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関連記事 | 「妊娠」「胆汁」「うっ滞」 |
一般名または薬物群名 | 報告された催奇形性・胎児毒性 |
アミノグリコシド系抗菌薬 | 非可逆的第VIII脳神経障害、先天性聴力障害 |
アンギオテンシン変換酵素阻害薬 アンギオテンシン受容体拮抗薬 |
(中・後期)胎児腎障害・無尿・羊水過少、肺低形成、四肢拘縮、頭蓋変形 |
エトレチナート | 催奇形性、皮下脂肪に蓄積されるため継続治療後は年単位で血中に残存 |
カルバマゼピン | 催奇形性 |
サリドマイド | 催奇形性:サリドマイド胎芽病(上肢・下肢形成不全、内臓奇形、他) |
シクロホスファミド | 催奇形性:中枢神経系、他 |
ダナゾール | 催奇形性:女児外性器の男性化 |
テトラサイクリン系抗菌薬 | (中・後期)歯牙の着色、エナメル質の形成不全 |
トリメタジオン | 催奇形性:胎児トリメタジオン症候群 |
バルプロ酸ナトリウム | 催奇形性:二分脊椎、胎児バルプロ酸症候群 |
非ステロイド性消炎鎮痛薬 | (妊娠後期)動脈管収縮、胎児循環持続症、羊水過少、新生児壊死性腸炎 |
ビタミンA | 催奇形性 |
フェニトイン | 催奇形性:胎児ヒダントイン症候群 |
フェノバルビタール | 催奇形性:口唇裂・口蓋裂、他 |
ミソプロストール | 催奇形性、メビウス症候群 子宮収縮・流早産 |
メソトレキセート | 催奇形性:メソトレキセート胎芽病 |
ワルファリン | 催奇形性:ワルファリン胎芽病、点状軟骨異栄養症、中枢神経系の先天異常 |
部位 胆汁 割合 肝細胞 毛細管胆汁 2/3 胆細管 胆細管胆汁 1/3
1次胆汁:コレステロールより合成 コール酸 キノデオキシコール酸 2次胆汁:1次胆汁の腸内細菌による代謝(7位の部位のOH基が除去される) デオキシコール酸 リトコール酸 3次胆汁:肝臓から分泌される状態(可溶性) タウロコール酸(タウリンと抱合) グリココール酸(グリシンと抱合)
ビリルビン:Hbの代謝産物 間接型(不溶性) ↓←グルクロン酸抱合 直接型(水溶性)(抱合型ビリルビン) ↓ ウロビリノーゲン(腸管) ↓ ステルコピリン(腸管) ↓ 排泄
リン脂質(主にレシチン) 不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性) コレステロール 不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性)
陽イオン:Na+(主)、その他K+,Ca2+ 陰イオン:Cl-,HCO3-(アルカリ性)
1. 毛細管胆汁 1-1. 胆汁酸依存性胆汁 胆汁酸と水分の分泌:胆汁酸の腸肝循環に依存。 腸肝循環:肝臓から分泌された胆汁が小腸で吸収され、門脈を経て肝臓に戻り、再び排泄されること。 タウロコール酸・グルココール酸 陰イオンに解離しやすく吸収されやすい。 リトコール酸 非解離型なので糞便中に排泄される。 分泌された胆汁酸の95%は腸肝循環により再利用される。
1-2. 胆汁酸非依存性胆汁 胆汁酸以外の分泌:Na+,K+,Ca2+,Cl-,HCO3-,ビリルビン(有機陰イオン) 等張性 :Na+,Cl-,HCO3-は血漿濃度に類似
2. 胆細管胆汁 2-1. Na+,HCO3-(高濃度),水の分泌---セクレチンによる 2-2. Na+,Cl-の吸収
3. 胆汁の濃縮(胆嚢) 電解質吸収(Na+,Cl-の能動的吸収)とそれに伴う水の吸収→5-50倍に濃縮
4. 胆汁排出 食後30分で胆嚢収縮開始。液性の調節機構による排出が主である。 4-1. 液性 十二指腸内食物→CCK分泌→オッディ括約筋弛緩・胆嚢収縮 十二指腸内食物→セクレチン分泌→CCKの作用に拮抗 胃内食物→ガストリン分泌→胆嚢収縮 4-2. 神経性 迷走神経性反射→オッディ括約筋弛緩,胆嚢収縮(関与の程度不明)
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