大殿筋

出典: meddic

gluteus maximus (K,M,KL), gluteus maximus muscle (N)
musculus gluteus maximus
股関節の筋>股関節の運動に関与する筋、下肢の筋中殿筋小殿筋背部筋群下肢筋群

起始

  • 腸骨(後殿筋線)、仙骨・尾骨(後面)、仙結節靭帯

停止

  • 大腿筋膜(腸脛靭帯)、大腿骨(殿筋粗面)

神経

  • 下殿神経(L5,S1,S2)

機能

  • 股関節の伸展(特に屈曲位からの伸展)、外旋
  • 坐位から起立、走る、階段を上るときに働く
  • 腸腰筋と協調して働く
  • 腸脛靭帯を緊張させて膝関節を伸ばし、下肢を伸展位に固定する(直立の維持)

カテゴリ

下肢帯の筋>:下肢帯の筋


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和文文献

  • 画像検査にて大殿筋損傷の存在が判明した術後臀部皮膚障害の2例
  • 服部 ゆかり,平井 真喜子,南 俊介 [他]
  • 日本皮膚科学会雑誌 121(2), 151-155, 2011-02
  • NAID 40018278040
  • 片麻痺患者に対する歩行補助装置ASSWSの開発とその歩行分析
  • 鈴木 英二,立川 太一,渡邉 徹,川口 佐希子,高橋 幸司,上野 貴大
  • The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 48(2), 121-128, 2011
  • … に実施できる歩行補助装置:Assistance of Swing, Stance, and Weight Shift(ASSWS)を開発し,歩行分析を行った.この機構は人体の立位体重支持のための下肢の力学的複合体である膝蓋靭帯,大腿四頭筋,腸脛靭帯を経て大殿筋に至る構造を模している.ASSWSの装着介助下では,歩行速度は有意に速く,ストライドは有意に長く,歩行周期は有意に短く,麻痺側単脚荷重時間比は有意に長かった.荷重量はASSWS装着介助の有無で有意差 …
  • NAID 130000662261
  • 大腿骨頚部骨折に仙骨部褥瘡を合併したため治療方針に難渋した症例
  • 成田 有子,畑中 渉,井畑 朝紀,平山 傑,橋本 功二,高橋 信行,倉田 佳明,磯貝 哲
  • 2011
  • … 褥瘡に対し大殿筋膜皮弁施行し,創治癒後に人工骨頭挿入術を計画したが股関節内に感染徴候を認め,Girdlestone 手術とした。 …
  • NAID 120002972598

関連リンク

でん部、分かりやすく言うとお尻の部分をカバーしているのが、大殿筋という筋肉です。
【大殿筋の起始・停止】 (起始) 後殿筋線の後方、仙骨・尾骨の外側縁、胸腰筋膜、.. .

関連画像

昨日の 4時間テニスイメージ 4大殿筋大殿筋の構造起始股関節痛み原因治療 大殿筋5大殿筋 中殿筋 小殿筋 梨状筋股関節痛み原因治療 小殿筋5


★リンクテーブル★
先読み下肢筋群」「背部筋群
国試過去問098I029
リンク元下肢の筋」「股関節の運動に関与する筋」「歩行」「坐骨神経」「大腿筋膜張筋
拡張検索大殿筋歩行」「大殿筋坐骨包

下肢筋群」

  [★]

muscles of lower limb
musculi membri inferioris


背部筋群」

  [★]

dorsal muscles
musculi dorsi


098I029」

  [★]

  • 42歳の男性。中腰で重いものを持ち上げようとしたとき激しい腰痛が起こり動けなくなったので、救急車で来院した。数年前から時々腰痛があり、腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けていたが放置していた。左下肢に放散痛、運動麻痺および感覚鈍麻がある。腰部単純MRIを以下に示す。
  • 左下肢で筋力低下を認めるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 098I028]←[国試_098]→[098I030

下肢の筋」

  [★]

下肢の筋

関節で分類

下肢の筋の起始停止

下肢の筋

肉単P 筋名   起始 停止 支配神経 機能
R-2 大腰筋   T12(椎体)、L1-L5(椎体横突起) 大腿骨(小転子) 腰神経叢 股関節屈曲(わずかに外旋)、脊柱屈曲
R-4 小腰筋   T12、L1(椎体椎間円板) 腸恥隆起 腰神経叢 脊柱屈曲の補助
R-3 腸骨筋   腸骨(腸骨窩) 大腿骨(小転子) 腰神経叢大腿神経 股関節屈曲(わずかに外旋)、脊柱屈曲
R-7 大殿筋   腸骨(後殿筋線)、仙骨尾骨(後面)、仙結節靭帯 大腿筋膜(腸脛靭帯)、大腿骨(殿筋粗面) 下殿神経 股関節伸展(特に屈曲位からの伸展)、外旋
R-8 中殿筋   腸骨(前殿筋線後殿筋線の間) 大腿骨(大転子外側面) 上殿神経 股関節外転内旋
R-9 小殿筋   腸骨(前・後殿筋線下殿筋線の間) 大腿骨(大転子) 上殿神経 股関節外転内旋
R-6 大腿筋膜張筋   腸骨(上前腸骨棘腸骨稜脛骨(外側)(腸脛靭帯を介して) 上殿神経 大腿筋膜の緊張、大腿屈曲外転内旋
R-10 梨状筋   仙骨(前面)、腸骨(大坐骨切痕) 大腿骨(大転子) 坐骨神経層(K) 股関節外旋
R-16 上双子筋   坐骨(坐骨棘小坐骨切痕) 大腿骨(大転子) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-17 下双子筋   坐骨(坐骨結節) 大腿骨(大転子) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-19 大腿方形筋   坐骨(坐骨結節) 大腿骨(転子間稜) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-15 内閉鎖筋   坐骨恥骨(閉鎖孔縁)、閉鎖膜(内面) 大腿骨(大転子転子窩) 仙骨神経叢 股関節外旋
R-14 外閉鎖筋   恥骨(閉鎖孔下部)、閉鎖膜(外面) 大腿骨(転子窩) 閉鎖神経 股関節外旋内転(弱)
S-1 長内転筋   恥骨結合および恥骨(恥骨稜) 大腿骨(粗線内側唇) 閉鎖神経 股関節内転
S-2 短内転筋   恥骨(恥骨結合恥骨結合の間) 大腿骨(粗線内側唇) 閉鎖神経 股関節内転
S-3 大内転筋   坐骨(坐骨結節)、恥骨(恥骨下枝) 大腿骨(粗線内転筋結節) 閉鎖神経脛骨神経 股関節内転伸展
S-6 恥骨筋   恥骨(恥骨櫛) 大腿骨(恥骨筋線) 閉鎖神経大腿神経 股関節内転屈曲の補助
S-7 薄筋   恥骨(恥骨結合外側縁) 脛骨(上部の内側面) 閉鎖神経 股関節内転膝関節屈曲、下肢の内旋
S-9 大腿直筋   腸骨(下前腸骨棘寛骨臼の上縁) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展股関節屈曲
S-11 中間広筋   大腿骨(上部3/4) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展
S-12 外側広筋   大腿骨(大転子粗線外側唇) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展
S-13 内側広筋   大腿骨(粗線内側唇) 脛骨(脛骨粗面) 大腿神経 膝関節伸展
S-14 縫工筋   腸骨(上前腸骨棘) 脛骨(上部の内側面) 大腿神経 股関節屈曲外旋外転膝関節屈曲
T-2 大腿二頭筋 短頭 大腿骨(粗線外側唇) 脛骨(腓骨頭) 腓骨神経 股関節伸展外旋膝関節屈曲
T-2 大腿二頭筋 長頭 坐骨(坐骨結節) 脛骨(腓骨頭) 脛骨神経 股関節伸展外旋膝関節屈曲
T-3 半膜様筋   坐骨(坐骨結節) 脛骨(内側顆)、大腿骨(外側顆) 脛骨神経 股関節伸展内旋膝関節屈曲内旋
T-4 半腱様筋   坐骨(坐骨結節) 脛骨(上部の内側面) 脛骨神経 股関節伸展内旋膝関節屈曲内旋
U-2 腓腹筋 外側頭 外側顆 踵骨(踵骨突起) 脛骨神経 足関節底屈膝関節屈曲
U-2 腓腹筋 内側頭 内側顆 踵骨(踵骨突起) 脛骨神経 足関節底屈膝関節屈曲
U-3 ヒラメ筋   脛骨(ヒラメ筋線)、腓骨(頭、骨幹上部) 踵骨(踵骨突起) 脛骨神経 足関節底屈
U-5 足底筋   大腿骨(外側顆の上部) アキレス腱内側縁 脛骨神経 足関節底屈
U-6 膝窩筋   大腿骨(外側顆) 脛骨(上部の後面) 脛骨神経 膝関節屈曲下の下床を形成する
V-7 後脛骨筋   脛骨(後面)、腓骨(後面) 舟状骨、3個の楔状骨立方骨、第2-4中足骨 脛骨神経 足関節内反底屈
V-1 前脛骨筋   脛骨(外側面)、骨間膜 内側楔状骨、第1中足骨(基底部) 深腓骨神経 足関節の背屈内反足底のアーチ維持
V-2 長腓骨筋   腓骨(上部の外側面・腓骨頭)、脛骨(外側顆) 内側楔状骨、第1中足骨(基底部) 浅腓骨神経 足関節外反底屈
V-3 短腓骨筋   腓骨(下部の外側面) 第5中足骨(基底部) 浅腓骨神経 足関節外反底屈
V-4 第三腓骨筋   腓骨下部の前面) 第5中足骨(基底部) 深腓骨神経 足関節外反背屈


股関節の運動に関与する筋」

  [★]

下肢の筋

-歩行も参考

股関節の運動に関与する筋 (K.126,127 M.354)

肉単P 筋名 内転 外転 内旋 外旋 屈曲 伸展 支配神経
R-2 大腰筋       ◇*1   腰神経叢
R-3 腸骨筋       ◇*1   腰神経叢大腿神経
R-7 大殿筋         下殿神経
R-8 中殿筋   ●*2       上殿神経
R-9 小殿筋   ●*2       上殿神経
R-6 大腿筋膜張筋       上殿神経
R-10 梨状筋           仙骨神経叢
R-16 上双子筋           仙骨神経叢
R-17 下双子筋           仙骨神経叢
R-19 大腿方形筋           仙骨神経叢
R-15 内閉鎖筋           仙骨神経叢
R-14 外閉鎖筋 □*1         閉鎖神経
S-1 長内転筋         閉鎖神経
S-2 短内転筋         閉鎖神経
S-3 大内転筋       □*3 ●*4 閉鎖神経脛骨神経
S-6 恥骨筋         閉鎖神経大腿神経
S-7 薄筋       閉鎖神経
S-9 大腿直筋           大腿神経
S-14 縫工筋       大腿神経
T-2 大腿二頭筋短頭         腓骨神経
T-2 大腿二頭筋長頭         脛骨神経
T-3 半膜様筋         脛骨神経
T-4 半腱様筋         脛骨神経
肉単P 筋名 内転 外転 内旋 外旋 屈曲 伸展 支配神経

凡例

● :両方	
◇ :K.126,127
□ :M.354

脚注

*1:作用は弱い
*2:前部のみ(M.354)
*3:前部のみ(M.354)
*4:後部のみ(M.354)



歩行」

  [★]

gait, walking
股関節の運動に関与する筋歩行運動


歩行関節および筋肉

幼児の歩行

  • 12ヶ月:上肢の挙上(high guard)
  • 15ヶ月:上肢の中等度の挙上(medium guard)
  • 18ヶ月:上肢が下がっている(no guard) → 腕ふりの出現

異常な歩行と疾患 手技みえ.188改変

痙性片麻痺歩行 hemiplegic gait 錐体路障害 脳血管障害
変形頚椎症
多発性硬化症
頸髄ミエロパチー
ぶん回し歩行
円弧歩行
痙性対麻痺歩行 spastic paraplegic gait 両大脳半球・脳幹・脊髄側索における両側錐体路障害 家族性痙性対麻痺
脳性小児麻痺(Little病)
HTLV-I associated myelopathty
はさみ歩行 scissor gait
パーキンソン歩行 parkinsonian gait 錐体外路障害 パーキンソン病
小刻み歩行 short-stepped gait パーキンソン症候群
失調歩行 小脳性運動失調・前庭性運動失調   小脳障害
前庭神経障害
OPCA
LCCA
Wernicke脳症
酩酊様歩行
脊髄後索性   深部感覚障害による空間見当識障害(位置覚・振動覚) 脊髄癆
亜急性脊髄連合変性症
Friedreich失調症
多発性神経炎
踵打歩行
鶏歩 steppage gait 下位運動ニューロン(腓骨神経麻痺で生じる下腿筋の筋力低下) Charcot-Marie-Tooth病
腓骨神経麻痺
ポリオ
糖尿病
動揺性歩行 waddling gait 肢体筋の障害 Duchenne型筋ジストロフィー
多発筋炎
Kugelberg-Welander病
トレンデレンブルグ歩行 Trendelenburg gait
アヒル様歩行  
間欠性跛行 intermittent claudication 下肢動脈の血流障害
下肢神経の障害
 


坐骨神経」

  [★]

sciatic nerve (M), ischiadic nerve
nervus ischiadicus
仙骨神経叢
  • 下肢に行く最も太い神経
筋枝:股関節の伸展。膝関節の屈曲。足関節以遠の全運動
皮枝:大腿後面内側部。下腿の外側半。足全て

由来

支配 (KL.212)

  • 坐骨神経の枝である脛骨神経と総腓骨神経とに分けて記述するのが普通みたい。

走行

カテゴリ

仙骨神経叢>:仙骨神経叢


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


大腿筋膜張筋」

  [★]

tensor fasciae latae muscle (N,KA,KH)
tensor fasciae latae (K,KL)
tensor of fascia lata (M)
股関節の筋>股関節の運動に関与する筋、下肢の筋大殿筋中殿筋小殿筋
tensor fascia latae muscles

-臀部の外側部

  • 大腿筋膜に包まれている

起始

停止

  • 脛骨(外側)(腸脛靭帯を介して)

神経

機能

  • 大腿筋膜の緊張、大腿の屈曲・外転・内旋
  • 大腿の屈筋であり、腸腰筋と一緒に作用
    • 股関節の屈筋群は大腿後面に終止しているので、股関節で外旋してしまう。そこで、大腿筋膜張筋が働くことでこの外旋を防ぐ。
  • 大腿筋膜張筋は大腿筋膜腸脛靭帯を緊張させ、立位で大腿骨を脛骨の上に支持するのを助ける

カテゴリ

下肢帯の筋>:下肢帯の筋

tensor muscle of fascialata
tensor fascia latae muscles


大殿筋歩行」

  [★]

gluteus maximus gait


大殿筋坐骨包」

  [★]

ischiogluteal bursa




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