吐血

出典: meddic

hematemesis, vomiting of blood
ヘマチン



  • 診療の基本 p.125


  • コーヒー残渣用の吐血 melanemesis
  • 鮮血の吐血 hematoemesis

喀血と吐血

  喀血 吐血
前兆 喉頭の違和感・熱感、
生臭い味がする
悪心
鮮紅色が多い 暗赤色
性状 泡沫状、凝固せず 塊状、凝固する
出方 咳による 嘔吐による
吐血より少ない 大量
pH アルカリ性 酸性
植物残渣 なし あり
発熱 あり なし
糞便 黒色便無し 黒色便、タール便
既往歴 肺・心疾患 消化器症状
所見 胸部所見有り 腹部所見有り
期間 しばらく続く 一般に短期間

病因

  • (頻度順)消化性潰瘍、食道静脈瘤、胃癌、出血性胃炎、マロリーワイス症候群。 消化性潰瘍、AGML、胃・食道静脈瘤破裂、悪性腫瘍、マロリーワイス症候群、全身性疾患・血液疾患・血管疾患 (IMD)


吐血・下血をきたす全身疾患 IMD.383

血液疾患 血管疾患 その他
白血病 Rendu-Osler-Weber病 アミロイドーシス
悪性リンパ腫 結節性動脈炎 褐色細胞腫
血小板減少性紫斑病 Schonlein-Henoch紫斑病 サルコイドーシス
TTP Ehlers-Danlos症候群 SLE
血友病A 海綿状血管腫 放射線腸炎
VWD びまん性血管奇形 動脈瘤消化管穿破
DIC 血管奇形 Kaposi肉腫
真性多血症   膠原病
血小板無力症 尿毒症
低プロトロンビン血症  
Christmas病(血友病B)
フイブリノゲン減少症

鑑別診断 Differential Diagnosis in Primary Care 4th

  V I N D I C A T E  
Vascular Inflammatory Neoplasm Degenerative and Deficiency Intoxication Congenital Autoimmune Trauma Endocrine Allergic  
食道 食道静脈瘤
大動脈瘤
逆流性食道炎
潰瘍
クルーズ・トリパノソーマ
食道と肺の癌 アルカリ液や他の刺激物
外来異物
食道裂孔ヘルニア
食道炎
強皮症 外来異物
経鼻胃管
マロリーワイス症候群
 
噴門部静脈瘤
破裂動脈瘤
胃炎
胃潰瘍
萎縮性胃炎 アルコール性胃炎
アスピリンやその他の薬品(ヒ素など)
hereditary telangiectasis(遺伝性出血性毛細血管拡張症?) 外科手術による穿孔と裂傷 ゾリンジャー・エリソン症候群  
十二指腸 潰瘍 区域的な回腸炎 外科手術による穿孔と裂傷 ゾリンジャー・エリソン症候群  
膵臓 急性膵炎(出血性)
血液 白血病
多血症
再生不良性貧血
ビタミンK欠乏症
ワーファリン
ヘパリン
その他の薬品
血友病
その他遺伝性の凝固障害疾患
特発性血栓性紫斑コラーゲン病
その他の血小板減少の原因となる疾患
 

診断

Wikipedia preview

出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/24 09:05:07」(JST)

wiki ja

[Wiki ja表示]

UpToDate Contents

全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.

和文文献

  • Step Beyond Resident(ステップ ビヨンド レジデント) : 研修医は読まないで下さい!?(第134回)血,血だぁぁ~!(吐血)(Part4)食道静脈瘤の恐怖
  • 林 寛之
  • レジデントノート 15(12), 2327-2337, 2013-11
  • NAID 40019832768
  • Step Beyond Resident(ステップ ビヨンド レジデント) : 研修医は読まないで下さい!?(第133回)血,血だぁぁぁ~!(吐血)(Part 3)上部消化管出血…再出血しやすい人,もともと出血しやすい人
  • 林 寛之
  • レジデントノート 15(10), 1916-1925, 2013-10
  • NAID 40019804391
  • Step Beyond Resident(ステップ ビヨンド レジデント) : 研修医は読まないで下さい!?(第132回)血,血だぁぁぁ~!(吐血)(Part 2)上部消化管出血(食道静脈瘤を除く)の治療ってそんなに単純じゃないんだ
  • Step Beyond Resident(ステップ ビヨンド レジデント) : 研修医は読まないで下さい!?(第131回)血,血だぁぁぁ~!(吐血)(Part 1)丈夫な消化管でも上部消化管出血はするのだ!?

関連リンク

吐血(とけつ)とは、消化器が疾患や損傷によって出血し、口から血を吐く事。多量の 出血の場合は、緊急的に専門医の診察を受けるべきだが、同時に患者自身に多大な 精神的ダメージを与え得る症状である。
gooヘルスケア 家庭の医学 血を吐いたときには・・・吐血、喀血から考えられる主な病気 をチャート形式で検索できます。
吐血は食道、胃、十二指腸など上部消化管から出血した場合にみられます。 ... 吐血 では真っ赤な血が出る場合と、黒っぽい(コーヒー残渣様と形容されます)血が出る場合 があり、前者は出血してから吐血するまでの時間が短い場合で、後者で は胃液によって ...

関連画像

 的 吐血 让 人 看 了 万分 心疼逆流性食道炎と吐血話してる最中に吐血して死亡吐血写真(am4時の時のもの)なぜこうまで冷静か初めて 吐血 した ★ うそ や し


★リンクテーブル★
国試過去問105F029」「105F028」「105H038」「098F021」「099A024」「104D023」「097D023」「106I068」「107G055」「102G056」「108B024」「103B030」「108B017
リンク元100Cases 84」「下血」「上部消化管出血」「喀血」「ヘマチン
関連記事

105F029」

  [★]

  • 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
  • 72歳の男性。皮膚の黄染を主訴に来院した。
  • 現病歴   3か月前から全身倦怠感があり、2週前から上腹部および背部の鈍痛と食思不振とを自覚していた。3日前に皮膚の黄染に気付いた。
  • 家族歴   特記すべきことはない。
  • 生活歴   喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
  • 既往歴   40歳台に右尿管結石にて治療を受けた。50歳台に十二指腸潰瘍吐血したが、薬物治療にて治癒した。
  • 現 症  意識は清明。身長168cm、体重62kg。体温36.1℃。全身の皮膚と眼球結膜とに黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。圧痛、反跳痛および筋性防御を認めない。
  • 検査所見   尿所見:蛋白(-).糖1+。血液所見:赤血球 386万、Hb 13.1g/dl、Ht 39%、白血球 9,100、血小板 18万、PT 12秒(基準10-14)。血液生化学所見:血糖 131mg/dl、総蛋白 6.5g/dl、アルブミン 3.8g/dl、総ビリルビン 18.1mg/dl、AST 138IU/l、ALT 162IU/l、LD 570IU/l(基準176-353)、ALP 483IU/l(基準115-359)、γ-GTP 132IU/l(基準8 -50)、CK 41IU/l(基準30-140)。腹部単純CT(別冊No.5A、B)を別に示す。
  • この患者に認められる検査所見はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105F028]←[国試_105]→[105F030

105F028」

  [★]

  • 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
  • 72歳の男性。皮膚の黄染を主訴に来院した。
  • 現病歴   3か月前から全身倦怠感があり、2週前から上腹部および背部の鈍痛と食思不振とを自覚していた。3日前に皮膚の黄染に気付いた。
  • 家族歴   特記すべきことはない。
  • 生活歴   喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
  • 既往歴   40歳台に右尿管結石にて治療を受けた。50歳台に十二指腸潰瘍吐血したが、薬物治療にて治癒した。
  • 現 症  意識は清明。身長168cm、体重62kg。体温36.1℃。全身の皮膚と眼球結膜とに黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。圧痛、反跳痛および筋性防御を認めない。
  • 検査所見   尿所見:蛋白(-).糖1+。血液所見:赤血球 386万、Hb 13.1g/dl、Ht 39%、白血球 9,100、血小板 18万、PT 12秒(基準10-14)。血液生化学所見:血糖 131mg/dl、総蛋白 6.5g/dl、アルブミン 3.8g/dl、総ビリルビン 18.1mg/dl、AST 138IU/l、ALT 162IU/l、LD 570IU/l(基準176-353)、ALP 483IU/l(基準115-359)、γ-GTP 132IU/l(基準8 -50)、CK 41IU/l(基準30-140)。腹部単純CT(別冊No.5A、B)を別に示す。
  • この患者で最も考えられる症候はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105F027]←[国試_105]→[105F029

105H038」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
  • 7歳の女児。発熱咽頭痛とを主訴に来院した。
  • 現病歴   昨夕から発熱と咽頭痛とが出現した。咳嗽鼻汁はない。嚥下痛はあるが飲水は可能である。
  • 既往歴   ペニシリン系抗菌薬で全身に蕁麻疹を生じたことがある。
  • 家族歴   特記すべきことはない。
  • 現症    意識は清明。体温39.2℃。脈拍104/分、整。血圧98/62mmHg。眼球結膜に充血を認めない。白苔を伴う両側の扁桃腫大イチゴ舌とを認める。両側の前頭部に圧痛を伴う腫大したリンパ節を数個触知する。心音呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢と顔面とに皮疹や浮腫を認めない。
  • 検査所見   尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 470万、Hb 12.8g/dl、Ht 39%、白血球 14,500(好中球87%、好酸球1%、単球4%、リンパ球8%)、血小板 22万。血液生化学所見:尿素窒素 14mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、AST 24IU/l、ALT 21IU/l、LD 325IU/l(基準280-588)、ALP 512IU/l(基準338-908)、Na 142mEq/l、K 4.2 mEq/l、Cl 101 mEq/l。CRP 9.2 mg/dl。
  • 完治した後に注意しておくべき症状はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105H037]←[国試_105]→[105I001

098F021」

  [★]

  • 32歳の男性。突然の吐血のため救急車で来院した。1年前から胃潰瘍と診断され内服薬を服用していたが、症状がないので10日前から自己判断で中止していた。意識は清明。脈拍104/分、整。血圧110/72mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見;赤血球378万、Hb10.8g/dl、Ht32%、白血球6,200、血小板32万。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.2g/dl、尿素窒素25 mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST32単位(基準40以下)、ALT28単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ230単位(基準260以下)、Na 138 mEq/、K4.2mEq/l、C1 102 mEq/l。
  • 最も有用な検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098F020]←[国試_098]→[098F022

099A024」

  [★]

  • 51歳の男性。嚥下困難と体重減少とを主訴に来院した。6年前から食物のつかえ感を自覚していた。最近症状の悪化があり、体重が1か月で5kg減少した。身長169cm、体重47㎏。胸腹部に異常所見を認めない。血液所見:赤血球384万、Hb11.5g/dl、Ht34%、白血球7,500。血清生化学所見:総蛋白6.1g/dl、アルブミン3.7g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、AST19単位、ALT21単位。上部消化管造影写真を以下に示す。この疾患で正しいのはどれか。
  • a. 男性に多い。
  • b. 嗄声をきたす。
  • c. 吐血することが多い。
  • d. 嚥下性弛緩反応がない。
  • e. 胃液の逆流によって発生する。


[正答]
※国試ナビ4※ 099A023]←[国試_099]→[099A025

104D023」

  [★]

  • 65歳の男性。吐血のため搬入された。起床時から悪心があり、朝食前に洗面器・いっぱいの吐血があった。肝硬変で通院中である。意識は清明。身長167cm、体重42kg。体温36.8℃。脈拍108/分、整。血圧96/60mmHg。腹部は膨隆。血液所見:赤血球 340万、Hb 8.5g/dl、Ht 26%、白血球 3,800、血小板 7.2万。血液生化学所見:総蛋白 5.5g/dl、アルブミン 2.9g/dl、尿素窒素 45mg/dl、クレアチニン 1.4mg/dl、総ビリルビン 1.3mg/dl、直接ビリルビン 0.8mg/dl、AST 55IU/l、ALT 30IU/l。
  • 血管確保後にまず行うのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104D022]←[国試_104]→[104D024

097D023」

  [★]

  • 81歳の女性。昼食後洗面器一杯の吐血があり救急車で搬入された。2か月前から腰痛のため非ステロイド性抗炎症薬を投与されていた。4日前から心窩部痛を訴えていた。意識は清明。脈拍96/分、整。血圧100/60mmHg。皮膚は蒼白で冷たい。眼瞼結膜は貧血様。心窩部に圧痛を認める。血液所見:赤血球270万、Hb8.4g/dl、Ht23%、白血球12,300。緊急上部消化管内視鏡検査の胃角部写真を以下に示す。
  • 適切でない対応はどれか。
  • a. 非ステロイド性抗炎症薬中止
  • b. 制酸薬投与
  • c. 輸液
  • d. 露出血管のクリッピング
  • e. 胃全摘


[正答]
※国試ナビ4※ 097D022]←[国試_097]→[097D024

106I068」

  [★]

  • 23歳の男性。吐血を主訴に来院した。昨夜、会社の歓迎会で日本酒を5合以上飲んだが、正確な飲酒量は記憶していない。本日、起床直後から胃液嘔吐し、数回目の嘔吐内容が新鮮血であったため驚いて受診した。身体診察所見に異常を認めない。来院後にも少量の新鮮血を嘔吐したため、緊急上部消化管内視鏡検査を行った。食道の内視鏡写真(別冊No. 17)を別に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106I067]←[国試_106]→[106I069

107G055」

  [★]

  • 25歳の男性。吐血を主訴に来院した。友人と酒を飲み、トイレで嘔吐した。最初の吐物は食物残渣であったが、2、3回嘔吐を繰り返すうちに血液を嘔吐した。便器が赤くなるほどの量だったので驚いて受診した。体温36.2℃。脈拍88/分。血圧128/72mmHg。眼瞼結膜に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。腸雑音は軽度亢進している。直腸指診で異常を認めない。
  • 診断に最も有用な検査はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107G054]←[国試_107]→[107G056

102G056」

  [★]

  • 45歳の男性。吐血のため搬入された。今朝から吐血を2回認めた。意識は清明。体温36.7℃。脈拍120/分、整。血圧76/42mmHg。眼瞼結膜に軽度の貧血を認める。心慮部に軽度の圧痛を認める。筋性防御を認めない。緊急で行った胃内視鏡写真を以下に示す。
  • 内視鏡治療として適切なのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 102G055]←[国試_102]→[102G057

108B024」

  [★]

  • 高齢者が自室内で心肺停止状態で発見された。外因死を最も強く示唆するのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108B023]←[国試_108]→[108B025

103B030」

  [★]

  • 吐血の原因として考えにくいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103B029]←[国試_103]→[103B031

108B017」

  [★]

  • 生後 1週以内の新生児において PIVKA-IIを測定すべき症候はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108B016]←[国試_108]→[108B018

100Cases 84」

  [★]

☆case84 嘔吐
症例
32歳 男性
主訴
現病歴:2 amにからり酔っぱらって救急部受診。11.45 pmに気分が悪くなり2度嘔吐嘔吐物は最初は苦く感じられ、それは食べ物と2Lのビールであった。1時間程度後に、何度か猛烈に吐き気を催した。1 amに鮮赤血を吐いた(bright red blood)。患者が言うには最初少量だったが、2回目にはかなり多い量であった。服用薬なし。時々マリファナを吸う。タバコ1日10本、アルコール2-3 unit/week
既往歴:特記なし
家族歴:特記なし
生活歴:
・身体診断
酔っぱらっているように見える。口の周りに乾燥した血液付着を認める。脈拍:102/分。(臥位(lying))血圧:134/80 mmHg立位でも血圧変化は認められない。心血管系呼吸器系に異常を認めず。腹部:上腹部(心窩部)にわずかに圧痛
検査
(血液生化学)
異常なし
解説
(第1パラグラフ)
 もっともな診断は、下部食道もしくは胃上部における吐血を引き起こす粘膜裂傷である(Mallory-Weiss lesion/Mallory-Weiss tear/Mallory-Weiss laceration)。激しい嘔吐やむかつきによる機械的外傷で生じる。本症例では、なれない大量飲酒によって生じた。
(第2パラグラフ)
患者の話から出血量見積もるのは難しい。吐血はびっくりするような出来事であり、吐血の量を多く見積もりがちである。ヘモグロ分派性状であり、急性出血では吐血量を見積もる手がかりにならない。急性期にヘモグロ分が低ければ慢性出血をほのめかす。著しい失血最初サイン頻脈と起立時の血圧低下であることがある。本症例の彼の脈波速いが、これは不安関連しているのかもしれない。
(第3パラグラフ)
吐血の他の原因胃炎消化性潰瘍である。何度か血液を含まない胃内容物のむかつきと嘔吐の話はマロリーワイス症候群特徴的である。この疾患普通介入を必要としない良性病態である。確定診断上部消化管内視鏡必要とするが、典型的症例ではいつも必要になるわけではない。時に、出血がもりひどかったり、壁の解離粘膜より深いこともあり、穿孔につながる。
(第4パラグラフ)
この症例管理は注意深い観察嘔吐で失われた体液を戻すための静脈内輸液である。出血が激しい場合には血液検査のために採血するが、輸血は必ずしも必要ない。彼は生徒大とH2 blocker治療された。嘔吐は収まりそれ以上出血も見られなかった。彼は将来のパーティでは通院しすぎないように決めた。
管理(内科診断学 第2版 医学書院)
①本疾患大多数安静絶食制酸薬粘膜保護薬の投与保存的治療できる。
輸血必要なほどの貧血は稀である。
内視鏡検査時に出血している症例に対しては内視鏡的止血術を行う。
④クリッピング法(図4-89) [図] 、純エタノール局注法、アルゴンプラズマ凝固(APC)法などさまざまあるが、いずれの方法でも良好な止血成績を得られる。
鑑別診断 (内科診断学 第2版 医学書院 p.843)
・特発性食道破裂(ブールハーフェ症候群)
逆流性食道炎
食道静脈瘤破裂
出血性胃潰瘍
急性粘膜病変(AGML)
■KEYPOINT
吐血の前の血液を伴わない激しい嘔吐とむかつきの既往は、上部消化管裂傷示唆する。
患者血液の量を見積もるのが困難と分かるので、吐血で失われた失血程度多糸かでないし、消化管の中にとどまっている血液の量は分からない。
アルコールは救急入院の約1/4と直接連関があるという研究がある。
□マロリーワイス症候群(内科診断学 第2版 医学書院)
 嘔吐などにより腹腔内圧が急激上昇して噴門部近傍に裂創発生し、これを出血源として顕出血をきたしたもの。30-50歳代の男性に多く、全消化管出血例の約3-15%を占める。 アルコール多飲原因となることが多いが、ほかに妊娠悪阻、乗り物酔い、脳腫瘍髄膜炎医原性のものとしては上部消化管内視鏡検査心肺蘇生術など、原因となるものは種々である。 ②嘔吐などにより急激腹圧上昇すると、急激に胃内圧が上昇し、これにより食道胃接合部近傍に裂創が生じる。
吐血 hematemesis (内科診断学 第2版 医学書院)
 コーヒー残渣用の吐血 melanemesis
 鮮血吐血 hematoemesis
急性粘膜病変 acute gastric mucosal lesion AGML
急性胃炎劇症型であり、急速に起こる腹痛(時に、吐血下血)をきたし、潰瘍びらん出血が混在した病態を呈する。
病因アルコール薬物(アスピリンステロイド)、薬品ストレス食物(激辛食品など)、アニサキス中枢神経系障害熱傷外科手術
glossary
inebriate
vt. (人)を酔わせる(make drunk)。~を有頂天にする
adj. 酔っぱらいの、大酒飲みの
n. 酔っぱらい、大酒飲み
pint n. (液体単位)1パイント = 1/2クオート=(米)28.8753 inch cube = 0.473 liter = (英) 0.568 liter = 約500cc
retch
vi. むかつく、吐き気を催す、無理に吐こうとする
vt. 吐く
n. むかつく。ヒック(吐き気を催すときの音)
lager n. ラガー(ビール)(貯蔵ビール日本普通ビール)
violently adj. 激しく、猛烈に
drunk adj. (pred)酔って。(fig)酔いしれて
epigastrium n. 上腹部心窩部
blood grouping 血液判定血液検査
indulge
vt. ~にふけらせる。気ままにさせる、(子どもを)甘やかす。(欲求などを)思いのままに満たす。喜ばせる、楽しませる。
vi. (快楽・趣味などに)ふける、身を任す(in)。(略式)たらふく食べる、痛飲する。(~に)従事する。(好ましくないことに)かかわる(in)
□Hematemesis and Melena(Differential Diagnosis in Primary Care 4th)
吐血喀血を見分けたい場合はnitrazine paperを使って判定
・身体開口部(body orifice)からの出血鑑別するとき解剖学的アプローチがよい。
(食道)
静脈瘤逆流性食道炎癌腫、マロリーワイス症候群
・外来異物も忘れるな。
先天性まれな病因として異所性胃粘膜によるバレット食道炎と潰瘍もある。
大動脈瘤縦隔腫瘍肺癌食道潰瘍化させ出血させることもある。
(胃)
炎症胃炎と胃潰瘍アスピリンアルコールも良くある原因
・幽門部静脈瘤出血するかもしれない
出血がひどく、他の原因が見つからなければ血液疾患検索する。
(診断への道)
吐血の確固たる証拠がある時、内視鏡をつかえる状況にあれば問診とか検査無駄時間を使わずに内視鏡診断治療をやってしまえ。
血液検査血液クロスマッチ?して輸血準備凝固検査など鑑別必要検査をやりなさい。内視鏡検査準備をしている間に、アルコールアスピリン、そのほかの薬品服用潰瘍既往食道疾患既往を聴け
ひどい出血最近の急な吐血既往がなければ(内視鏡を使わずに?)伝統的アプローチでも良い
吐血の前に血液を伴わない嘔吐があればマロリーワイス症候群診断の助けとなる。


下血」

  [★]

melena
melaena
タール便 tarry stool
消化管出血(上部消化管出血下部消化管出血)、黒色便、赤色便。吐血


定義

  • 肉眼的に便に血液が混入する病態  ⇔  潜血便 潜出血 occult bleeding(肉眼的に血液混入がはっきりしない)
  • 肛門からの血性排泄物を排泄すること
  • 古典的:タール便(黒色を意味する)
  • 臨床的:
  • (広義)便の中に血液が含まれている状態:黒色便、タール便、粘血便、鮮血便   (ただし潜血便は含まれない)
  • (狭義)タール便     

狭義

症候名 便性状
下血 タール便 黒色便
血便 鮮血便 赤色便

下血

分類

頻度

IMD.566
疾患 頻度(%)
虚血性腸炎 26.4
抗菌薬起因性腸炎 16.4
大腸癌大腸ポリープ 11.2
憩室炎 10
小腸より口側の出血 7.6
感染性腸炎 7.2
裂肛 6.4
宿便性潰瘍 5.2
その他の腸炎 4
その他の出血 1.2
不明 4.4

出血部位と便の性状

IMD.567
暗褐色~赤褐色便 十二指腸 消化性潰瘍乳頭部癌
肝臓 肝癌
胆道 胆道腫瘍、胆道炎
膵臓 膵炎膵癌
小腸 クローン病メッケル憩室、腸管動静脈血栓症、腸重積感染性腸炎結核、良悪性腫瘍
鮮紅色便 結腸 結腸癌潰瘍性大腸炎虚血性腸炎ポリープ憩室炎悪性リンパ腫薬物性腸炎腸結核S状結腸軸捻転放射線腸炎
直腸肛門 直腸癌裂肛痔核ポリープ潰瘍性大腸炎放射線腸炎子宮内膜症




上部消化管出血」

  [★]

upper gastrointestinal hemorrhagegastrointestinal bleeding GIB
下部消化管出血消化管出血吐血

概念

上部消化管出血をきたす疾患

YN.A-40

IMD.382

  • 1. 消化性潰瘍(胃潰瘍が十二指腸潰瘍の1.6-3倍)
  • 2. 急性胃粘膜病変
  • 3. 食道静脈瘤・胃静脈瘤
  • 4. 悪性腫瘍
  • 5. マロリー・ワイス症候群

頻度順

検査

  • BUN/Cr比:有効循環血液量に対する反応として、腎前性高窒素血症が見られる。BUN 40mg/dl以上でCrが正常であれば1000ml以上の出血が考えられる。(IMD.386)



喀血」

  [★]

hemoptysis ← ptysis
血痰


概念

  • 下気道由来の血液であり、咳とともに喀出される泡沫状、鮮紅色の血液 ⇔ 吐血:嘔吐、暗赤色の血液  喀痰:痰のなかに血液が混在して喀出される

病因

気道病変 気管支炎
気管支拡張症
腫瘍
気道異物
気道損傷
気管支血管瘻
肺実質病変 肺感染症
免疫異常
肺挫傷
肺血管性出血 肺動静脈瘻
肺血栓塞栓症
拝上脈圧上昇
血管カテーテル時の肺血管損傷
その他 子宮内膜症
凝固異常
医原性
特発性

治療

  • 気道確保(窒息を回避する)、呼吸・循環管理、出血源の同定、原疾患の診断と止血


ヘマチン」

  [★]

hematin, haematin
吐血ヘムヘミン hemin
  • プロトポルフィリンの三価鉄錯体、ヘム酸化物


血」

  [★]

blood, (漢方)blood and body fluid energy
血液血中




★コメント★

[メモ入力エリア]
※コメント5000文字まで
ニックネーム:
コメント:




表示
個人用ツール


  meddic.jp

リンク
連絡