尿路結石

出典: meddic

urolithiasis
尿路結石症尿管結石症 尿管結石

疫学

  • 男女比=2.4:1


まとめ

CBT QB vol2 p.382改
結石の種類 X線での描写 形成されやすい尿pH 酸解離定数
リン酸カルシウム アルカリ性 pKa1=2.12 pKa2=7.21 pKa3=12.67
シュウ酸カルシウム 酸性 pKa1=1.27 pKa2=4.27
シスチン 酸性 pKCOOH<1 pKCOOH<2.1 pKNH3+=8.02 pKNH3+=8.71 pI=5.03
尿酸 酸性 pK1=5.8 pK2=10.3
キサンチン 酸性  


成分による区分


組成

  • 有機基質:2.5%
  • 結晶質:97.5%
頻度を%で示す。


成因

尿の性状と結石形成

  • a. 結石を構成する晶質の尿中排泄増加
  • b. 尿のpH
  • c. 尿停滞と濃縮 ← 長期臥床・尿路通過障害・海綿腎
  • 長期臥床⇒骨吸収↑⇒尿中Ca濃度↑⇒尿路結石
⇒閉経前の女性は男性より尿中クエン酸量が3倍ほど多い
 

その他の結石形成因子

大きさと排石

  • 5-6mm程度の大きさの場合、自己での排石は不能らしい。





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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/03/02 21:07:52」(JST)

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和文文献

  • 尿路結石症 : 妊娠中の尿管ステント治療のエビデンス (特集 周産期と腎) -- (腎疾患と産科合併症の関連)
  • 伊藤 恭典,郡 健二郎
  • 周産期医学 42(9), 1113-1116, 2012-09
  • NAID 40019436236
  • 尿路結石 (創立百周年記念号) -- (わが国における泌尿器科学100年の歴史)
  • 郡 健二郎
  • 日本泌尿器科学会雑誌 103 (特別号), 62-68, 2012-09
  • NAID 40019418659
  • 中津第一病院におけるTULの治療成績
  • 北野 弘之,牟田口 和昭,岩本 秀雄 [他]
  • 西日本泌尿器科 = The Nishinihon journal of urology 74(9), 497-501, 2012-09
  • NAID 40019417545
  • 当院におけるf-PNLの経験
  • 岡 清貴,石 光広,林 睦雄
  • 西日本泌尿器科 = The Nishinihon journal of urology 74(8), 432-437, 2012-08
  • NAID 40019381353

関連リンク

尿路結石(にょうろけっせき)は、尿路系に沈着する結晶の石、もしくは、その石が詰まっ てしまう症状。 目次. 1 分類. 1.1 部位による分類; 1.2 成分による分類. 2 治療. 2.1 薬物 療法; 2.2 薬草療法(古代イスラム医学); 2.3 体外衝撃波結石破砕術; 2.4 経尿道的尿 ...
尿路結石のなかでも圧倒的に多いのかシュウ酸カルシウムを主成分とするもの。尿中の シュウ酸が増えることが最も悪影響を与えます。金平糖状(図3)あるいは表面が ギサギサな形になるので、小さくても尿菅に引つ掛かりやすく、排出されにくいのが特徴 です。
2009年10月9日 ... 尿路結石の明確な原因というのは、特定しがたいです。 ジュース、清涼飲料、コーヒー、 紅茶、アルコールを過剰摂取にしないことです。 動物性蛋白質、脂肪、塩分の摂取量に も注意しましょう。 予防法として、一日2リットル尿が出るように、水分 ...

関連画像

高尿酸血症 に 陥る と 尿 が 現在 は 結石 の あった 左 腰  年齢 職業 ストレス 遺伝 尿 路尿 路 結石 の 種類尿路結石 苦痛 激痛 疝痛 人 尿路結石の説明図230px-Kidney_stone_fragments.png


★リンクテーブル★
先読み尿管結石」「尿管結石症
国試過去問099C049」「100D034」「100D038」「098F050」「102D055」「104I053」「097D039」「104I009」「099A048」「096H043」「097E024」「101F047」「096E020」「098E035」「104F012」「104G036」「102G005」「093A060
リンク元クッシング症候群」「糖質コルチコイド」「嘔吐」「下腹部痛」「血尿
拡張検索尿路結石症」「上部尿路結石症」「下部尿路結石症
関連記事尿路」「結石」「

尿管結石」

  [★]

ureteric calculus (M), ureteral calculus, ureter stone
(尿管結石により引き起こされる病態)尿管結石症
尿路結石症


治療


尿管結石症」

  [★]

ureterolithiasis, ureteral lithiasis
  • 尿管結石により引き起こされる病態
尿管結石

099C049」

  [★]

  • 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
  • 20歳の男性。右下腹部痛を主訴に夕方来院した。
  • 現病歴 : 朝から心窩部痛と悪心とがあった。市販の胃腸薬を内服したが軽快せず、午後になって痛みが右下腹部に限局してきた。朝から排便はない。 既往歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症 : 意識は清明。身長171cm、体重65kg。体温37.8℃。脈拍76/分、整。血圧102/60mmHg。腹部は平坦で、腸雑音は減弱している。肝・脾は触知しない。右下腹部に圧痛を認め、Blumberg徴候が陽性である。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、ビリルビン(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球510万、Hb17.0 g/dl、 Ht48%、白血球18,000(桿状核好中球20%、分葉核好中球49%、好酸球1%、単球2%、リンパ球28%)、血小板30万。プロトロンビン時間12秒(基準10~14)。
  • 血清生化学所見:総蛋白7.5g/dl、尿素窒素11mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST20単位、ALT18単位、LDH 230 単位(基準176~353)、アミラーゼ150単位(基準37~160)、CK 18単位(基準10~40)。CRP8.3mg/dl。
  • 最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099C048]←[国試_099]→[099C050

100D034」

  [★]

  • 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
  • 32歳の女性。無月経を主訴に来院した。
  • 現病歴 :毎月規則正しかった月経が今月はなかったため来院した。1年前から月経量の増量に加え、月経痛もひどくなってきており、1週前から嘔気と乳房緊満感とを認めている。最近排尿回数が増えている。未婚であるがパートナーはいる。婦人科受診は初めてである。
  • 既往歴 : 妊娠・分娩歴はない。
  • 現症 : 意識は清明。身長160cm、体重46kg。脈拍72/分、整。血圧118/70mmHg。全身所見で特に異常は認めない。内診上、子宮は前傾前屈、新生児頭大、弾性硬。可動性はやや不良であるが圧痛はない。両側付属器は触知しない。
  • 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球360万、Hb10.0g/dl、白血球8,400、血小板28万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.9g/dl、尿素窒素14mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総コレステロール180mg/dl、AST26単位、ALT28単位、LDH310単位(基準176~353)。妊娠反応陽性。
  • この女性の合併疾患で最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100D033]←[国試_100]→[100D035

100D038」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
  • 68歳の男性。下腹部の痛みと尿が出ないこととを主訴に来院した。
  • 現病歴 : 3年前から頻尿、残尿感および排尿困難があったが放置していた。2時間前に自宅で晩酌をしていたところ、下腹部に痛みが出現し、触ると痛みが増強した。排尿ができず、痛みも持続している。
  • 既往歴 : 5年前から高脂血症を指摘されているが放置している。
  • 生活歴 : 喫煙20本/日を30年間。飲酒晩酌程度。
  • 現症 : 意識は清明。身長163cm、体重65kg。体温36.5℃。脈拍100/分、整。血圧156/90mmHg。上腹部はほぼ平坦で、肝・脾は触知しない。下腹部は軽度膨隆しており、正中に腫瘤を触知し、同部に圧痛を認める。下肢に浮腫を認めない。骨盤部超音波写真を以下に示す。


  • 考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100D037]←[国試_100]→[100D039

098F050」

  [★]

  • 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
  • 53歳の女性。発汗、不眠および動悸を主訴に来院した。
  • 現病歴 : 1年前から時々顔面のほてりを覚え、運動もしていないのに突然汗が出るようになった。6か月前から、夜なかなか寝つけなくなり、動悸もするようになった。
  • 既往歴 : 特記すべきことはない。閉経52歳。
  • 現症 : 意識は清明。身長157cm、体重62kg。体温36.4℃。脈拍76/分、整。血圧132/78mmHg。心雑音はない。腹部は平坦で、肝・脾を触知せず、圧痛と抵抗とを認めない。下肢の浮腫は認めない。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白1+、糖(-)。血液所見:赤血球410万、Hb12.4g/dl、Ht36%、白血球5,300、血小板37万。血清生化学所見:空腹時血糖96mg/dl、総蛋白6.2g/dl、クレアチニン0.8mg/dl、AST28単位(基準40以下)、ALT34単位(基準35以下)。
  • この患者に合併しやすいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098F049]←[国試_098]→[098G001

102D055」

  [★]

  • 43歳の男性。右の側腹部痛を主訴に来院した。今朝、明け方に急に右の側腹部から鼠径部へかけて強い痛みが間欠的に起こり、救急外来を受診した。肉眼的に血尿を認め、嘔吐を1回した。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血3-と、沈さに赤血球多数/1視野、白血球10~20/1視野。血液所見:赤血球525万、Hb14.6g/dl、Ht43%、白血球9,100、血小板34万。血液生化学所見:総蛋白7.6g/dl、アルブミン4.5g/dl、尿素窒素29.0mg/dl、クレアチニン1.3mg/dl、尿酸7.3mg/dl、総コレステロール244mg/dl、トリグリセライド154mg/dl、総ビリルビン0.3mg/dl、AST 24IU/I、ALT 17IU/l、LDH 264lU/l(基準176~353)、ALP 201IU/l(基準260以下)、Na 142mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 1O6mEq/l。
  • 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 102D054]←[国試_102]→[102D056

104I053」

  [★]

  • 55歳の男性。突然の左腰背部痛を主訴に来院した。数年来、高血圧心房細動で外来通院中だが服薬は不規則である。脈拍 80/分、不整。血圧 158/98mmHg。尿所見: 蛋白 1+、潜血 2+。腹部造影CT(別冊No.11)を別に示す。
  • 考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 104I052]←[国試_104]→[104I054

097D039」

  [★]

  • 2歳の女児。繰り返す尿路感染の精査のため来院した。1歳5か月ころから時々高熱をきたし、近医で尿路感染症の診断で保存的治療を統けている。排尿時膀胱尿道造影写真を以下に示す。
  • 原因として考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 097D038]←[国試_097]→[097D040

104I009」

  [★]

  • 尿路結石で正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 104I008]←[国試_104]→[104I010

099A048」

  [★]

  • 46歳の女性。発汗と頭痛とを主訴に来院した。眉弓部の突出と鼻・口唇の肥大とを認める。血清成長ホルモン値28ng/ml(基準5以下)。この患者にみられないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099A047]←[国試_099]→[099A049

096H043」

  [★]

  • 尿路結石を生じやすいのはどれか。
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 096H042]←[国試_096]→[096H044

097E024」

  [★]

  • 正しい組合せはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097E023]←[国試_097]→[097E025

101F047」

  [★]

  • 日本人の尿路結石で最も多いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101F046]←[国試_101]→[101F048

096E020」

  [★]

  • 妊娠に合併する疾患で緊急手術を要するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096E019]←[国試_096]→[096E021

098E035」

  [★]

  • 産褥期に発症頻度が高くなるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098E034]←[国試_098]→[098E036

104F012」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 104F011]←[国試_104]→[104F013

104G036」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 104G035]←[国試_104]→[104G037

102G005」

  [★]

  • 勃起不全をきたすのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102G004]←[国試_102]→[102G006

093A060」

  [★]

  • 尿路結石形成の誘因となるものは?2つ

クッシング症候群」

  [★]

Cushing syndrome, Cushing's syndrome
(国試)Cushing症候群
アジソン病糖質コルチコイド発症前クッシング症候群
  • first aid step1 2006 p.253,259,296
糖質ステロイドの分泌過剰 ⇔ アジソン病

概念

  • 糖質コルチコイドの分泌が過剰であるために引き起こされる症候群
  • 副腎皮質の腺腫・癌、原発性副腎皮質結節性過形成、異所性ACTH産生腫瘍、下垂体過形成、下垂体腺腫(クッシング病)に分類される。

疫学

  • 成人女性に多い(男:女=1:3-4。30-50歳代)
  • 平成9年度の全国調査では年間発生数は 100-160例程度
  • Cushing病:35.8%
  • 副腎皮質腺腫: 47.1%
  • 異所性ACTH産生腫瘍:3.6%

病因

鑑別診断

LAB.713改変

ACTH依存性 疾患 血漿ACTH 尿中17-OHCS 尿中17-KS デキサメタゾン抑制試験 メチラポン負荷試験
少量 8mg
依存 クッシング病
(下垂体型)
↑/- や↑ 抑制無し 抑制 ++
依存 異所性ACTH産生腫瘍 ↑↑↑ ↑↑ 抑制無し 抑制無し
非依存 副腎腫瘍 副腎腺腫 ↑/- 抑制無し 抑制無し
副腎癌 ↑↑
非依存 原発性副腎過形成 抑制無し 抑制無し

IMD.956

ACTH依存性 疾患 血漿ACTH 尿中17-OHCS 尿中17-KS デキサメタゾン抑制試験 メチラポン負荷試験 CRH試験
少量 8mg
依存 クッシング病
(下垂体型)
↑/- や↑ 抑制無し 抑制 ++ ++
非依存 副腎腺腫 ↓/- 抑制無し 抑制無し
副腎癌 ↑↑ 抑制無し 抑制無し
依存 異所性ACTH産生腫瘍 ↑↑ ↑↑ 抑制無し 抑制無し

病態生理

  • 1. 満月様顔貌、中心性肥満、buffalo hump、体重増加
  • コルチゾールの過剰による特徴的な脂肪沈着
  • 2. 皮膚線条、皮下出血、
  • 線維芽細胞が抑制され、間質組織が脆弱になり、皮膚が菲薄化。また、急激な肥満により皮膚の成長が追いつかず皮膚が引き延ばされるため?
  • 3. 浮腫
  • 4. 皮膚の菲薄化 、創傷治癒の遅延、皮膚の易感染性
  • 線維芽細胞が抑制され、間質組織が脆弱になり、皮膚が菲薄化
  • 5. ざ瘡、多毛、
  • 副腎からのアンドロゲンの過剰分泌
  • 6. 高血圧
  • グルココルチコイドのミネラルコルチコイド作用や血管への直接作用
  • 7. 耐糖能低下、糖尿病
  • 肝臓における蛋白の異化亢進→アミノ酸からの糖新生亢進→血糖上昇。末梢組織でのインスリン抵抗性が上昇。
  • 8. (近位筋の)筋力低下
  • 蛋白異化作用亢進の結果、筋肉の異化が亢進する
  • 9. 月経異常(無月経)
  • 副腎からのアンドロゲンの過剰分泌
  • 10. 骨折や骨粗鬆症。
  • コルチゾールの過剰による骨形成の抑制・骨吸収の促進・腸管からのCa吸収抑制、尿中Ca排泄促進(尿路結石の原因になることがあるらしい)
  • 11. 精神症状
  • 12. 成長障害(成長遅延)
  • 13. 免疫抑制

症状

  • 1. 満月様顔貌、中心性肥満、buffalo hump、体重増加
  • 2. 皮膚線条、皮下出血、ざ瘡、多毛、浮腫、皮膚の菲薄化
  • 3. 高血圧
  • 4. 耐糖能低下、糖尿病
  • 5. (近位筋の)筋力低下
  • 6. 月経異常(無月経)
  • 7. 骨折や骨粗鬆症
  • 8. 精神症状:うつ、lethargy
  • 9. 成長障害
  • 10. 免疫抑制
  • 11. 成長遅延
  • 12. 多毛、挫創

鑑別に有用な小児におけるクッシング症候群の症状

診断

検査

血液検査

白血球 白血球増多症
好中球  
好酸球  
リンパ球  
Na  
K 3.5mEq/L以下 ← 低カリウム血症
血糖 高値 ← 耐糖能異常
血漿ACTH 高値 (Cushing病、異所性ACTH産生腫瘍)、それ以外は低値
血清コルチゾール 増加 日中の変動無し
総コレステロール 高コレステロール血症
  • 電解質異常:低カリウム血症 → アルカローシス (低カリウム血症により尿細管からのH+が増加(QB.D-357)???)

尿検査

治療

  • 下垂体腺腫:腺腫:摘除
  • 副腎腺腫・癌:
  • 異所性ACTH産生腫瘍:腫瘍摘除
  • 手術不能例・俯瞰全摘出例・再発例では放射線療法,薬物療法

択する.

予後

予防

糖質コルチコイド」

  [★]

glucocorticoid (Z), glucocorticoids
グルココルチコイド
副腎皮質副腎皮質ホルモン
  • 以下、内的に合成される糖質コルチコイドについて述べる

種類

分類

性状

  • ステロイド

産生組織

標的組織

生理作用

1. エネルギー代謝

糖新生においてグルコースの前駆体となるアミノ酸を肝臓に供給すべく動員する作用 (SP.894)

a. 糖代謝作用

糖新生の亢進
血糖上昇
肝細胞以外のグルコースの取り込みを抑制 (SP.894) ← 末梢でインスリンの作用に拮抗
グルコース-6-ホスファターゼの活性亢進 (SP.894)
グリコーゲンの合成亢進
血糖値の上昇に伴い、肝臓などでグルコースからグリコーゲンが作られる (SP.894)

b. タンパク質代謝作用

肝臓での糖新生の基質を末梢から供給する作用
肝細胞以外でのアミノ酸取り込み阻害 (SP.894)
特定のアミノ酸合成を阻害 (SP.894)
生理的範囲:(肝臓)同化作用が起こる、(肝臓以外)異化作用が起こる
ステロイド大量投与時:ほとんど異化作用が起こる→副作用につながる

c. 脂質代謝作用

  • 脂肪細胞に対して、インスリンの拮抗作用を持つが、一方で糖質コルチコイドにより血糖値が上昇する
  • 脂肪分解↑→血糖値↑ …(1)
脂肪細胞に対してグルコースの取り込みを抑制し、中性脂肪の生合成を抑制し、さらに大量の遊離脂肪酸とグリセロールを放出させる。肝臓でグリセロールからグルコースが合成される。 (SP.894)
  • 血糖値↑→脂肪合成↑ …(2)
血糖値の上昇によりインスリンが分泌され、脂肪細胞で脂肪の合成が促進される (SP.894)
  • (1)、(2)のいずれの反応が起こるかは体の部位によって異なり、脂肪分布の変化が生じる。
中心性肥満、満月様顔貌、バッファローハンプ

2. 電解質代謝作用

糖質コルチコイドの電解質コルチコイド様作用。
Na+再吸収↑、K+排泄↑
コルチゾールの電解質作用はアルドステロンの約1/400
コルチゾールの量    はアルドステロンの約 200倍
ゆえに、電解質コルチコイドの1/2の作用力を持つ

3. 水代謝作用

GFR↑、ADHに拮抗、細胞内への水移動の抑制→水利尿作用を有する。  尿崩症 + 副腎不全 → 多尿がいくらか改善されると考えて良いと思われる。仮面尿崩症

4. 骨・軟骨に対する作用

  • a. ビタミンDと拮抗して腸管からのCa吸収阻害 (SP.894)
  • b. 腎尿細管におけるCa再吸収阻害 (SP.894)
  • c. 骨芽細胞の分化・増殖を抑制 (SP.894)
糖質コルチコイドの大量投与→軟骨↓骨成長↓(活性型ビタミンD3に拮抗・尿細管Ca再吸収↓→PTH↑、骨芽細胞の分化抑制、タンパク質の異化作用↑)→骨粗鬆症、骨壊死 or 骨端線閉鎖を促進(←?要調査)
b.の機序で尿に排泄されるカルシウムが増加  →  高カルシウム尿症 → 尿路結石

5. 抗炎症作用

  • 胸腺やリンパ組織を萎縮させる → 炎症反応や免疫反応を抑制
リンパ球数の減少、白血球の遊走抑制、抗体産生低下、ヒスタミン放出抑制(局所の毛細血管拡張抑制) (SP.894)
末梢好中球数は増加する(YN.F-78) → 白血球増多症

SPC.330

  • a) 核内受容体を介してlipocortinを発現させ、これがphospholipase A2を阻害する。これにより、アラキドン酸の産生が抑制され、炎症を促進するロイコトリエンの産生も抑制される。
  • b) 末梢血Tリンパ球、単球、好酸球、好塩基球:骨髄からの放出減少と再分配(?)のため末梢血中では減少する。
  • c) 末梢血好中球:炎症部位への集合が抑制され(血管外への遊走が抑制される(GOO.1600))、末梢血中では増加する。
  • d) Bリンパ球はヘルパーT細胞が抑制されるために抗体産生能が減少する。
  • e) リンパ球などの細胞表面の立体構造を換えて抗体や補体の結合を抑制する。
  • f) 毛細血管(毛細管)の収縮により、血管の透過性は低下する。

6. 循環器

  • カテコールアミン・アンジオテンシンIIによる血管収縮作用の許容作用 → 糖質コルチコイドなしではその作用を十分に及ぼし得ない
欠乏症では血管のカテコールアミン・アンジオテンシンIIに対する感受性低下

7. 中枢神経系

  • 認知機能や情動を修飾 (SP.895)

8. 成長発達

  • 胎児期の消化酵素・リン脂質(肺胞表面の張力に関与)の合成に関与 (SP.895)
  • 小児期で骨や熱強訴域に直接作用して身長の伸びを抑制する (SP.895)

作用機序

免疫抑制(GOO. 657,674,1600)

糖質コルチコイドはリポコルチンを産生→リポコルチンはホスホリパーゼA2の活性を修飾→アラキドン酸産生↓

分泌調節

  • 1. 概日リズム
  • 2. フィードバック制御
    • 糖質コルチコイドがACTHCRHを抑制
  • 3. ストレス反応

臨床関連


  • 合成ステロイドホルモン

副作用

副腎皮質ホルモン剤
Table 59–2 Relative Potencies and Equivalent Doses of Representative Corticosteroids
COMPOUND ANTIINFLAMMATORY POTENCY Na+-RETAINING POTENCY DURATION OF ACTION* EQUIVALENT DOSE, MG
cortisol 1 1 S 20
cortisone 0.8 0.8 S 25
fludrocortisone 10 125 I
prednisone 4 0.8 I 5
prednisolone 4 0.8 I 5
6α-methylprednisolone 5 0.5 I 4
triamcinolone 5 0 I 4
betamethasone 25 0 L 0.75
dexamethasone 25 0 L 0.75


-グルココルチコイド
-グルココルチコイド
-glucocorticoid


嘔吐」

  [★]

vomiting, emesis
vomitus
悪心嘔気 nausea悪心・嘔吐 nausea and vomiting

概念

  • 胃の内容物をはき出す現象。
  • 胃または腸内容が食道を経て口腔より吐出される現象。

嘔吐中枢

嘔吐中枢の近傍に存在するもの

  • 呼吸中枢、血管運動中枢、消化管運動中枢、唾液分泌中枢、前庭神経核

随伴症状

  • 発汗、唾液分泌、顔面蒼白、脈拍微弱、徐脈、頻脈、血圧の動揺、めまいなど

症状の出現形式と原因の所在

  • 突然の嘔吐:中枢性
  • 消化器症状を伴う:末梢性

嘔吐に関わる経路

IMD.351
  • 1. 嘔吐中枢(延髄網様体背側神経背側核近傍)への直接刺激(脳圧亢進、循環障害)
  • 2. 化学受容体誘発帯(CTZ; 第四脳室底)への刺激(代謝異常や中毒による化学物質の作用) → 1.
  • 3. 大脳皮質(中枢神経など高位中枢)からの入力 → 1.
  • 4. 求心性迷走神経や交感神経を介する入力 → 1.

原因

中枢性刺激 化学受容器引金帯刺激 薬物 アポモルヒネモルヒネジギタリス抗菌薬抗癌薬降圧薬アミノフイリンコルヒチンアルコール
毒物 重金属ガス
放射線 各種癌治療後
感染症 細菌毒素
内分泌疾患 肝性脳症糖尿病性ケトアシドーシス/ 高血糖高浸透圧症候群尿毒症妊娠悪阻妊娠高血圧症候群
代謝疾患 甲状腺クリーゼ副腎不全Addison病
直接刺激 脳圧亢進 頭部外傷脳腫瘍脳出血くも膜下出血髄膜炎、脳への放射線療法後
脳循環障害 ショック低酸素脳症脳梗塞片頭痛脳炎髄膜炎
上位中枢刺激 神経性食思不振症不快感てんかんヒステリー抑うつ状態うつ病、過度の嫌悪感、不快感拘禁反応による恐怖ストレス視覚嗅覚味覚的刺激
末梢性刺激 消化管疾患 舌咽頭疾患 アデノイド咽頭炎
食道疾患 胃食道逆流症食道裂孔ヘルニア食道癌
胃腸疾患 急性胃炎、急性胃十二指腸粘膜病変、急性腸炎急性虫垂炎消化性潰瘍食中毒、消化管腫瘍、寄生虫食中毒Mallory-Weiss症候群
消化管通過障害 腸閉塞、胃幽門部狭窄、輸入脚症候群
腹膜疾患 腹膜炎
胆膵疾患 急性胆嚢炎急性胆管炎急性膵炎膵癌胆管癌
肝疾患 急性肝炎
循環器疾患   うっ血性心不全狭心症急性心筋梗塞
泌尿器科疾患 尿路結石腎結石急性腎炎腎盂腎炎腎不全
耳鼻咽喉科疾患 中耳炎Meniere病乗り物酔い
眼科疾患 緑内障
呼吸器科疾患 肺結核胸膜炎肺癌、咳嗽発作
婦人科疾患 子宮付属器炎月経前症候群更年期障害
脊髄疾患 脊髄癆多発性硬化症
膠原病 結節性多発動脈炎強皮症側頭動脈炎

小児科で遭遇する嘔吐の原因

  新生児 乳児 幼児~学童
消化器疾患以外で見・落とさないよう注意する疾患 敗血症髄膜炎水頭症脳奇形尿路感染症 髄膜炎脳炎脳症虐待児尿路感染症呼吸器感染症心疾患薬物中毒誤嚥 脳炎脳症脳腫瘍肺炎中耳炎頭部外傷薬物中毒心筋炎不整脈
よくある消化器疾患 溢乳空気嚥下・哺乳過誤・初期嘔吐胃食道逆流現象・胃腸軸捻転・腸管感染症壊死性腸炎 食事過誤・空気嚥下便秘腸管感染症幽門狭窄症腸重積症胃食道逆流現象・胃長軸捻転・食事アレルギー 腸管感染症急性虫垂炎腹部外傷肝炎胆嚢炎膵炎腹部外傷・食事アレルギー・好酸球性胃腸症
主な代謝性疾患 先天性副腎過形成・ガラク卜ース血症 先天性副腎過形成Reye症候群 アセトン血性嘔吐症ケトン性低血糖症糖尿病性ケトアシドーシスReye症候群
その他     起立性調節障害神経性食思不振症
外科的疾患 食道閉鎖狭窄症胃軸捻転十二指腸閉鎖狭窄症腸回転異常捻転小腸閉鎖症Hirschsprung病胎便性イレウス・稀に腸重積肥厚性幽門狭窄・特発性腸管偽性閉鎖症 肥厚性幽門狭窄症腸重積腸回転異常捻転Hirschsprung病虫垂炎 虫垂炎腸重積腸回転異常捻転上腸間膜動脈症候群腫瘍嚢胞




下腹部痛」

  [★]

lower abdominal pain
下腹痛腹痛

診療エッセンシャルズ.271 改変

  • 右下腹部+左下腹部
消化器 虫垂炎腸炎憩室炎炎症性腸疾患虚血性大腸炎ヘルニア嵌頓(内鼠径/外鼠径、閉鎖孔大腿)、過敏性腸症候群、S状結腸捻転、腸結核
婦人科 子宮外妊娠卵巣腫瘍茎捻転骨盤内炎症性疾患子宮内膜症
泌尿器 尿管結石膀胱炎精巣捻転

産婦人科疾患

NGY.138

急性かつ重篤な下腹痛

中等度の下腹痛

  • 1. 鎖陰
  • 2. 卵巣嚢腫破裂
  • 3. 子宮内膜症
  • 4. 月経困難症
  • 5. 子宮筋腫
  • 6. 急性付属器炎、子宮内膜炎:子宮内膜炎は子宮内操作や流産後などに起こり、ほとんどが上行性感染と考えられ、発熱や不正出血などの随伴症状を伴うことが多い。卵管に炎症が波及し付属器炎になると下腹痛も増悪し、骨盤腹膜炎を来すことがある。起因菌はクラミジアの頻度が増加している。(参考1)
  • 7. 流産

産婦人科の下腹部痛の鑑別疾患

参考1

妊娠の有無による鑑別

参考

  • 1. (12)日本産婦人科医会研修プログラム;痛みの診断と治療

3)急性腹症,がん性疼痛への対応 - 日産婦誌58巻9号

http://www.jsog.or.jp/PDF/58/5809-395.pdf


血尿」

  [★]

hematuria
顕微鏡的血尿肉眼的血尿尿潜血尿沈渣

概念

  • 赤血球が混入している尿をいう

分類

  • 症候性血尿:膀胱刺激症状(膀胱炎、膀胱結石)、疼痛(尿路結石などによる尿路閉塞)、排尿困難(尿路狭窄)、発熱
  • 無症候性血尿:尿路悪性腫瘍、腎動静脈奇形

尿潜血尿沈渣の関連

内科診断リファレンス.346
  • 尿潜血(1+) ・・・ 尿沈渣 1桁
  • 尿潜血(2+) ・・・ 尿沈渣 2桁
  • 尿潜血(3+) ・・・ 尿沈渣 3桁

原因


資料

  • 血尿診断ガイドライン
[display]http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mmc/guideline/hyo-ketsunyo.pdf
  • 血尿診断ガイドライン2013
[display]http://www.jsn.or.jp/guideline/pdf/hugl2013.pdf
  • 尿沈渣の見方 血尿と腎疾患
[display]http://www.city.fukuoka.med.or.jp/kensa/ensinbunri/enshin_58_x.pdf




尿路結石症」

  [★]

urolithiasis, urinary calculus, urinary tract stone disease
尿石症
結石尿路結石

疫学

  • 40-50歳代

病因

  • 尿の酸性度の変動、尿中成分の溶解度の低下
  • 尿路の炎症、尿流のうっ滞

部位による区分

  • 尿路結石

症状

  • 尿管の狭窄部
  • 結石疼痛

検査

  • 血尿(肉眼的~顕微鏡的)

鑑別診断

  • 腹部大動脈瘤(腹部腫瘤触知, 腹部CT(単純~造影))、腎梗塞(塞栓を来す基礎疾患の有無(IE,Af,弁膜症), 側腹部痛, 血尿, 血圧↑, LDH・ALP・AST↑, 腹部CT(確定は造影するしかない))

治療

  • 経過観察:6-7割は自然に排石される。腹部単純XPで1.0×0.6cm以下 / 短径5mm以下なら自然排石期待。
  • 対症療法:疝痛に対しインドメタシン座薬、ボルタレン座薬、ソセゴン+アタラックスP
  • 排石促進:尿管蠕動運動促進、利尿
  • 内視鏡的療法
  • 経皮的腎切石術 PNL
  • 珊瑚状結石やUPJ狭窄合併例で実施。経皮的に腎ろうを作成し、内視鏡を挿入する
  • 経尿道的尿管結石摘出術 TUL
  • 中下部尿管結石症例に対して尿管鏡を使用し、超音波、レーザー等で砕石。全尿路の結石に対応可能
  • 骨盤骨部以外の尿路結石ではfirst choice。体外からの衝撃により破砕された石がstone streetを作る。合併症として血尿、腎皮膜下出血、発熱、疼痛。妊婦、下大動脈瘤患者などでは禁忌。
  • 外科的療法
  • 腎盂切石術、腎切石術、腎摘出術、尿管切石



上部尿路結石症」

  [★]

upper urethra lithiasis
下部尿路結石症尿路結石症

下部尿路結石症」

  [★]

lower urethra lithiasis
尿路結石症上部尿路結石症

尿路」

  [★]

urinary tracturinary systemurinary passage
尿路系泌尿器泌尿器系


結石」

  [★]

stone
calculus
核石



石」

  [★]

stone
結石



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