尿中膀胱腫瘍抗原

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臨床的意義 尿中BTAは、再発膀胱癌の診断マーカーとして開発された簡易検査である 。 ... antigen ;膀胱腫瘍抗原)は、分子量16~165kDaの特異的ポリペプチドであり膀胱 癌患者の尿より検出されるため膀胱癌とくに再発膀胱癌のマーカーとして有用である。
膀胱癌とは. 膀胱の尿路上皮より発生する悪性腫瘍であり、そ. の約 95%は移行上皮癌 (transitional cell carcinoma : TCC)である1, ... 経尿道的膀胱腫瘍切術後 5 年間の 再発率は 80%近く. 高率で .... (Urinary Bladder Cancer Antigen ; 尿中膀胱癌抗原) ...

関連画像

正常膵組織)④血液検査染色 写真 正常 尿管 尿管 の 前立腺の腫瘍マーカー


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膀胱腫瘍」

  [★]

bladder tumor BT, bladder neoplasm, urinary bladder neoplasm
tumor vesicalis
膀胱癌

疫学

  • 大部分が悪性腫瘍(死亡率は全悪性腫瘍の1.5%)
  • 50-70歳代に多く、男女比は3:1。
  • 発生年齢は男女とも40歳代以降で年齢とともに高くなる。50歳代以降に発生しやすい(IMD)。
  • 年齢調整死亡率:男性 3.8/10万人、女性 1.0/10万人
  • 罹患率:男性 6.8人、女性 1.7人(IMD)。

好発部位

転移

  • リンパ節転移:多い
  • 血行性転移:肺>>肝>骨 ?

病理

  • 上皮癌95%, 肉腫5%

悪性腫瘍

  • 移行上皮癌
  • 膀胱癌の80%以上
  • 表在性・乳頭状であることが多い
  • 多発性・異所性再発癌の傾向がある
  • そのため上皮内癌でも悪性度は高い
  • 扁平上皮癌
  • 非乳頭状で浸潤性に広がる。
  • 腺癌
  • 肉腫

良性腫瘍

  • 良性膀胱乳頭腫

病因

  • 1. 芳香族アミン
  • ゴム工業、石油化学工業、ペンキ工など芳香族アミンを扱う職業人は発生率が非常に高い(職業性膀胱癌)。またこの場合、潜伏期は平均18年。
  • 2-ナフチルアミン、ベンチジン、4-アミノジフェニルなど
  • 2. トリプトファン代謝物
  • 3. 喫煙
  • 4. コーヒー
  • 5. 慢性機械的刺激:扁平上皮癌が多い
  • 膀胱結石:長年放置され、継続的に刺激を受けた場合
  • ビルハイツ住血吸虫:虫卵による刺激。
  • 6. 遺伝的要因
  • 第9番染色体の欠失:膀胱粘膜に発生する乳頭状の癌に関与
  • 第17番染色体短腕の癌抑制遺伝子の障害:上皮内癌の発生に関与

症状

  • 1. 血尿
  • 初発症状は無症候性血尿(症例の約80%)
  • 突然の血尿と自然止血を繰り返し、次第に血尿の持続時間が長くなる
  • 腫瘍部血管の破裂、潰瘍、壊死による血管損傷で起こる出血と、凝血による止血のため
  • 2. 排尿障害
  • 高度の血尿による凝血塊や膀胱頚部の腫瘍のため
  • 3. 疼痛
  • (1)排尿痛
  • (2)側腹部痛・背痛
  • (3)腰部神経痛性疼痛
  • (4)腎部痛・発熱
  • 4. 全身症状…腫瘍の進展により体重減少、倦怠感、貧血など悪液質の症状を呈する

=腫瘍合併症、腫瘍の進展による症状

  • 1. 膀胱炎
  • 二次感染、癌浸潤
  • 2. 水腎症
  • 尿管口・尿管への浸潤

診断

  • 診断は膀胱鏡検査によるが、生検にて分化度と浸潤などを調べる。

内視鏡検査(膀胱鏡)

  • 経尿道的に膀胱鏡を挿入し、膀胱内を観察。膀胱腫瘍の診断に最も重要な検査(膀胱癌の確定診断)
  • 腫瘍の発生部位、数、大きさ、正常を確認。

尿細胞診

  • フォローアップやスクリーニング目的で施行
  • 尿中に脱落した腫瘍を染色する。膀胱内を生食にて洗浄し、この洗浄液について細胞診をおこなうこともある。細胞診は膀胱鏡にて診断の困難な上皮内癌に有効。
  • 悪性度III, IV, Vで確定診断に繋がる。

その他

  • 膀胱造影、排泄性腎盂造影、超音波検査、CTスキャン、麻酔下双手診

画像診断

  • 排泄性尿道造影(IVP)、超音波診断(経尿道的、経腹的)、CTにより腫瘍の広がり(浸潤度)と上部尿道の精査を行う。

治療

  • 治療方針の決定に大切なのは浸潤度と分化度。
  • 浸潤度:表在性癌 → 経尿道的切除術・抗悪性腫瘍薬の膀胱内注入療法。浸潤癌 → 膀胱全摘出術
  • 分化度の低いものや、浸潤度T3以上のものは原則、膀胱全摘除術。
  • 1. 表在性腫瘍(浸潤が粘膜下層までのもの:TaとT1)
膀胱温存かつ根治治療を目指す。
  • 病理所見でCISを認める場合や,再発の可能性の高い多発性低分化癌症例ではTUR-Bt後にBCGの膀胱内注入療法を行う
  • BCG膀胱内注入療法
  • 2. 表在性腫瘍であるが、上皮内癌(CIS)である場合
悪性度が高いため、根治のために膀胱全摘除が選択肢となる。
  • BCG膀胱内注入療法(第一選択)
  • 膀胱全摘除術(浸潤度に準じる)
  • 3. 浸潤性腫瘍(筋層浸潤:T2以上)
  • 骨盤リンパ節郭清術→根治的膀胱全摘除術
  • 転移のあるもの(T3以上)など切除不能な進行癌では化学療法(M-VAC療法)を行う。

合併症

予後

  • 浸潤度と組織型によって決まる。
  • 表在性癌:良好
  • 浸潤性癌:不良
  • 表在癌 + 経尿道的切除術:5年生存率約80%
  • 浸潤癌 + 膀胱全摘出術 :5年生存率約20%

種類

a. 良性上皮性腫瘍
 1)上皮性乳頭腫 urothelial papilloma
 2)尿路上皮乳頭腫:内反型 urothelial papilloma ; inverted type
 3)扁平上皮乳頭腫 squamous cell papilloma
 4)絨毛腺腫 villous adenoma
b. 悪性上皮性腰痛
 1)上皮内癌 carcinoma in situ(CIS)
 2)尿路上皮癌 urothelial carcinoma (UC)
 3)扁平上皮癌 squamous cell carcinoma(SCC)
 4)腺癌 adenocarcinoma(AC)
  (1)通常型
  (2)特殊型
   ①尿膜癌 urachal carcinoma
   ②印環細胞癌 signet-ring cell carcinoma
   ③中腎癌 clear cell carcinoma
 5)小細胞癌 small cell carcinoma(NEC)
 6)未分化癌 undifferentiated carcinoma
 7)その他 others
  繊毛癌、カルテノイドなど
c. 良性非上皮性腫瘍
d. 悪性非上皮性腫瘍
e. 腫瘍性病変ないし異常上皮
 1)炎症性偽腫瘍 inflammatory pesudotumor
 2)尿路上皮過形成 urothelial hyperplasia
  ①平坦状尿路上皮過形成 flat urothelial hyperplasia
  ②乳頭状尿路上皮過形成 papillary urothelial hyperplasia
 3)異形成 dysplasia
 4)扁平上皮化生 squamous metaplasia
 5)腎原性化生 nephrogenic metaplasia
 6)増殖性膀胱炎 proliferative cystitis
   ①ブルン細胞巣 von Brunn's nest
   ②腺性膀胱炎 cystitis glandularis
   ③嚢胞性膀胱炎 cystitis cystica
 7)乳頭状またはポリープ状膀胱炎 papillary or polypoid cystitis
 8)マラコプラキア malacoplakia
(日本泌尿器科学会,日本病理学会編:泌尿器科・病理 膀胱癌取扱い規約,第3版, pp50-51,金原出版. 2001より引用)

TNM分類

T-原発腫瘍の壁内深達度
 TX 原発腫瘍の評価なし
 T0 腫瘍なし
 Ta 非浸潤性乳頭状癌
 Tis 上皮内癌(平坦癌)
 T1  粘膜下結合組織までの浸潤
 T2 筋層への浸潤
  T2a 筋層の半ばまでの浸潤
  T2b 筋層の半ばを越える浸潤
 T3 膀胱周囲への浸潤
  T3a 顕微鏡的レベルの浸潤
  T3b 肉眼的的レベルの浸潤(壁外腫癌)
 T4  腫瘍が前立腺,子宮,膣,骨盤壁,腹壁のいずれかに浸潤
  T4a 前立腺,子宮,膣のいずれかに浸潤
  T4b 骨盤壁,腹壁のいずれかに浸潤
N-所属リンパ節転移
 NX 所属リンパ節の評価なし
 N0 所属リンパ節転移なし
 N1 2cm以下の1個の所属リンパ節転移を認める
 N2 2cmを超え5cm以下の1個の所属リンパ節転移,または5cm以下の多数個の所属リンパ節転移を認める
 N3 5cmを超える所属リンパ節転移を認める
M-遠隔転移
 MX 遠隔転移の有無不詳
 MO 遠隔転移なし
 M1 遠隔転移あり
(TNM分類,第6版, 2002より引用)



腫瘍」

  [★]

tumor
新生物 neoplasm new growth NG


分類(EPT.65)

悪性度

細胞と間質の割合

発生学的由来

  • 上皮性腫瘍
  • 外胚葉性、中胚葉性、内胚葉性
  • 非上皮性腫瘍
  • 間質由来(中胚葉性)

組織学的分類

上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

非上皮性腫瘍

良性腫瘍
悪性腫瘍

臓器別分類

外陰部(女性)

子宮

卵巣

  • 表層上皮性・間質性腫瘍 Surface epithelial-stromal tumors
  • 性索間質性腫瘍 Sex cord/stromal tumors
  • 胚細胞腫瘍 Germ cell tumors

腫瘍と関連する疾患 first aid step1 2006 p.294

膀胱」

  [★]

urinary bladder (M,N), bladder (Z)
vesica urinaria
膀胱容量
  • 図:N.353

組織

  • 粘膜には多くのヒダが存在し、膀胱が伸展すると消える (HIS.388)
  • 被蓋細胞+移行上皮細胞 (HIS.388)
女性 上部 移行上皮
下部 非角化重層扁平上皮
男性 前立腺部 移行上皮
隔膜部 重層円柱上皮
多列円柱上皮
海綿体部 重層円柱上皮
多列円柱上皮
非角化重層扁平上皮

血管(M.210)

  • 図:N.327,328
  男性 女性
膀胱の前上部 上膀胱動脈 上膀胱動脈
膀胱底、膀胱頚 下膀胱動脈 膣動脈






抗原」

  [★]

antigen Ag
抗体


分類


腫瘍抗原」

  [★]

T antigentumor antigenneoplasm antigen
癌抗原T抗原




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