横隔膜

出典: meddic

diaphragm (Z,K)
diaphragma


  • 図:N.188,189

起始

停止

神経

機能

横隔膜を貫く器官 (N.189)

大動脈裂孔

高さ:T12

大静脈孔

高さ:T8

食道裂孔

高さ:T10

筋束を直接貫いているもの

裏側を通っている

体表解剖

  • 第5肋骨と右鎖骨中線との交点、及び第6軟骨と左鎖骨中線との交点について、これら2交点を結ぶ線

発生

  • 胸腔腹腔心腹膜管をとおして体の後壁に沿って連続している。
  • 発生第5週のはじめに背外側?から胸腹膜ヒダが現れてのびだし、横中隔および食道間膜と癒合する。
  • 発生第7週に胸腔と腹腔が分離する。


画像検査

胸部単純X線写真

  • 正常者の横隔膜の位置は後方第10肋間 (wikipedia ja)

臨床関連


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.









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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/16 23:28:29」(JST)

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和文文献

  • 外傷性横隔膜破裂と遅発性小腸狭窄を合併した一例
  • 川原 大輔 [他]
  • 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 86(3), 151-156, 2011-12-25
  • … X線写真、CT検査にて、左横隔膜損傷、左血気胸、クモ膜下出血、多発骨折と診断された。 … 横隔膜損傷部の修復を目的として全身麻酔下に開腹した。 … 術中所見は、左横隔膜に大きな裂孔が形成され胃穹窿部から体部までが陥入しており、横隔膜裂傷部の単純縫合閉鎖及び、胸腹腔ドレナージ術を施行した。 …
  • NAID 110008721227
  • 3-3.極・超低出生体重児の先天性横隔膜ヘルニア : 当科における治療経験(セッション3「頻度の高い外科疾患に対する治療戦略」,低出生体重児の外科,第27回日本小児外科学会秋季シンポジウム)
  • 岡崎 任晴,古賀 寛之,岡和田 学,東海林 宏道,清水 俊明,牧野 真太郎,竹田 省,山高 篤行
  • 日本小児外科学会雑誌 47(6), 912, 2011-10-20
  • NAID 110008790630
  • 局所麻酔下胸腔鏡にて診断し得た腎癌術後18年目に再発した癌性胸膜炎の1例
  • 石井 聡,竹田 雄一郎,平野 聡,中道 真仁,仲 剛,飯倉 元保,伊藤 秀幸,小林 信之,工藤 宏一郎
  • 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(5), 326-330, 2011-09-25
  • … 胞診陰性であり,確定診断に至らなかった.18年前に左腎癌に対し左腎摘出術を行っていることもあり,腎癌の胸膜転移が鑑別診断として挙がり,確定診断目的に局所麻酔下胸腔鏡検査を施行した.胸腔内を観察し,横隔膜上などに白色の腫瘤病変を認めた.表面は,赤色で微細な血管に富んでおり生検を行うと組織は比較的柔らかく,生検は容易であった.病理所見は淡明な胞体を有した腫瘍細胞が胞巣を形成しており,18年前の腎癌 …
  • NAID 110008750374
  • 消化器症状を伴う横隔膜弛緩症に同側肺癌を合併した1例
  • 小澤 雄一郎,菊池 慎二,市村 秀夫
  • 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 25(6), 611-614, 2011-09-15
  • … 胸部単純X線上左横隔膜挙上を認めた.CTで左横隔膜弛緩症に加え,左肺下葉に25mm大のすりガラス様陰影を発見された.横隔膜弛緩症は有症状であり手術適応と判断した.左下葉の結節は術中迅速診断で肺腺癌とされ,左下葉切除術と横隔膜縫縮術を一期的に施行した.横隔膜縫縮術の際,一旦横隔膜を切開し癒着した …
  • NAID 10029458588

関連リンク

横隔膜(おうかくまく、英: thoracic diaphragm)は、呼吸運動に関する筋肉の1つ。 哺乳類にのみ存在する。 [編集] 説明. 胸腔と腹腔の境界にある筋板であり、胸郭下口の 周りから起こり、血管、食道が横隔膜を貫くための3孔(大動脈裂孔・食道裂孔・大静脈 孔) ...
【横隔膜の起始・停止】 (起始) 胸骨部は、剣状突起に付着。 肋骨部は、第7~第...

関連画像

腹式呼吸 体の動き-横隔膜横隔膜 オペ横隔膜肺の動き】1012291そして、呼吸運動は体液の流動


★リンクテーブル★
国試過去問106G041」「106E027」「098G099」「107G033」「104B008」「101B104」「105E005」「101B034
リンク元食道」「腕神経叢」「骨格筋」「脾臓」「呼吸筋
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関連記事」「隔膜

106G041」

  [★]

  • 32歳の初産婦。妊娠33週。胎児超音波検査で異常を指摘されたため来院した。胎児MRIのT2強調像(別冊No. 2)を別に示す。
  • この胎児で異常があると考えられる部位はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106G040]←[国試_106]→[106G042

106E027」

  [★]

  • 原発性肺癌患者の胸部造影CT(別冊No. 4)を別に示す。この画像所見から、まず生じることが想定されるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106E026]←[国試_106]→[106E028

098G099」

  [★]

  • 疾患と腹部エックス線単純写真の所見の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098G098]←[国試_098]→[098G100

107G033」

  [★]

  • 正しいのはどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 107G032]←[国試_107]→[107G034

104B008」

  [★]

  • 胸部の解剖について正しいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104B007]←[国試_104]→[104B009

101B104」

  [★]

  • 胸部手術の合併症と症候の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101B103]←[国試_101]→[101B105

105E005」

  [★]

  • 収縮が呼気に関与する筋はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105E004]←[国試_105]→[105E006

101B034」

  [★]

  • 随意筋はどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101B033]←[国試_101]→[101B035

食道」

  [★]

esophagus (Z)
消化器系



解剖

  • 正中面付近を下行してくるが、横隔膜近傍で左側に寄り、背面で胸大動脈と交叉する。
  • L10椎体の高さで、食道裂孔を食道神経叢と共に通過して腹腔に入る

部位区分

SSUR.456
    O:食道入口部 esophageal orifice
Ce: 頚部食道 cervical esophagus    
  S: 胸骨上縁 margin of the sternum
Te: 胸部食道 thoracic esophagus Ut: 胸部上部食道 upper thoracic esophagus    
   
Mt: 胸部中部食道 middle thoracic esophagus B: 気管分岐部下縁 tracheal bifurcation
 
Lt: 胸部下部食道 lower thoracic esophagus  
  D: 横隔膜 diaphragm
  H: 食道裂孔 esophageal hiatus
Ae: 腹部食道 abdominal esophagus  
    EGJ: 食道胃接合部 esophagogastric junction

生理的狭窄部 (KL.283, KH. 139)

  • 第1狭窄部位:輪状軟骨狭窄部:cricopharyngeal constriction
    • 切歯から15cm
    • 食道の上端で、咽頭に連なる部位
    • 下咽頭収縮筋が食道を囲み、輪状軟骨に付き、この筋の緊張によると考えられる
  • 第2狭窄部位:大動脈狭窄部:bronchoaortic constriction
    • 切歯から25cm
    • 食道の中部で、大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧される。つまり大動脈弓の
  • 第3狭窄部位:横隔膜狭窄部:diaphragmatic constriction
    • 切歯から38-40cm
    • 下部で横隔膜を貫く部位

運動 (SP.720)

部位 名称 筋肉 神経 運動性 シナプスする構造 最終的な伝達物質 運動
上部1/3 上食道括約部 UES 横紋筋 舌咽神経迷走神経(疑核) 随意性 運動終板のアセチルコリン受容体 アセチルコリン 弛緩
平滑筋 迷走神経 不随意性 壁内コリン作動性運動神経
下端部 下食道括約部 LES 平滑筋 迷走神経 不随意性 壁内非アドレナリン作動性抑制運動神経 NO, VIP 弛緩
交感神経 平滑筋α受容体 アドレナリン 収縮

組織

  • 食道腺は粘膜筋板の下に存在する。 ← 粘膜下組織に腺があるのは食道の固有食道腺と十二指腸のブルンネル腺だけ
  • 食道は横隔膜より上位では漿膜がなく、癌が周囲に浸潤しやすい

食道の上皮と上皮下の組織

      層構造 1 2 3 4 5 6
      器官 単層扁平上皮 単層立方上皮 単層円柱上皮 角化重層扁平上皮 非角化重層扁平上皮 上皮表層の構成細胞 粘膜固有層 腺の構成細胞 粘膜筋板 粘膜下組織
(大抵、粗結合組織)
筋層 漿膜(結合組織+単層扁平上皮)
外膜(結合組織のみ)
      食道           食道噴門腺
(咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
粘液細胞
(スムーズに食べ物を流す)
縱層
(縦走筋のみ)
固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム) 内輪筋層
外縱筋層
(食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
外膜(横隔膜まで)
漿膜

臨床関連

  • 食事の通過障害は生理的狭窄部でおこりやすい。特に第1狭窄部で異物が見られる (KH.141)
  • 生理的狭窄部は癌の好発部位であり、第2,第3狭窄部位に多い (KH.141)



腕神経叢」

  [★]

brachial plexus (B)
plexus brachialis
  • 図:N.413(模式図) N.457(枝の走行) KA.413(腕神経叢)
  • 後頚三角にあり、前斜角筋中斜角筋の間から出るところで3本の神経幹を作った後、外側に下行する。
  • C5-T1までの5本の脊髄神経前根腕神経叢を作る
  • 神経幹より近位の部分は、鎖骨より内側にある (N.412 KA.413)



    C3 C4 C5 C6 C7 C8 T1
 横隔神経          
 肩甲背神経            
 長胸神経          
上神経幹            
 鎖骨下筋神経            
 肩甲上神経            
中神経幹              
下神経幹            
外側神経束          
 外側胸筋神経          
内側神経束            
 内側胸筋神経            
 内側上腕皮神経            
 内側前腕皮神経            
後神経束      
 上肩甲下神経            
 胸背神経          
 下肩甲下神経            
 腋窩神経 上肢          
 筋皮神経        
 正中神経      
 橈骨神経    
 尺骨神経          
損傷レベル 主な動作筋 運動機能
C1-C3 胸鎖乳突筋 頭部の前屈、回転
C4 横隔膜(C3-C5)、僧帽筋 呼吸、肩甲骨挙上
C5 三角筋上腕二頭筋 肩関節屈曲・外転・伸展、肘関節屈曲・回外
C6 大胸筋、橈側手根伸筋 肩関節内転、手関節背屈
C7 上腕三頭筋橈側手根屈筋 肘関節伸展、手関節掌屈
C8-T1 指の屈筋群、手内筋 指の屈曲、手の巧緻運動


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.




骨格筋」

  [★]

skeletal muscle (K)
musculus skeleti
横紋筋 striated muscle
心筋平滑筋


種類

  • 骨格筋 → これのみが随意筋。でも上部食道の嚥下に関わる横紋筋は非随意筋。横隔膜も随意筋?
  • 心筋

骨格筋の筋収縮

  • 1. 運動神経末端に活動電位が伝わると、神経末端周辺に局在する電位依存性Ca2+チャネルが開き、神経細胞内にCa2+が流入する。
  • 2. 神経細胞内のCa2+濃度が上昇すると、シナプス顆粒が開口分泌され、神経伝達物質であるアセチルコリンがシナプス間隙に放出される。
  • 3. アセチルコリンはシナプス間隙を経て筋細胞膜上のアセチルコリン受容体に結合する。
  • 4. アセチルコリン受容体は陽イオンチャネルであり、一時的に陽イオンを透過させ、筋細胞膜を脱分極する。
  • 5. アセチルコリンはアセチルコリンエステラーゼによりコリンに分解されて、神経細胞に取り込まれる。
  • 6. 筋細胞で局所的な脱分極が起こると、周辺の電位依存性Na+チャネルが開き、脱分極が筋細胞全体に広がる。
  • 7. 脱分極はT細管に伝わり、T細管に存在する電位依存性のタンパク質の構造を変化させ、筋小胞体の特殊な構造である終末槽上のCa2+放出チャネルを開く。
  • 8. 筋小胞体中のCa2+が細胞質に拡散する。
  • 9. ここで、筋収縮に関わるアクチンフィラメントにトロポミオシンとトロポニンが結合し、収縮開始を妨げているが、Ca2+がトロポニンに結合すると、トロポミオシンがアクチンフィラメント上で場所を変える。
  • 10. この結果、トロポミオシンが覆い隠していたアクチンフィラメントのミオシン結合部位が露出する。
  • 11. ミオシンはATPの加水分解のエネルギーを使って、アクチンフィラメントに結合できる構造をとり、アクチンに結合する。
  • 12. ミオシンがアクチンフィラメントで首振り運動をすることで筋収縮が起こる。


脾臓」

  [★]

spleen (SP)
  • 図:N.288,289

解剖

体表解剖 (2007年度後期解剖学授業プリント)

臓器と接する面 (KL.383, N.288)

組織

  • 赤脾髄:大部分を占め、赤色に見える
  • 白脾髄を取り巻くように存在し、赤脾髄と白脾髄を隔てている。
  • 辺縁体では、数多くの小さな血管がリンパ小節を取り囲むように存在しており、辺縁洞をなす。中心動脈から放射状に伸びる細い血管が赤脾髄に入り、その後再び戻って辺縁洞に注ぐ。

機能 (SP.499)

  • 1. 赤血球の処理
  • 2. 防衛機能
  • 3. 胎生期における造血作用
  • 4. 赤血球の貯蔵

臨床関連

  • 血小板増加による血栓症
  • 免疫能低下
  • 易感染性
  • 莢膜を持つ菌に感染しやすくなる→脾網内系はIgMを産生する場らしい?
  • 脾摘後重症感染症症候群


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.








呼吸筋」

  [★]

respiratory muscle


肺機能検査 呼吸生理から臨床応用まで 第1版第1刷 MEDSi p.54
  • 安静時
    • 吸気時:吸気筋、とりわけ横隔膜の活動が主となる。
    • 呼気時:受動的
  • 運動時
    • 吸気時:他の吸気筋が加わる
    • 呼気時:呼気筋は機能的残気量を減少させ、横隔膜の運動の補助をする

呼気筋と吸気筋

吸気筋 横隔膜 横隔神経が支配
頚神経から出て頚部より胸腔に入り、胸腔内では心嚢に沿って下行し、多くの枝に分かれて横隔膜ドームに至る。
横隔膜の作用:(1)ピストン上にドームを下行させる,(2)胸郭を挙上し、下部胸郭を外側に広げる(腹壁内側面で胸壁と併走する横隔膜領域の作用による)。
斜角筋  
胸鎖乳突筋  
外肋間筋  
傍胸骨の内肋間筋??  
呼気筋 腹壁筋群 腹壁筋群の収縮により腹腔内圧が上昇し、上昇した圧は、横隔膜を介して胸腔に伝播、胸腔内圧が陽圧になる。
内肋間筋 ある程度作用
胸筋 肩が固定されている条件下のみ



横隔膜運動ニューロン」

  [★]

phrenic motoneuron
横隔膜

後天性喉頭横隔膜症」

  [★]

acquired laryngeal diaphragma


膜」

  [★]

membrane
メンブランメンブレン


隔膜」

  [★]

diaphragma
横隔膜




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