大腸ポリープ

出典: meddic

colonic polyp, polyp of large intestine, polyp of the colon
結腸ポリープ大腸ポリポーシス

概念

  • (広義)大腸の管腔内に突出する限局性隆起。腫瘍性から非腫瘍性のものを含む。
  • (狭義)上皮性増殖からなる隆起。良性のものを指して言うことが多い。

分類


大腸ポリープ全体のなかで大腸腺腫は80%を占める。

疫学

  • 40歳代より漸増。50歳以上でよく見られる(SSUR.544)。
  • 男女比2:1

病態

  • 直腸(50%)・S状結腸(20%)に好発。

病理

  • 無茎性(Is)が最も多い。有茎性(Ip)、亜有茎性(Isp)など

症状

  • 無症状のことが多い

治療


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/05/02 11:10:40」(JST)

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和文文献

  • Q&Aで綴る レジデント・ノート--専門医がわかりやすく解説(No.27)大腸ポリープを内視鏡で切除しました。定期的な内視鏡検査は必要ですか?どのくらいの間隔で検査を受ければよいですか?
  • 坂本 琢,斎藤 豊,中島 健 [他]
  • 大腸癌frontier 4(2), 184-186, 2011-06
  • NAID 40018926783
  • 大腸ポリープ治療後の経過観察に至適間隔はあるのか? (特集 内科診療における論点) -- (消化管)
  • 大腸ポリープ摘除術 (ケアに活かす〈消化器系〉検査・処置マニュアル) -- (内視鏡と看護)
  • 小島 博子,前澤 美奈子
  • 月刊ナーシング 31(5), 49-53, 2011-04
  • NAID 40018807670

関連リンク

企業や地域の集団検診、人間ドックなどで「大腸ポリープがあります」といわれて、驚い た人も多いのではないでしょうか。大腸ポリープはある程度以上の大きさになると、がん を含む可能性が高くなります。ポリープがあると言われたときにみなさんが抱く不安も、 ...
左の図は大腸癌が出来るまでを模式的に書いたものです。上の段がポリープから癌化 する場合、下が粘膜から直接癌が発生してくる場合です。このうちポリープから大腸癌に 移行していくものが大腸癌全体のどのくらいを占めているかについては25%~50%まで ...

関連画像

大腸ポリープ大腸ポリープ大腸ポリープ 内視鏡画像大腸ポリープ遺伝子の変化が原因大腸ポリープの正しい 遺伝大腸ポリープとは・・・・・


★リンクテーブル★
国試過去問107B060」「107B059」「107B058」「107A042」「100G106
リンク元下血」「クロンカイト・カナダ症候群」「血便」「大腸ポリポーシス
関連記事大腸」「ポリープ」「

107B060」

  [★]

  • 次の文を読み、58~60の問いに答えよ。
  • 57歳の男性。便潜血検査で異常を指摘され精査のため来院した。
  • 現病歴:50歳時に大腸ポリープで内視鏡的切除術を受けた。その後、特に症状を認めないためそのままにしていた。先日、同僚が大腸癌で手術を受けたため、自分も癌ではないかと気になり自宅近くの診療所を受診した。尿検査、血液検査および腹部超音波検査で異常はなく、便潜血検査で陽性を指摘され受診した。
  • 既往歴:28歳時に急性虫垂炎で手術。
  • 生活歴:喫煙は20本/日を25年間。飲酒はビール350ml/日を35年間。2年前から禁煙、禁酒している。
  • 家族歴:父親が大腸癌のため89歳で死亡。
  • 現症:身長165cm、体重67kg。体温36.6℃。脈拍72/分、整。血圧130/84mmHg。呼吸数14/分。右下腹部に軽度の圧痛と手術後の瘢痕とを認める。筋性防御と反跳痛とを認めない。腫瘤を触知しない。
  • 検査所見:血液検査:赤血球420万、Hb 13.4g/dl、Ht 42%、白血球8,200、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン3.8g/dl、総コレステロール230mg/dl、AST 36IU/l、ALT 36IU/l。CRP 0.03mg/dl。これまでの臨床経過と既往歴から下部消化管内視鏡検査を行った。下行結腸の内視鏡像(別冊No.6)を別に示す。
  • 患者から「この病気が日本で増えているとおっしゃいましたが、その原因は何ですか」と質問があった。
  • 適切な回答はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107B059]←[国試_107]→[107B061

107B059」

  [★]

  • 次の文を読み、58~60の問いに答えよ。
  • 57歳の男性。便潜血検査で異常を指摘され精査のため来院した。
  • 現病歴:50歳時に大腸ポリープで内視鏡的切除術を受けた。その後、特に症状を認めないためそのままにしていた。先日、同僚が大腸癌で手術を受けたため、自分も癌ではないかと気になり自宅近くの診療所を受診した。尿検査、血液検査および腹部超音波検査で異常はなく、便潜血検査で陽性を指摘され受診した。
  • 既往歴:28歳時に急性虫垂炎で手術。
  • 生活歴:喫煙は20本/日を25年間。飲酒はビール350ml/日を35年間。2年前から禁煙、禁酒している。
  • 家族歴:父親が大腸癌のため89歳で死亡。
  • 現症:身長165cm、体重67kg。体温36.6℃。脈拍72/分、整。血圧130/84mmHg。呼吸数14/分。右下腹部に軽度の圧痛と手術後の瘢痕とを認める。筋性防御と反跳痛とを認めない。腫瘤を触知しない。
  • 検査所見:血液検査:赤血球420万、Hb 13.4g/dl、Ht 42%、白血球8,200、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン3.8g/dl、総コレステロール230mg/dl、AST 36IU/l、ALT 36IU/l。CRP 0.03mg/dl。これまでの臨床経過と既往歴から下部消化管内視鏡検査を行った。下行結腸の内視鏡像(別冊No.6)を別に示す。
  • 適切な治療はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107B058]←[国試_107]→[107B060

107B058」

  [★]

  • 次の文を読み、58~60の問いに答えよ。
  • 57歳の男性。便潜血検査で異常を指摘され精査のため来院した。
  • 現病歴:50歳時に大腸ポリープで内視鏡的切除術を受けた。その後、特に症状を認めないためそのままにしていた。先日、同僚が大腸癌で手術を受けたため、自分も癌ではないかと気になり自宅近くの診療所を受診した。尿検査、血液検査および腹部超音波検査で異常はなく、便潜血検査で陽性を指摘され受診した。
  • 既往歴:28歳時に急性虫垂炎で手術。
  • 生活歴:喫煙は20本/日を25年間。飲酒はビール350ml/日を35年間。2年前から禁煙、禁酒している。
  • 家族歴:父親が大腸癌のため89歳で死亡。
  • 現症:身長165cm、体重67kg。体温36.6℃。脈拍72/分、整。血圧130/84mmHg。呼吸数14/分。右下腹部に軽度の圧痛と手術後の瘢痕とを認める。筋性防御と反跳痛とを認めない。腫瘤を触知しない。
  • 検査所見:血液検査:赤血球420万、Hb 13.4g/dl、Ht 42%、白血球8,200、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン3.8g/dl、総コレステロール230mg/dl、AST 36IU/l、ALT 36IU/l。CRP 0.03mg/dl。これまでの臨床経過と既往歴から下部消化管内視鏡検査を行った。下行結腸の内視鏡像(別冊No.6)を別に示す。
  • 診断はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107B057]←[国試_107]→[107B059

107A042」

  [★]

  • 50歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。3年前に高血圧を指摘されたが降圧薬は内服していない。母親が慢性腎不全で60歳から血液透析を受け、65歳時にくも膜下出血で死亡している。腹部触診で両側の腹部に凹凸のある腫瘤を触れるが圧痛はない。腸蠕動音は弱い。体温36.5℃。血圧162/90mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(±)。血液所見:赤血球382万、Hb 10.2g/dl、Ht 32%、白血球5,600、血小板28万。血液生化学所見:アルブミン3.8g/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl。CRP 0.2mg/dl。腹部単純CT(別冊No.16)を別に示す。
  • この患者で検索すべきなのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107A041]←[国試_107]→[107A043

100G106」

  [★]

  • 内視鏡治療の適応でないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100G105]←[国試_100]→[100G107

下血」

  [★]

melena
melaena
タール便 tarry stool
消化管出血(上部消化管出血下部消化管出血)、黒色便、赤色便。吐血


定義

  • 肉眼的に便に血液が混入する病態  ⇔  潜血便 潜出血 occult bleeding(肉眼的に血液混入がはっきりしない)
  • 肛門からの血性排泄物を排泄すること
  • 古典的:タール便(黒色を意味する)
  • 臨床的:
  • (広義)便の中に血液が含まれている状態:黒色便、タール便、粘血便、鮮血便   (ただし潜血便は含まれない)
  • (狭義)タール便     

狭義

症候名 便性状
下血 タール便 黒色便
血便 鮮血便 赤色便

下血

分類

頻度

IMD.566
疾患 頻度(%)
虚血性腸炎 26.4
抗菌薬起因性腸炎 16.4
大腸癌大腸ポリープ 11.2
憩室炎 10
小腸より口側の出血 7.6
感染性腸炎 7.2
裂肛 6.4
宿便性潰瘍 5.2
その他の腸炎 4
その他の出血 1.2
不明 4.4

出血部位と便の性状

IMD.567
暗褐色~赤褐色便 十二指腸 消化性潰瘍乳頭部癌
肝臓 肝癌
胆道 胆道腫瘍、胆道炎
膵臓 膵炎膵癌
小腸 クローン病メッケル憩室、腸管動静脈血栓症、腸重積感染性腸炎結核、良悪性腫瘍
鮮紅色便 結腸 結腸癌潰瘍性大腸炎虚血性腸炎ポリープ憩室炎悪性リンパ腫薬物性腸炎腸結核S状結腸軸捻転放射線腸炎
直腸肛門 直腸癌裂肛痔核ポリープ潰瘍性大腸炎放射線腸炎子宮内膜症




クロンカイト・カナダ症候群」

  [★]

Cronkhite-Canada syndrome
Cronkhite-Canada症候群
大腸ポリープ、消化管ポリポーシス

まとめ

  • 消化管ポリポーシスに皮膚色素沈着、爪甲萎縮、脱毛、味覚異常を伴う疾患で、ポリープは胃と大腸に好発する。消化管症状として下痢を呈し、また胃腸漏出症候群を伴うことがある。中高年に多く、また男性に多い。遺伝性はなく、原因不明である。病理学的には過形成ポリープで悪性腫瘍とは関係がない。診断は内視鏡、病理組織、α1アンチトリプシンクリアランス試験による。(NSU.573 SSUR.548)

概念

  • 消化管ポリポーシス + 爪甲の萎縮・脱落、全身色素沈着などの外胚葉性病変
  • 過形成ポリープ

疫学

  • 中高年に多い
  • 男性に多い

遺伝

  • なし

病因

  • 不明

病理

  • 過形成ポリープ
  • 無茎性であるものが多い。

病態

  • 消化管ポリポーシス:胃~大腸にポリープが多発。特に胃と大腸に好発(NSU.573)。

症状

  • 下痢、味覚異常、唾液分泌低下(SSUR.548)。脱毛。
  • 急性下痢の鑑別 ← その他の分類だから稀なのであろう。 HIM.251

合併症

  • 蛋白漏出性胃腸症
  • 悪性腫瘍は伴わない。 ⇔ (NSU.573)大腸には腺腫、癌が合併することもある

診断

  • 内視鏡+病理組織+α1アンチトリプシンクリアランス試験 (YN.A-75)

治療

  • 蛋白漏出性胃腸症:高カロリー輸液、ステロイド

予後

  • ポリープは悪化することはなく、自然に消退しうる。
  • 蛋白漏出性胃腸症から低蛋白・電解質異常から死亡もありうる。




血便」

  [★]

hematochezia, melena, bloody stool, hemorrhagic stool
下血消化管出血
[show details]


血便

定義

曖昧かもしれない。文献によって定義が異なる。
  • 血液の付着または混入が肉眼で確実に認められる糞便。
  • 赤い血液の混じった便 (消化器疾患ビジュアルブック p.12) → つまりは大腸由来の出血(大腸出血)を示唆。だが、小腸出血が多量ならばあり得るけどな。

原因



大腸ポリポーシス」

  [★]

polyposis of large intestine, adenomatous polyposis coli APC, polyposis coli
大腸腺腫症
大腸ポリープ
adenomatous polyposis



大腸」

  [★]

large intestine (Z)
intestinum crassum


小腸と比べたときの大腸の特徴 (M.149)

  1. 結腸ヒモという縦走筋繊維からなる3本の太い帯を有する
  2. 結腸膨起という結腸ヒモの間の膨らみを有する
  3. 腹膜垂という脂肪の塊を含む
  4. 内径は小腸よりも大きい

大腸を構成する部位

  1. 盲腸
  2. 結腸(上行結腸横行結腸下行結腸S状結腸)
  3. 直腸
  4. (虫垂)

生理

 1)膨起性往復運動 haustralshuttling movement
 2)(単一)膨起性移送運動 segmentalhaustralpropulsion
 3)多膨起性移送運動 multihaustralpropulsion
  1) 2)により内容物のゆっくりした移動(5cm/hr)
   → 48hrで上行結腸よりS状結腸へ
 4)総蠕動mass movement(mass peristalsis,maSS PrePulsion)
    1-3回/日、強い蠕動→結腸内容物が直腸へ移動(→排便誘発)
 5)収縮回数:直腸 > S状結腸 のため内容物はS状結腸へ移動
   (通常は、直腸に内容物(-))
 6)胃大腸反射 gastro-colonic reflex
  小腸大腸反射 ileo-colonic reflex:胃、小腸に内容物-→結腸に総蠕動(+)

*排便
1)解剖
①内肛門括約筋internalanal
②外肛門括約筋externalanal
sphincter---平滑筋
sphincter山-一横紋筋

2)排便のメカニズム
i)総蠕動一糞便直腸へ
ii)直腸内圧〉20Ⅷ舶g ⇒ 直腸壁伸展⇒ 仙髄排便中枢(S2-4)
  ⇒  ①高位中枢(便奇形成)
      ②排便反射defecation reflex
           内肛門筋弛緩
           外肛門筋収縮(一過性)
          直腸蠕動運動(⇒内圧をさらに高める)
iii) 内圧45-55mmHg以上
    内容物200ml以上
    便意による排便動作 外肛門筋弛緩
               腹筋、横隔膜収縮


ポリープ」

  [★]

polyp
茸腫隆起性病変 protruded lesion
ポリポーシス、消化管ポリポーシス
  • 平坦な表皮や粘膜表面より突出する形で局所的に増殖する病変




腸」

  [★]

intestine
intestinum
小腸(十二指腸空腸回腸)、大腸(結腸S状結腸直腸盲腸)





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