口腔粘膜

出典: meddic

mucous membrane of mouth (Z)
口腔


臨床関連

和文文献

  • 口腔粘膜感覚閾値を変動させる要因についての検討--温冷刺激効果を中心に
  • 青柳 順也
  • 日本口腔科学会雑誌 60(2), 189-198, 2011-03
  • NAID 40018782314
  • 口腔粘膜炎に対するケア (ナースの行いたい症状緩和ケアと根拠)
  • 河面 育子
  • エキスパートナース 27(2), 52-54, 2011-02
  • NAID 40018279981

関連リンク

皮膚や粘膜にできる角化性で炎症をともなう難治性の病変です。口腔では頬粘膜に多く認めますが、舌や口唇にも生じます。白い粘膜の角化(かっか)がレース状にみられ、周囲に発赤を伴うのが特徴です。しばしば、びらんや潰瘍を ...
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関連画像

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添付文書

薬効分類名

  • 口腔粘膜吸収癌性疼痛治療剤

販売名

イーフェンバッカル錠50μg

組成

成分・含量(1錠中):フェンタニルクエン酸塩(フェンタニルとして)

  • 78.55μg(50μg)

添加物

  • D−マンニトール、炭酸水素ナトリウム、無水クエン酸、乾燥炭酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症のある患者


効能または効果

  • 強オピオイド鎮痛剤を定時投与中の癌患者における突出痛の鎮痛


  • 本剤は、他のオピオイド鎮痛剤が一定期間投与され、忍容性が確認された患者で、かつ強オピオイド鎮痛剤(モルヒネ製剤、オキシコドン製剤及びフェンタニル製剤)の定時投与により持続性疼痛が適切に管理されている癌患者における突出痛(一時的にあらわれる強い痛み)に対してのみ投与すること。
  • 定時投与されている強オピオイド鎮痛剤が低用量の患者(モルヒネ経口剤30mg/日未満又は同等の鎮痛効果を示す用量の他のオピオイド鎮痛剤を定時投与中の患者)における本剤の使用経験は限られているため、本剤の必要性を慎重に検討した上で、副作用の発現に十分注意すること。
  • 通常、成人には1回の突出痛に対して、フェンタニルとして50又は100μgを開始用量とし、上顎臼歯の歯茎と頬の間で溶解させる。
    用量調節期に、症状に応じて、フェンタニルとして1回50、100、200、400、600、800μgの順に一段階ずつ適宜調節し、至適用量を決定する。なお、用量調節期に1回の突出痛に対してフェンタニルとして1回50〜600μgのいずれかの用量で十分な鎮痛効果が得られない場合には、投与から30分後以降に同一用量までの本剤を1回のみ追加投与できる。
    至適用量決定後の維持期には、1回の突出痛に対して至適用量を1回投与することとし、1回用量の上限はフェンタニルとして800μgとする。
    ただし、用量調節期の追加投与を除き、前回の投与から4時間以上の投与間隔をあけ、1日当たり4回以下の突出痛に対する投与にとどめること。


処方時

  • 突出痛の回数や受診可能な頻度等を考慮して、必要最小限の錠数を処方すること。
  • 誤用防止のため、用量の異なる本剤を同時に処方しないこと。

投与方法

  • 本剤は口腔粘膜から吸収させる製剤であるため、噛んだり、舐めたりせずに使用すること(口腔粘膜からの吸収が低下し、バイオアベイラビリティが低下する可能性がある)。

開始用量

  • 定時投与中の強オピオイド鎮痛剤としてモルヒネ経口剤30mg/日以上60mg/日未満又は同等の鎮痛効果を示す用量の他の強オピオイド鎮痛剤を定時投与中の患者では、1回の突出痛に対してフェンタニルとして50μgから投与を開始することが望ましい。
  • すべての患者において開始用量は1回の突出痛に対してフェンタニルとして50又は100μgであり、他のフェンタニル速放性製剤から本剤に変更する場合でも、必ずフェンタニルとして1回50又は100μgから投与を開始すること(フェンタニルの含量が同じであっても本剤と吸収が異なるため)。

用量調節と維持

  • 1回の突出痛に対して1回の本剤投与で十分な鎮痛効果が得られるよう、一段階ずつ漸増して、患者毎に用量調節を行うこと。
  • 1回の突出痛に対して本剤の追加投与を必要とする状態が複数回続く場合には、本剤の1回用量の増量を検討すること。
  • 1回あたりの投与錠数は4錠(左右の上顎臼歯の歯茎と頬との間に2錠ずつ)までとすること。また、用量調節後は同じ用量の規格に切り替えて1回1錠を投与することが望ましい。
  • 定時投与中のオピオイド鎮痛剤を増量する場合や種類を変更する場合には、副作用に十分注意し、必要に応じて本剤の減量を考慮すること。
  • 1回の突出痛に対してフェンタニルとして1回800μgで十分な鎮痛効果が得られない場合には、他の治療法への変更を考慮すること。
  • 1日に4回を超える突出痛の発現が続く場合には、定時投与中の強オピオイド鎮痛剤の増量を検討すること。


慎重投与

  • 慢性肺疾患等の呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
  • 喘息患者[気管支収縮を起こすおそれがある。]
  • 徐脈性不整脈のある患者[徐脈を助長させるおそれがある。]
  • 肝・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、副作用があらわれやすくなるおそれがある(「薬物動態」の項参照)。]
  • 頭蓋内圧の亢進、意識障害・昏睡、脳腫瘍等の脳に器質的障害のある患者[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
  • 口内炎、口腔内出血、口腔粘膜に欠損のある患者[血中濃度が上昇し、副作用があらわれるおそれがある。]
  • 薬物依存の既往歴がある患者[依存性を生じやすい。]
  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)


重大な副作用

依存性(頻度不明注1)

  • 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。連用中に投与量の急激な減量又は中止により退薬症候があらわれることがある。
    また、乱用や誤用により過量投与や死亡に至る可能性があるので、これらを防止するため観察を十分に行うこと。

呼吸抑制(頻度不明注1)

  • 呼吸抑制があらわれることがあるので、無呼吸、呼吸困難、呼吸異常、呼吸緩慢、不規則な呼吸、換気低下等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン塩酸塩、レバロルファン酒石酸塩等)が有効である。

意識障害(頻度不明注1)

  • 意識レベルの低下、意識消失等の意識障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明注1)

  • ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

痙攣(頻度不明注1)

  • 痙攣があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。


薬効薬理

薬理作用

  • マウスにおけるテールクランプ試験で、フェンタニルの鎮痛作用(ED50=80μg/kg、皮下投与)は、投与後4分以内に発現、10〜15分で最大に達し、45分後には消失するのに対し、モルヒネ(ED50=15mg/kg、皮下投与)は投与後15分以内に発現、45分で最大に達した。フェンタニルの作用は、モルヒネよりも速く発現し、持続時間は短い16)
  • ラットにおけるテールプレッシャー試験(ED50=20μg/kg、皮下投与)及びブラジキニン誘発疼痛試験(ED50=8μg/kg、皮下投与)でフェンタニルの用量依存的な鎮痛作用が報告されている17)
  • ウサギを用いて歯髄刺激による体性感覚野誘発電位を指標に鎮痛作用を検討したところ、本剤の口腔粘膜投与において用量依存的な鎮痛作用を示した18)

作用機序

  • チャイニーズハムスター卵巣細胞に発現させた各オピオイド受容体結合試験の結果、フェンタニルはμオピオイド受容体に対してδオピオイド受容体及びκオピオイド受容体に比べ120〜220倍高い親和性が示されている19)ことから、μオピオイド受容体を介して鎮痛作用を示すものと考えられている。


有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • フェンタニルクエン酸塩(Fentanyl Citrate)

化学名

  • N-(1-Phenethylpiperidin-4-yl)-N-phenylpropanamide monocitrate

分子式

  • C22H28N2O・C6H8O7

分子量

  • 528.59

融 点

  • 150〜154℃

性 状

  • 白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、水又はエタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。


★リンクテーブル★
国試過去問106I045」「105D050」「097G068
リンク元類天疱瘡」「口腔粘膜病変」「頬側粘膜」「mouth mucosa
拡張検索口腔粘膜塗抹標本
関連記事粘膜」「口腔」「

106I045」

  [★]

  • 68歳の女性。皮膚の出血斑を主訴に来院した。打撲した記憶がないにもかかわらず、数か月前から両側の手背と前腕とに出血斑が見られることが気になっていたという。鼻出血歯肉出血とを認めない。口腔粘膜点状出血を認めない。両側の手背と前腕とに径 5cmの紫斑を3個認める。血液所見:赤血球468万、 Hb13.9g/dL、 Ht42%、白血球6,300、血小板20万、 PT98%(基準80-120)、 APTT33秒(基準対照32)。
  • 対応として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I044]←[国試_106]→[106I046

105D050」

  [★]

  • 23歳の女性。発熱と発疹とを主訴に来院した。10日前から微熱咽頭痛とがあり、イブプロフェンを含有する市販感冒薬を内服していた。3日前から顔面と体幹とに紅斑を認め、眼球結膜の充血と口腔粘膜びらんとが出現した。体温38.2℃。体幹の一部の紅斑は標的様で、中央に水疱を形成している。
  • 考えられる疾患はどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 105D049]←[国試_105]→[105D051

097G068」

  [★]

  • 特徴的な症候と毒物の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097G067]←[国試_097]→[097G069

類天疱瘡」

  [★]

pemphigoid
水疱症


  • 自己抗体
  • 表皮下水疱 → 緊満性水疱

表皮下水疱症(類天疱瘡群) (NDE.218)

  • 自己免疫性水疱症(後天性水疱症) autoimmuno blistering disease
  • 表皮下水疱症(類天疱瘡群)


代表的な天疱瘡と類天疱瘡の比較

  尋常性天疱瘡 落葉性天疱瘡 水疱性類天疱瘡
年齢 中年~老年 中年 老年(若年もあり)
好発部位 口腔粘膜全身 全身 全身
臨床像 皮膚所見 水疱びらん びらん、葉状落屑、 緊満性水疱浮腫性紅斑掻痒
粘膜浸潤 ++ 痂皮
Nikolsky現象  
病理組織像 所見 表皮内水疱
(棘融解)
表皮下水疱
好酸球浸潤
Tzanck試験  
棘融解部位 表皮下層(基底細胞直上) 表皮上層(顆粒層)  
抗原 Dsg3 のみ、
Dsg3 と1 の共存
Dsg1 のみ BP180BP230
ELISA Dsg1(+または-)、Dsg3(+) Dsg1(+)、Dsg3(-)  
蛍光抗体法所見 直接法(病変部皮膚) 表皮細胞間に
IgGC3 陽性
病変部基底膜部に
IgGC3 の線状沈着
間接法(血清中) 抗表皮細胞間物質抗体(IgG)陽性 抗基底膜抗体検出
治療 ステロイド免疫抑制薬血漿交換療法、γ グロブリン療法 ステロイド内服免疫抑制薬DDSなど


口腔粘膜病変」

  [★]

disease of oral mucosa
口腔粘膜口腔

参考

  • 1. [charged] Oral lesions - uptodate [1]


頬側粘膜」

  [★]

buccal mucosa
口腔粘膜頬粘膜

mouth mucosa」

  [★]

  • 口腔粘膜
buccal mucosaoral mucosa

口腔粘膜塗抹標本」

  [★]

smear of oral mucosa
頬粘膜塗抹標本

粘膜」

  [★]

mucosa (KL), mucous membrane (KH), endometrium (Z. L-20), mucosae (Z. P-27)
tunica mucosa
粘膜固有層粘膜筋板粘膜下組織筋層


  • 消化器系、呼吸器系、泌尿器系、生殖器系

定義

  • 上皮、粘膜固有層、粘膜筋板をまとめて粘膜と呼ぶ

粘膜

粘膜下の深層にある組織



口腔」

  [★]

oral cavity (Z), buccal cavity
cavum oris, cavitas oris



膜」

  [★]

membrane
メンブランメンブレン




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