卵胞

出典: meddic

follicle (Z), ovarian follicle
folliculus ovaricus, folliculus ovarii
卵巣濾胞




卵胞の発育

  • 最初、原始卵胞はFSHに依存せずに生育していき、顆粒膜細胞層が3層になった頃(一次卵胞)にFSH受容体を発現し、FSH依存性に生育していく。
  • 月経周期の初期には下垂体からのFSH分泌が増加して(月経周期参照)、ゴナドトロピン刺激とは無関係に発育してきた卵胞をさらに刺激してグラーフ卵胞へと発達させる。FSHによる刺激がない場合には卵胞は変性し閉鎖卵胞となる。(NGY.26)
  • (ゴナドトロピンの刺激を受けた?)卵胞は1-2mm/dayの割合で大きくなり、5mmで超音波エコーにて描出される。
  • 排卵前には約20mmとなる。


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/06 23:09:04」(JST)

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和文文献

  • 保存された卵胞の化石は鳥類の生殖行動の初期進化を示す(地球科学の窓)
  • 超音波画像検査による卵胞数の計測に基づく供胚牛の選定技術の開発
  • 葉棚 幸輝,木村 健一,柳澤 克可 [他]
  • 家畜診療 = Journal of livestock medicine 60(1), 29-34, 2013-01-00
  • NAID 40019553227
  • 農林水産省経営局長賞 黒毛和種牛における授精時の卵胞長径および粘液性状と受胎率 (平成23年度家畜診療等技術全国研究集会・入賞論文)
  • 松浦 道夫
  • 家畜診療 = Journal of livestock medicine 59(11), 679-684, 2012-11-00
  • NAID 40019480374
  • イラストでみる産婦人科診療(第7回)卵胞の発育・精子の造成および異常
  • 齊藤 英和
  • 産科と婦人科 79(10), 1191-1197, 2012-10-00
  • NAID 40019441263

関連リンク

卵胞(らんほう、ovarian follicle)または濾胞(ろほう)は卵巣にある、卵子を含んだ おおよそ球状の細胞の集合であり、排卵によりそこから卵子が放出される。これは繊維・ 血管の外被、有核細胞(卵胞上皮細胞)の内被、及び卵子の浮遊する透明なアルブミン ...
生物学において卵胞形成(らんほうけいせい、英: folliculogenesis)は、卵母細胞を包む 卵胞と呼ばれる体細胞の集まりの成熟を意味する。卵胞形成の過程で多数の原始卵胞 が月経周期に入り成長して排卵前卵胞となる。 終了が曖昧な雄の精子形成と逆に ...

関連画像

卵胞からの卵子採取★主席卵胞:22mmコーヒーはうつ病の予防になる 不妊症の問題解決には、妊娠が 主席 卵胞 が 成熟 する と 卵胞発育から排卵 と 多 層化 する この 卵胞 を


★リンクテーブル★
国試過去問105D046」「102B033」「103G028」「086A006
リンク元ホルモン」「プロゲステロン」「卵胞刺激ホルモン」「顆粒膜細胞」「グラーフ卵胞
拡張検索卵胞ホルモン・黄体ホルモン合剤」「卵胞刺激ホルモン受容体」「卵胞ホルモン剤

105D046」

  [★]

  • 32歳の女性。1回経妊、1回経産。1年間の無月経を主訴に来院した。1か月前からのぼせとイライラ感とが出現している。挙児希望がある。経腟超音波検査で子宮はやや萎縮しており、卵巣には卵胞が認められない。
  • 高値を示すのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105D045]←[国試_105]→[105D047

102B033」

  [★]

  • 正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ 102B032]←[国試_102]→[102B034

103G028」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103G027]←[国試_103]→[103G029

086A006」

  [★]

  • 成人女性の超音波断層像で正しいのはどれか
  • a. 子宮体部は充実性で西洋梨状を呈する
  • b. 増殖期子宮内膜は低エコーレベルの帯状層として認められる
  • c. 卵胞は直径5mm以上で観察される
  • d. 膣腔は膀胱直下に線状エコーとして認められる
[正答]

ホルモン」

  [★]

hormone

古典的な定義

  • 特定の内分泌腺から分泌され、血行によって運ばれ、遠隔部の特定の標的器官に作用して特異的効果を現す物質(PT.403)

例外

  • 腺構造を持たない組織から分泌されるホルモンがある
消化管ホルモン (PT.403)
視床下部ホルモン (PT.403)
甲状腺濾胞ホルモン?
カルシトニン?

ホルモンの一覧表

日本語 放出器官/細胞 作用器官/細胞 働き
メラトニン 松果体    
成長ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 GH放出
プロラクチン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 PRL放出
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 ATCH放出
ゴナドトロピン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 FSH/LH放出
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 TSH放出
ソマトスタチン 視床下部 下垂体前葉 GH放出抑制
ドーパミン 視床下部 下垂体前葉 PRL放出抑制
成長ホルモン 下垂体前葉 全身/肝細胞 タンパク質同化, 抗インスリン, 脂肪異化/IGF-I合成促進
プロラクチン 下垂体前葉 乳腺 乳汁分泌促進
副腎皮質刺激ホルモン 下垂体前葉 副腎皮質  
卵胞刺激ホルモン 下垂体前葉 卵胞  
黄体形成ホルモン 下垂体前葉 黄体  
間細胞刺激ホルモン 下垂体前葉 精巣の間細胞  
甲状腺刺激ホルモン 下垂体前葉 甲状腺  
オキシトシン 下垂体後葉 子宮平滑筋/乳腺 子宮収縮/射乳促進
バソプレシン 下垂体後葉 腎臓集合管 水の再吸
甲状腺ホルモン - トリヨードサイロニン 甲状腺   代謝亢進
甲状腺ホルモン - サイロキシン 甲状腺   代謝亢進
カルシトニン 甲状腺   Ca2+濃度低下
副甲状腺ホルモン 甲状腺 /腎臓 破骨細胞活性化/腎細尿管Ca2+取り込み↑/腎ビタミンD活性化/血清Ca2+↑
心房性ナトリウム利尿ペプチド 心臓   Na利尿
脳ナトリウム利尿ペプチド 心臓   Na利尿
Cタイプナトリウム利尿ペプチド     Na利尿
エンドセリン 血管   血管収縮
アンジオテンシンII 血管   血管収縮
ガストリン 酸分泌
セレクチン 十二指腸    
インスリン様成長因子 肝臓    
アンジオテンシノジェン 肝臓   昇圧
コルチゾール 副腎皮質    
アルドステロン 副腎皮質    
デヒドロイソアンドロステロン 副腎皮質    
アドレナリン 副腎髄質   軽微な昇圧、血糖上昇
ノルアドレナリン 副腎髄質   昇圧(寄与は20%程度)、血糖上昇
インスリン 膵臓 - β細胞 全身 グルコース取り込み亢進
グルカゴン 膵臓 - α細胞 全身 糖新生
ソマトスタチン 膵臓 - δ細胞   ホルモン分泌抑制(インスリングルカゴンガストリン)
レニン 腎臓 - 傍糸球体細胞   昇圧(angiotensin Iを産生, 血管内皮アンジオテンシン転換酵素によりangiotensin IIに転換)
エリスロポエチン 腎臓 造血器官 赤血球産生刺激
エストロゲン 卵巣    
プロゲステロン 卵巣    
インヒビン 卵巣    
テストステロン 精巣    
インヒビン 精巣    
レプチン 脂肪    
アディポネクチン 脂肪    



プロゲステロン」

  [★]

progesterone (Z), P4
黄体ホルモン corpus luteum hormoneプロジェステロン
プロゲホルモン ルテウム プロゲストン, Crinone, Prochieve, Progestasert
エストロゲン月経周期ホルモン

分類

性状

産生組織

G10M.37

標的組織

生理作用

  エストロゲン プロゲステロン
子宮内膜 増殖期:増殖
分泌期:プロゲステロンと協調して分泌期維持

分泌期:分泌期誘導
卵巣 卵胞の成長
顆粒細胞に作用してエストロゲン受容体発現↑
エストロゲンの正のフィードバック
エストロゲンの大量分泌
 
子宮筋 オキシトシンに対する感受性↓
肥大増殖
オキシトシンに対する感受性↑
中枢神経への作用 視床下部下垂体
 少量→負のフィードバック
 多量→正のフィードバック
視床下部体温中枢
 刺激
その他 子宮頚管粘液
 量:↑、牽引性:↑、羊歯葉状結晶:↑
・膣スメアの変化
 成熟した表層細胞の出現
  角化、核濃縮、好酸性
・乳腺
 腺房発育
  • 子宮内膜:プロスタグランジンの合成を制御(増殖期には低値、月経期には高値) → 月経前症候群月経困難症との関連
  • 妊娠中には下垂体前葉に作用してLHの分泌を抑制し、排卵を抑制する。(G10M.37)
  • 乳腺組織のPRL受容体を減少させ、乳汁分泌を抑制する。(G10M.37)

作用機序

分泌調節

性周期・月経・妊娠との関連

非妊時

  • 卵胞期:低値
  • 排卵期~黄体期:高値
  • 黄体期後期:漸減

妊娠時

  • 妊娠時には0-10週にかけてなだらかに上昇してから下降するが、以降漸増する。(NGY.47)
  • 妊娠時には10週までなだらかに増加し、以降増加。(G10M.37)

LAB.724

  エストロゲン プロゲステロン
エストロン エストラジオール エストリオール  
(pg/ml) (pg/ml) (pg/ml) (ng/ml)
女性 卵胞期 10~60 10~150 0~20 0.5~1.5
排卵期 25~100 50~380 5~40 1.5~6.8
黄体期 25~80 30~300 5~40 5.0~28.0
更年期 20~80 10~50 0~20 0.3~0.4
男性 30~60 10~60 0~15 0.2~0.4






卵胞刺激ホルモン」

  [★]

follicle stimulating hormone, FSH
濾胞刺激ホルモンフォリトロピン follitropin
卵胞


  • NGY.266(閉経前後における変動)

分類

性状

  • 糖タンパク

産生組織

標的組織

生理作用 (QB.Q-212)

作用機序

分泌調節

  • ネガティブフィードバック:卵巣から分泌されるインヒビンにより下垂体からのFSHの分泌が抑制される。

促進

  • ゴナドトロピン放出ホルモン GnRH:視床下部由来の
  • レプチン:脂肪細胞から分泌される。やせている場合にはFSHが低下。肥満している状態では視床下部に作用して基礎代謝をあげると共に食欲を抑制する

抑制

月経・性周期との関連

  • 卵胞期に高く、黄体期に低い。
  • 排卵期にピークを示す。

基準値

HIM.A-5

女性

  • 月経
  • 卵胞期 :2.0-20.0 mIU/ml
  • 排卵期 :9.0-26.0 mIU/ml
  • 黄体期 :1.0-12.0 mIU/ml
  • 閉経後 :18.0-153.0 mIU.ml

男性

  • 1.0-12.0 mIU/ml

検査の本

女性

  • 思春期前:≦4 mIU/ml
  • 月経周期
  • 卵胞期初期 :2.7-10.2 mIU/ml
  • 排卵期ピーク:2-23 mIU/ml
  • 黄体期   :1.0-8.4 mIU/ml
  • 妊娠時 :≦1 mIU/ml
  • 閉経後 :9.2-124.7 mIU/ml

男性

  • 思春期前:≦4 mIU/ml
  • 成年期 :1.2-15 mIU/ml
  • 老年期 :≧15 mIU/ml


ホルモン>:ホルモン


-FSH
卵胞刺激ホルモン
卵胞刺激ホルモン


顆粒膜細胞」

  [★]

granulosa cell, granulosa cells
顆粒層細胞
卵胞
[show details]


  • 卵胞由来の細胞で、卵胞の外層に位置する。
  • 原始卵胞から一次卵胞への発達はFSH非依存的に進行する。卵母細胞をおおう卵胞上皮(卵胞上皮細胞)は単層かつ扁平な状態から立方状に変化し、さらに多層化する。この状態の卵胞上皮細胞が顆粒層細胞と呼ばれる(HIS.395)。
  • 卵母細胞から分泌されるアクチビンによって顆粒層細胞の増殖が促進される(HIS.395)

分子細胞学的な特徴=

  • FSHとLH受容体を有する。

機能

  • 1. アンドロゲンからエストロゲンへの変換
  • 2. (LHの作用により)排卵後に黄体に変化する

ホルモン

調節

  • 多層一次卵胞の時にFSHを受容すると二次卵胞になる ← FSHは卵胞発育促進作用があり、顆粒膜細胞に作用して三方の発育・分化・エストロゲン産生を促進する(QB.Q-212)

分泌

  • 二次卵胞



グラーフ卵胞」

  [★]

Graafian follicle, graafian follicle
Graaf卵胞成熟卵胞三次卵胞 folliculus ovaricus tertiarius
卵胞濾胞細胞


  • 月経周期1-14日の間に卵胞発育が起こり(成長速度は1-2mm/day(QB.Q-15))、約2mmの卵胞は排卵時には20mm以上に増大する。(NGY.27)
  • 5mm以上でエコーで描出される(QB.Q-15)


卵胞ホルモン・黄体ホルモン合剤」

  [★]

estrogen-gestagen preparation
卵胞ホルモン・黄体ホルモン卵胞ホルモン黄体ホルモン


卵胞刺激ホルモン受容体」

  [★]

FSH receptor
卵胞刺激ホルモンレセプターFSH受容体FSHレセプター
FSH受容体


卵胞ホルモン剤」

  [★]

estrogen preparation
女性ホルモン製剤エストロゲン製剤




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