大腿神経

出典: meddic

femoral nerve
nervus femoralis
伏在神経

由来

支配

  • 股関節の屈曲、膝関節の伸展、大腿内側面の皮膚


走行

  • 大腰筋の裏を下外側方に走行し、大骨盤あたりで大腰筋と腸骨筋に挟まれながら下行する (KA.333)
  • 鼡径靭帯の中点あたりで腸骨筋膜に包まれながら筋裂孔を介し、大腿動脈・大腿静脈の外側で大腿三角に入る。
  • 大腰筋-筋裂孔-大腿三角-内転筋管内転筋管を途中ででて伏在神経となる

-前皮枝
M. 307
N. 259,389,520,526,527
KA. 217,479,486
KH. 194,201
B. Z-17
-関節枝 
N. 520
-筋枝
N. 480 KA. 480
-皮枝 
KA. 486
  • 前皮枝 anterior cutaneous branches of femoral nerve (M)
    • 大腿三角で起こり、大腿筋膜を貫いて大腿の前内側の皮膚を支配
  • 伏在神経 ←終枝



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/08/22 23:42:04」(JST)

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和文文献

  • 卵巣癌根治術後に大腿神経麻痺を来した1症例
  • 波多野 有美,森川 敬子,杉岡 章光 [他]
  • 麻酔 61(4), 414-417, 2012-04
  • NAID 40019258148
  • 臨床室 体育の跳び箱で生じた腸腰筋血腫により大腿神経麻痺をきたした1例
  • 酒井 康臣,川崎 雅史,藤林 孝義 [他]
  • 整形外科 63(3), 236-238, 2012-03
  • NAID 40019207854
  • 人工膝関節置換術後の大腿神経ブロックによる鎮痛効果 : 間欠的投与と持続投与の比較
  • 松浦 康荘,吉田 仁,神谷 和男 [他]
  • 日本ペインクリニック学会誌 19(1), 14-18, 2012
  • NAID 40019215456

関連画像

坐骨神経痛 と は 坐骨神経痛 腹 臥 位 に なる と しばらく 画像を見る(大)大腿 神経 大腿 動脈伏在 神経 は 閉鎖 神経 分枝 と Daitaisinnkei外側大腿皮神経


★リンクテーブル★
国試過去問108C019
リンク元下肢の筋」「股関節の運動に関与する筋」「腰神経叢」「大腿四頭筋」「腸腰筋
拡張検索大腿神経伸展テスト」「異常感覚性大腿神経痛」「大腿神経ストレッチテスト
関連記事神経」「大腿

108C019」

  [★]

  • 50歳の男性。右足先が上がらないことを主訴に来院した。昨夜、泥酔して右脚を上にして脚を組んだ状態で寝込んでしまったところ、今朝、目覚めたときに右の足関節を背屈できなくなっていた。徒手筋力テストでは、左下肢はすべて正常、右下肢では膝関節の屈曲伸展と足関節の底屈とは正常、足関節の背屈は 2と低下している。右下腿外側と足背とに感覚低下を認める。下肢の腱反射は左右とも正常である。
  • 障害されているのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108C018]←[国試_108]→[108C020

下肢の筋」

  [★]

下肢の筋

関節で分類

下肢の筋の起始停止

下肢の筋

肉単P 筋名   起始 停止 支配神経 機能
R-2 大腰筋   T12(椎体)、L1-L5(椎体横突起) 大腿骨(小転子) 腰神経叢 股関節屈曲(わずかに外旋)、脊柱屈曲
R-4 小腰筋   T12、L1(椎体椎間円板) 腸恥隆起 腰神経叢 脊柱屈曲の補助
R-3 腸骨筋   腸骨(腸骨窩) 大腿骨(小転子) 腰神経叢大腿神経 股関節屈曲(わずかに外旋)、脊柱屈曲
R-7 大殿筋   腸骨(後殿筋線)、仙骨尾骨(後面)、仙結節靭帯 大腿筋膜(腸脛靭帯)、大腿骨(殿筋粗面) 下殿神経 股関節伸展(特に屈曲位からの伸展)、外旋
R-8 中殿筋   腸骨(前殿筋線後殿筋線の間) 大腿骨(大転子外側面) 上殿神経 股関節外転内旋
R-9 小殿筋   腸骨(前・後殿筋線下殿筋線の間) 大腿骨(大転子) 上殿神経 股関節外転内旋
R-6 大腿筋膜張筋   腸骨(上前腸骨棘腸骨稜脛骨(外側)(腸脛靭帯を介して) 上殿神経 大腿筋膜の緊張、大腿屈曲外転内旋
R-10 梨状筋   仙骨(前面)、腸骨(大坐骨切痕) 大腿骨(大転子) 坐骨神経層(K) 股関節外旋
R-16 上双子筋   坐骨(坐骨棘小坐骨切痕) 大腿骨(大転子) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-17 下双子筋   坐骨(坐骨結節) 大腿骨(大転子) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-19 大腿方形筋   坐骨(坐骨結節) 大腿骨(転子間稜) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-15 内閉鎖筋   坐骨恥骨(閉鎖孔縁)、閉鎖膜(内面) 大腿骨(大転子転子窩) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-14 外閉鎖筋   恥骨(閉鎖孔下部)、閉鎖膜(外面) 大腿骨(転子窩) 閉鎖神経 股関節外旋内転(弱)
S-1 長内転筋   恥骨結合および恥骨(恥骨稜) 大腿骨(粗線内側唇) 閉鎖神経 股関節内転
S-2 短内転筋   恥骨(恥骨結合恥骨結合の間) 大腿骨(粗線内側唇) 閉鎖神経 股関節内転
S-3 大内転筋   坐骨(坐骨結節)、恥骨(恥骨下枝) 大腿骨(粗線内転筋結節) 閉鎖神経脛骨神経 股関節内転伸展
S-6 恥骨筋   恥骨(恥骨櫛) 大腿骨(恥骨筋線) 閉鎖神経大腿神経 股関節内転屈曲の補助
S-7 薄筋   恥骨(恥骨結合外側縁) 脛骨(上部の内側面) 閉鎖神経 股関節内転膝関節屈曲、下肢の内旋
S-9 大腿直筋   腸骨(下前腸骨棘寛骨臼の上縁) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展股関節屈曲
S-11 中間広筋   大腿骨(上部3/4) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展
S-12 外側広筋   大腿骨(大転子粗線外側唇) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展
S-13 内側広筋   大腿骨(粗線内側唇) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展
S-14 縫工筋   腸骨(上前腸骨棘) 脛骨(上部の内側面) 大腿神経 股関節屈曲外旋外転膝関節屈曲
T-2 大腿二頭筋 短頭 大腿骨(粗線外側唇) 脛骨(腓骨頭) 腓骨神経 股関節伸展外旋膝関節屈曲
T-2 大腿二頭筋 長頭 坐骨(坐骨結節) 脛骨(腓骨頭) 脛骨神経 股関節伸展外旋膝関節屈曲
T-3 半膜様筋   坐骨(坐骨結節) 脛骨(内側顆)、大腿骨(外側顆) 脛骨神経 股関節伸展内旋膝関節屈曲内旋
T-4 半腱様筋   坐骨(坐骨結節) 脛骨(上部の内側面) 脛骨神経 股関節伸展内旋膝関節屈曲内旋
U-2 腓腹筋 外側頭 外側顆 踵骨(踵骨突起) 脛骨神経 足関節底屈膝関節屈曲
U-2 腓腹筋 内側頭 内側顆 踵骨(踵骨突起) 脛骨神経 足関節底屈膝関節屈曲
U-3 ヒラメ筋   脛骨(ヒラメ筋線)、腓骨(頭、骨幹上部) 踵骨(踵骨突起) 脛骨神経 足関節底屈
U-5 足底筋   大腿骨(外側顆の上部) アキレス腱内側縁 脛骨神経 足関節底屈
U-6 膝窩筋   大腿骨(外側顆) 脛骨(上部の後面) 脛骨神経 膝関節屈曲下の下床を形成する
V-7 後脛骨筋   脛骨(後面)、腓骨(後面) 舟状骨、3個の楔状骨立方骨、第2-4中足骨 脛骨神経 足関節内反底屈
V-1 前脛骨筋   脛骨(外側面)、骨間膜 内側楔状骨、第1中足骨(基底部) 深腓骨神経 足関節の背屈内反足底のアーチ維持
V-2 長腓骨筋   腓骨(上部の外側面・腓骨頭)、脛骨(外側顆) 内側楔状骨、第1中足骨(基底部) 浅腓骨神経 足関節外反底屈
V-3 短腓骨筋   腓骨(下部の外側面) 第5中足骨(基底部) 浅腓骨神経 足関節外反底屈
V-4 第三腓骨筋   腓骨下部の前面) 第5中足骨(基底部) 深腓骨神経 足関節外反背屈


股関節の運動に関与する筋」

  [★]

下肢の筋

-歩行も参考

股関節の運動に関与する筋 (K.126,127 M.354)

肉単P 筋名 内転 外転 内旋 外旋 屈曲 伸展 支配神経
R-2 大腰筋       ◇*1   腰神経叢
R-3 腸骨筋       ◇*1   腰神経叢大腿神経
R-7 大殿筋         下殿神経
R-8 中殿筋   ●*2       上殿神経
R-9 小殿筋   ●*2       上殿神経
R-6 大腿筋膜張筋       上殿神経
R-10 梨状筋           仙骨神経叢
R-16 上双子筋           仙骨神経叢
R-17 下双子筋           仙骨神経叢
R-19 大腿方形筋           仙骨神経叢
R-15 内閉鎖筋           仙骨神経叢
R-14 外閉鎖筋 □*1         閉鎖神経
S-1 長内転筋         閉鎖神経
S-2 短内転筋         閉鎖神経
S-3 大内転筋       □*3 ●*4 閉鎖神経脛骨神経
S-6 恥骨筋         閉鎖神経大腿神経
S-7 薄筋       閉鎖神経
S-9 大腿直筋           大腿神経
S-14 縫工筋       大腿神経
T-2 大腿二頭筋短頭         腓骨神経
T-2 大腿二頭筋長頭         脛骨神経
T-3 半膜様筋         脛骨神経
T-4 半腱様筋         脛骨神経
肉単P 筋名 内転 外転 内旋 外旋 屈曲 伸展 支配神経

凡例

● :両方	
◇ :K.126,127
□ :M.354

脚注

*1:作用は弱い
*2:前部のみ(M.354)
*3:前部のみ(M.354)
*4:後部のみ(M.354)



腰神経叢」

  [★]

lumbar plexus
plexus lumbalis
腰仙骨神経幹仙骨神経叢

腰神経叢

  T12 L1 L2 L3 L4 走行(M.181) 機能(M.181)
肋下神経         外側弓状靱帯の後方を通って腹部に入り、外下方に走り、腰方形筋の前面を横切る。腹横筋と内腹斜筋を通り抜けて外腹斜筋と腹壁前外側面の皮膚に分布 外腹斜筋と腹壁前外側面の皮膚を支配
腸骨下腹神経 ○        内側弓状靱帯の後方で腹部に入り、下外方に走って腰方形筋の前面を通る。腹壁の筋を上腸骨棘の近くで貫き、内腹斜筋と外腹斜筋を貫いて恥骨上部に分布 恥骨上部
腸骨鼡径神経       内側弓状靱帯の後方で腹部に入り、下外方に走って腰方形筋の前面を通る。腹壁の筋を上腸骨棘の近くで貫き、内腹斜筋と外腹斜筋を貫いて鼡径領域に分布 鼡径領域
陰部大腿神経       大腰筋の前面を貫き、下方に走り、腰筋筋膜の深層に潜る。総・外腸骨動脈の外側で分岐し大腿枝と陰部枝に分岐する  
外側大腿皮神経       腸骨筋の表面を下外方に走り、鼡径靱帯の深層かつ上前腸骨棘のすぐ内側で大腿に入る 代替の前外側面の皮膚
大腿神経        
閉鎖神経     大腰筋の内側縁に沿って下行。閉鎖孔の閉鎖管を抜ける。前枝と後枝に分かれる。 筋枝(外閉鎖筋長内転筋短内転筋大内転筋恥骨筋薄筋)皮枝(閉鎖神経皮枝)




Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


大腿四頭筋」

  [★]

quadriceps femoris (K) QF, quadriceps muscle of thigh, quadriceps femoris muscle, quadriceps muscle, quadriceps
musculus quadriceps femoris,
  • 以下の筋の総称
  1. 大腿直筋
  2. 外側広筋
  3. 中間広筋
  4. 内側広筋
筋名 起始 停止 支配神経 機能
大腿直筋 腸骨(下前腸骨棘寛骨臼の上縁) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展股関節屈曲
中間広筋 大腿骨(上部3/4) 膝関節伸展
外側広筋 大腿骨(大転子粗線外側唇) 膝関節伸展
内側広筋 大腿骨(粗線内側唇) 膝関節伸展

臨床関連


腸腰筋」

  [★]

iliopsoas muscle (N,KA), iliopsoas (K,N)
musculus iliopsoas
大腰筋腸骨筋


筋名 起始 停止 支配神経 機能
大腰筋 T12(椎体) L1-L5(椎体横突起) 大腿骨(小転子) 腰神経叢 股関節屈曲(わずかに外旋) 脊柱屈曲
腸骨筋 腸骨(腸骨窩) 大腿骨(小転子) 腰神経叢 大腿神経 股関節屈曲(わずかに外旋) 脊柱屈曲


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


大腿神経伸展テスト」

  [★]

femoral nerve stretch test
大腿神経伸展試験大腿神経ストレッチテスト
神経伸張試験
  • 図:SOR.475
  • 患者を診察台の上に腹臥位にする。検者は患者の下腿を把持し、膝関節を90°屈曲位として把持した下腿を上方に引き上げることにより股関節を伸展させる。大腿神経に沿った疼痛が痛発された場合を陽性とする。陽性の場合にはL3-L4椎間板ヘルニアを代表とする上位腰椎間板ヘルニアを示唆。(SOR.475)

異常感覚性大腿神経痛」

  [★]

paresthetic meralgia
meralgia paresthetica
ロート・ベルンハルト病 Roth-Bernhardt diseaseロート病 Roth disease
大腿外側皮神経


大腿神経ストレッチテスト」

  [★] 大腿神経伸展テスト


神経」

  [★]

nerve
nervus
ニューロン


解剖で分類

情報で分類

機能で分類


大腿」

  [★]

femur
os femoris
下肢下腿






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