単純ヘルペスウイルス

出典: meddic

herpes simplex virus, HSV
ヒトヘルペスウイルス
ウイルスヘルペスウイルス科アルファヘルペス亜属
単純ヘルペスウイルス感染症ウイルス

ウイルス学

  • ヘルペスウイルス科アルファヘルペスウイルス属に属する
  • エンベロープ有り
  • 二本鎖DNA
  • 三叉神経節(1型)、仙骨神経節(2型)に潜伏感染。
  • 時折、再活性化される。

病原体

  • 血清型により2種類に分かれる
  • 単純ヘルペスウイルスI型(ヒトヘルペスウイルス1型 human herpes virus-1 HHV-1)
  • 単純ヘルペスウイルスII型(ヒトヘルペスウイルス2型 human herpes virus-2 HHV-2)

潜伏期間

  • 1-26日(中央値 6-8日)
  • 単純ヘルペスウイルスI型(ヒトヘルペスウイルス1型)
口唇、目などに病巣を形成
  • 単純ヘルペスウイルスII型(ヒトヘルペスウイルス2型)
陰部を中心とした感染

感染経路

症状

感染症

  • 持続感染(潜伏感染)-→一生存在し続ける-→回帰発症(感冒、ストレス、日焼け、月経、末梢神経への外科的侵襲)
  • 不顕性感染が多い?
  • 神経向性が強い
  • 一次増殖(局所)--(求心性の軸索流にのって神経節へ)-→神経細胞内に潜伏感染
  • 限局型と汎発型

新生児ヘルペス

  • 母胎の単純ヘルペスウイルス感染による。約90%の症例が母子感染で、こののうち30%が死亡する。
  • 母胎が性器ヘルペスに罹患してた場合、初感染の場合には50%、再感染では3%の割合で母子感染(経産道感染)が見られる。

カポジ水痘様発疹症

治療薬




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/24 05:40:01」(JST)

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和文文献

  • 単純ヘルペスウイルスキット : チェックメイトヘルペスアイ (特集 小児の感染症診断Update : 迅速診断法を中心に) -- (新規保険収載検査法について)
  • ヘルペスウィルスの薬剤耐性化と病原性 (特集 薬剤耐性Up-to-Date : 感染症・がん領域を中心に) -- (感染症領域)
  • 症例報告 単純ヘルペスウイルスにより壊死性臍帯炎となり早産に至った1例
  • 馬場 慎司,光山 聡,石井 加奈子
  • 東京産科婦人科学会会誌 61(2), 206-209, 2012-07
  • NAID 40019407398

関連リンク

単純ヘルペスウイルス(たんじゅん-、Herpes simplex virus)とはウイルスの一つ。 目次. 1 種類; 2 臨床像; 3 治療; 4 脚注; 5 関連項目. [編集] 種類. 単純ヘルペス ウイルスの構造. DNAウイルスのヘルペスウイルスの一種。 HSV-1(Herpes simplex virus type ...
単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症では、皮膚や粘膜に小さな痛みのある水疱が 繰り返し発生します。 単純ヘルペスウイルスにはHSV-1とHSV-2の2つの型があります 。HSV-1は唇にできる単純ヘルペス(口唇ヘルペス(口内炎: ヘルペス性口内炎を参照)) や、 ...

関連画像

写真 単純ヘルペスウイルス2型 図)単純ヘルペスウイルスの 単純ヘルペスウイルスの画像 p1 単純疱疹(単純ヘルペス 単純ヘルペスウイルスにはHSV-1 単純ヘルペスウイルスの画像 p1 単純ヘルペスウイルスの画像 p1 単純ヘルペスウイルス


★リンクテーブル★
先読みヒトヘルペスウイルス
国試過去問107A045」「099A054」「107I045」「106I041」「106I043」「095G008」「101F071」「099E070」「102I008」「101F010」「103G008」「106A002」「102I033」「070B093」「103A019」「092B029」「095B072」「096H067」「086B063」「092B007
リンク元髄膜炎」「母子感染」「心筋炎」「性感染症」「先天異常
拡張検索単純ヘルペスウイルス1型」「2型単純ヘルペスウイルス感染症」「単純ヘルペスウイルス性角膜炎
関連記事ウイルス」「単純」「ヘルペス」「ヘルペスウイルス

ヒトヘルペスウイルス」

  [★]

human herpes virus, HHV
ウイルス




107A045」

  [★]

  • 11か月の乳児。皮膚の発赤びらんとを主訴に来院した。10日前から顔面に皮疹を認めていた。皮疹は次第に全身に拡大し、びらんを伴うようになった。37.8℃の発熱を認めたが機嫌は良く、食欲も低下しなかった。全身状態は良好。眼球結膜と口腔粘膜とにびらんと出血とを認めない。顔面、前頸部、肘窩、膝窩、鼠径部および陰部にびらんを伴う広範な発赤を認める。血液所見:赤血球416万、Hb12.8g/dl、Ht 39%、白血球11,200、血小板22万。CRP 0.3mg/dl。来院時の顔面の写真(別冊No.18)を別に示す。
  • この疾患の原因となる病原体はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107A044]←[国試_107]→[107A046

099A054」

  [★]

  • 67歳の女性。左上眼瞼が垂れ下がって見えにくいことを主訴に来院した。2か月前、左耳の痛みと痒みとがあり、耳介と外耳道とに小水疱を認めたが、特に治療せず2週ほどで軽快した。その後、左上眼瞼の下垂に気付いた。両側上眼瞼の挙筋力には左右差を認めない。両眼を閉じながら「いー」と発声しようとした時の顔面の写真を以下に示す。
  • 原因微生物はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 099A053]←[国試_099]→[099A055

107I045」

  [★]

  • 33歳の男性。発熱と顔面の皮疹とを主訴に来院した。幼少期からアトピー性皮膚炎があり、治療を受けていた。2日前から38℃台の発熱、顔面の紅斑、びらん及び小水疱が出現している。顔面の写真(別冊No.8A)と水疱内容のTzanck試験のMay-Giemsa染色標本(別冊No.8B)とを別に示す。
  • 原因として最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107I044]←[国試_107]→[107I046

106I041」

  [★]

  • 6歳の男児。昨日からの咽頭痛と39.0℃の発熱とを主訴に来院した。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。リンパ節の腫脹を認めない。皮疹を認めない。咽頭部の写真(別冊No. 7)を別に示す。
  • 原因として考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106I040]←[国試_106]→[106I042

106I043」

  [★]

  • 26歳の女性。子宮頚がん検診のために来院したところ、外陰部皮膚病変を認めた。病変は淡赤色で鶏冠状の小結節であり、会陰から肛門周囲の皮膚まで広がっている。痒みと痛みとを訴えていない。
  • この疾患の原因として考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I042]←[国試_106]→[106I044

095G008」

  [★]

  • 47歳の男性。3日前から右眼の眼痛と流涙とが出現してきたので来院した。右眼のフルオレセイン生体染色による前眼部写真を以下に示す。
  • この疾患の原因として考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 095G007]←[国試_095]→[095G009

101F071」

  [★]

  • 母体の感染と胎児・新生児疾患の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101F070]←[国試_101]→[101F072

099E070」

  [★]

  • 易感染性宿主(compromised host)における間質性肺炎の原因として頻度が高いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099E069]←[国試_099]→[099E071

102I008」

  [★]

  • 女性の骨盤内炎症性疾患<PID>の原因となるのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 102I007]←[国試_102]→[102I009

101F010」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 101F009]←[国試_101]→[101F011

103G008」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103G007]←[国試_103]→[103G009

106A002」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106A001]←[国試_106]→[106A003

102I033」

  [★]

  • ヘルパンギーナを起こすのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102I032]←[国試_102]→[102I034

070B093」

  [★]

  • 口腔内病変の原因として正しいウイルスはどれか?

103A019」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103A018]←[国試_103]→[103A020

092B029」

  [★]

  • 疾患と病原体との組み合わせで正しいもの
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)

095B072」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 095B071]←[国試_095]→[095B073

096H067」

  [★]

  • 単純ヘルペスウイルスが最も侵しやすい脳の部位はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096H066]←[国試_096]→[096H068

086B063」

  [★]

092B007」

  [★]

  • 分娩時の感染で未熟児にとって致命的となるのはどれか
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

髄膜炎」

  [★]

meningitis
脳脊髄膜炎
蛋白細胞解離


病因

  • 感染症(細菌、ウイルス、真菌など)、悪性腫瘍の浸潤 → 髄膜の炎症

分類

病原体

  • 菌血症→脳脈絡叢→髄腔
  • 菌体成分(LPSなど)→BBB, 上衣細胞、脳細胞の障害。神経膠細胞による炎症サイトカインの分泌
  • 血行性、あるいは神経軸索によりウイルスが髄腔に波及。

臨床経過

宿主要因と髄膜炎に関わる病原体

頻度・年齢階層が資料によって異なるため混乱しないように注意。

YN.J-137改変

4ヶ月未満 B群溶連菌(50%) 大腸菌(25%) インフルエンザ菌(20%) リステリア菌(1%)  
4ヶ月~6歳未満 インフルエンザ菌(70%) 肺炎球菌(25%)      
6歳~50歳未満 肺炎球菌(65%) インフルエンザ菌(10%) 髄膜炎菌  
50歳以上 肺炎球菌(80%) 黄色ブドウ球菌      
免疫不全者 クレブシエラ 連鎖球菌 緑膿菌 黄色ブドウ球菌 真菌

first aid step1 2006 p.161

Newborn (0–6 mos) Children (6 mos–6 yrs) 6–60 yrs 60 yrs +
Streptococcus agalactiae Streptococcus pneumoniae Neisseria meningitidis Streptococcus pneumoniae
Escherichia coli Neisseria meningitidis Enteroviruses Gram-negative rods
Listeria Haemophilus influenzae type B Streptococcus pneumoniae Listeria
  Enteroviruses HSV  
incidence of H. influenzae meningitis has ↓ greatly with introduction of H. influenzae vaccine in last 10–15 years.

CBT QB vol2 p.562

  1位 2位 3位
新生児 大腸菌 B群溶連菌 リステリア菌
小児期(6歳以下) インフルエンザ菌 肺炎球菌  
成人 肺炎球菌 髄膜炎菌  

IMD.1042

年齢 病原体
3ヶ月未満 B群溶連菌 大腸菌 リステリア菌
3ヶ月以上の乳小児 インフルエンザ菌 肺炎球菌  
成人 肺炎球菌 髄膜炎菌  
高齢者 肺炎球菌 グラム陰性桿菌 リステリア菌

小児細菌性髄膜炎起炎菌(PED.606)

<3か月 3か月≦
グラム陽性 球菌 Streptococcus agalactiae
Streptococcus pneumoniae
Staphylococcus
Enterococcus faecalis
Streptococcus pneumoniae(PSSP/PISP/PRSP)
桿菌 Listeria monocytogenes Listeria monocytogenes
グラム陰性 球菌 Neisseria meningitidis Neisseria meningitidis
桿菌 Escherichia coli
Enterobacter cloacae
Serratia marcescens
Haemophilus influenzae type b

新生児

  • Streptococcus agalactiaeは産道感染
  • Escherichia coliもおそらく産道感染

新生児と老人

  • Listeria monocytogenesは産道感染するので新生児に多い。新生児と老人に多いのは通性細胞内寄生菌で細胞性免疫の弱い宿主に感染やすいため?

乳児~幼児

  • Haemophilus influenzae type B

乳児~大人

  • Enteroviruses
  • Neisseria meningitidis

小児~大人

  • Herpes simplex virus

乳児~老人

  • Streptococcus pneumoniae

老人

  • グラム陰性桿菌は老人

髄膜炎の鑑別

  細菌性髄膜炎 ウイルス性髄膜炎 結核性髄膜炎 真菌性髄膜炎 癌性髄膜炎
外観 混濁 clear 水様~
キサントクロミー
日光微塵
clear~
日光微塵
clear~
キサントクロミー

70-180
(mmH2O)
↑↑
200~800以上

200~300

200~800

200~800

200~300
細胞
0-5
(/mm3)
500~数百万 10~1,000 25~1,000 25~1,000 25~500
好中球 リンパ球 リンパ球 リンパ球 好中球
タンパク
15-45
mg/dl
↑↑
50~1,500

正常~100

50~500

100~500

50~500

50-80
mg/dl
↓↓
0~40

正常
↓↓
~40
↓↓
~40

~40

予後不良因子

  • 入院時の状態に依存する:痙攣、意識レベルの変化、低血圧 (IRE.407)

国試




母子感染」

  [★]

mother-to-child transmission MTCT
垂直感染, vertical disease transmission, vertical transmission周産期感染症


母子感染において重要なウイルス

資料より(http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5609-541.pdf)

RV風疹ウイルス先天性風疹症候群
CMVサイトメガロウイルス巨細胞封入体症
HSV単純ヘルペスウイルス新生児ヘルペス
VZV水痘・帯状疱疹ウイルス先天性水痘帯状疱疹症候群
B19V:パルボウイルス非免疫性胎児水腫
HPVヒトパピローマウイルス:咽頭乳頭症

その他

HBV :B型肝炎ウイルス感染症
HCV :C型肝炎ウイルス感染症
HIV :ヒト免疫不全ウイルス感染
HTLV:ヒトT細胞白血病ウイルス感染症

TORCHS症候群

  • 古典的な母子感染
TO:トキソプラズマ
R :風疹ウイルス
C :サイトメガロウイルス
H :ヘルペスウイルス(単純ヘルペス水痘・帯状疱疹ウイルス
S :梅毒

母子感染の経路

資料2

1. 胎内感染

1. 母体が感染した場合,あるいは持続感染した微生物が再活性化した場合に,母体血を介し胎盤から臍帯を通じ児に感染
2. 胎盤に感染した微生物が増殖し児に感染
3. 子宮頸部や腟から上行性に羊膜や羊水を介し感染

2. 分娩時感染

1. 産道感染:
1. 子宮頸部,腟,外陰部などに感染している微生物が分娩時に産道内で児の粘膜などから感染
2. 産道内の母体血中の微生物が児の粘膜などから感染
2. placental leakage : B 型肝炎ウイルスやHIV の胎内感染率が切迫早産既往群に多いことから推定された.母体血の新生児血中への混入量を胎盤性アルカリフォスファターゼを指標として測定した場合,予定帝切群で0.8ml/kg(新生児体重)、経腟分娩群で1.2ml/kg と有意差があるという報告もある

3. 経母乳感染

母乳中の微生物や感染リンパ球が経口的に児に感染。
サイトメガロウイルスは経母乳感染をするが、成熟児はこの感染により自然免疫を得て,成人してから初感染することは防げる。
1,500g 未満の極低出生体重児では経母乳感染により,肝炎などを発症する可能性がある。

母子感染症

G10M.168
  胎内感染 分娩時感染 母乳時感染
経胎盤感染 上行性感染 経胎盤感染 産道感染 母乳感染
ウイルス 風疹ウイルス × × × ×
サイトメガロウイルス × ×
ヒトパルボウイルスB19 × × × ×
水痘・帯状疱疹ウイルス × × ×
単純ヘルペスウイルス × ×
B型肝炎ウイルス × ×
C型肝炎ウイルス × ×
成人T細胞白血病ウイルス1型 × × ×
ヒト免疫不全ウイルス
細菌 梅毒トレポネーマ × × ×
淋菌 × × × ×
B群連鎖球菌 × × × ×
真菌 カンジダ・アルビカンス × × × ×
原虫 トキソプラズマ × × × ×
クラミジア クラミジア・トラコマチス × × × ×
G10M.182改変
病原体 疾患 感染経路 問題となる感染時期 母体 胎児
ウイルス 風疹ウイルス 先天性風疹症候群 経胎盤感染 妊娠12週未満。18週未満は軽微 初感染妊婦  
サイトメガロウイルス 巨細胞封入体症 経胎盤感染 妊娠前半 初感染妊婦。感冒様症状 小頭症、脳内石灰化、精神遅滞、網脈絡膜炎、感音性難聴、貧血、黄疸、出血斑、低体重児、肝脾腫
ヒトパルボウイルスB19   経胎盤感染 妊娠20週未満 伝染性紅斑 非免疫性胎児水腫、胎児死亡
水痘・帯状疱疹ウイルス 先天性水痘症候群 産道感染 妊娠20週未満 初感染妊婦 精神遅滞、網脈絡膜炎、皮膚瘢痕、四肢低形成、低出生体重児
単純ヘルペスウイルス 新生児ヘルペス 産道感染   中枢神経:小頭症、眼:脈絡網膜炎角結膜炎、皮膚:水疱疹
B型肝炎ウイルス   産道感染   無症候キャリアー化
C型肝炎ウイルス   産道感染    
成人T細胞白血病ウイルス1型   母乳感染    
ヒト免疫不全ウイルス HIV感染症 産道感染 HIV感染症 HIV感染症
細菌 梅毒トレポネーマ 先天梅毒 経胎盤感染 妊娠14週以降 梅毒 水頭症、難聴、老人様顔貌、鼻炎、粘膜斑(梅毒性天疱瘡)、黄疸、貧血、点状出血、パロー仮性麻痺、肝脾腫、骨軟骨炎
晩発性梅毒ハッチンソン三徴
淋菌 淋疾 産道感染 産科合併症(流産・早産、前期破水、絨毛膜羊膜炎、子宮内膜炎) 化膿性結膜炎(膿漏眼)
B群連鎖球菌 B群連鎖球菌感染症 産道感染 常在菌 髄膜炎
真菌 カンジダ・アルビカンス   産道感染 常在菌。カンジダ膣炎 口腔内カンジダ症
原虫 トキソプラズマ 先天性トキソプラズマ症 経胎盤感染 妊娠中後期 初感染妊婦。無症状 脳室拡大、小頭症、脳内石灰化、髄膜炎、精神遅滞、脳性麻痺、けいれん、網脈絡膜炎、黄疸、発疹、貧血、リンパ節腫脹、肝脾腫、低出生体重児
クラミジア クラミジア・トラコマチス   産道感染 無症状。早産・流産 新生児結膜炎、新生児肺炎

感染時期と胎児影響

  • 妊娠初期:早産、先天性胎児奇形:風疹ウイルス、水痘ウイルス、麻疹ウイルス、HHV-6、パルボウイルスB19
  • 妊娠中期~末期:新生児ウイルス感染:単純ヘルペスウイルス、水痘ウイルス、サイトメガロウイルス、梅毒トレポネーマ(妊娠13週までは胎児感染しにくい)

資料

  • 1. 各種感染症の母子感染予防
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/58/5809-416.pdf
  • 2. 母子感染の経路と主な病原微生物
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5609-535.pdf


心筋炎」

  [★]

myocarditis

概念

  • 種々の原因により心筋が局所的・びまん性に炎症性が生じた病態

分類

経過

  • 劇症型心筋炎:定義は曖昧。日本では体外補助循環を必要とした重症度を有する心筋炎を特に指していう。
  • 急性心筋炎
  • 慢性心筋炎

病理学的

  • (特発性)巨細胞性心筋炎:心筋生検あるいは剖検による組織学的検索で、炎症巣に多核巨細胞を認める場合で、なおかつ心臓サルコイドーシスが除外されるもの。好酸球とリンパ球の浸潤が強く、心筋壊死が高度である。
  • 好酸球性心筋炎:心筋生検にて好酸球の浸潤・脱顆粒、心筋の破壊、末梢血における好酸球の増加が認められるもの。

類縁疾患

年齢

  • 小児心筋炎

ガイドラインによる分類

病因分類 組織分類 臨床病型分類
ウイルス リンパ球性 急性
細菌 巨細胞性 劇症型
真菌 好酸球性 慢性(遷延性/不顕性)
リケッチア 肉芽腫性  
スピロヘータ    
原虫,寄生虫    
その他の感染症    
薬物,化学物質    
アレルギー,自己免疫    
膠原病,川崎病    
サルコイドーシス    
放射線,熱射病    
原因不明,特発性    

疫学

  • 日本の剖検例では0.15%に見られる(IMD)

病因

  • 感染性
参考1より
ウイルス科 ウイルス属
ピコルナウイルス コクサッキーA群
コクサッキーB群
エコーウイルス
ポリオウイルス
A型肝炎ウイルス
オルソミクソウイルス A型インフルエンザ
B型インフルエンザ
パラミクソウイルス RSウイルス
ムンプスウイルス
麻疹ウイルス
フラビウイルス C型肝炎ウイルス
デング熱ウイルス
黄熱病ウイルス
トガウイルス 風疹ウイルス
チクニングニアウイルス
ラブドウイルス 狂犬病ウイルス
レトロウイルス HIVウイルス
ポックスウイルス ワクチニアウイルス
ヘルペスウイルス 帯状庖疹ウイルス
サイトメガロウイルス
単純ヘルペスウイルス
EBウイルス
アデノウイルス アデノウイルス
パルボウイルス パルボウイルス
  • 薬物性
  • 続発性:全身性疾患(例えば血管炎)

YN.C-137

  • ウイルス(コクサッキーB、エコーウイルス、ヘルペスウイルス。風疹ウイルス、ムンプスウイルス、インフルエンザウイルスでも生じる)、細菌、心筋、原虫(シャーガス病)。
  • 化学物質、放射線、膠原病、特発性

病理

  • 実質性心筋炎 parenchymatous myocarditisと間質性心筋炎 interstitial myocarditisの像がみられる。
  • 心筋細胞の融解、間質浮腫、円形細胞浸潤、壊死巣形成

病態

  • ウイルス性の場合、免疫反応に基づき心筋を障害する。
  • 薬剤性の場合は、薬剤による心筋障害
  • 心筋の障害 → 伝導障害、不整脈、心不全、ショック

経過

  • 急性の場合、かぜ症状や消化器症状に続発。これらの初発症状から数時間から数日で心症状が出現(YN.C-137)。

身体所見

心臓

  • 心音:
  • (重症の場合)muffled first heart sound, along with a third heart sound (HIM.1486)
  • (心不全に至れば)奔馬調律(gallop rhythm) (YN.C-138)
  • 心雑音:(重症の場合)a murmur of mitral regurgitation (HIM.1486)
  • 心膜摩擦音:心膜炎を伴った場合に聴取

  • (心不全に至れば)ラ音の聴取

症状

  • 動悸、呼吸困難

検査

心電図、心エコー所見、単純胸部X線写真、及び症状がが短時間に変化していくのはacute myocarditisを示唆(IMD)
  • 心電図:(特異的な変化はない)非特異的ST-T変化、QRS低電位、異常Q、ST上昇(心膜炎があれば)、心室内伝導障害、房室ブロック
  • 血液検査:心筋障害、炎症を示唆する様な結果
  • CK-MB、LDH、AST上昇、CRP陽性、ESR亢進、WBC増加
  • ウイルス学的検査:
  • 心エコー:壁運動低下、(間質に浮腫が認められれば)壁肥厚、心室腔拡大(心不全)、心嚢液貯留(心膜炎)
  • 心筋生検:心臓への炎症細胞の浸潤。
  • 好酸球増加性心疾患による心筋炎:急性期に心内膜を中心とした好酸球の浸潤:*自己免疫疾患(劇症型心筋炎、重症筋無力症、潰瘍性大腸炎など)による心筋炎:多核巨細胞の出現
  • 核医学検査:67Ga,99Tc-ピロリン酸の心臓への集積。

診断

  • 心筋生検が確定診断

鑑別疾患

  • 心筋梗塞
  • 甲状腺機能低下症、心筋障害を伴うミオパチー
  • 膠原病
  • (慢性心筋症の鑑別)拡張型心筋症

治療

  • ウイルス性心筋炎では根治療法がなく、対症療法にとどまる。
  • 不整脈:(完全房室ブロック)体外式一時ペーシング、(頻脈性不整脈)除細動・抗不整脈薬
  • 心不全:SGカテーテルで血行動態を見ながら、利尿薬、血管拡張薬、カテコラミンを使用する。
  • 重症心不全・ショック:経皮的心肺補助(PCPS)、大動脈内バルーンパンピング(IABP)
  • ステロイド、免疫グロブリン:考慮されることがあるがエビデンスなし。

予後

  • 急性型は予後良好であるが、劇症型心筋炎、拡張型心筋症にいたる場合もある。

参考

  • 1. 急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン - 日本循環器学会



性感染症」

  [★]

sexually transmitted disease, STD, STI
性行為感染症
性病

定義

  • 性行為を介して、ヒトからヒトへ病原微生物が直接伝播する感染症の総称
  • 性行為は性交のみに限らず、また異性間の場合も同性間の場合も含まれ,性器以外の性交に類似した行為も該当する。

疫学

♂:淋菌性尿道炎 > クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ ♀:クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ > 淋菌性尿道炎

性感染症

病原体 感染症 原因ウイルス
ウイルス 性器ヘルペス 単純ヘルペスウイルス
尖圭コンジローマ子宮頚癌 ヒト乳頭腫ウイルス
B型肝炎 B型肝炎ウイルス
C型肝炎 C型肝炎ウイルス
エイズ ヒト免疫不全ウイルス
成人T細胞白血病 ヒトTリンパ球向性ウイルス
サイトメガロウイルス感染症 サイトメガロウイルス
伝染性軟属腫 伝染性軟属腫ウイルス
伝染性単核症 EBウイルス
細菌 梅毒 梅毒トレポネーマ
性器クラミジア感染症 クラミジア・トラコマチス
淋病 淋菌
軟性下疳 ヘモフィルス・デュクレイ
鼠径部肉芽腫 肉芽腫カリマトバクテリウム
赤痢 赤痢菌
非淋菌性尿道炎 クラミジア・トラコマチスマイコプラズマウレアプラズマ
真菌 口腔カンジダ症 カンジダ
非淋菌性尿道炎 カンジダ
寄生虫、
原虫
いろいろ トリコモナス
非淋菌性尿道炎 腟トリコモナス
アメーバ赤痢 赤痢アメーバ
毛ジラミ症 Phthirus pubis
疥癬 疥癬虫
白癬 Trichophyton rubrum, Trichophyton mentagrophytes
ランブル鞭毛虫下痢症 ランブル鞭毛虫

治療薬

QB.Q-265
淋疾 淋菌 ペニシリン、セフェム(セフトリアキソン)
非淋菌性尿道炎 クラミジア・トラコマティスなど テトラサイクリンマクロライド
外陰ヘルペス 単純ヘルペス アシクロビル
梅毒 梅毒スピロヘータ ペニシリン
鼡径リンパ肉芽腫症 クラミジア・トラコマティス テトラサイクリンマクロライド
軟性下疳 ヘモフィルス・デュクレイ マクロライドテトラサイクリン
疥癬 疥癬虫 安息香酸ベンジル
伝染性単核球症 EBウイルス  

URL

  • 性感染症
http://sks.oriaca.net/
  • STDの現状と取り扱い
http://www.jsog.or.jp/PDF/51/5109-203.pdf




先天異常」

  [★]

congenital anomaly, congenital abnormality
congenitalis anomalia
先天性異常
[[]]
[show details]




発生

  • 発生第3-8週(妊娠第5-11週)に器官原基形成(発生第3週に三胚葉性胚盤となり、第3週末に中枢神経の分化が始まり第8週までに主要な器官原基が確立される。

感受性の高い時期

妊娠区分 妊娠初期
胎齢     0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
妊娠週数 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
妊娠月数 第1月 第2月 第3月 第4月
  器官原基形成  

原因

NGY.512
  • 外因的因子
  • 感染因子
  • 物理的因子
  • X線:小頭症、二分脊椎、口蓋裂、四肢の異常
  • 高熱:無脳症
  • 化学的因子
  • 耐糖能異常合併妊娠:種々の奇形:心臓や神経管の異常
  • 内因的因子
  • 染色体異常
  • 遺伝子異常



単純ヘルペスウイルス1型」

  [★]

herpes simplex virus type 1, herpes simplex virus 1, HSV-1
ヒトヘルペスウイルス1型 HHV-1
-ヒトヘルペスウイルス1型
HSV1


2型単純ヘルペスウイルス感染症」

  [★] 単純ヘルペスウイルス感染症


単純ヘルペスウイルス性角膜炎」

  [★]

herpes simplex viral keratitis


ウイルス」

  [★]

virus
ウイルス粒子 virus particleビリオン virion
微生物学抗ウイルス薬国試に出がちなウイルス

ウイルス一覧

感染経路による分類 SMB.374

呼吸器粘膜の局所感染 ライノウイルス
アデノウイルス
コロナウイルス
RSウイルス
インフルエンザウイルス
全身感染 ムンプスウイルス
麻疹ウイルス
風疹ウイルス
ハンタウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
ラッサウイルス
天然痘ウイルス

学名

目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)

増殖過程

  • 吸着 absorption
  • 侵入 penetration
  • 脱殻 uncoating
  • ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
  • ウイルス粒子の組み立て assembly
  • 放出 release

感染の分類

持続時間

  • 急性感染
  • 慢性感染

ゲノム

  • 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。





単純」

  [★]

simpleplainsimply
単一単一性単純性単味明白平地単に簡素シンプル簡便


ヘルペス」

  [★]

herpes
疱疹



ヘルペスウイルス」

  [★] ヘルペスウイルス科




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