血球8,700、血小板17万。
  • 血清生化学所見:総蛋白5.6g/dl、アルブミン2.7g/dl、尿素窒素10.9mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、AST32単位(基準40以下)、ALT28単位(基準35以下)、LDH222単位(基準176~353)、CRP19.8mg/dl(基準0.3以下)。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 098B008]←[国試_098]→[098B010

097D015」

  [★]

  • 62歳の男性。健康診断を受け、胸部エックス線写真で異常陰影を指摘されて来院した。自覚症状はなく、元気に日常活動を行っている。3年前に狭心症のため冠動脈バイパス術を受けた。喫煙は20歳から手術を受けるまで1日30本を続けていた。身体所見に異常は認めない。血液所見:赤沈15mm/1時間、赤血球480万、白血球7,300。胸部エックス線写真と喀痰細胞診Papanicolaou染色標本とを以下に示す。この患者で最もきたしやすい合併症はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 097D014]←[国試_097]→[097D016

106E045」

  [★]

  • 78歳の男性。全身麻酔冠動脈バイパス術を受けた。手術終了後、未覚醒の状態で、人工呼吸管理下にある。心拍数92/分、整。血圧132/72mmHg。動脈血ガス分析(100%酸素投与下) : pH7.30、 PaCO2 53Torr、 PaO2 270Torr、 HCO3- 22mEq/L。術前と術後の胸部エックス線写真(別冊No. 5A、 B)を別に示す。
  • 術後の病態として最も考えられるのはどれか。




[正答]


※国試ナビ4※ 106E044]←[国試_106]→[106E046

101G017」

  [★]

  • 36歳の女性。脊髄腫瘍のため1か月前から歩行不能であった。腫瘍摘出手術の翌朝、突然呼吸困難を自覚した。体温37.2℃。呼吸数28/分。脈拍100/分、整。血圧90/72mmHg。II音の亢進を認める。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.47、PaO2 50Torr、PaCO2 33Torr。胸部造影CTを以下に示す。
  • 考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 101G016]←[国試_101]→[101G018

104C025」

  [★]

  • 62歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に呼吸困難が出現し、増強してきた。喫煙は30本/日を40年間。体温36.4℃。呼吸数28/分。脈拍 104/分、整。血圧 132/86mmHg。心音に異常を認めない。呼吸時に胸郭の動きに左右差を認める。左胸部の打診は濁音を呈し、聴診では左肺の呼吸音が減弱している。
  • 考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104C024]←[国試_104]→[104C026

103E053」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103E052]←[国試_103]→[103E054

102C023」

  [★]

  • 35歳の男性。潰瘍性大腸炎のため中心静脈栄養を開始することとなった。右鎖骨下静脈を穿刺して中心静脈路を確保した後、確認のため胸部エックス線撮影を行おうとしたところ呼吸困難を訴えた。右胸部で打診上鼓音であり、呼吸音が減弱している。考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102C022]←[国試_102]→[102C024

108G021」

  [★]

  • 集中治療室で撮影されたポータブル胸部エックス線写真 (別冊 No. 1)を別に示す。認められるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108G020]←[国試_108]→[108G022

100I021」

  [★]

  • 4か月の乳児。鼠径ヘルニアの手術のため入院した。気管挿管による全身麻酔を開始したが、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)が徐々に低下してきた。
  • 原因として最も可能性が高いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100I020]←[国試_100]→[100I022

095E023」

  [★]

  • 病態と診察所見の組合せで適切でないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095E022]←[国試_095]→[095E024

099D117」

  [★]

  • 穿刺してよいのはどれか。
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 099D116]←[国試_099]→[099D118

103G021」

  [★]

  • 組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103G020]←[国試_103]→[103G022

098H019」

  [★]

  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 098H018]←[国試_098]→[098H020

098H021」

  [★]

  • 胸部エックス線写真を以下に示す。
  • 診断はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 098H020]←[国試_098]→[098H022

106I037」

  [★]

  • 気胸の合併に注意すべきなのはどれか。 2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I036]←[国試_106]→[106I038

103D010」

  [★]

  • 気胸を合併しやすいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103D009]←[国試_103]→[103D011

105D002」

  [★]

  • 気胸を合併しやすいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105D001]←[国試_105]→[105D003

106C003」

  [★]

  • 右鎖骨下静脈穿刺で起こりやすい合併症はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106C002]←[国試_106]→[106C004

呼吸困難」

  [★]

dyspnea (M)
呼吸、呼吸苦、呼吸不全
  • 研修医のための小児救急ABC 呼吸困難と呼吸不全

概念

  • 息が苦しいという自覚症状。呼吸時の不快な感覚である。呼吸苦とも記載されることがあるが、呼吸困難とする。息切れも同義とされている。
  • 呼吸困難という自覚症状があるにもかかわらず、必ずしも呼吸不全という客観的な病態に陥っていないことがあるので注意。

原因疾患

  慢性呼吸困難 急性呼吸困難
呼吸器疾患 閉塞性障害 慢性閉塞性肺疾患
肺リンパ脈管筋腫症
びまん性汎細気管支炎
気管支拡張症
気管支喘息発作
アナフィラキシー
上気道閉塞
気道内異物
肺炎細気管支炎
慢性呼吸器疾患の急性増悪
緊張性気胸
拘束性障害 肺線維症
間質性肺炎
混合性障害 塵肺
循環器疾患 肺高血圧症
慢性心不全
狭心症
急性冠症候群
急性心不全
非心原性肺水腫
致死性不整脈
肺血栓塞栓症
慢性呼吸器疾患に伴う右心不全
血液疾患 貧血 急性出血
神経筋疾患 重症筋無力症
ギラン・バレー症候群
筋萎縮性側索硬化症
進行性筋ジストロフィー
 
代謝疾患 甲状腺機能亢進症 糖尿病性ケトアシドーシス
尿毒症性アシドーシス
腎疾患 腎性貧血 糖尿病腎症に伴う肺水腫
急速進行性糸球体腎炎肺障害
中枢神経系疾患 脳炎
脳腫瘍
髄膜炎
 
精神神経系疾患   過換気症候群
神経症性障害
心身症

鑑別診断

IMD

呼吸困難の原因となる病態・疾患
呼吸困難の機序 原因 病態.疾患
①換気(労作)の増加 低酸素血症 (hypoxemia) チアノーゼをきたすCHD:Fallot四徴症など
高山病
肺動静脈瘻
肺実質病変:肺炎、腫瘍など
無気肺
肺塞栓症
新生児呼吸窮迫症候群
高炭酸ガス血症 閉塞性肺機能障害、肺胞低換気(「②換気能力の低下」参照)
アシドーシス(anaerobic and metabolic acidosis) 心疾患:肺動脈弁狭窄症MSによる心拍出量の低下
重症貧血
妊娠
腎不全
糖尿病
発熱 感染症など
②換気能力の低下 閉塞性肺機能障害 気道の閉塞:喉頭炎声帯麻痺、異物など
閉塞性肺疾患慢性気管支炎慢性肺気腫気管支喘息DPB
拘束性肺機能障害 肺高血圧症左心不全MS
肺切除
胸水の貯留
気胸
腫瘍肺炎
食道裂孔ヘル二ア
胸郭成形、脊柱後弯脊柱側弯強直性脊椎炎
間質性肺炎(特発性、続発性)
塵肺過敏性肺炎サルコイドーシスBO
反復性誤嚥性肺炎
Langerhans肉芽腫症
肺胞低換気 神経・筋機能不全:ポリオ多発性神経障害MG筋ジストロフィー
低K血症など
③心因性呼吸困難 不安、抑うつ、医原性 過換気症候群
CHD先天性心疾患MS僧帽弁狭窄症DPBびまん性汎細気管支炎BO閉塞性細気管支炎MG重症筋無力症

胸痛と呼吸困難

参考1
  • 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全

参考

  • 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf





胸痛」

  [★]

chest pain, thoracodynia, pectoralgia
胸部痛
胸壁痛胸部圧迫感


鑑別疾患

診断エッセンシャルズ新訂版

救急疾患

その他

鑑別診断

DIF.84

胸痛の質

  • 圧迫されるような痛み:狭心症、心筋梗塞
  • 刺すような痛み:心膜炎、胸膜炎、肋間神経痛


胸痛と呼吸困難

参考1
  • 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全

診察

【現病歴】
 誘因、発生様式(突発、緩徐)、経時的変化(一定、動揺、増悪/寛解傾向)、部位(一番痛い部位、放散する部位)、軽快因子、増悪因子、(反復するエピソードあれば)前回との比較、随伴症状

【既往歴】基礎疾患(DM, HT, DL)
【嗜好】smoking, alcohl
【服用薬】
【職業】

【身体所見】
Appearance: Face anguish, Diaphoresis, Cyanosis
Vital:
 Consciousness: 
 BT , BP / , HR  (L Arm/R Arm, Lower Extrimity), RR , SpO2
Lymphnode: swollen/no swollen, breath sound →/↑/↓
Chest
 Heart:Is →/↑/↓, IIs →/↑/↓, IIIs(±)/IVs(±), murmur, friction rub ±
 Lung: crackle/rale
Abdomen: soft/hard, tenderness
Extremity: cold/pulse/edema
Skin: dry/wet/hot/cold

【検査】
ECG: ST segment change
Blood test:
 biochemistry: CK-MB, Troponine T, AST, LDH, H-FABP
 Blood count: WBC
 Arterial blood gas: PaO2 torr
  A-aDO2 = 150 - PaCO2/ 0.8 (torr) - PaO2 (normal below 20 Torr)
Chest XP:
Heart echography:

参考

  • 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf



呼吸音」

  [★]

respiratory sound BSbreath sound


分類 (手技見え p.83)

  • 呼吸音 respiratory sounds
  • 呼吸音(狭義) breath sounds
  • 正常
  • 異常
減弱・消失(気胸胸水貯留)、増強、呼気延長、肺胞部分の気管支呼吸音化
  • 副雑音 adentitous sounds
  • ラ音 pulmonaru adventitous sounds
  • その他
  • 胸膜摩擦音
  • Hammam's sign
  • 肺血管性雑音


参考

  • 1. wiki en
音声有り
  • [display]http://en.wikipedia.org/wiki/Respiratory_sounds


胸腔穿刺」

  [★]

thoracentesis
胸膜穿刺 pleural puncture
胸腔ドレナージ
[show details]
  • 姿勢:
  • 前傾姿勢。上肢は挙上して机などの上にのせる。(手技みえ2.100)
  • 穿刺部位: ←  目的により穿刺部位を変えるらしい
  • 外傷では、緊張性気胸で鎖骨中線第2肋間を至急穿刺する場合を除いて、乳頭の高さ、腋窩前~中線(第4,5肋間)の部位を穿刺する(YN.L-35)
  • 後腋窩線上の第8,9肋間肋骨上縁とする。(手技みえ2.100)  ← 下位肋間では腹部内臓系の危険がある
  • 副作用
  • 気胸
  • 感染症
  • 血胸
  • 再膨張性肺水腫、re-expansion edema。予防:廃液はゆっくりにし最大でも1500mlにとどめる。
  • pleural shock → 血圧低下、ショック




皮下気腫」

  [★]

subcutaneous emphysema, SE, aerodermectasia, pneumoderma


概念

  • 皮下組織に空気が出現した状態で、圧迫すると特有な雪握感、捻髪音を感じる。(SLE.124)

皮下気腫をきたす病態

分類はごちゃごちゃです
  • 緊張性気胸
  • 人工呼吸器による気胸:頚部や上胸部にみられる皮下気腫は、気胸を疑う有用な所見であり、肺胞破裂に特徴的 (ICU.430)
  • 特発性食道破裂:縦隔気腫、皮下気腫、胸水、気胸をしばしば伴う(YN.A-21)
  • 胸部外傷:肋骨骨折を伴う胸膜・肺損傷、気管支・気管支損傷、食道損傷などで生じる。気管支・気管支損傷、食道損傷の場合、頚部から下方に拡大していく。ほとんどの例で気胸を伴う。


JPTECガイドブック 第1版第7刷 p.66



自然気胸」

  [★]

spontaneous pneumothorax
気胸緊張性気胸

自然気胸

概念

  • 胸腔内に空気が貯留・肺が虚脱した状態(気胸)で、外傷性および医原性気胸を除いたもの。

分類

原因

  • 原発性気胸:基礎疾患なし(肺尖部のブレブブラの破裂)
  • 続発性気胸:基礎疾患有り(COPD、喘息、肺癌、肺結核、肺線維症、肺炎、肺化膿症、肺膿瘍、サルコイドーシス、AIDS、肺吸虫症、子宮内膜症など)

重症度

  • 肺虚脱の重症度分類(IMD.757)

定量的

  • Kircherの虚脱率計算式(IMD.757)

病因 YN.I-138

  • 原発性気胸:
  • ブラ、ブレブの破綻による気胸
  • マリファナの吸引はbullous lung diseaseの関係している。タバコは気胸の再発リスクを上げる。(CASES.188)
  • 続発性気胸:COPD、喘息、肺癌、肺結核、肺線維症、肺炎、肺化膿症、肺膿瘍、サルコイドーシス、AIDS、宮崎肺吸虫症、子宮内膜症
  • 胸膜の索状癒着の起始部の破綻
  • 炎症・腫瘍などによる肺胸膜の断裂
  • 月経随伴性気胸
  • 子宮内膜症に伴う。臓側胸膜や横隔面に子宮内膜症の病変を認める。月経時に血性胸水を呈する。右側に多い

疫学

  • 20歳代と50-60歳代にピーク
  • 20歳代:ブラ、ブレブの破裂。若年男性、細長型、扁平胸郭に多い。基礎疾患無し。
  • 50-60歳代:基礎疾患あり(慢性気管支炎、肺気腫、気管支喘息、肺癌など)

身体所見

  • 打診:患側で鼓音
  • 聴診:患側の呼吸音・声音振盪減弱。左側が患側の場合、心音減弱
  • 肺が高度に虚脱した場合:頻脈、呼吸数増加、チアノーゼなど

症状

  • 突然の胸痛(背部、肩に放散)、乾性咳嗽(発作的な咳)、呼吸困難。時に胸水 (YN.I-138)

検査

  • 胸部単純X線写真:呼気位が有用。胸郭の容量が減少するため、空気の占めるスペースが相対的に大きくなり気胸を見いだしやすくなる。
  • 適応:気胸を疑う例。重症度、基礎疾患。穿刺脱気例の前後。穿刺脱気時は、4-6時間後胸部X線写真を再検。チューブドレナージ例では、ドレーンからの空気の流出をみながら、治療効果判定のため頻回に撮影。
  • 所見:虚脱した肺、縦隔の健側変位、患側の横隔膜下降
  • 進行した慢性肺気腫に続発した気胸では、胸部X線写真で気胸腔を指摘するのが困難
  • CT:外科手術が適応になる場合には撮る
  • 小さなブラ、ブレブの診断や、肺疾患合併症の評価に非常に有効
  • 血液ガス検査:肺気腫が重度の症例ではPaO2低下

診断

  • 臨床症状と身体所見、ならびに胸部X線・CT検査などで気胸腔を確認

鑑別診断

  • 胸痛を呈する疾患
  • 心筋梗塞、狭心症、心膜炎、肺梗塞、解離性大動脈瘤、胸膜炎

合併症

治療

  • 軽度例:保存的療法(安静のみで虚脱肺の再膨張)
  • 中等度以上:保存的療法(脱気)
  • 脱気(胸腔ドレナージ):胸腔穿刺、低圧持続吸引、水封式脱気など
  • 過大な陰圧をかけて吸引すると再膨張性肺水腫を見ることがある
  • 第2肋間から16Frのカニュラをつかって前から吸引する(100CASES.73)
  • 胸膜癒着術:テトラサイクリン、OK432、ヒトフィブリノゲンを胸腔内に注入
  • 2回気胸が生じたとき、あるいはプロの運転手やパイロットのかたにはpleurodesisが勧められる。(100CASES.73)
  • 手術療法:根治的治療であり、胸腔鏡を介して行う
  • 次の場合、手術療法を考慮
  • 1. 大量の気漏、気漏の持続
  • 2. 多量の血胸
  • 3. 両側気胸
  • 4. 再発性気胸
  • 5. 初発例でも明らかな嚢胞を認めるもの

予後

  • 保存的治療での再発率は高い(20-40%)。
  • 1回の気胸の既往がある場合には20%再発、2回の既往がある場合には50%再発。(100CASES.73)

国試


月経随伴性気胸」

  [★]

catamenial pneumothorax
自然気胸子宮内膜症


  • 月経に随伴して反復発症する気胸
  • 30代の女性に多い
  • 右側に好発(95%)



血気胸」

  [★]

hemopneumothorax
気血胸 pneumohemothorax
気胸血胸



水気胸」

  [★]

hydropneumothorax
気胸


胸」

  [★]

chestbreastthoracicpectoral
胸郭胸筋胸腔胸髄胸椎胸部乳房




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