妄想性障害

出典: meddic

paranoiaparanoid disorder
ICD-10
F22.0
偏執症妄想症パラノイア妄想性精神病、F22
パラノイア妄想性精神病、妄想状態、パラフレニー/遅発性パラフレニー、敏感関係妄想
妄想性パーソナリティ障害(F60.0)、心因性妄想性精神病(F23.3)、妄想反応(F23.3)、妄想型統合失調症(F20.0)

診断基準

  • A. 典型的な統合失調症(F20.0-F20.3)としての基準G1(1b)またはG1(1d)に挙げた以外のもの(すなわち、まったくありそうにないものや、文化が的にも状況にそぐわないもの以外のもの)で、単一な妄想または一連の妄想群が存在すること。最もよくみられる例としては、迫害的・誇大的・心気的・嫉妬、あるいは性的内容の妄想である。
  • B. 上記Aの妄想は、少なくとも3ヶ月間、認めること。
  • C. 統合失調症(F20.0-F20.3)の全般基準を満たさないこと。
  • D. 持続的な幻覚は、いかなる様態のものであっても、存在してはならない(三人称や論評し続けるような幻声が含まれることはないが、一時的で一過性の幻聴はあってもよい)。
  • E. 抑うつ症状(またはF32.-「うつ病エピソード」であっても)が病相期に存在していた場合それが消失してもなお、妄想は変わることなく持続すること。
  • F. 主要な除外基準: F00-F09で挙げた一次性または二次性の器質性精神障害、あるいは精神作用物質使用(Flx.5)による精神病性障害の証拠があってはならない。
亜型を詳記しようとする場合
必要であれば、次の型が特定されうる。すなわち迫害塑・好訴型・自己関係づけ型・誇大型・心気(身体)型・嫉妬型・性愛型などである.




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和文文献

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★リンクテーブル★
国試過去問103G067」「099G004」「101A004」「104E059」「097I031」「100H031」「105I052
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103G067」

  [★]

  • 次の文を読み、65~67の問いに答えよ。
  • 33歳の女性。何もする気になれないことを主訴に夫に伴われて来院した。
  • 現病歴:31歳時、運転中に突然、息苦しさ、動悸、冷汗およびめまいが出現し、気が遠のき、死ぬのではと恐怖に駆られて近医を受診した。処置を受けて発作は落ち着いたが、その後同様の発作がしばしば起こるようになり、内科、脳外科、婦人科および耳鼻科の受診を繰り返した。「また発作が起きるのでは」という心配も強くなった。次第に銀行やデパートやスーパーへも出かけられなくなった。ここ1年間は外出を極力控え家に閉じこもるようになった。徐々に気分が落ち込み、将来に悲観的となり、物事に興味を失い、家事もやりたくない。熟睡できず、食欲が落ち、体重が1年で8kg減少した。現在も発作は時々起こっている。
  • 既往歴:月経前に体調不良となる傾向があった。
  • 生活歴:生来明るい性格で、友人も多かった。高校卒業後、事務職として働いていた。22歳時に結婚し、2児を育て専業主婦として過ごしていた。
  • 現症:意見は清明。身長162cm、体重45kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧120/76mmHg。
  • 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 103G066]←[国試_103]→[103G068

099G004」

  [★]

  • 72歳の女性。75歳の夫と娘夫婦とに伴われて来院した。
  • 3か月前ころから「夫が浮気をしている」と疑いだした。ことあるごとに夫を責めるが、家族によれば浮気の事実はない。夫が買い物に出かけ、帰宅が遅れると「女性と会っていた」と激しく夫を責める。そのことで口論になるとますます激しく興奮する。近くに住む娘夫婦が仲介に入るが、全く聞く耳を持たず、夫が浮気をしていることを堅く信じて疑わない。興奮すると夜も眠らずに、夫を責め続けるという。また、物忘れが急に進んだようだと家族がいう。身体疾患、薬物乱用およびアルコール乱用歴はない。
  • 考えられるのはどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 099G003]←[国試_099]→[099G005

101A004」

  [★]

  • 72歳の女性。75歳の夫と娘夫婦とに伴われて来院した。3か月前から「夫が浮気をしている」と疑いだした。ことあるごとに夫を責めるが、家族によれば浮気の事実はない。夫が買い物に出かけ帰宅が遅れると、「女性と会っていた」と激しく夫を責める。そのことで口論になるとますます激しく興奮する。近くに住む娘夫婦が仲裁に入るが、全く聞く耳を持たず、夫が浮気をしていることを堅く信じて疑わない。興奮すると夜も眠らずに、夫を責め続けるという。また、物忘れが急に進んだようだと家族が言う。身体疾患、薬物乱用およびアルコール乱用歴はない。
  • 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101A003]←[国試_101]→[101A005

104E059」

  [★]

  • 72歳の女性。言動の変化を心配した家族に伴われて来院した。3年前に夫を亡くしてから、一人暮らしを続けている。これまでに精神症状を呈したことはなかった。3か月前から自宅に閉じこもりがちになったため、心配した長女が様子を見に行ったところ「外に出ると皆が自分の悪口を言っている」、「隣の人がいつも自分を監視している」といった話をし続けたという。診察時には表情が明るく、抑うつ気分は認めない。疎通性も良好である。幻覚は認めず、改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールは30点(満点30)であった。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104E058]←[国試_104]→[104E060

097I031」

  [★]

  • 80歳の女性。夫の浮気のためイライラ態と不眠とが続くと訴えて家族に伴われて来院した。1年前、糖尿病のため入院したが、その半年後から85歳の夫が浮気をしていると責めるようになった。全くその事実はないが説得不能で、最近は家族も相手にしなくなった。診察時も夫の性的問題をあからさまに訴えるが、日常生活は自立しており物忘れも目立たない。幻聴は否定し夫の浮気の件以外に奇異な言動はみられない。意識は清明で神経学的に異常所見はない。
  • 最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097I030]←[国試_097]→[097I032

100H031」

  [★]

  • 18歳の女子。高校に入学して間もなく、学校での些細なことをきっかけに、腹痛を理由に登校しなくなった。家族の説得で登校したり、しなかったりが続き、結局1年後には中退してしまった。その後、1年ほど自室に閉じこもり、家族ともあまりロをきかず、外出の働きかけに興奮気味に反発し、最近「自分の考えが人に伝わる」、「家族が不幸になる」などと言うようになった。
  • 最も可能性の高いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100H030]←[国試_100]→[100H032

105I052」

  [★]

  • 28歳の男性。人前に出るのが怖くなったため 自ら治療を希望して精神科外来を受辞した。3か月前から誰かと会って話をするときに、その相手を殴ってしまうのではないかと繰り返し考えるようになった。自分でもばかばかしいことと感じているが、最近では閉じこもりがちの生活に陥っている。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105I051]←[国試_105]→[105I053

統合失調症様症状」

  [★]

schizophrenia like symptoms
  • 内科的および神経学的疾患(KPS.540)


paranoia」

  [★]

  • n.
monomaniamonomaniacparanoid disorderparanoid psychosis

WordNet   license wordnet

「a psychological disorder characterized by delusions of persecution or grandeur」

PrepTutorEJDIC   license prepejdic

「偏執病(誇大・被害などの妄想を抱く)」


妄想性人格障害」

  [★]

paranoid personality disorder
妄想性パーソナリティ障害
ICD-10
F60.0
妄想性人格人格障害
誇大妄想性人格障害、狂信的人格障害、好訴性人格障害、敏感妄想性人格障害
妄想性障害統合失調症



カプグラ症候群」

  [★]

Capgras syndrome
Capgras症候群, 瓜二つの錯覚 illusion des socies、替え玉錯覚
人物誤認妄想性障害再認障害



パラノイア」

  [★]

paranoia
妄想症偏執狂
偏執症妄想性障害妄想症



持続性妄想性障害」

  [★]

persistent delusional disorders
ICD-20
F22


分類

  • F22.0 妄想性障害 Delusional disorder
  • F22.8 他の持続性妄想性障害 Other persistent delusional disorders
  • これは,妄想性障害(F22.0)の診断基準を満たさないような持続性妄想性障害のための残遺カテゴリーである。妄想が、持続性の幻声あるいは統合失調症(F20.-)の診断基準を満たすほどではない統合失調症の症状をともなっているような場合は、ここに分類すべきである。しかし、状態の持続が3ヶ月に満たない妄想性障害であれば、少なくとも一時的にはF23.-に分類しておくべきである。
  • F22.9 持続性妄想性障害,特定不能のもの Persistent delusional disorder, unspecified


他の持続性妄想性障害」

  [★]

other persistent delusional disorders
ICD-10
F22.8
F22

診断基準

  • これは,妄想性障害(F22.0)の診断基準を満たさないような持続性妄想性障害のための残遺カテゴリーである。妄想が、持続性の幻声あるいは統合失調症(F20.-)の診断基準を満たすほどではない統合失調症の症状をともなっているような場合は、ここに分類すべきである。しかし、状態の持続が3ヶ月に満たない妄想性障害であれば、少なくとも一時的にはF23.-に分類しておくべきである。


共有妄想性障害」

  [★]

shared paranoid disorder


妄想」

  [★]

delusion


概念

  • 思考内容の異常 → 思考障害
  • 誤った考え方や意味づけに異常な確信を持ち訂正できないような思考内容の異常。

定義

  • ヤスパースによる定義。以下の3つが妄想の条件
  • 1. 非常な信念、何ものにも比べられない主観的な確信
  • 2, 経験上こうであるはずだとか、こうだからこうなるという正しい論理に従わせることができない
  • 3. 内容がありえないこと

分類

発生過程による分類

  • 妄想着想:突然何の前触れもなく妄想が思いつく妄想
  • 妄想知覚:実際の知覚に対して特別の意味づけがなされ、強く確信される妄想
  • 妄想気分:周りがいつもと違い、何か不気味で「大変なことが起こりそうだ」という不安に襲われる
  • 二次妄想:状況・感情・性格の反応として妄想の発生が了解できるもの。鬱病の貧困妄想や罪業妄想などは抑うつ気分から生じたものと了解される。

妄想内容による分類

被害的内容 統合失調症に多い
迫害妄想 自分が迫害されているという妄想
被害妄想 他人から悪意をもって害されていると信じる妄想
追跡妄想 追跡されているという妄想
関係妄想 周囲に起こっている現実を自らに結びつけて考える妄想
注察妄想 「常に盗聴されている」とか「隠しカメラで監視されている」と思い込む妄想
被毒妄想 食事に毒を入れられているという妄想
嫉妬妄想 恋人が浮気していると確信する
盗害妄想 自分の物を盗まれたと思い込む妄想
誇大的内容 躁状態統合失調症
誇大妄想 自己を過剰評価したり、地位・財産・能力があるように思い込む妄想
血統妄想 自分が高貴な家系と確信する妄想
宗教妄想 自分が宗教上の救世主と確信する妄想
発明妄想 自分がすばらしい発明したと確信する妄想
恋愛妄想 他人が自分を愛しているという妄想
微小的内容 うつ状態
貧困妄想 自分は非常に貧しい、借金を抱えてしまったなどと信じる妄想
罪業妄想 自分は非常に悪い存在だ、罰せられるべきだ、皆に迷惑をかけているなどと思いこむ妄想
心気妄想 自分の身体の一部が病気にかかっていると思いこむ妄想
虚無妄想 自分の体や世界がなくなったと確信する妄想

精神疾患と妄想


障害」

  [★]

disorderimpairmentdysfunctiondamagedifficulty、(妨げ)barrierimpedimentobstacledisturbancefoe、(化学)hindrancedisorderimpairlesion
妨げ撹乱関門機能障害機能不全困難傷害障壁損なう損傷ダメージ破壊破損バリヤー病変不安妨害乱れ無秩序機能異常症疾患バリアバリアー機能異常機能不全症



害」

  [★] harmhazardinjure

危険損傷ハザード傷害を与える害する


性障害」

  [★]

sexual disorder, sexual and gender disorder


妄想性」

  [★]

paranoid
偏執傾向




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