急性虫垂炎

出典: meddic

acute appendicitis
appendicitis acuta
虫垂炎腹痛



身体所見

  • 圧痛点:


虫垂炎、身体診察のの感度、特異度

         SEN、SPE 
psoas sign   :16%、95%
ブルンベルグ徴候:63%、69%  (*1)
heel drop sign:93%


症状

  • 腹痛
  • 発熱
  • 嘔吐




検査

  • 血液検査
  • 腹部単純X線検査
  • 腹部超音波検査
  • 腹部CT検査



鑑別疾患

  • 消化器系:憩室炎、クローン病、大腸癌、stump appendicitis、結腸垂捻転・結腸垂炎
  • 泌尿器系:尿路結石(膀胱尿管移行部の右尿管結石)、精巣捻転
  • 婦人科系:骨盤内炎症疾患、卵巣出血、子宮外妊娠、付属器炎、子宮内膜症、(妊婦)切迫流産、絨毛膜羊膜炎、常位胎盤早期剥離

診断

  • Alvaradoスコア「MANTRELS」:7点以上で虫垂炎疑い
M migration of pain 心窩部・臍傍部から右下腹部への痛みの移動 1
A anorexia 食欲不振 1
N nausea 嘔気嘔吐 1
T tenderness in RLQ 右下腹部圧痛 1
R rebound tenderness 反跳痛 2
E elevated temperature 37.3℃以上の発熱 1
L leukocytosis WBC>1万/μl, 白血球増多 2
S shift of WBC 白血球の左方移動 1


治療

カタル性、化膿性・蜂窩織炎性、壊疽性それぞれに合わせた治療を行う。
  • 腹膜刺激症状があればほぼ緊急開腹手術となる。


国試

参考

  • 1. 虫垂炎の診断
[display]http://rockymuku.sakura.ne.jp/syoukakinaika/tyuusuiennnosinndann.pdf


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/11/26 23:14:29」(JST)

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和文文献

  • JOS-0907.当科における急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術の検討(要望演題・一般演題,第30回日本小児内視鏡外科・手術手技研究会)
  • 山根 裕介,北野 良博,黒田 達夫,森川 信行,田中 秀明,藤野 明浩,武田 憲子,松田 諭
  • 日本小児外科学会雑誌 47(1), 181, 2011-02-20
  • NAID 110008506658
  • JOS-0906.急性虫垂炎術後の合併症に対する腹腔鏡下手術による治療経験(要望演題・一般演題,第30回日本小児内視鏡外科・手術手技研究会)
  • 木村 拓也,米倉 竹夫,山内 勝治,小角 卓也,澤井 利夫
  • 日本小児外科学会雑誌 47(1), 180-181, 2011-02-20
  • NAID 110008506657

関連リンク

検査の歴史的変遷: CTが登場する以前は虫垂炎の診断は非常に困難であった。医師 は自らの経験と感覚を頼りに、文字通り手探りの診療を行っていた。強い腹痛で治療が 必要な状態はひっくるめて「急性腹症」と呼ばれ、最終的な診断に至らないまま治療を ...
急性虫垂炎とはどんな病気か. 一般には「盲腸(もうちょう)」といわれますが、医学的には 急性虫垂炎が正式な病名です。大腸の盲腸という部位の下端に突出した虫垂突起の 炎症で、これが「盲腸」といわれるゆえんです。

関連画像

虫垂炎急性虫垂炎(蜂窩織炎)マクロ 急性虫垂炎のポイント:おとな ず大竹、急性虫垂炎で緊急手術KARAハラ、急性虫垂炎の手術は 急性虫垂炎急性 虫垂炎 と は 盲腸 も うち 戻る


★リンクテーブル★
国試過去問104C029」「104C028」「099C050」「099C049」「107A044」「105E043」「101G026」「106C025」「102F019」「095E023」「097G080」「107G003」「096E020」「101C023」「100E036」「098E035」「099B040」「087B047」「091B030
リンク元100Cases 10」「嘔吐」「腹痛」「下腹部痛」「マックバーニー圧痛点
関連記事虫垂炎」「虫垂」「」「急性

104C029」

  [★]

  • 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
  • 55歳の女性。右下腹部痛を主訴に来院した。
  • 現病歴:   5日前から毎日就寝前に右下腹部痛が出現したが、中途覚醒はせず、起床時には軽快するため放置していた。本日朝は腹痛が軽快しないため来院した。経過中発熱はない。便通1回/日。
  • 既往歴: 18歳時に卵巣嚢腫で右卵巣摘出術、28歳時に帝王切開で出産、37歳時に急性虫垂炎で虫垂切除術。
  • 生活歴:   特記すべきことはない。
  • 家族歴:   特記すべきことはない。
  • 現 症:  意識は清明。体温36.8℃。脈拍80/分、整。血圧102/68mmHg。頭頚部と胸部とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない McBurney点の約4cm頭側を中心に圧痛があり、同部位に限局して筋性防御と反跳痛とを認める。かかと落としにて腹痛は増強する。
  • 検査所見:   尿所見: 潜血(-)、白血球反応(-)。血液所見: 赤血球 421万、Hb 12.2g/dl、Ht 38%、白血球 13,000(桿状核+分葉核好中球71%、好酸球2%、好塩基球0%、単球5%、リンパ球22%)、血小板 26万。血液生化学所見:血糖 107mg/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 8.6mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総ビリルビン 0.6mg/dl、AST 13IU/l、ALT 12IU/l、LD 196IU/l(基準176-353)、ALP 289IU/l(基準115-359)、Na 136mEq/l、K 4.6mEq/l、Cl 106mEq/l。CRP 4.8mg/dl。腹部造影CT(別冊No.2)を別に示す。


  • 対応として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104C028]←[国試_104]→[104C030

104C028」

  [★]

  • 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
  • 55歳の女性。右下腹部痛を主訴に来院した。
  • 現病歴:   5日前から毎日就寝前に右下腹部痛が出現したが、中途覚醒はせず、起床時には軽快するため放置していた。本日朝は腹痛が軽快しないため来院した。経過中発熱はない。便通1回/日。
  • 既往歴: 18歳時に卵巣嚢腫で右卵巣摘出術、28歳時に帝王切開で出産、37歳時に急性虫垂炎で虫垂切除術。
  • 生活歴:   特記すべきことはない。
  • 家族歴:   特記すべきことはない。
  • 現 症:  意識は清明。体温36.8℃。脈拍80/分、整。血圧102/68mmHg。頭頚部と胸部とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない McBurney点の約4cm頭側を中心に圧痛があり、同部位に限局して筋性防御と反跳痛とを認める。かかと落としにて腹痛は増強する。
  • 検査所見:   尿所見: 潜血(-)、白血球反応(-)。血液所見: 赤血球 421万、Hb 12.2g/dl、Ht 38%、白血球 13,000(桿状核+分葉核好中球71%、好酸球2%、好塩基球0%、単球5%、リンパ球22%)、血小板 26万。血液生化学所見:血糖 107mg/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 8.6mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総ビリルビン 0.6mg/dl、AST 13IU/l、ALT 12IU/l、LD 196IU/l(基準176-353)、ALP 289IU/l(基準115-359)、Na 136mEq/l、K 4.6mEq/l、Cl 106mEq/l。CRP 4.8mg/dl。腹部造影CT(別冊No.2)を別に示す。


  • 炎症が進展している部位はどこまでか。
  • a 消化管粘膜固有層
  • b 消化管筋層
  • c 消化管漿膜(臓側腹膜)
  • d 壁側腹膜局所
  • e 壁側腹膜全体
[正答]


※国試ナビ4※ 104C027]←[国試_104]→[104C029

099C050」

  [★]

  • 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
  • 20歳の男性。右下腹部痛を主訴に夕方来院した。
  • 現病歴 : 朝から心窩部痛と悪心とがあった。市販の胃腸薬を内服したが軽快せず、午後になって痛みが右下腹部に限局してきた。朝から排便はない。 既往歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症 : 意識は清明。身長171cm、体重65kg。体温37.8℃。脈拍76/分、整。血圧102/60mmHg。腹部は平坦で、腸雑音は減弱している。肝・脾は触知しない。右下腹部に圧痛を認め、Blumberg徴候が陽性である。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、ビリルビン(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球510万、Hb17.0 g/dl、 Ht48%、白血球18,000(桿状核好中球20%、分葉核好中球49%、好酸球1%、単球2%、リンパ球28%)、血小板30万。プロトロンビン時間12秒(基準10~14)。
  • 血清生化学所見:総蛋白7.5g/dl、尿素窒素11mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST20単位、ALT18単位、LDH 230 単位(基準176~353)、アミラーゼ150単位(基準37~160)、CK 18単位(基準10~40)。CRP8.3mg/dl。
  • 翌日まで抗菌薬を投与したが改善がみられなかった。
[正答]


※国試ナビ4※ 099C049]←[国試_099]→[099D001

099C049」

  [★]

  • 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
  • 20歳の男性。右下腹部痛を主訴に夕方来院した。
  • 現病歴 : 朝から心窩部痛と悪心とがあった。市販の胃腸薬を内服したが軽快せず、午後になって痛みが右下腹部に限局してきた。朝から排便はない。 既往歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症 : 意識は清明。身長171cm、体重65kg。体温37.8℃。脈拍76/分、整。血圧102/60mmHg。腹部は平坦で、腸雑音は減弱している。肝・脾は触知しない。右下腹部に圧痛を認め、Blumberg徴候が陽性である。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、ビリルビン(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球510万、Hb17.0 g/dl、 Ht48%、白血球18,000(桿状核好中球20%、分葉核好中球49%、好酸球1%、単球2%、リンパ球28%)、血小板30万。プロトロンビン時間12秒(基準10~14)。
  • 血清生化学所見:総蛋白7.5g/dl、尿素窒素11mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST20単位、ALT18単位、LDH 230 単位(基準176~353)、アミラーゼ150単位(基準37~160)、CK 18単位(基準10~40)。CRP8.3mg/dl。
  • 最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099C048]←[国試_099]→[099C050

107A044」

  [★]

  • 24歳の女性。腹痛を主訴に来院した。昨日朝から心窩部不快感悪心とを自覚した。本日朝から右下腹部に痛みが出現し、一度嘔吐した。午後になって歩行時に腹部に響く痛みがあり、前かがみで歩行するようになったため受診した。昨日は排便があったが、本日はない。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。喫煙歴と飲酒歴とはない。最終月経は2週前。体温37.9℃。脈拍84/分。血圧120/80mmHg。身体所見で腹部はやや膨満し、腸雑音は聴取しない。触診で右下腹部は硬く、圧痛と反跳痛とを認める。血液所見:赤血球430万、Hb 12.9g/dl、Ht38%、白血球16,300(桿状核好中球10%、分葉核好中球72%、好酸球1%、単球3%、リンパ球14%)、血小板23万。血液生化学所見:AST 25IU/l、ALT 10IU/l、ALP 250IU/l(基準115~359)、アミラーゼ49IU/l(基準37~160)。CRP 8.9mg/dl。妊娠反応は陰性。腹部超音波検査では、下腹部は消化管ガスのため観察が困難である。腹部単純CT(別冊No.17)を別に示す。
  • 最も考えられる疾患はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107A043]←[国試_107]→[107A045

105E043」

  [★]

  • 59歳の女性。水様下痢を主訴に来院した。生来便秘気味で下剤を使用することがあった。2年前に膿瘍形成を伴う急性虫垂炎のため約20cmの終末回腸を含む回盲部切除術を受け、それ以来下痢となっている。排便は4-10回/日であり、夜間に便意のため目が覚めることもある。自宅近くの診療所での下部消化管内視鏡検査で異常を認めず、止痢薬、抗コリン薬、消化管運動調節薬およびプロバイオティクスも無効であるため来院した。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧112/70mmHg。腸雑音の亢進を認めるが、腹部に圧痛はない。糞便検査で外観は水様、脂肪(-)、寄生虫卵(-)、便細菌検査では病原性細菌(-)。血液所見:赤血球 434万, Hb 13.2g/dl、Ht 41%、白血球 6,100、血小板 18万。血液生化学所見:アルブミン 4.2g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、AST25IU/l、ALT 38IU/l、Na 139mEq/l、K 3.6mEq/l、Cl 105mEq/l。CRP 0.1mg/dl。
  • この患者の下痢に最も関与していると考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105E042]←[国試_105]→[105E044

101G026」

  [★]

  • 35歳の男性。右下腹部痛を主訴に来院した。昨夜から右下腹部痛が出現し、次第に増強してきた。2日前から排便がみられない。下血はない。体温37.8℃。脈拍100/分、整。血圧128/80mmHg。右下腹部に圧痛を認める。白血球11,800。CRP7.8mg/dl。注腸造影写真を以下に示す。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 101G025]←[国試_101]→[101G027

106C025」

  [★]

  • 50歳の男性。右下腹部痛を主訴に来院し、急性虫垂炎の診断で入院となった。末梢静脈路を確保し、抗菌薬点滴静注を開始したところ、気分不良を訴え意識を失った。直ちに応援の医師と看護師とを呼んだ。
  • 応援が来るまでに、まず行うべき対応として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106C024]←[国試_106]→[106C026

102F019」

  [★]

  • 42歳の男性。腹痛を主訴に来院した。昨日から悪心とともに腹痛が上腹部に出現し、次第に増強しながら右下腹部に限局してきた。身長172cm、体重67kg。体温37.6℃。脈拍76/分、整。血圧136/72mmHg。血液所見:赤血球452万、白血球11,800。腹部所見で認めないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102F018]←[国試_102]→[102F020

095E023」

  [★]

  • 病態と診察所見の組合せで適切でないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095E022]←[国試_095]→[095E024

097G080」

  [★]

  • Blumberg徴候がみられる疾患はどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 097G079]←[国試_097]→[097G081

107G003」

  [★]

  • a 下肢骨折
  • b 肩関節脱臼
  • c 急性虫垂炎
  • d 重症広範囲熱傷
  • e 十二指腸潰瘍穿孔


[正答]


※国試ナビ4※ 107G002]←[国試_107]→[107G004

096E020」

  [★]

  • 妊娠に合併する疾患で緊急手術を要するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096E019]←[国試_096]→[096E021

101C023」

  [★]

  • 筋性防御を伴わないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101C022]←[国試_101]→[101C024

100E036」

  [★]

  • 小児の腹痛の原因として最も多いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100E035]←[国試_100]→[100E037

098E035」

  [★]

  • 産褥期に発症頻度が高くなるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098E034]←[国試_098]→[098E036

099B040」

  [★]

  • 致死率が最も高いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099B039]←[国試_099]→[099B041

087B047」

  [★]

  • 幼児期の急性虫垂炎について正しいのはどれか?
  • a. 幼児期の急性腹症に占める割合は低い
  • b. 高熱で発症するのが特徴である。
  • c. 初期に嘔吐を見ることが多い。
  • d. 穿孔例は稀である。
  • e. Lanzの圧痛点は陰性である。

091B030」

  [★]

  • 乳幼児期に下血を来すのはどれか?
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)

100Cases 10」

  [★]

☆case10 背痛
症例
27歳 女性
主訴背中に突き抜ける?痛み(pain across her back)
現病歴背中に広がる痛みを訴えて、27歳の女性救急部に運ばれてきた。2日前に熱が出て背部痛が始まり、以降調子が悪い。痛みは増強している。6時間前に2度嘔吐した。
既往歴:3ヶ月前に合併症のない胆嚢炎
・身体診断
調子が悪そうであり、紅潮している。体温:39.2℃。脈拍:120/分。血圧:104/68 mmHg心血管系呼吸器系に異常を認めず。腹部全体的圧痛両側腰部著明圧痛
検査
(血液生化学)
白血球↑、血清尿素↑、CRP
(尿検査)
タンパク:++、鮮血:+++、亜硝酸塩:++
尿の顕微鏡検査:(おそらく400倍の一視野に)赤血球>50、白血球>50
腹部X線:正常
glossary
loin n. (pl)腰、腰部(→(adj.)lumbar)。(獣の)腰肉、ロイン。(pl)陰部生殖器性器
腸雑音、腸音、intestinal murmurintestinal soundbowel sound
urine microscopy 尿の顕微鏡検査
dysuria 排尿障害
urgency n. 切迫、急迫、危急。緊急、火急、焦眉の急。[pl]しつこい要求、懇願。せき立てる力、刺激
hydronephrosis 水腎症
-nephros 腎臓
-stomy 開口術
nephrostomy n. 腎瘻造設術、腎造瘻術、腎瘻術
obstructive urophathy 閉鎖性尿路疾患
intravenous fluid 静脈内輸液
commence vt. 始める、開始する。 vi. ~から始める、始まる(with)
urgently
eradication n. 根絶、撲滅
mimic vt. ~の物まねをする、まねて馬鹿にする。そっくりに[卑屈に]まねる。~によく似る
renal ultrasound 腎臓超音波検査
obstructive uropathy 閉塞性尿路疾患
polycystic kidney disease 多発性嚢胞腎
medullary sponge kidney 海綿腎
loin-pain hematuria syndrome 腰痛血尿症候群
解説
(第1パラグラフ)疫学
 急性腎盂腎炎男性より女性more common尿路からの細菌の上行感染リスク妊娠糖尿病、免疫低下者、尿路奇形(尿の腎臓への逆流。そして多分狭窄していたりして結石閉塞されやすいこともあると思う)
(第2パラグラフ)病態
 食欲不振悪心嘔吐と共に40℃の発熱が出ることがある。
 腎盂腎炎患者の中には膀胱炎先行症状(排尿障害頻尿、尿意切迫血尿)がある人がいるけど、こういう下部尿路症状がいつも出現するわけではない。
 多くの腎盂腎炎患者は、先行する6ヶ月以内の膀胱炎既往がある。
 老人場合、非典型的な症状を示し、そして混乱した状態でやってくる。
 腎盂腎炎は他の病態によく似ている:急性虫垂炎、急性胆嚢炎急性膵炎下葉肺炎
 普通体表から見て腎臓の直上に前からも後ろからも圧痛を感じる。
 未治療腎盂腎炎では敗血症になるかもしれない。
(第3パラグラフ)本ケースについて
 ・CRP上昇急性感染症示唆
 ・顕微鏡的血尿タンパク尿、白血球増多は尿路炎症を示す。
 ・硝酸塩(nitrate, HNO3と何かの塩)から亜硝酸塩(nitrite, HNO2と何かの塩)への還元により細菌存在確認される。
  覚え方:亜硝酸は(Oが一つ)足らないi(愛)
  でも複雑です。
   HNO2 亜硝酸 nitrous acid, nitrite 。亜硝酸塩 nitrite
   HNO3 硝酸 nitric acid, nitrate   。硝酸塩 nitrate
(第4パラグラフ)管理
 ・女性入院すべき。
 ・血液と尿の採取
 ・静脈内輸液抗生物質治療開始微生物同定されたら、感受性のある抗菌薬を使用する。初期治療ではゲンタマイシンアンピシリンシプロフロキサシンを用いる
 ・腎臓エコー検査尿路閉塞除外するため。閉塞性尿路疾患では、激しい痛み、発熱敗血症ショック腎不全を伴う脳腎症を起こしうる。
 ・尿路敗血症経過水腎症が疑われたら、合併症を防ぐために緊急に腎瘻を造設すべき
(第5パラグラフ)薬物治療
 ・(腎結石など合併していない)腎感染症(ucomplicated renal infection)患者抗生物質2週間のコース治療すべき。
 ・感染根絶確実にする治療が終わった後10-14日間は、反復して細菌培養をする。<
 ・尿路結石を有する感染症や腎瘢痕を有する患者では抗生物質6週間のコースが用いられる。
鑑別診断ポイント
 腎盂腎炎片側性、あるいは両側性の腰痛を引き起こす。
 腰部痛の鑑別診断
  閉塞性尿路疾患
  腎梗塞心疾患などで生じた血栓腎動脈またはその分枝閉塞し、その血管の支配領域が虚血性壊死に陥った状態
  腎細胞癌:腎尿細管上皮細胞より発生する悪性腫瘍
  腎乳頭壊死腎乳頭より腎髄質にかけて、その支配動脈の虚血により壊死を来したもの。 主として基礎疾患糖尿病を有する人にみられ、しばしば急性腎盂腎炎などの尿路感染に伴って発症する。
  腎結石
  糸球体腎炎
  多発性嚢胞腎先天性かつ両側性に腎実質内に大小無数の嚢胞発生する。 ほとんどが両側性で、貧血、顕微鏡的血尿蛋白尿、高血圧といった症状を呈しながら腎機能が低下し、最終的には腎不全となる疾患
  海綿腎腎錐体における集合管先天性嚢状拡張症。症状としては拡張した集合管に尿の停滞 → 感染・細かな結石ができる。
  腰痛血尿症候群:若年女性に好発し、反復して出現する腰部から側腹部の強い疼痛血尿主徴とする病因不明の疾患。肉眼的血尿軽度蛋白尿がみられることもあるが、特異的検査所見はなく、診断は他疾患除外診断による
■KEYPOINT
急性腎盂腎炎は下部尿路症状があったり無かったりする。
腎臓超音波検査尿路閉塞否定するために入院24時間後に行うべき。
抗菌薬は、再発リスク最小限するために、少なくとも2週間継続すべき。
閉塞性尿路疾患(http://merckmanual.jp/mmpej/sec17/ch229/ch229a.htmlより引用)
KUB陰影から尿路結石成分の推定
 リンカルシウム(22.0)
 シュウ酸カルシウム(10.8):シュウ酸カルシウム結石は,尿路結石のうちで最も頻度が高く(70~80%),シュウ酸カルシウム結石の約半数はリンカルシウムとの混合結石である。
 リン酸マグネシウムアンモニウム(4.1):ストラバイト結石:尿素分解菌(Proteus 、Klebsiella 、Pseudomonas )による尿路感染原因で、尿素分解されアンモニアとなると尿がアルカリ性となり、リン酸マグネシウムアンモニウム結石形成される。
 シスチン(3.7):ホモシスチン尿症
 尿酸(1.4):痛風
 キサンチン(1.4):プリン
□多嚢胞
 常染色体劣性多発性嚢胞腎ARPKD
  旧名:幼児型嚢胞
 常染色体優性多発性嚢胞腎ADPKD
  旧名:成人型嚢胞


嘔吐」

  [★]

vomiting, emesis
vomitus
悪心嘔気 nausea悪心・嘔吐 nausea and vomiting

概念

  • 胃の内容物をはき出す現象。
  • 胃または腸内容が食道を経て口腔より吐出される現象。

嘔吐中枢

嘔吐中枢の近傍に存在するもの

  • 呼吸中枢、血管運動中枢、消化管運動中枢、唾液分泌中枢、前庭神経核

随伴症状

  • 発汗、唾液分泌、顔面蒼白、脈拍微弱、徐脈、頻脈、血圧の動揺、めまいなど

症状の出現形式と原因の所在

  • 突然の嘔吐:中枢性
  • 消化器症状を伴う:末梢性

嘔吐に関わる経路

IMD.351
  • 1. 嘔吐中枢(延髄網様体背側神経背側核近傍)への直接刺激(脳圧亢進、循環障害)
  • 2. 化学受容体誘発帯(CTZ; 第四脳室底)への刺激(代謝異常や中毒による化学物質の作用) → 1.
  • 3. 大脳皮質(中枢神経など高位中枢)からの入力 → 1.
  • 4. 求心性迷走神経や交感神経を介する入力 → 1.

原因

中枢性刺激 化学受容器引金帯刺激 薬物 アポモルヒネモルヒネジギタリス抗菌薬抗癌薬降圧薬アミノフイリンコルヒチンアルコール
毒物 重金属ガス
放射線 各種癌治療後
感染症 細菌毒素
内分泌疾患 肝性脳症糖尿病性ケトアシドーシス/ 高血糖高浸透圧症候群尿毒症妊娠悪阻妊娠高血圧症候群
代謝疾患 甲状腺クリーゼ副腎不全Addison病
直接刺激 脳圧亢進 頭部外傷脳腫瘍脳出血くも膜下出血髄膜炎、脳への放射線療法後
脳循環障害 ショック低酸素脳症脳梗塞片頭痛脳炎髄膜炎
上位中枢刺激 神経性食思不振症不快感てんかんヒステリー抑うつ状態うつ病、過度の嫌悪感、不快感、拘禁反応による恐怖ストレス視覚嗅覚味覚的刺激
末梢性刺激 消化管疾患 舌咽頭疾患 アデノイド咽頭炎
食道疾患 胃食道逆流症食道裂孔ヘルニア食道癌
胃腸疾患 急性胃炎、急性胃十二指腸粘膜病変、急性腸炎急性虫垂炎消化性潰瘍食中毒、消化管腫瘍、寄生虫食中毒Mallory-Weiss症候群
消化管通過障害 腸閉塞、胃幽門部狭窄、輸入脚症候群
腹膜疾患 腹膜炎
胆膵疾患 急性胆嚢炎急性胆管炎急性膵炎膵癌胆管癌
肝疾患 急性肝炎
循環器疾患   うっ血性心不全狭心症急性心筋梗塞
泌尿器科疾患 尿路結石腎結石急性腎炎腎盂腎炎腎不全
耳鼻咽喉科疾患 中耳炎Meniere病乗り物酔い
眼科疾患 緑内障
呼吸器科疾患 肺結核胸膜炎肺癌、咳嗽発作
婦人科疾患 子宮付属器炎、月経前症候群更年期障害
脊髄疾患 脊髄癆多発性硬化症
膠原病 結節性多発動脈炎強皮症側頭動脈炎

小児科で遭遇する嘔吐の原因

  新生児 乳児 幼児~学童
消化器疾患以外で見・落とさないよう注意する疾患 敗血症髄膜炎水頭症脳奇形尿路感染症 髄膜炎脳炎脳症虐待児尿路感染症呼吸器感染症心疾患薬物中毒誤嚥 脳炎脳症脳腫瘍肺炎中耳炎頭部外傷薬物中毒心筋炎不整脈
よくある消化器疾患 溢乳空気嚥下・哺乳過誤・初期嘔吐胃食道逆流現象・胃腸軸捻転・腸管感染症壊死性腸炎 食事過誤・空気嚥下便秘腸管感染症幽門狭窄症腸重積症胃食道逆流現象・胃長軸捻転・食事アレルギー 腸管感染症急性虫垂炎腹部外傷肝炎胆嚢炎膵炎腹部外傷・食事アレルギー・好酸球性胃腸症
主な代謝性疾患 先天性副腎過形成・ガラク卜ース血症 先天性副腎過形成Reye症候群 アセトン血性嘔吐症ケトン性低血糖症糖尿病性ケトアシドーシスReye症候群
その他     起立性調節障害神経性食思不振症
外科的疾患 食道閉鎖狭窄症胃軸捻転十二指腸閉鎖狭窄症腸回転異常捻転小腸閉鎖症Hirschsprung病胎便性イレウス・稀に腸重積肥厚性幽門狭窄・特発性腸管偽性閉鎖症 肥厚性幽門狭窄症腸重積腸回転異常捻転Hirschsprung病虫垂炎 虫垂炎腸重積腸回転異常捻転上腸間膜動脈症候群腫瘍嚢胞



腹痛」

  [★]

abdominal pain
PQRST急性腹症


コアカリ診療の基本 p.107

心窩部 食道潰瘍 胸焼け、嚥下困難
急性胃炎 悪心、嘔吐を伴う
消化性潰瘍 空腹時悪化傾向
胃癌 進行しないと痛まず
虫垂炎初期 回盲部に圧痛
急性膵炎 激烈な腹痛、背部痛、膵酵素の上昇
慢性膵炎 不定の上腹部症状で神経症的にみえる
膵臓癌 浸潤すると疼痛強し
右季肋部 胆石症 右肩に放散、発作間は痛みほとんどなし
急性胆嚢炎 発熱、圧痛著明、肝胆道系酵素上昇
急性肝炎 肝腫大、鈍痛、黄疸-肝酵素著明に上昇
肝膿瘍 激しい発熱、叩打痛は肋骨弓部付近など
肝癌 鈍痛、破裂すると激しい痛み
左右側腹部 尿管結石 肋骨脊椎角の叩打痛、血尿、超音波検査で水腎症
腎盂腎炎 急激な発熱と叩打痛、膿尿
腎梗塞 時に一過性の激しい痛み、血尿
回盲部 虫垂炎 他疾患除外の目的で、超音波検査が有用
右側結腸憩室炎 虫垂炎との鑑別困難
回腸末端炎 虫垂炎との鑑別が必要
クローン病 回盲部潰瘍をきたしやすい
大腸癌 右側結腸癌は腫癌を触知することが多い
左腸骨窩部 虚血性大腸炎 急激な腹痛と下血
S状結腸憩室炎 腹痛、圧痛、発熱
急性大腸炎 下痢、嬬動の元進
S状結腸軸捻転 便秘老人、鼓腸強い、内視鏡的修復
下腹部 子宮付属器炎 発熱、圧痛
卵巣嚢腫茎捻転 ショックに陥ることもあり、超音波検査が有用
子宮外妊娠破裂 急激に貧血が進行、ショックなど
生理痛 内膜症がある場合は強い
全体 腹膜炎 原発性、結核性、癌性など症状が微妙に異なる
潰瘍穿孔 腹壁防御、板状硬、緊急手術
腸間膜血栓症 鼓腸、腸麻痺、ショック、最も重篤


  • 小腸疾患による腹痛は食事後20分後ぐらいから始まることが多い。(QB.A-308)

乳幼小児の腹痛

SPE.481
  • 乳幼児・学童に共通して最も多い腹痛の原因は便秘。その他は急性胃腸炎、胆道拡張症



下腹部痛」

  [★]

lower abdominal pain
下腹痛腹痛

診療エッセンシャルズ.271 改変

  • 右下腹部+左下腹部
消化器 虫垂炎腸炎憩室炎炎症性腸疾患虚血性大腸炎ヘルニア嵌頓(内鼠径/外鼠径、閉鎖孔大腿)、過敏性腸症候群、S状結腸捻転、腸結核
婦人科 子宮外妊娠卵巣腫瘍茎捻転骨盤内炎症性疾患子宮内膜症
泌尿器 尿管結石膀胱炎精巣捻転

産婦人科疾患

NGY.138

急性かつ重篤な下腹痛

中等度の下腹痛

  • 1. 鎖陰
  • 2. 卵巣嚢腫破裂
  • 3. 子宮内膜症
  • 4. 月経困難症
  • 5. 子宮筋腫
  • 6. 急性付属器炎、子宮内膜炎:子宮内膜炎は子宮内操作や流産後などに起こり、ほとんどが上行性感染と考えられ、発熱や不正出血などの随伴症状を伴うことが多い。卵管に炎症が波及し付属器炎になると下腹痛も増悪し、骨盤腹膜炎を来すことがある。起因菌はクラミジアの頻度が増加している。(参考1)
  • 7. 流産

産婦人科の下腹部痛の鑑別疾患

参考1

妊娠の有無による鑑別

参考

  • 1. (12)日本産婦人科医会研修プログラム;痛みの診断と治療

3)急性腹症,がん性疼痛への対応 - 日産婦誌58巻9号

http://www.jsog.or.jp/PDF/58/5809-395.pdf


マックバーニー圧痛点」

  [★]

McBurney's point, McBurney point
McBurney圧痛点マックバーニー点マックバーネー点
ランツ圧痛点キュンメル圧痛点圧痛点
急性虫垂炎上前腸骨棘
[show details]
  • 右上前腸骨棘とを結ぶ線分上であって、これを3等分したとき、右上前腸骨棘より外側1/3の点

参考

  • 1.
[display]http://pk5oku.blog76.fc2.com/blog-entry-143.html


虫垂炎」

  [★]

appendicitis, APP
急性虫垂炎、慢性虫垂炎

徴候

妊娠に合併した虫垂炎

YN.A-59
  • 治療:開腹手術が原則。妊娠中に使用できる抗菌薬は限定されており、重症化しやすく、また腹膜炎が子宮に及ぶと流早産を惹起するためである。
  • 重症化しやすい理由:診断の遅れ。妊娠時には盲腸が子宮により押し上げられ、マックバーニー点が上方に移動しかつ腹壁から遠ざかる結果、圧痛点が分かりづらくなり腹壁症状が目立たなくなる。また、妊娠時には便秘、食思不振、悪心・嘔吐、白血球増多がみられるため、虫垂炎の症状がマスクされる。さらに、虫垂が移動することにより大網による被包化が起こりにくくなり、汎発性腹膜炎になりやすい。




虫垂」

  [★]

vermiform appendix (Z), appendix (Z)
appendix vermiformis, processus vermiformis
虫様突起 vermiform process, appendice vermiculaire、虫様垂 vermiform fold Wurmfortsazfalte, pli vermiculaire
盲腸




炎」

  [★]

  • n.
  • comb form.
  • (炎症の接尾辞)itis
炎光炎症


急性」

  [★]

acute
急性的鋭い鋭形急性型




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