子宮頚

出典: meddic

cervix of uterus (KL,Z)
子宮




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リンク元子宮動脈」「膣円蓋
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関連記事子宮

子宮動脈」

  [★]

uterine artery (N)
arteria uterina
子宮



  • 図:N.328(内腸骨動脈からの分岐。女性)、

起始

走行

  • 骨盤に沿って前外側に向かい、基靭帯の中で内側に向かい、尿管の上を横切って子宮頚部の側壁に達する。

分布

  • 子宮頚部あたりから子宮の側面に沿って上方
  • 下部に向かう枝で膣動脈と吻合

臨床関連

  • 子宮頚の外側で尿管を跨ぐ
  • 妊娠時には肥大する


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


膣円蓋」

  [★]

vaginal fornix (M,N,KL,Z), fornix of vagina (KH)
直腸子宮窩子宮頚


  • 図:M.221
  • に突き出した子宮頚膣部をにより作られる。子宮頚膣部を取り囲むようにしてできる円状の凹部 (M.220)
  • 膣円蓋の後部は深くなっている。この場所は直腸子宮窩に近く、また伸展性に富む (M.330)


子宮頚癌」

  [★]

cervical cancer, cancer of the cervix, cancer of the uterine cervix, uterine cervical cancer, endocervical carcinoma
carcinoma colli uteri
子宮頸癌
子宮頚部子宮腫瘍


概念

  • 子宮頚部に発生した癌

疫学

  • 95%扁平上皮癌、5%腺癌。腺癌の割合は年々増えてきている。
  • 腺癌は若年者で多く、高分化型腺癌である。原因は不明
  • 子宮頚癌:子宮体癌=90:10 ← とにかく子宮頚癌が多い
  • 50歳前後

病因

HPV遺伝子型の16,18型で7割を占める。他のハイリスク型は31,33,35,45,52,58である。
  • 感染者の90%が治癒するが、10%は持続感染する。
  • 持続感染者の一部が5-10年を経て異形成から子宮頚癌に進展する。

病理

扁平上皮癌

腺癌

  • 腺上皮類似の細胞より構成され、腺管形成傾向を示す。表層では乳頭状に、深部では腺管形成を示して増殖する。粘液を産生している細胞が認められる。
  • 腺癌は手術で根治治療できない場合、放射線や化学療法が奏効しづらく予後不良である。

リスクファクター

  • 発展途上国在住、活発な性行動、低所得階級、多産婦、喫煙、ピル、ステロイド、HIV、眼瞼親身受診、他のSTD

症状

  • 初期:上皮内癌(臨床進行期では0期)および微小浸潤癌(Ia期)のほとんどが無症状(⇔子宮体癌では不正出血) ← 検診が重要となる 
  • 浸潤癌:不正性器出血、接触出血あるいは帯下など
  • 周辺臓器浸潤:骨盤痛、血尿、下血

検査

細胞診

  • スクリーニング検査として行われる
ベセスダシステム 推定病変 用語説明 日母分類
NILM 非腫瘍性病変, 炎症 陰性 I/II
ASC-US 軽度扁平上皮内病変(LSIL)疑い 意義不明異型扁平上皮 II/IIIa
ASC-H 高度扁平上皮内病変(HSIL)疑い 高度病変を除外できない異型扁平上皮 III/IIIb
LSIL HPV感染, 軽度異形成 軽度扁平上皮内病変 IIIa
HSIL 中等度異形成, 高度異形成, 上皮内癌 高度扁平上皮内病変 IIIa, IIIb, IV
SCC 扁平上皮癌(微小浸潤含む) 扁平上皮癌 V
AGC 腺異形成, 腺系病変疑い 異型腺細胞 III
AIS 上皮内腺癌 上皮内腺癌 IV
adenocarcinoma 腺癌 腺癌 V
other その他のがん その他の悪性腫瘍 V

HPV検査

  • スクリーニング検査押して行われる
  • 癌または前癌病変の発見率95%。細胞診と組み合わせると発見率は100%。

コルポ診

  • コルポスコープと呼ばれる拡大鏡を用いて子宮頚部粘膜表面を拡大し、観察。
  • 3-5%の酢酸を子宮頚部に接触させ、それによる変化も所見とする。

画像検査

  • MRI
  • T2:淡い高信号(中~高信号)。子宮頚部間質は低信号。このコントラスト差を利用して浸潤の程度を把握する。水平断ではstromal ring(子宮内腔を取り囲む低信号)の消失がみられる
  • T1Gd造影:腫瘍は低信号となる。周囲組織浸潤を見積もるために使用される


臨床進行期

  • 治療前に決定される

出典不明

子宮頸癌 0期(上皮内癌) 上皮内癌 ・円錐切除(挙児希望)
・円錐切除or単純子宮全摘術(挙児希望なし)
I期
子宮頚部に限局
Ia期
微小浸潤癌
Ia1期 (微小浸潤癌)
病理組織
間質浸潤
深さ3mm以内
幅7mmを超えない
・円錐切除(挙児希望)
単純子宮全摘術(挙児希望なし)
Ia2期 (微小浸潤癌)
病理組織
間質浸潤
深さ3-5mm以内
幅7mmを超えない
・(準)広汎子宮全摘術+骨盤リンパ節郭清術
広汎子宮全摘術
Ib期 Ib1期 4cm以下 広汎子宮全摘術
Ib2期 4cmを超える 広汎子宮全摘術
・放射線療法
・同時科学放射線療法
II期
頸部を超えて進展かつ
骨盤壁or膣壁下1/3に達しない
IIa期 膣壁浸潤のみ 広汎子宮全摘術
・放射線療法
・同時科学放射線療法
IIb期 子宮傍組織浸潤のみ 広汎子宮全摘術
・放射線療法
・同時科学放射線療法
III期
骨盤壁に達するor
膣壁浸潤下1/3
IIIa期 膣壁浸潤下1/3 ・放射線療法
・同時科学放射線療法
IIIb期 骨盤壁に達する ・放射線療法
・同時科学放射線療法
IV期
膀胱,直腸の粘膜へ浸潤or
小骨盤を超えて進展
IVa期 膀胱,直腸の粘膜へ浸潤 ・放射線療法
・同時科学放射線療法
IVb期 小骨盤を超えて進展 ・放射線療法
・化学療法

妊娠と治療

  • 0期(CIN), Ia期:分娩まで経過観察し、分娩後治療(円錐切除もしくは単純子宮全摘術)
  • Ib期:原則的に広汎子宮全摘出術  ←  妊娠継続は母体へのリスクが大きすぎるため(周辺臓器浸潤、転移など?)。

診断

  • 診察+検査で診断する。
  • 視診、内診、直腸診、細胞診、コルポスコピー、組織診、尿路系検査、単純X線撮影、超音波検査、CT、MRI、腫瘍マーカー、リンパ管造影、ガリウムシンチグラム。
  • 新臨床進行期分類(日産婦1997, FIGO 1994)(参考4)により治療前に病期を決定する。決定の根拠とできる診察&検査は以下の通りである。触診、視診、コルポスコピー、診査切除、頸管内掻爬、子宮鏡、膀胱鏡、直腸鏡、排泄性尿路造影、肺及び骨のX線検査。なお、子宮頸部円錐切除術は臨床検査とみなす。

治療

手術療法

化学療法

放射線療法

  • 適応:(1)腫瘍切除後に顕微鏡的に癌の残存が疑われる、(2)リンパ節転移あり、(3)骨盤近くまで浸潤、(4)脈管内浸潤有り、(5)膣摘出不十分 (NGY.223)
QB Q-288
  • 外部照射:(Ib1?~II)広汎子宮全摘術後に膣断端陰性
  • 外部照射+腔内照射(遠隔操作式後装填法 RALS):(Ib1?~II)広汎子宮全摘術後に膣断端陰性、あるいはIII,IV期
ガイドライン2
進行期 外部照射(Gy) 腔内照射(Gy/
回,A点線量)
全骨盤 中央遮蔽
0 45~50 '29/5
0 45~50 '29/5
20 30 '23/4
小~中 20~30 20~30 '23/4
30~40 20~25 '15/3~20/4
ⅣA 30~50 10~20 '15/3~20/4
総照射線量は進行期によって変わる。ガイドライン2によれば、外部照射は45-70Gyまでありうる。施設ごとに放射線治療のプロトコールは異なる。例えば、参考7を参照すると、外部照射は最大54Gyである。

合併症

ガイドライン2
  • 急性期:悪心(放射線宿酔)、下痢、膀胱炎、皮膚炎(特に下方へ延長した照射野を設定した場合の会陰部)、白血球減少症
  • 晩発性(grade3以上の頻度):直腸炎(出血)(5?10%)、膀胱炎(出血)(5%以下)、小腸障害(腸閉塞)(5%以下)皮下組織繊維化・浮腫(下腹部)、腟粘膜の癒着・潰瘍、膀胱腟瘻、直腸腟瘻、骨折、下肢浮腫

予後

参考3
病期 症例数 5年相対生存率
I期 1137 92.1%
II期 447 69.8%
III期 428 48.9%
IV期 151 17.2%

ガイドライン

  • 1. 子宮頸癌治療ガイドライン2007年版:
[display]http://www.jsgo.gr.jp/guideline/keigan.html
  • 2. 放射線治療計画ガイドライン・2008 - 日本放射線専門医会・医会,日本放射線腫瘍学会,日本医学放射線学会編集
[display]http://www.kkr-smc.com/rad/guideline/2008

参考

  • 1. 癌ブロジェクト
[display]http://www.gan-pro.com/public/cancer/cervical.html
  • 3. がん情報サービス
[display]http://ganjoho.jp/public/cancer/data/cervix_uteri.html
  • 4. 臨床進行期分類(日産婦1997年、FIGO1994年)
http://plaza.umin.ac.jp/~jsog-go/CC/CC_youkou_main9.htm
  • 5. ベセスダシステム
http://www.kawasaki-m.ac.jp/pathology2/pdf/Bethesda-moriya.pdf
  • 6. [charged] Invasive cervical adenocarcinoma - uptodate [1]
  • 7. 子宮頸癌の進行期別線量配分
[display]http://web.sapmed.ac.jp/radiol/uterus.html

国試

  • 105E059:治療。放射線治療を行う際、貧血を改善しないと効果が低下するから輸血すべし、らしい。
  • 102I041:コルポスコピー所見で高度の白色上皮を呈する子宮頚部癌上皮内腫瘍(CIN)。細胞診ではクラスIIIb


子宮頚管」

  [★]

cervical canal (Z)
子宮頚部

子宮頚管長

  • 超音波エコー検査で妊娠30週台前半まで子宮頚管長は3-4cmである。これより短縮している場合には切迫流産頚管無力症を疑う。


子宮頚腺」

  [★]

cervical gland of uterus
glandulae cervicales uteri
子宮頚


子宮頚部炎」

  [★]

cervicitis
trachelitis


子宮」

  [★]

uterus (Z), womb, metra
内性器

発生学的由来

解剖

支持構造

組織

子宮

子宮の大きさ

  • 鶏卵大。(非妊娠時)逆位の前後にやや扁平な西洋梨状で長さ約7cm、幅約4cm、厚さ約2.5cm、重さ30~40g。

妊娠と子宮の大きさ、子宮底の高さ、恥骨結合上縁から子宮底までの長さ

妊娠月数 子宮の大きさ 子宮底の高さ 恥骨結合上縁から子宮底までの長さ
第1月末 鶏卵大      
第2月末 鵞卵大      
第3月末 手拳大      
第4月末 小児頭大 恥骨結合上2-3横指 12cm (妊娠月数x3)
第5月末 成人頭大 恥骨結合と臍との中央 15cm
第6月末   臍高 21cm (妊娠月数x3+3)
第7月末   臍上2-3横指 24cm
第8月末   剣状突起と臍との中央 27cm
第9月末   剣状突起下2-3横指 30cm
第10月末   剣状突起と臍との中央 33cm
 
産褥0日分娩直後   臍下3横指 11cm  
産褥0日12時間後   臍高(右に傾く) 15cm  
産褥1-2日   臍下1-2横指 12cm  
産褥3日   臍下3横指 10cm  
産褥5日   臍高と恥骨結合上縁との中間 9cm  
産褥7日(産褥1週) 手拳大 恥骨結合上縁    
産褥10日   腹壁から触れない    
(産褥6週) 鶏卵大      

臨床関連

  • 炎症疾患
  • 腫瘍、類腫瘍





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