右脚ブロック

出典: meddic

right bundle branch block right bundle-branch block RBBB
左脚ブロック束枝ブロック脚ブロック



脚ブロックと心音、電気軸との関係

  心機能の予後 心音 電気軸 原因
右脚ブロック 良好 病的分裂(IIP遅延) 不変(YN.C-50)/右軸偏位  
左脚ブロック   良好ではない 奇異性分裂(IIA遅延)   虚血性心疾患、高血圧、心筋症、心不全、左室肥大
左脚前枝ブロック   左軸偏位
左脚後枝ブロック   右軸偏位

心電図

  • V1でrSR' :R'は右室の興奮を表し幅広く高い波。


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/01 18:18:34」(JST)

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和文文献

  • 右脚ブロックと不整脈
  • 見てわかる。みるみるわかる。 もっと!みるみる心電図(第15回)CLBBB(完全右脚ブロック)
  • 村川 裕二,田宮 栄治
  • レジデント 7(12), 132-140, 2014-12
  • NAID 40020611409
  • 臨床研究・症例報告 学校心臓検診心電図において不完全右脚ブロックにより心房中隔欠損を発見することの有用性について
  • 心房中隔欠損,房室中隔欠損,部分的肺静脈還流異常,scimitar症候群 (特集 わかる心電図 : 病態に迫る判読のコツ) -- (先天性心疾患)

関連リンク

従って、右室の興奮開始と終了は、左室より遅れることになり、QRS波は幅広く変形する 。右脚の障害の程度によりQRS波の幅が0.12秒以上(記録幅3mm以上)のものを完全 右脚ブロック、0.1秒以上0.12秒未満のものを不完全右脚ブロックと呼ぶ。 ...
完全右脚ブロック(かんぜんうきゃくぶろっく、英Complete Right Bundle Branch Block  : CRBBB)は、心臓のプルキンエ線維の右脚を伝わる刺激が ... 本症はプルキンエ線維 右脚を伝わる刺激が完全に途切れているので、右心室は心筋伝導によって収縮する。 ...

関連画像

右脚ブロック。11: 完全右脚ブロックQRS波の幅から分かること右 脚 ブロック は 多く の 場合 図 右 脚 ブロック右脚ブロック :名古屋大学


★リンクテーブル★
国試過去問100C021」「103G035
リンク元心電図」「プロポフォール注入症候群」「左脚前枝ブロック」「ST低下」「左脚ブロック
拡張検索不完全右脚ブロック」「完全右脚ブロック
関連記事」「ブロック

100C021」

  [★]

  • 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
  • 28歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。
  • 現病歴 : 6年前、入社時の健康診断で高血糖と尿糖とを指摘されたが、症状がないため放置していた。半年前からロ渇と多尿とがあり、ジュースやスポーツドリンクをよく飲むようになっていた。最大体重27歳時94kgであった。1か月前から体重が急激に減少し、倦怠感が増強していた。今朝からぐったりとなり意識がもうろうとなった。
  • 既往歴 : 子供のころから肥満であった。
  • 家族歴 : 父と兄とが糖尿病である。
  • 現症 : 傾眠傾向で、大声で呼ぶと開眼する。身長176cm、体重84kg。体温 36.2℃。呼吸数22/分。脈拍96/分、整。血圧132/88mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めず、眼球結膜に黄疸を認めない。口唇と舌とは乾燥している。心雑音は聴取しない。肝は右肋骨弓下に2cm触知する。浮腫は認めない。アキレス腱反射は両側消失している。
  • 検査所見 : 尿所見:比重1.036、蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血液所見:赤血球480万、Hb14.6g/dl、Ht46%、白血球9,800、血小板22万。血清生化学所見:血糖820mg/dl、HbA1C14.6%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.4g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素34mg/dl、総コレステロール282mg/dl、トリグリセライド340mg/dl、AST32単位、ALT48単位。
  • この患者の治療中に注意すべき心電図所見はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100C020]←[国試_100]→[100C022

103G035」

  [★]

  • 高校生が野球の練習中にボールを胸に受けて意識消失した。最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103G034]←[国試_103]→[103G036

心電図」

  [★]

electrocardiogram ECG, electrocardiography
elektrokardiogramm EKG
  • 図:PT.268,279(心臓の構造と興奮伝導系)
  • 心電図の読み方:PHD.108

概念

  • 心臓全体の電気的活動を体表面から経時的に記録したもの。
  • 特殊心筋の活動電位は記録されない。固有心筋の活動電位のみ

医学大事典より

  • 心臓は拍動のたびに電気を発生し、これを心起電力(cardiac electromotive force)と呼ぶ。
  • 心起電力により体表面に電流が流れると四肢や胸壁など、体表面の異なった部位間に電位差が生じる。
  • この電位差を導出するための装置を心電計と呼び、心電計により時間軸に沿って記録された電位の変化を心電図という。

意義

  • 心電図は心臓の電気的興奮の伝達を記録したものである。P波は心房の脱分極を、QRS波は心室の心筋細胞の脱分極を表す。T波は心室の再分極を表す。つまり心筋の異常がある場合何かしらの変化が心電図上に表れるということである。心電図は身体に侵襲的な影響を及ぼさない検査である。このことはこの検査を心臓の疾患を疑ったら即行ってよいということである。
  • 心電図は、不整脈、心筋梗塞、心筋虚血、心膜炎、心房負荷、心室肥大・心室拡大、電解質異常などの判断に有用である。

施行する目的

  • 心臓疾患疑い(狭心症・心筋梗塞・不整脈など)
  • スクリーニング(学校検診、職場検診など)

心電図の種類

  • 臨床では一般に標準12誘導心電図が良く用いられる

電極の部位による分類

  • 体表の誘導
  • 体内の誘導
  • 食道内心電図
  • 心腔内心電図
  • ヒス束心電図

表現形式による分類

  • ベクトル心電図:心起電力をベクトル環として三次元的に描く
  • スカラー心電図:時間軸に沿った電位の記録

心電図の記録サイズ

  • 縦軸:10mm = 1mV
  • 横軸: 5mm = 0.2s

標準12誘導心電図

  • 標準肢誘導(I,II,III) + 単極肢誘導(aVR, aVF, aVL) + 胸部誘導(V1, V2, V3, V4, V5, V6) = 12誘導

電極の取り付け位置・電極の色

単極肢誘導

右手首 左手首
右足首 左足首

単極胸部誘導

EAB.5改変
V1 右第4肋間
V2 左第4肋間
V3 V2とV4の中点
V4 左第5肋間かつ鎖骨中線
V5 V4と同じ高さで前腋窩線との交点
V6 V4と同じ高さで中腋窩線との交点

心電図の波

6つの棘波よりなる
  • P波:心房の電気的興奮。:0.12-0.20s (3-5mm)
  • QRS複合:心室の電気的興奮:0.06-0.15s :正常; 0.06-0.08s (1.5-2mm), 不完全脚ブロック; 0.08-0.12s (2-3mm), 完全脚ブロック ≧0.12s (≧3mm)
  • T波:心室の再分極(心室筋興奮の回復過程):
  • U波

心電図の波の間隔

  • PQ時間:房室間伝導遅延:0.12-0.20s
  • QT時間:電気的心室収縮時間:心拍数と相関関係がある
QTc=QT/sqrt(RR)
心拍数によらずほぼ一定の値を示す
  • RR:心臓の一周期
  • TP:心臓の弛緩期

正常心電図における波

  • I,IIにおいてP, QRS, Tが全て正 → 100G096


心電図による得られる情報 (SP.536)

  • 心臓における興奮の発生と伝達の過程を可視化
1. 心臓内の興奮伝導の障害
ex. 房室ブロック
2. 不整脈:脈拍のリズムと心拍数の異常
ex. 心房粗動心室細動
3. 冠循環の異常
ex. 心筋梗塞
4. 心室肥大
5. 血漿中の電解質濃度の異常

各誘導で取りやすい所見

  • 第II誘導:P波の描出
  • V5誘導:虚血性変化

特徴的な所見

新生児・幼小児の心電図

SPE.428-
  • 電気軸:右軸偏位 → 左軸偏位  胎児循環では右心系が主に体循環に関わっていたが、成人で見られる循環では左心系が関わる。生後一ヶ月らいまでは+120~130°程度の右軸偏位
  • 呼吸性不整脈:小児では顕著。吸気時に心拍数増加、呼気時に心拍数減少
  • 右室肥大:新生児~乳児では肺血管抵抗がまだ高いために右室肥大が持続。

心電図と心疾患

  • 心臓を栄養している血管が急激に閉塞するため、全く血液が供給されない状態。
  • 急性期と慢性期では異なった心電図をとる。
  • 異常Q、ST上昇、冠性T
  • 心臓に器質的疾患を持たないにもかかわらず、心電図上でQT時間の延長(QT時間が0.46秒以上)を認める病態。

疾患と心電図

  • 心膜炎 心外膜炎:90%の患者に異常が見られる。aVR, V1を除いたST上昇。いくつかの電極でPR部の低下(PR segment depression)
  • 肺性心(肺気腫):肺性P、不完全右脚ブロック、右軸偏位、V1-V3のT波陰転・平坦化、II,III,aVFでST低下。肺高血圧、最初の3つは右室負荷を反映
  • 肥大型心筋症:ST-T変化(ストレイン型の陰性T波は、上に凸のST低下を伴い、非対称性陰性T波)。Sv1, Rv5の増大。QRS時間の延長。
  • 心房中隔欠損症:PR延長、不完全右脚ブロック、右軸偏位。右心系の容量負荷による遠心性心肥大。
  • 心室中隔欠損症
  • ブルガダ症候群:右側胸部誘導(V1-V2(V3))のST上昇(coved型あるいはsaddle back型) 。完全あるいは不完全右脚ブロック様QRS波形(つまり、V1-V3でJ波が見られる)。
  • 脚ブロック
  • WPW症候群:Δ波。PQ短縮、QRS延長。V1に特徴的変化「A型: 高いR波。左室自由壁」「B型: rS型。右側」「C型: Qr/QS。中隔」
  • 肺血栓塞栓症:右側胸部誘導の陰性T波、洞性頻脈、SⅠQⅢTⅢ、右脚ブロック、ST低下、肺性P、時計方向回転
  • 肺気腫:V1,V2でrS/QSパターン

注意点

  • 胸をさらすことになるので、女性の患者では特に配慮する。誘導の電極が正しい位置に貼られていないと記録される結果が異なってくるので、正確な位置に貼る。また、心電図は筋肉の活動も拾ってしまうので、筋緊張を和らげるため患者にはリラックスしてもらい、リラックスできる状況を作ることを心がける。

参考

[display]http://www.cardiac.jp




プロポフォール注入症候群」

  [★]

propofol infusion syndrome, PRIS
プロポフォール


概念

  • 集中治療分野における、長期間鎮静のためにプロポフォールが投与された患者の病態
  • 集中治療における人工呼吸中の鎮静の目的でプロポフォール投与中に代謝性アシドーシス横紋筋融解症高カリウム血症心不全が発現した症例が報告されており、このような病態をプロポフォール症候群と呼ぶ
  • 4mg/kg•hr(60kgで24ml/hr)以上の高用量プロポフォールを48時間以上使用している患者で代謝性アシドーシス、徐脈を伴うショック(徐脈性不整脈)、横紋筋融解症、高脂血症、腫大肝・脂肪肝を呈する疾患
  • 5mg/kg/hを48時間以上としている情報源あり

疫学

  • 死亡率が高い
  • 小児で多いが、成人でもまれならず
  • PRISはまれではあるが、致死性合併症

診断基準

Brayによる小児PRISの診断基準

  • 突発性もしくは比較的突発性に治療抵抗性の徐脈が発現し不全収縮(心静止)へ移行する
  • 以下のうち少なくとも1項目を含む
  • 脂質異常症の発現
  • 肝腫大または剖検による肝臓の脂肪浸潤
  • BE≦-10を呈する代謝性アシドーシス
  • 横紋筋融解もしくはミオグロビン尿を伴う筋症状

リスク因子

PRIS発症に関する危険因子

  • 高容量(>5mg/kg/h)、長時間(>48時間)のプロポフォール投与
  • 乳幼児
  • 上気道感染
  • 多発外傷、頭部外傷
  • 内因性ストレスの存在、カテコラミンやグルココルチコイドの投与
  • 糖摂取の不足

PRIS発症時の所見


病態生理

検査

  • 初期変化として心電図異常がある:右脚ブロックとV1-3にてcoved型のST上昇(ブルガダ症候群で見られる心電図のよう)

治療

  • プロポフォールの中止
  • 対症療法
  • 血液浄化など

予防

  • プロポフォールを使用する際は4mg/kg•hrを越えないようにする
  • 48時間以内でも除外しない。疑えば中止を考える。
  • 使用中は心電図(徐脈に注意、ブルガダ変化も)、pH、CK、TGをモニタリング
  • プロポフォールを漫然と長期投与しないように、鎮静レベルはRASSなどで評価


左脚前枝ブロック」

  [★]

left anterior fascicular block LAFB, left anterior hemiblock LAH LAHB
左脚前枝ヘミブロック
左脚ブロック、左脚後枝ブロック、束枝ブロック右脚ブロック


心電図所見

心電図の読み方パーフェクトマニュアル.99
  • 電気軸:左軸偏位(-30゚~-80゚)
  • I,aVLがqR型(通常RaVL>RI)
  • II,III,aVFがrS型(SIII>SaVF>SII)

左脚前枝の走行

心電図の読み方パーフェクトマニュアル.99
  • 左室前壁を左方に向かう

興奮の伝達

心電図の読み方パーフェクトマニュアル.99
  • 後枝を下り、前枝を逆行性に左上方に伝達
  • QRS時間は延長せず、QRS軸は初期に下方、後期には左上方となる → -30~-80(左軸変位)

左脚前枝ブロックと左脚後枝ブロック 心電図パーフェクトマニュアルp.99

  左脚前枝ブロック 左脚後枝ブロック
走行 左室前壁を左方に向かう 後側壁を下降する
大動脈弁の近くを走行  
形状 より細長い  
栄養 左冠動脈前下行枝のみ 左冠動脈回旋枝、右冠動脈
疾患との関連   解剖学的特性より効果病変に巻き込まれやすく、障害されやすい。また、血流のバックアップに乏しく虚血に弱い  
心電図 QRS ほとんど延長しない ほとんど延長しない
電気軸 左軸偏位(-30°~-80°) 右軸偏位(+110°以上)
側壁誘導 qR rS
下壁誘導 rS qR


ST低下」

  [★]

ST segment depression
ST下降、ST部分下降
STST上昇


病態

  • QRS幅正常
  • 高いR
  • QRS幅延長
  • 二次的ST低下
  • 未分類
  • ST上昇の鏡像

形態による分類

(心電図の読み方パーフェクトマニュアル p.219,239)

  • 下降型傾斜型(down-sloping type)
  • 水平型(horizontal type)
  • 緩徐上行型(slowly upsloping type)

図:LAB.1520

  • 1. junctional depression
  • 2. slow-rising depression
  • 3. horizontal depression
  • Master2段階試験のdouble test判定基準では、以下のST低下で陽性としている。
  • 0.5mm異常のischemic depression(1., 2.)
  • 3.でQX/QT 50% (つまり低下部分の方が長い) または QT比が1.08以上
  • トレッドミル検査では1mm以上の虚血性ST変化の出現(1.または2.)でendpointとしている。

注意

  • ST低下は心筋の虚血を表す場合があるが、この場合虚血が起こっている場所を同定できない。


左脚ブロック」

  [★]

left bundle branch block, LBBB
右脚ブロック束枝ブロック脚ブロック

分類


脚ブロックと心音、電気軸との関係

  心機能の予後 心音 電気軸 原因
右脚ブロック 良好 病的分裂(IIP遅延) 不変(YN.C-50)/右軸偏位  
左脚ブロック   良好ではない 奇異性分裂(IIA遅延)   虚血性心疾患、高血圧、心筋症、心不全、左室肥大
左脚前枝ブロック   左軸偏位
左脚後枝ブロック   右軸偏位


不完全右脚ブロック」

  [★]

incomplete right bundle branch block
脚ブロック右脚ブロック



完全右脚ブロック」

  [★]

complete right bundle branch block, CRBBB
右脚ブロック


脚」

  [★]

leglower extremitypedunclepedunculuspedunculi
下肢


ブロック」

  [★]

block, Bloch
遮断阻止封鎖




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