措置入院

出典: meddic

involuntary admission by the prefectural
(1995年)精神保健福祉法、(1987年)精神保健法


まとめ

精神保健福祉法#入院制度の比較
  • 精神保健福祉法第二十九条による強制入院である。都道府県知事、政令指定都市市長の命令により精神保健指定医二名以上の診察を受けさせ、その者が精神障害者であり、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあるという診断が一致すれば、そのものを精神科病院または指定病院に入院させることができる。この際、保護者の同意は不要である。入院期間に制限はなく、退院は医師の判断で可能となる。
  • 緊急措置入院措置入院と違って精神保健指定医一名の診察のみで入院させることができるが、入院期間は72時間以内に制限される。

入院制度

精神保健福祉法#入院制度の比較
名称 強制/非強制 退院制限 患者条件 診察医 入院の命令者 保護者の同意 入院期間
措置入院 強制 医師の判断で可能 自傷、他傷の事実、
あるいは恐れ
精神保健指定医2名の合意 都道府県知事、政令指定都市市長 不要 制限なし

精神保健福祉法第二十九条

  • 都道府県知事は、第二十七条の規定による診察の結果、その診察を受けた者が精神障害者であり、かつ、医療及び保護のために入院させなければその精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると認めたときは、その者を国等の設置した精神科病院又は指定病院に入院させることができる。
  • 2 前項の場合において都道府県知事がその者を入院させるには、その指定する二人以上の指定医の診察を経て、その者が精神障害者であり、かつ、医療及び保護のために入院させなければその精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると認めることについて、各指定医の診察の結果が一致した場合でなければならない。

措置入院にかかる費用

  • 公費負担



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和文文献

  • 医療観察法入院処遇前における精神保健福祉法入院の現状
  • 瀬戸 秀文,島田 達洋,入野 康 [他]
  • 臨床精神医学 40(11), 1495-1505, 2011-11
  • NAID 40019061972
  • 医療観察法における鑑定入院の看護--措置入院から移行した事例を通して (日本精神科看護学会 第18回専門学会1看護研究論文)
  • 石川 敦成,安田 恵子,村上 誠治 [他]
  • 日本精神科看護学会誌 54(2), 46-50, 2011
  • NAID 40019050639
  • 被害念慮や気分易変性から問題行動に至り措置入院となった広汎性発達障害の3症例
  • 瀧口 一夫,堀 彰,後藤 えつ子
  • 臨床精神医学 40(9), 1223-1230, 2011-09
  • NAID 40018986512
  • 高齢者虐待 (特集 高齢者救急診療) -- (高齢者に多い外因性救急)

関連リンク

措置入院(そちにゅういん)は、精神保健福祉法29条が定める、日本の入院形態の1つ である。精神障害者に対してなされる。 [編集] 概要. 「ただちに入院させなければ、精神 障害のために自身を傷つけ、または他人を害するおそれがある」と、2名の精神保健指定 ...
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★リンクテーブル★
先読み精神保健法
国試過去問096C014」「098C018」「095H014」「104E061」「106I046」「107G040」「108G052」「101H032」「098I004」「095C005」「103E046」「100G028」「106B029」「104E019」「102B012」「096B004」「097G013
リンク元精神保健福祉法」「心神喪失者等医療観察法」「医師が関与する法律
関連記事入院」「措置

精神保健法」

  [★]

Mental Health Law, mental health act

歴史


096C014」

  [★]

  • 次の文を読み、13~15の問いに答えよ。
  • 56歳の男性。言動の異常を心配した妻に伴われて来院した。担当医の要請で精神保健指定医が診察した。
  • 現病歴 : 1週前に全身倦怠感を訴え内科を受診したところ、肝機能異常の悪化を指摘され、自宅療養と断酒とを指示された。毎日欠かさなかった焼酎4~6合/日の晩酌を止め、安静に専念していたが、数日前から頭痛、発汗および不眠を訴え始め、ついで精神的に焦燥感が強く不機嫌になってきた。昨日、部屋の中に虫がたくさんいて、おそってくる。」と大声をあげておびえ、虫を身体から払う動作を繰り返したり、家の外に逃げだそうとした。家族がいくら否定しても聞き入れない。夜になってますます不穏となり、昨夜は全く眠っていない。
  • 既往歴 : 肝障害のため2年前に投薬を受けたことがある。
  • 生活歴 : 妻と息子2人の4人家族。20歳時からの大酒家であるが、仕事には真面目な家具職人として現在に至る。
  • 現症 : 身長165cm、体重65kg。体温36.5℃。脈拍110/分、整。血圧140/80mmHg。全身の発汗が著明。神経学的診察では細かな手指振戦を認める他は異常を認めない。いろいろ質問しても注意が散漫で何度も聞き直す。時には質問の内容にそぐわない答えが返ってくる。時間や場所に開する見当識や記銘カは明らかに障害されている。診察中にも、「虫がいる。」と言って何度も診察室から逃げだそうとする。入院を勧めても、「こんな恐ろしいところにいたくない。」と頑として入院を拒否する。
  • 検査所見 : 血液所見:赤血球400万、Hb 11.0g/dl、Ht38%、白血球9,600、血小板17万。血清生化学所見:空腹時血糖110mg/dl、総蛋白6.0g/dl、アンモニア30μg/dl(基準18~48)、総ビリルビン1.0mg/dl、AST(GOT)150単位(基準40以下)、ALT(GPT)60単位(基準35以下)、LDH 430単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ 260単位(基準260以下)、γ-GTP240単位(基準8~50)。
  • 適切な処置はどれか。
  • a. 本人の意志を尊重してそのまま帰宅させる。
  • b. 1週後の再受診を指示する。
  • c. 直ちに応急入院させる。
  • d. 妻の同意を得て医療保護入院させる。
  • e. 措置入院のための手続きをとる。
[正答]


※国試ナビ4※ 096C013]←[国試_096]→[096C015

098C018」

  [★]

  • 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
  • 75歳の女性。家族では介護しきれないために夫と妹が入院を希望し、拒否する本人を連れて来院した。
  • 現病歴 : 裕福な家庭に育ち有名女学校を首席で卒業した。20歳で結婚し24歳で長男を出産。以後専業主婦として現在に至る。多趣味で俳句、書道をたしなみ、師範の免許も多い。夫と2人暮らし。長男は独立して家庭を持っている。2年前心臓疾患で2か月入院して帰宅した後から「もらい物が見当たらない。」、「冷蔵庫の中身が変わっている。」と夫を責めるようなことがあった。1年前には長男の嫁に対して財産を狙っていると責めるようになり、3か月前からは最も世話になって信頼していた妹にも「絵のコレクションを盗む。」、「貯金通帳を隠した。」と一方的に攻撃して警察に通報するようになり、親族と断絶してしまった。高齢の夫のみとの生活になったが、メモ帳を捨てたなどと夫にも攻撃が及ぶようになり、夫は介護不能と判断した。
  • 現症 : 上品な老婦人。診察室では攻撃性は一見みられない。身長150cm、体重48kg。脈拍84/分、整。血圧148/84mmHg。神経学的には深部反射が両下肢とも軽度亢進。左上肢で歯車様筋固縮を軽度に認める。本人拒否のまま入院としたが、入院時には頑強に抵抗し、「人権侵害です。訴えますよ。」と大騒ぎした。
  • 入院後経過 : 意に反して入院させられたことを厳しく追及するが、入院の必要についての説明に納得して機嫌よくしていることもあり、まったく相反する態度が交互に現れる。会話しているとしばらく前に話した内容がそっくりそのまま何度も出てきて、本人はそのことに気付いていない。病棟内で迷子になることはない。改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールでは30点満点中25点である。入院10日目の頭部単純MRIを以下に示す。
  • この患者に適切な入院形態はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 098C017]←[国試_098]→[098C019

095H014」

  [★]

  • 次の文を読み、13~15の問いに答えよ。
  • 60歳の女性。言動の異常を心配した長男夫婦に達れられて来院した。
  • 現病歴 : 2か月前から徐々に家にとじこもり横になっていることが多く、おかしなことを言うようになった。家族によれば、心配することは何もないのに、「今年の所得税が払えない。自宅が抵当に入ったので立ち退かねばならない。」と悩み、「そうなったのも昨年のお盆で先祖供養が不十分だったから。」と自分を責め、いくら言っても聞き入れない。食事もとろうとせず、入浴は無理やりでないと入らない。体重がこの3か月で3kg減少した。夜間はほとんど眠らないまま、何かぶつぶつ言ってはお経を唱えている。「きっかけとしては、昨年新築した自宅の建築費についての税務署からの問い合わせが関係しているかもしれない。」と長男は言う。この問い合わせは通常のもので問題は何もなかった。
  • 既往歴 : 高血圧症のため10年前から投薬を受けている。
  • 生活歴 : 夫と長男夫婦、孫2人の6人家族。元来きれい好きで働き者であった。
  • 現症 : 身長150cm、体重55kg。脈拍74/分、整。血圧166/92mmHg。神経学的身体診察では異常を認めない。医師がいろいろ質問しても患者はうつむいてほとんど答えないか、小声で二言三言答える程度である。しかし意識ははっきりしており、現在の状況もわかっている。このままではいけないからと入院を勧めても、「貧乏で入院費が払えないから。」と頑として入院を拒否する。改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールで23点(基準21以上)。
  • 適切な処置はどれか。
  • a. 本人の意志を尊重しそのまま帰宅させる。
  • b. 1週後の再受診を指示する。
  • c. 夫の同意を得て医療保護入院させる。
  • d. 直ちに応急入院させる。
  • e. 措置入院のための手続きをとる。
[正答]


※国試ナビ4※ 095H013]←[国試_095]→[095H015

104E061」

  [★]

  • 次の文を読み、61-63の問いに答えよ。
  • 17歳の男子。言動の変化を心配した両親に伴われて来院した。
  • 現病歴:  1年ほど前から高校を休みがちになり、1日中自分の部屋で過ごすことが多くなった。朝はなかなか起きず、昼過ぎになりやつと起きてくる。母親が声をかけると「うるせえな」と反抗的になった。1か月前から、わけもなくニヤニヤすることや、「ちくしょう」、「ばかやろー」などと急に叫ぶことが増えてきた。身なりも不潔になり、入浴もしなくなった。
  • 既往歴[  特記すべきことはない。
  • 生活歴:  同胞2人の二男として出生。精神運動発達に異常を認めず、手のかからない子供であった。中学校までは明るい生徒で成績も優秀だった。高校入学後は課外活動をせず、成績は徐々に下がってきた。
  • 家族歴:  母方の叔父が精神科病院に入院中である。
  • 現症 :  意識は清明。身長175cm、体重63kg。体温36.2℃。脈拍72/分、整。血圧112/68mmHg。表情は硬く、緊張が強い。自発的に話をすることはなく、質問に対する返答に時間がかかり、答えも短い。時々一点を見つめたまま反応がなくなることがある。また、聞き耳を立てるような動作も認める。神経学的所見に異常を認めない。
  • 入院治療を勧めると、「死んだほうがましだ」と叫んで興奮し入院を拒否して帰宅を申し出た。
  • 対応として適切なのはどれか。
  • a 直ちに応急入院させる。
  • b 患者の意思を尊重して帰宅させる。
  • c 任意入院の手続きをとり入院させる。
  • d 両親の同意を得て医療保護入院させる。
  • e 裁判官の判断に基づいて措置入院させる。
[正答]


※国試ナビ4※ 104E060]←[国試_104]→[104E062

106I046」

  [★]

  • 45歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。 20歳から毎日飲酒するようになり、日本酒を1日4合飲んでいた。その後、飲酒量は増えたものの仕事に支障をきたすことはなかった。 35歳時に職場の定期健康診断肝機能障害を指摘され、産業医から内科受診と禁酒とを繰り返し勧められたが、受診せず飲酒を続けていた。 2か月前に仕事上のトラブルがあり、飲酒量が急激に増加した。 5日前からは、朝から飲酒し仕事に行かなくなった。 3日前から全身倦怠感が強くなり、増悪してきたため受診した。外来で肝機能障害が認められ、入院することになった。入院後3日、「ここは火葬場で、周りの人間が自分を燃やそうとしている」と言い、興奮し始めた。発汗が著明である。租大な手指振戦を認める。時々、穏やかに対応することもあるが、自分の居る場所が病院であることを理解できず困惑している様子である。
  • 現時点の対応として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I045]←[国試_106]→[106I047

107G040」

  [★]

  • 48歳の男性。警察官に伴われて来院した。2週前から公園で寝泊まりしているところを目撃されていた。2日前から意味不明の言動が認められるようになったが、他人に危害を加える様子はなかった。公園の管理者が通報し受診となった。受診時、幻覚妄想状態を示し、十分な疎通性が得られず、入院加療が必要と考えられた。体温36.8℃。脈拍88/分、整。血圧136/88mmHg。入院の必要性を説明したが了解を得られない。所持品から遠隔地にある医療機関の診察券が発見され身元は判明した。配偶者がいるようだが連絡がとれない。
  • 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に基づく入院として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107G039]←[国試_107]→[107G041

108G052」

  [★]

  • 父親が自身のかかりつけの医師に悩みを打ち明けた。「今年 30歳になる息子はここ 3年間ほとんど家から出ない。家族との会話はほとんどなく、独り言、独り笑いがみられる。暴力を振るうことはないが、時たま窓から外に向かってバカヤローと叫ぶ」という。両親が本人に精神科受診を勧めると本人は拒否し、時に口論となる。
  • 父親への助言として適切なのはどれか。
  • a 措置入院の手続きを警察署に依頼する。
  • b 救急車による搬送を消防署に依頼する。
  • c 本人を受診させる方法を保健所に相談する。
  • d 家族・親戚で本人を身体拘束して病院へ搬送する。
  • e 家族が医療機関から薬をもらって本人に飲ませる。


[正答]


※国試ナビ4※ 108G051]←[国試_108]→[108G053

101H032」

  [★]

  • 83歳の女性。かかりつけ医への定期受診時に、患者の異常行動を家族が訴えた。2か月前から夜間の徘徊が出現し、警察に数回保護されているという。60歳代から高血圧症で、降圧薬を内服していた。1年前から物忘れが目立っていた。日常生活は自立している。同居する家族は60歳の長女1人のみである。長女は介護に疲れ果て限界だともらし、焦燥感をつのらせている。
  • 対応として適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101H031]←[国試_101]→[101H033

098I004」

  [★]

  • 19歳の男性。奇妙な言動がみられるため、両親に伴われて来院した。
  • 3か月前から「皆が自分の悪口を言っている。」、「ご飯に毒が入っている。」などと訴え、大学を休んでいる。精神保健指定医が診察を行い、統合失調症を疑い入院が必要と判断したが、「自分は病気ではない。」と強く入院を拒否している。両親は入院を希望している。
  • この場合に適用される精神保健福祉法に基づく入院形態はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098I003]←[国試_098]→[098I005

095C005」

  [★]

  • 50歳の男性。2週前から公園で寝泊まりしていることが目撃されている。2日前からせん妄状態に陥っており、意味不明の言動が認められる。脱水状態で衰弱しており、他人に危害を加える様子はない,所持品から遠隔地にある精神病院の診察券が発見され身元が判明した。配偶者がいるようであるが、連絡がつかない。この男性を精神保健福祉法に基づいて入院させる形態として正しいのはどれか。]]
[正答]


※国試ナビ4※ 095C004]←[国試_095]→[095C006

103E046」

  [★]

  • 27歳の男性。言動の変化を心配した妻に伴われて来院した。半月前から「盗聴されている」と言って部屋にこもり、仕事に行かない。時折、興奮し、食事もあまりとらないことがある。精神保健指定医が診察し入院が必要であると診断したが、本人は入院を拒んでいる。妻は入院の必要性をよく理解している。
  • 治療形態として最も適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103E045]←[国試_103]→[103E047

100G028」

  [★]

  • 精神障害者の保健・医療・福祉について誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100G027]←[国試_100]→[100G029

106B029」

  [★]

  • 公費医療とその根拠となる法律の組合せで正しいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106B028]←[国試_106]→[106B030

104E019」

  [★]

  • 公費医療と関連法の組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104E018]←[国試_104]→[104E020

102B012」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 102B011]←[国試_102]→[102B013

096B004」

  [★]

  • 精神障害者の入院に際して保護者の同意を必要とするのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096B003]←[国試_096]→[096B005

097G013」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 097G012]←[国試_097]→[097G014

精神保健福祉法」

  [★]

Mental Health and Welfare Law
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
法令障害者自立支援法

歴史

入院制度の比較

PSY.163改変
名称 強制/非強制 退院制限 患者条件 診察医 入院の命令者 保護者の同意 入院期間 知事への届出
任意入院 非強制 なし。ただし72時間に限り
精神保健指定医による制限可能
特になし 非指定医でも可 なし 不要 制限なし 不要
措置入院 強制 医師の判断で可能 自傷、他傷の事実、
あるいは恐れ
精神保健指定医2名の合意 都道府県知事、政令指定都市市長 必要
緊急措置入院 精神保健指定医1名 72時間
医療保護入院 医療と保護の必要性 病院管理者 必要 制限なし
応急入院 緊急の入院が必要 不要 72時間


第一章 総則

(この法律の目的)

第1条

  •  この法律は、精神障害者の医療及び保護を行い、障害者自立支援法 (平成十七年法律第百二十三号)と相まつてその社会復帰の促進及びその自立と社会経済活動への参加の促進のために必要な援助を行い、並びにその発生の予防その他国民の精神的健康の保持及び増進に努めることによつて、精神障害者の福祉の増進及び国民の精神保健の向上を図ることを目的とする。

第二章 精神保健福祉センター

精神保健福祉センター

第6条

  •  都道府県は、精神保健の向上及び精神障害者の福祉の増進を図るための機関(以下「精神保健福祉センター」という。)を置くものとする。
  • 2 精神保健福祉センターは、次に掲げる業務を行うものとする。
  • 一 精神保健及び精神障害者の福祉に関する知識の普及を図り、及び調査研究を行うこと。
  • 二 精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談及び指導のうち複雑又は困難なものを行うこと。
  • 三 精神医療審査会の事務を行うこと。
  • 四 第四十五条第一項の申請に対する決定及び障害者自立支援法第五十二条第一項に規定する支給認定(精神障害者に係るものに限る。)に関する事務のうち専門的な知識及び技術を必要とするものを行うこと。
  • 五 障害者自立支援法第二十二条第二項の規定により、市町村が同条第一項に規定する支給要否決定を行うに当たり意見を述べること。
  • 六 障害者自立支援法第二十六条第一項の規定により、市町村に対し技術的事項についての協力その他必要な援助を行うこと。

 第四章 精神保健指定医、登録研修機関及び精神科病院

  第一節 精神保健指定医

精神保健指定医

第18条

  •  厚生労働大臣は、その申請に基づき、次に該当する医師のうち第十九条の四に規定する職務を行うのに必要な知識及び技能を有すると認められる者を、精神保健指定医(以下「指定医」という。)に指定する。
  • 一 五年以上診断又は治療に従事した経験を有すること。
  • 二 三年以上精神障害の診断又は治療に従事した経験を有すること。
  • 三 厚生労働大臣が定める精神障害につき厚生労働大臣が定める程度の診断又は治療に従事した経験を有すること。
  • 四 厚生労働大臣の登録を受けた者が厚生労働省令で定めるところにより行う研修(申請前一年以内に行われたものに限る。)の課程を修了していること。
  • 2 厚生労働大臣は、前項の規定にかかわらず、第十九条の二第一項又は第二項の規定により指定医の指定を取り消された後五年を経過していない者その他指定医として著しく不適当と認められる者については、前項の指定をしないことができる。
  • 3 厚生労働大臣は、第一項第三号に規定する精神障害及びその診断又は治療に従事した経験の程度を定めようとするとき、同項の規定により指定医の指定をしようとするとき又は前項の規定により指定医の指定をしないものとするときは、あらかじめ、医道審議会の意見を聴かなければならない。

(措置入院に関して規定している)

第29条

  • 都道府県知事は、第二十七条の規定による診察の結果、その診察を受けた者が精神障害者であり、かつ、医療及び保護のために入院させなければその精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると認めたときは、その者を国等の設置した精神科病院又は指定病院に入院させることができる。
  • 2 前項の場合において都道府県知事がその者を入院させるには、その指定する二人以上の指定医の診察を経て、その者が精神障害者であり、かつ、医療及び保護のために入院させなければその精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると認めることについて、各指定医の診察の結果が一致した場合でなければならない。

(費用の負担)  → 措置入院の入院に要する費用は都道府県(間接的に国が)負担する。

第30条

  •  第二十九条第一項及び第二十九条の二第一項の規定により都道府県知事が入院させた精神障害者の入院に要する費用は、都道府県が負担する。
  • 2 国は、都道府県が前項の規定により負担する費用を支弁したときは、政令の定めるところにより、その四分の三を負担する。

第五節 精神科病院における処遇等

(処遇)

第36条

  • 精神科病院の管理者は、入院中の者につき、その医療又は保護に欠くことのできない限度において、その行動について必要な制限を行うことができる。  → 精神科病院に限り行動制限可能
  • 2 精神科病院の管理者は、前項の規定にかかわらず、信書の発受の制限、都道府県その他の行政機関の職員との面会の制限その他の行動の制限であつて、厚生労働大臣があらかじめ社会保障審議会の意見を聴いて定める行動の制限については、これを行うことができない。

(身体拘束)

  • 3 第一項の規定による行動の制限のうち、厚生労働大臣があらかじめ社会保障審議会の意見を聴いて定める患者の隔離その他の行動の制限は、指定医が必要と認める場合でなければ行うことができない。

精神保健福祉相談員

第48条

  •  都道府県及び市町村は、精神保健福祉センター及び保健所その他これらに準ずる施設に、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、並びに精神障害者及びその家族等を訪問して必要な指導を行うための職員(次項において「精神保健福祉相談員」という。)を置くことができる。
  • 2 精神保健福祉相談員は、精神保健福祉士その他政令で定める資格を有する者のうちから、都道府県知事又は市町村長が任命する。


精神障害者社会適応訓練事業

第50条

  •  都道府県は、精神障害者の社会復帰の促進及び社会経済活動への参加の促進を図るため、精神障害者社会適応訓練事業(通常の事業所に雇用されることが困難な精神障害者を精神障害者の社会経済活動への参加の促進に熱意のある者に委託して、職業を与えるとともに、社会生活への適応のために必要な訓練を行う事業をいう。以下同じ。)を行うことができる。

 第七章 精神障害者社会復帰促進センター

(指定等)

第51条の二

  •  厚生労働大臣は、精神障害者の社会復帰の促進を図るための訓練及び指導等に関する研究開発を行うこと等により精神障害者の社会復帰を促進することを目的とする一般社団法人又は一般財団法人であつて、次条に規定する業務を適正かつ確実に行うことができると認められるものを、その申請により、全国を通じて一個に限り、精神障害者社会復帰促進センター(以下「センター」という。)として指定することができる。
  • 2 厚生労働大臣は、前項の規定による指定をしたときは、センターの名称、住所及び事務所の所在地を公示しなければならない。
  • 3 センターは、その名称、住所又は事務所の所在地を変更しようとするときは、あらかじめ、その旨を厚生労働大臣に届け出なければならない。
  • 4 厚生労働大臣は、前項の規定による届出があつたときは、当該届出に係る事項を公示しなければならない。

法令

[display]http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO123.html
  • 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律施行令(昭和二十五年五月二十三日政令第百五十五号)
[display]http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25SE155.html
  • 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律施行規則(昭和二十五年六月二十四日厚生省令第三十一号)
[display]http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25F03601000031.html


心神喪失者等医療観察法」

  [★]

精神喪失者等医療観察法?、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律、医療観察法、心神喪失者医療観察法
法令

概念

心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(しんしんそうしつとうのじょうたいでじゅうだいなたがいこういをおこなったもののいりょうおよびかんさつとうにかんするほうりつ)は、日本の法律。制定は2003年(平成15年)、施行は2005年。

  • 目的は、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に対し、その適切な処遇を決定するための手続等を定めることにより、継続的かつ適切な医療並びにその確保のために必要な観察及び指導を行うことによって、その病状の改善及びこれに伴う同様の行為の再発の防止を図り、もってその社会復帰を促進することにある(1条1項)。

立法の経緯

  • 重大な他害行為(殺人、重大な傷害、強盗、強姦放火)を行い、心神喪失により不起訴または無罪判決となった場合、従来は措置入院制度の適用が検討されてきた。しかし、措置入院制度は、症状によって他害のおそれがなくなった場合には、ただちに症状消退の届出をすることが義務づけられており、症状が出現してはすぐに消えるといった場合には対応できていなかった。附属池田小事件の元死刑囚に措置入院歴があったこともきっかけとなり、心神喪失で重大な他害行為を行った者については、裁判官と精神科医師による合議で審判を行い、処遇を決定するという制度および法律がつくられた。なお、この制度は日本で初めての参審制ともいわれる。
→ 犯罪を犯した全ての精神障害者が対象とならない。

審判手続

検察官は、以下の場合は、明らかに医療を受けさせる必要がない場合を除いて、申立てをしなければならない。

  • 被疑者が対象行為を行ったが、心神喪失ないし心神耗弱を理由に不起訴処分としたとき
  • 心神喪失を理由に無罪となる確定裁判があったとき
  • 心神耗弱を理由に刑が減軽された確定裁判があったとき(執行すべき刑期がある実刑判決は除く)

裁判所での手続は、裁判官と精神保健審判員(精神医療の学識経験者)各1名の合議体で取り扱う(11条)。対象者には、弁護士である付添人が必ず付けられる(35条)。

裁判所は、申立てがあった場合、明らかに医療を受けさせる必要がない場合を除き、鑑定や医療観察のための入院を命じなければならない(34条、鑑定入院命令)。そして、裁判所は、明らかに不要な場合を除き、医療を受けさせるために必要か否かを鑑定しなければならない(37条)。

裁判所は、対象者に、対象行為を行ったこと、心神喪失者ないし心神耗弱者であること、対象行為を行った際の精神障害を改善しこれに伴って同様の行為を行うことなく社会に復帰することを促進するため医療を受けさせる必要性があることのいずれもが認められれば、入院決定、通院決定を行い、そうでない場合は医療を行わない決定を行う(42条1項)。このほか、対象行為を行っていない場合、心神喪失者や心神耗弱者ではない場合、申立て自体が不適法である場合は、却下決定がなされる(40条、42条2項)。決定の裁判は、合議体2名の一致により行われる(14条)。

処遇

処遇は、入院と通院に分けられており、保護観察所に配置された社会復帰調整官(精神保健福祉士)を中心に、医療観察を行う枠組みがつくられた。ただ、この制度によっても、精神障害者の犯罪では、十分に責任能力が検討されないままであるという問題が本質的に解決されたわけではない。また精神障害者が裁判を受ける権利(訴訟事実について争う権利)を奪うものだとの批判もある。

参考

  • 1. wiki ja
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E7%A5%9E%E5%96%AA%E5%A4%B1%E7%AD%89%E3%81%AE%E7%8A%B6%E6%85%8B%E3%81%A7%E9%87%8D%E5%A4%A7%E3%81%AA%E4%BB%96%E5%AE%B3%E8%A1%8C%E7%82%BA%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%80%85%E3%81%AE%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%8F%8A%E3%81%B3%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E7%AD%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B
  • 2. 法令
[display]http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H15/H15HO110.html
  • 3. 厚生労働省:障害者福祉:心神喪失者等医療観察法
[show details]
  • 概要
[display]http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/sinsin/gaiyo.html

医師が関与する法律」

  [★]

法令

医師が関与する法律

医師が間接的に関与する法律

コメディカルが関する法律

医師の届出義務

参考

  • 法令データ提供システム

入院」

  [★]

入れる承認、入院患者、認める了承入場


精神科における入院

admission


措置」

  [★]

regimenaction
行為作動作用投与計画養生療法レジメン




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