卵管妊娠

出典: meddic

tubal pregnancy
graviditas tubaria
子宮外妊娠卵管破裂



UpToDate Contents

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和文文献

  • 当院で経験した卵管間質部妊娠5症例
  • 河北 貴子,別宮 史朗,柴田 真紀,米谷 直人,牛越 賢治郎,名護 可容,猪野 博保
  • 徳島赤十字病院医学雑誌 = Tokushima Red Cross Hospital Medical Journal 17(1), 21-25, 2012-03-25
  • … 卵管間質部妊娠は全卵管妊娠の約2~2.5%と比較的稀な疾患である.しかし、破裂した際には著明な出血を引き起こし、時には生命をも脅かすことがある.以前は開腹手術が主流であったが、近年腹腔鏡手術や薬物療法の報告も増加している.当院では、5年間で5例の卵管間質部妊娠症例があり、2例は開腹手術、最近の3例は腹腔鏡手術を施行した.開腹手術の1例は術後妊娠し、帝王切開による分娩も経験した.当院 …
  • NAID 120004608653
  • 両側卵管同時妊娠の一例
  • 上里 忠和,宮城 真帆,大城 美哉 [他]
  • 沖縄産科婦人科学会雑誌 34(-) (-), 73-75, 2012-03-00
  • NAID 40019304488
  • 診療 当施設における過去10年間の卵管妊娠に対する卵管温存手術の検討
  • 岡村 佳則,本田 智子,伊藤 史子 [他]
  • 産婦人科の実際 61(1), 133-136, 2012-01-00
  • NAID 40019183240

関連リンク

でもこう考えると卵管妊娠(上の図で2の部分)が一番多いのはなんとなくご理解できるのではないではないでしょうか。卵管妊娠は子宮外妊娠の約98%くらいを占めるので、子宮外妊娠といったらほぼコレになります。残りの2%の中に ...
1)卵管妊娠 tubal pregnancy 2)卵巣妊娠 ovarian pregnancy 3)腹腔(腹膜)妊娠 abdominal pregnancy の3つに分類されますが(下のイラスト参照)、このうち98%を卵管妊娠が占め、残りの2%を卵巣妊娠と腹腔内 妊娠が占めると ...

関連画像

Images子宮外妊娠(卵管妊娠)》床した場所により、(1)卵管妊娠 卵管妊娠は全体の98%以上を 卵管妊娠卵管妊娠には卵管流産と卵管


★リンクテーブル★
先読み子宮外妊娠
国試過去問088B001」「096H035」「081A040
リンク元卵管破裂」「卵管膨大部妊娠
関連記事妊娠」「卵管

子宮外妊娠」

  [★]

ectopic pregnancy
異所性妊娠
妊娠

定義

  • 受精卵が正常の着床部位である子宮内膜以外の場所に着床すること

分類

  • 1. 卵管妊娠(98%)
  • 1) 卵管膨大部妊娠(78%)
  • 2) 卵管峡部妊娠(29%)
  • 3) 卵管間質部妊娠(2%)

卵管妊娠

  • 狭い卵管腔内での妊卵の増殖、増大は困難であり、また卵管内膜は子宮内腔に比して薄いため絨毛組織は容易に筋層内に侵入してこれを破壊するので、卵管妊娠が後半期まで持続することはまれであり、ほとんどすべて妊娠12週頃までに中絶する。

経過

卵管流産

卵管破裂

原因

  • 器質的因子:卵管炎、卵管周囲の癒着、卵管の発育異常や奇形、子宮外妊娠の既往、卵管手術の既往、流産手術の既往など
  • 機能的因子:妊卵の外遊走、月経血の逆流、妊卵の輸送障害、たばこなど
  • その他:体外受精(IVF-ET,GIFT)による妊娠、IUDの装着、不妊症の既往

症状

少量の性器出血に引き続き突然下腹部痛が出現し、失血やその疼痛によりショック症状を呈する。後腟円蓋はダグラス窩の出血により膨隆

検査

補助検査

  • 1000 U/L以上で滞納が見られないときは子宮外妊娠を疑う(http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5911-672.pdf)
  • 妊娠5週以降でhCG2000U/L以上の時は破裂の可能性があるために入院管理および手術の準備が必要である
  • ダグラス窩穿刺:暗赤色、流動性流動性。顕微鏡で変性赤血球を認める。
  • 子宮内膜組織診:子宮外妊娠の時、脱落膜(+)、Arias-Stella反応(+)、絨毛(-)
  • 経膣超音波:子宮内に胎嚢が存在しないこと、腹腔内出血の有無、付属器の腫瘤・胎嚢・胎児心拍の確認
  • 腹腔鏡検査:確定診断

治療 (NGY.406)

  • 1. 全身状態の改善:
  • 2. 妊孕性の温存を考慮する
  • 1. 根治的手術:卵管切除術
  • 2. 保存的手術:卵管切開術
  • 3. 内科的療法:メトトレキサートの全身・局所投与
  • 4. 腹腔鏡下手術:1-3を組み合わせて行う。

資料

088B001」

  [★]

  • (1) 卵管妊娠では峡部に最も多い
  • (2) 尿中hCG測定は不全流産との鑑別に有用である。
  • (3) Douglas窩穿刺で採取した血液は凝固しやすい
  • (4) 超音波断層法は有用な診断法である
  • (5) 子宮内膜生検で脱落膜様変化が認められる
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

096H035」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 096H034]←[国試_096]→[096H036

081A040」

  [★]

  • (1) 卵管妊娠の部位別頻度は膨大部よりも峡部の方が高い
  • (2) 末梢血に比べDouglas窩性穿刺液のHb値は高い
  • (3) 卵管妊娠の反復は稀である
  • (4) 内診所見のみでは卵巣出血との鑑別は困難である

卵管破裂」

  [★]

tubal rupture
卵管妊娠子宮外妊娠。(鑑別診断)急性腹症
  • 卵管が破裂すると、腹腔内出血、急性の貧血、出血性ショックにいたる。
  • 治療は出血性ショックに対する治療(輸液、輸血、昇圧剤、副腎皮質ステロイド)を行った後、緊急手術(緊急開腹手術)となる


卵管膨大部妊娠」

  [★]

ampullar tubal pregnancy
膨大部妊娠 ampullar pregnancy
卵管妊娠


  • 卵管妊娠のなかで最も頻度


妊娠」

  [★]

pregnancy, gravidity, gestation
妊娠週数妊娠期間、(妊娠週数・妊娠月数の推定)子宮#子宮の大きさtrimester妊婦
妊娠x週
x weeks of gestation

妊娠期間 (L.107)

  • 最終月経の開始から280日(40週)
  • 受精後266日(38週)

妊娠に伴う自覚、検査所見

QB必修
  • 尿検査による妊娠反応陽性:4週
  • つわり症状       :6週
  • 胎動の自覚       :18-20週

検査

超音波検査

  • 第5週で胎嚢がみとめられる。
QB必修
  • 妊娠4週:胎囊
  • 妊娠5週:胎児
  • 妊娠6週:胎児心拍
  • 妊娠10-12週:ドップラーによる胎児心拍

尿妊娠反応

  • 第5-8週で妊娠反応が陽性となる

妊娠による変化

G10M.38 NGY.293-303
  • 循環
  • 循環血液量増加 → 血漿量の増加が血球成分の増加より著しい → 血液希釈(赤血球数↓、Hb↓、Ht↓)
  • 白血球増加(5000~12000 /ul)。多核白血球優位に増加。
  • 凝固能:凝固系亢進、線溶系抑制
  • 血液凝固因子:第XI因子、第XIII因子を除き、血液凝固因子の濃度が上昇
  • 消化管
  • 胃:緊張度と運動性低下。食道括約筋圧低下、妊娠子宮による胃の変異により胃食道逆流が生じやすい(→麻酔管理では妊婦はfull stomach扱い)。
  • 呼吸器
  • 胸郭弛緩、横隔膜挙上、気道拡張(プロゲステロンによる気管平滑筋弛緩)
→[一回換気量]増加、[予備呼気量]減少、[残気量]減少 → 残気量が減少し、一回換気量が増加 → 分時換気量増加
  • 代謝:
  • 糖:
  • 食後血糖は上昇。空腹時血糖は低下する。また、食後に高インスリン血症が持続する。 (NGY.293)
  • 内分泌
  • FSH, LH:非妊娠時の基礎値
  • hCG:10週前後にピークとなり以降、減少。
  • PRL:妊娠末期に向かって増加

妊娠によるエネルギー付加量

NGY.324
  • 日本人成人女子の生活活動強度別の栄養所要量(kcal/day)
妊婦 +350
G10M.72
  • 付加エネルギー量(/day)
  • 妊娠初期:50kcal
  • 妊娠中期:250kcal
  • 妊娠末期:500kcal
  • 授乳中:450kcal

妊娠と服用薬

  • 妊婦は以下の機関に相談することを進める。
  • 妊娠と薬情報センター - 独立行政法人 国立成育医療研究センター
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

服用薬の影響

  • 4週から7週末までは器官形成期であり、催奇形性が確認されているものはワルファリン(鼻奇形、骨形成不全)、メトトレキセート(種々の奇形)、抗てんかん薬(種々の奇形)がある。(参考1)
一般名または薬物群名 報告された催奇形性・胎児毒性
アミノグリコシド系抗菌薬 非可逆的第VIII脳神経障害、先天性聴力障害
アンギオテンシン変換酵素阻害薬
アンギオテンシン受容体拮抗薬
(中・後期)胎児腎障害・無尿・羊水過少、肺低形成、四肢拘縮、頭蓋変形
エトレチナート 催奇形性、皮下脂肪に蓄積されるため継続治療後は年単位で血中に残存
カルバマゼピン 催奇形性
サリドマイド 催奇形性:サリドマイド胎芽病(上肢・下肢形成不全、内臓奇形、他)
シクロホスファミド 催奇形性:中枢神経系、他
ダナゾール 催奇形性:女児外性器の男性化
テトラサイクリン系抗菌薬 (中・後期)歯牙の着色、エナメル質の形成不全
トリメタジオン 催奇形性:胎児トリメタジオン症候群
バルプロ酸ナトリウム 催奇形性:二分脊椎、胎児バルプロ酸症候群
非ステロイド性消炎鎮痛薬 (妊娠後期)動脈管収縮、胎児循環持続症、羊水過少新生児壊死性腸炎
ビタミンA 催奇形性
フェニトイン 催奇形性:胎児ヒダントイン症候群
フェノバルビタール 催奇形性:口唇裂・口蓋裂、他
ミソプロストール 催奇形性、メビウス症候群
子宮収縮・流早産
メソトレキセート 催奇形性:メソトレキセート胎芽病
ワルファリン 催奇形性:ワルファリン胎芽病、点状軟骨異栄養症、中枢神経系の先天異常

臨床関連

届出

参考

  • 1. 産婦人科 診療ガイドライン 産科編2008
[display]http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/FUJ-FULL.pdf




卵管」

  [★]

uterine tube (Z), oviduct
tuba uterina
ファロピウス管 Fallopian管 Fallopian tube輸卵管ラッパ管
子宮


概念

  • 卵巣から排卵された卵子を子宮に運ぶ環状臓器
  • 長さ約10cm、太さ約8mm、1対の管。

女性性器の解剖

分類

  • 外性器:外陰唇、内陰唇、陰核
  • 内性器:子宮、付属器、

卵管の区分

卵管壁

HIS.400
3層からなる
  • 粘膜:
  • 粘膜上皮:単層円柱上皮。ヒダを有する。分泌細胞と線毛細胞からなる。
  • 1. 分泌細胞:(=無線毛細胞、小桿細胞)。この細胞の分泌液は精子に栄養を与え保護する。また、精子の受精能獲得にも関与しているといわれているが、不明。受精卵への栄養を与えることもある
  • 2. 線毛細胞:分泌液、受精卵を子宮に向かわせるような方向に運動する。
  • 粘膜固有層:著明ではない
  • 筋層:内輪筋、外縦筋層の2層からなる。
  • 漿膜

卵管の検査



Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.





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