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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/27 22:13:20」(JST)
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テレビドラマについては「救急指定病院 (テレビドラマ)」をご覧ください。 |
救急指定病院(きゅうきゅうしていびょういん)とは、消防法2条9項により1964年の「救急病院等を定める省令(昭和39年2月20日厚生省令第8号)」に基づき、都道府県知事が告示し指定する病院である。救急告示病院ともいう。
要件
救急指定病院の要件は、
- 救急医療について、相当の知識及び経験を有する医師が常時診療に従事していること。
- エツクス線装置、心電計、輸血及び輸液のための設備・その他救急医療を行うために必要な施設及び設備を有すること。
- 救急隊による傷病者の搬送に容易な場所に所在し、かつ、傷病者の搬入に適した構造設備を有すること。
- 救急医療を要する傷病者のための専用病床又は当該傷病者のために、優先的に使用される病床を有すること。
とされている(省令第1条)。
体制ごとの整備
また、これと並行して、都道府県ごとに作成される医療計画において、初期、第二次、第三次救急医療の体制も整備されている。
- 初期救急(一次救急)とは、入院や手術を伴わない医療であり、休日夜間急患センターや在宅当番医などによって行われる。
- 二次救急とは、入院や手術を要する症例に対する医療であり、いくつかの病院が当番日を決めて救急医療を行う病院群輪番制や、共同利用型病院方式がある。
- 三次救急とは、二次救急まででは対応できない重篤な疾患や多発外傷に対する医療であり、救命救急センターや高度救命救急センターがこれにあたる。
救命救急センター
救命救急センターは、都道府県が運営、もしくは医療機関の開設者に要請をして設置するものであり、心筋梗塞や脳卒中、頭部損傷等、重篤な患者に対する救急医療を行うことが予定されている。このため、常時救命医療に対応できる医師や看護師等の医療従事者を確保しておくことが必要とされている。
この救命救急センターのうち、特に高度な診療機能を有するものとして厚生労働大臣が定めるものが、高度救命救急センターであり、広範囲熱傷、指肢切断、急性中毒等の特殊疾病患者に対する救急医療が提供される。
また、これら救急医療施設に関する情報を収集し、各医療施設や消防本部に提供するために、都道府県単位において、救急医療情報センターが設けられることになっている 。
救急医学(救急医療) |
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病院前救護
(JPTEC) |
バイスタンダー |
善きサマリア人の法 - 応急手当普及員 - 救命講習 - 患者等搬送乗務員基礎講習 - 応急手当指導員 - 赤十字救急法救急員 - 緊急即時通報現場派遣員基礎講習 - ライフセービング - メディックファーストエイド - 野外救急法
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救急隊 |
救急救命士 - 救急車 - 日本の救急車 - ドクターカー - ドクターヘリ(航空救急)
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一次救命処置 |
国際ガイドライン - 心肺蘇生法 - 応急処置 - 救急処置 - 自動体外式除細動器 - RICEの法則 - 止血
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カーラーの救命曲線 - 救命の鎖
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初期診療
(JATEC) |
医療機関 |
救急指定病院 - 救急救命室 - 救命救急センター - 高度救命救急センター - 小児初期救急センター
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外傷 |
創傷 - 脊髄損傷 - 腹腔内出血 - 肺挫傷 - 外傷性大動脈破裂 - 大動脈解離 - 心タンポナーデ - フレイルチェスト - 気胸 - 血胸 - 動物咬傷 - 虫刺症 - 熱傷 - 凍傷 - 溺水 - 窒息 - 骨折 - 服毒
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病態・症候 |
外傷死の3徴 - 低体温症 - 熱中症 - 挫滅症候群 - 全身性炎症反応症候群 - ショック - 多臓器不全
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二次救命処置 |
二次心肺蘇生法 - ABCDEアプローチ
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災害医療 |
災害拠点病院(東京都災害拠点病院) - DMAT - JMAT - DPAT - トリアージ - CBRNE - 72時間の壁
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軍事医療 |
衛生兵 - 軍医 - 従軍看護婦 - 衛生科 (陸上自衛隊) - 機上救護員 - 降下救助員 - 救難員 - 医官 - 歯科医官 - 防衛医科大学校 - メディック
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被服・資器材 |
感染防止衣 - 術衣
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関連項目 |
日本の救助隊 - 赤十字社 - 国境なき医師団 - 世界の医療団 - 救世軍 - スター・オブ・ライフ
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Japanese Journal
- 地域における唯一の救急告示病院での望まれるCTの姿 (総特集 施設の個性と戦略から選ぶ最新型CT) -- (わが施設のCT選択と評価)
- 搬送先選定困難により東京ルールに該当した小児救急症例の検討-小児外傷診療体制整備の必要性-
- 境野 高資,本間 多恵子,辻 聡,石黒 精,阪井 裕一
- 日本救急医学会雑誌 24(5), 241-246, 2013
- … 小児の搬送先選定困難事案を改善するため,救急告示病院における準夜帯の小児整形外科救急診療体制の再構築が必要であると考えられた。 …
- NAID 130004542385
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- 救急告示病院(救急告示医療機関)とは、 厚生労働省の「救急病院等を定める省令」(64年)に基づいて都道府県知事が認定した医療機関のことで、次の基準に該当する必要があります。 1 救急医療について相当の知識及び ...
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