微弱陣痛

出典: meddic

weak pains
陣痛微弱 uterine inertia
過強陣痛陣痛

概念

  • 胎児心拍数陣痛図において、子宮内圧の低下、陣痛周期の延長、持続時間の短縮のうち、1つ以上が認められる場合。(G10M.222)

分類と病因

  • 原発性微弱陣痛:分娩の開始から陣痛が弱く、分娩が進行しない
  • 続発性微弱陣痛:最初は正常に進行していたが、後に陣痛が微弱となり、分娩が遅れているもの。
  • 母体要因
  • 胎児要因

治療

NGY.436
  • 休養しつつ、バイタルサインのチェックを行う。また脱水の補正を行う。
  • 分娩第1期:原因の検索。休息。
  • 分娩第2期:未破水の場合は人工破膜を行い、オキシトシンやプロスタグランジンなどで陣痛促進。無効である場合や母児に危険が認められる場合には吸引分娩、帝王切開など。
  • 分娩第3期:子宮底の輪状マッサージ、氷罨法、子宮収縮剤を用いて子宮収縮を促し、弛緩出血を予防する。


UpToDate Contents

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和文文献

  • 微弱陣痛 (周産期診療指針2010) -- (産科編 異常分娩と分娩時偶発症(合併症)への対応)
  • 多胎妊娠での分娩方法の選択 (周産期診療指針2010) -- (産科編 ハイリスク妊娠での分娩取り扱い)
  • 2.CQ404微弱陣痛が原因と考えられる遷延分娩への対応は?(産婦人科診療ガイドライン(産科編)解説,生涯研修プログラム,<特集>第61回日本産科婦人科学会生涯研修プログラム,研修コーナー)
  • 徳永 昭輝
  • 日本産科婦人科學會雜誌 61(9), "N-462"-"N-466", 2009-09-01
  • NAID 110007360102

関連リンク

こんばんは。38w5dの初産婦です。15日の検診のときに、子宮口が1cm開いていると 言われ、昨日の明け方から生理 ... 大丈夫ですか?つらいでしょうが、がんばって ください。 皆さんおっしゃるように前駆陣痛ではないかと思うんですが。 ...
微弱陣痛。微弱陣痛とはどんな病気か 子宮の収縮力が弱く、陣痛の持続時間が短く、 間欠時間が長い場合をいいます。分娩の進行の程度は、医師あるいは助産師が行う 内診によって評価されます。正常な分娩の経過では、陣痛は次第 gooヘルスケア 家庭 の ...
微弱陣痛とは. 分娩が開始した後、何らかの理由により陣痛が弱く(微弱で)、発作の 持続時間が短く、陣痛周期が長く、分娩が順調に進行しないことを微弱陣痛といいます。 分娩の三要素を考えると、微弱陣痛は娩出力に異常があるタイプの異常分娩となります 。 ...

関連画像

微弱陣痛2微弱陣痛の危険性!「陣痛が 20121102230151_5093d24f41146.jpg微弱陣痛産婦人科専門医・周産期専門医 diet_column_image.jpgmain.jpg


★リンクテーブル★
先読み陣痛微弱
国試過去問105G059」「096A002」「095B003」「105D017」「105B012」「106G006
リンク元羊水過少症」「双胎妊娠」「一絨毛膜二羊膜双胎」「弛緩出血」「陣痛持続時間
拡張検索続発性微弱陣痛
関連記事陣痛」「

陣痛微弱」

  [★]

uterine inertia
子宮弛緩


105G059」

  [★]

  • 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
  • 39歳の初産婦。妊娠41月2週 陣痛発来のため入院した。
  • 現病歴   妊娠初期から定期的に妊婦健康診査を受けている。これまでの超音波検査で子宮体部右側に直径5cm大の漿膜下筋腫を指摘されている。その他には妊娠経過に特記すべきことはない。本日午前1時から10分周期の規則的な陣痛が発来したが自宅で待機していた。午前9時に来院した。
  • 既往歴  15歳で虫垂炎手術。
  • 家族歴   母親が2型糖尿病。
  • 月経歴   初経12歳。周期28日、整。
  • 現症   意識は清明。身長162cm、体重71kg(非妊時63kg)。体温36.5℃。脈拍80/分、整。血圧124/76mmHg。子宮底長37cm、腹囲96cm。下腿に浮腫を認めない。Leopold触診法で児背を母体の左側に触れる。陣痛周期は3分。内診所見:先進部は小泉門で母体の左後方に触れる。子宮口5cm開大、展退度60%、児頭下降度SP+1cm。子宮口の位置は中央、硬さは軟である。未破水である。
  • 検査所見   尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査では羊水ポケット1cm、胎児推定体重3,500 g。胎児心拍数陣痛図胎児心拍数パターンに異常を認めない。
  • 入院時の診断として正しいのはどれか。2つ選べ。
  • a 微弱陣痛である。
  • b 第2胎向である。
  • c 第2回旋の異常である。
  • d Bishopスコアは4点である。
  • e 児頭最大周囲径の位置は骨盤濶部にある。
[正答]


※国試ナビ4※ 105G058]←[国試_105]→[105G060

096A002」

  [★]

  • 33歳の初産婦。妊娠39週。10分周期の陣痛が発来し来院した。妊娠8週の自然流産歴が2回ある。不妊外来での治療後、今回の妊娠が成立した。定期的妊婦健康診査では、特に異常は指摘されていない。入院時の内診所見は子宮ロ2cm開大、展退度60%、下降度SP -2で破水を認めた。入院時と2時間後との胎児心拍数陣痛図を以下に示す。
  • 考えられる病態はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 096A001]←[国試_096]→[096A003

095B003」

  [★]

  • 微弱陣痛について正しいのはどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 095B002]←[国試_095]→[095B004

105D017」

  [★]

  • 周産期異常と発症時期の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 105D016]←[国試_105]→[105D018

105B012」

  [★]

  • 破水について正しいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105B011]←[国試_105]→[105B013

106G006」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106G005]←[国試_106]→[106G007

羊水過少症」

  [★]

oligoamnios, oligohydramnios
羊水過少(臨床所見を認めないもの。臨床所見を認めるものが羊水過少症)
羊水

概念

疾患 最大羊水深度 羊水インデックス
MVP AFI
羊水過多症 ≧8cm ≧24cm
羊水過少症 ≦2m ≦5cm

原因

  • 1.羊水の流出
  • 2.胎児尿産生減少

胎児合併症

母体合併症

治療

  • 特にない
  • 分娩時に臍帯圧迫などによる変動一過性徐脈が認められたら人口羊水の注入をすることがある。

参考

  • 1. 〔よりよい妊娠管理を目指して(その1)〕羊水過多(症),羊水過少(症)の管理 - 日産婦誌51巻1号
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/51/5101-009.pdf
  • 2.
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/54/5403-039.pdf

国試


双胎妊娠」

  [★]

twin pregnancy
双胎膜性診断

分類

診断

  • 妊娠10週までに1絨毛膜双胎と2絨毛膜双胎の診断を行うことが望ましい。1絨毛膜双胎と診断された場合、妊娠14週までに1絨毛膜2羊膜双胎か1絨毛膜1羊膜双胎の診断を行う。(参考1)

合併症

G10M.121 NGY.413
貧血:循環血漿量の増加が優位になるため
妊娠高血圧症候群:循環血液量の増加による。双胎妊娠により頻度は2-3倍上昇。

分娩

G10M.123
  • 頭位-頭位 :45%:経腟分娩
  • 頭位-骨盤位:25%:経腟分娩 or 帝王切開
  • 骨盤位-頭位:10%:帝王切開(懸鉤のリスクあり)

参考

  • 1. 卒後研修プログラム4 産婦人科診療ガイドライン(産科編)の注意点 4)双胎管理について - 日産婦誌60巻9号
http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6009-412.pdf

国試


一絨毛膜二羊膜双胎」

  [★]

monochorionic diamniotic twin, MD twin, monochorionic diamniotic twins, MD twins
MD双胎
双胎双胎妊娠

概念

  • 子宮内に1つの絨毛膜(胎盤)と2つの羊膜が存在する妊娠状態
  • 周産期死亡率や神経学的後遺症は二絨毛膜二羊膜双胎より悪く、一絨毛膜一羊膜双胎よりは良好である。

原因

  • 一つの卵子が受精後4-7日後ごろに二つの内細胞塊に分かれる事による。これより遅ければ一絨毛膜一羊膜双胎、早ければ二絨毛膜二羊膜双胎となる。

診断

  • 妊娠初期に行う経腹/経腟超音波検査による膜性診断を行う。妊娠11週までにおこなう。

合併症

G10M.121

治療

参考

  • 1. クリニカル・カンファレンス 2.多胎妊娠の管理―最近の知見 3)疾病双胎の管理~双胎間輸血症候群の病態と治療~ - 日産婦誌55巻9号
http://www.jsog.or.jp/PDF/55/5509-216.pdf
  • 2. 〔多胎妊娠の管理シリーズ〕 多胎妊娠はいつ分娩を終了させたらよいか? - 日産婦誌52巻1号
http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5201-011.pdf

弛緩出血」

  [★]

atonic bleeding, atonic postpartum hemorrhage
子宮弛緩症 uterine atony, Uterusatonie, atonia uteri


疫学

  • 全分娩の約10%(他の文献では5%)に起こる。
  • 経産婦に多い。
  • 妊産婦死亡の20.4%を占める

原因

徴候

身体所見

  • 外診:子宮底の上昇、柔軟な子宮

治療

  • 0. 子宮内容物の除去、子宮底の輪状マッサージ
  • 1. 全身の管理:輸液・輸血、抗ショック療法
  • 2. 子宮収縮薬の投与
  • 3. 双手圧迫法
  • 4. 子宮・膣強圧タンポン
  • 5. 内腸骨動脈結紮術、子宮摘出


陣痛持続時間」

  [★]

陣痛子宮内圧過強陣痛微弱陣痛

分娩持続時間

NGY.122
子宮口開大度 4-8cm 9cm-分娩第2期
平均 70秒以上 60秒
過強 2分以上 1分30秒
微少 40秒以内 30秒以内
QB.P-287
     
  分娩第1期 分娩第2期
過強 2分以上 1分30秒
微少 40秒以内 30秒以内

続発性微弱陣痛」

  [★]

secondary uterine inertia
微弱陣痛


陣痛」

  [★]

labor pains
dolores partus
分娩時期


周期

G10M.188
  • 子宮の開大度によって異なる
  • 子宮口開大度4-6cmで陣痛周期は3分、子宮口全開大で2分程度。

分娩開始

  • 陣痛の頻度が1時間に6回以上(間隔が10分以内)で、規則的な場合

分類

正常な陣痛

子宮口開大度 子宮内圧 陣痛周期 持続時間
4-6cm 40mmHg 3分 70秒
7-8cm 45mmHg 2分30秒 70秒
9-10cm 50mmHg 2分 60秒

微弱陣痛

子宮口開大度 子宮内圧 陣痛周期 持続時間
4-6cm ≦10mmHg ≧6分30秒 ≦40秒
7-8cm ≦10mmHg ≧6分 ≦40秒
9-10cm ≦40mmHg ≧4分(初産婦)
≧3分30秒(経産婦)
≦30秒

過強陣痛

子宮口開大度 子宮内圧 陣痛周期 持続時間
4-6cm ≧70mmHg ≦1分30秒 ≧2分
7-8cm ≧80mmHg ≦1分 ≧2分
9-10cm ≧55mmHg ≦1分 ≧1分30秒

参考

  • 1. 〔産科医としての基礎知識〕子宮収縮の評価(臨床) - 日産婦誌51巻5号
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/51/9905-119.pdf



痛」

  [★]

pain
痛み疼痛



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