下血

出典: meddic

melena
melaena
タール便 tarry stool
消化管出血(上部消化管出血下部消化管出血)、黒色便、赤色便。吐血


定義

  • 肉眼的に便に血液が混入する病態  ⇔  潜血便 潜出血 occult bleeding(肉眼的に血液混入がはっきりしない)
  • 肛門からの血性排泄物を排泄すること


  • 古典的:タール便(黒色を意味する)
  • 臨床的:
  • (広義)便の中に血液が含まれている状態:黒色便、タール便、粘血便、鮮血便   (ただし潜血便は含まれない)
  • (狭義)タール便     


狭義

症候名 便性状
下血 タール便 黒色便
血便 鮮血便 赤色便

下血

分類

頻度

IMD.566
疾患 頻度(%)
虚血性腸炎 26.4
抗菌薬起因性腸炎 16.4
大腸癌大腸ポリープ 11.2
憩室炎 10
小腸より口側の出血 7.6
感染性腸炎 7.2
裂肛 6.4
宿便性潰瘍 5.2
その他の腸炎 4
その他の出血 1.2
不明 4.4

出血部位と便の性状

IMD.567
暗褐色~赤褐色便 十二指腸 消化性潰瘍乳頭部癌
肝臓 肝癌
胆道 胆道腫瘍胆道炎
膵臓 膵炎膵癌
小腸 クローン病メッケル憩室、腸管動静脈血栓症、腸重積感染性腸炎結核、良悪性腫瘍
鮮紅色便 結腸 結腸癌潰瘍性大腸炎虚血性腸炎ポリープ憩室炎悪性リンパ腫薬物性腸炎腸結核S状結腸軸捻転放射線腸炎
直腸肛門 直腸癌裂肛痔核ポリープ潰瘍性大腸炎放射線腸炎子宮内膜症




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/01 17:46:03」(JST)

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和文文献

  • 臨床研究・症例報告 硬膜下血腫で発見された乳児虐待症候群2例の検討
  • 酒井 信子,川崎 幸彦,伊藤 奈緒子 [他]
  • 小児科臨床 65(9), 2071-2076, 2012-09
  • NAID 40019378523
  • 症例報告 特発性低髄液圧症候群に合併し短期間で器質化した慢性硬膜下血腫の1例
  • 須山 武裕,祖母井 龍,乾 敏彦 [他]
  • Brain and nerve : 神経研究の進歩 64(7), 855-860, 2012-07
  • NAID 40019382029
  • 臨床研究・症例報告 日齢2に脳幹圧迫症状を呈した後頭蓋窩硬膜下血腫の1例
  • 森岡 圭太,島袋 浩,山崎 康博 [他]
  • 小児科臨床 65(7), 1721-1724, 2012-07
  • NAID 40019309100
  • 血便・便潜血・貧血の初療における診断の進め方(鑑別) (特集 大腸疾患 : 最新の診断と治療アップデート)
  • 萩原 良恵,渡辺 憲治,山上 博一 [他]
  • 診断と治療 100(6), 902-907, 2012-06
  • NAID 40019352613

関連リンク

2005年2月24日 ... ここ1ヶ月ほど(だと思うんですが)、トイレに行くと血を見ます・・・。以前便秘と下痢を 繰り返していた時期もあったのですが、それがおさまるかどうかくらいの時期に...
下血,血便について、下血,血便の原因、下血,血便をみたら、下血,血便の検査、下血の 症状、下血,血便の鑑別、下血,血便と大腸ガン>

関連画像

 無痛性の下血(赤い鮮血行き着け 開業医 診察 大腸 が ユウ ♀ の 耳 の 後ろ 鼻先 は 2011年 07月貧血、下血→早期大腸ガン抗生物質による副作用による 第24回「吐血・メレナ・下血」


★リンクテーブル★
先読みmelena」「tarry stool
国試過去問104D021」「099F031」「097F007」「105B028」「089B026」「108C004」「099B032」「091B030
リンク元100Cases 84」「放射線障害」「血便」「上部消化管出血」「放射線性腸炎
拡張検索硬膜下血腫」「絨毛膜下血腫」「大量下血
関連記事

melena」

  [★] メレナ

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「abnormally dark tarry feces containing blood (usually from gastrointestinal bleeding)」
melaena

tarry stool」

  [★] 黒色便タール様便

104D021」

  [★]

  • 65歳の女性。下腹部痛下血とを主訴に来院した。今朝、突然の強い左下腹部痛があり、その後、4回の下血を認めた。体温37.2℃。血圧150/84mmHg。左下腹部に圧痛を認める。筋性防御を認めない。下行結腸の内視鏡写真(別冊No.3)を別に示す。
  • 対応として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 104D020]←[国試_104]→[104D022

099F031」

  [★]

  • 28歳の男性。屋根から転落して左の側胸腹部を強打し、救急車で搬送された。顔面は苦悶様であるが、意識は清明である。胸部で呼吸音に左右差を認めない。左季肋部に広範な皮下出血がある。腹部超音波検査で脾臓の破裂と腹腔内の液体貯留とを認める。
  • この患者でみられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099F030]←[国試_099]→[099F032

097F007」

  [★]

  • 20歳の女性。早朝からの急激な下腹部痛を主訴に救急車で来院した。月経は28日型、整。2か月前から無月経となり、尿妊娠反応は陽性である。腹部は膨隆し、Douglas窩穿刺で新鮮血を吸引した。
  • この患者にみられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097F006]←[国試_097]→[097F008

105B028」

  [★]

  • 7か月の乳児の下血の原因として考えられるのはどれか。 2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 105B027]←[国試_105]→[105B029

089B026」

  [★]

  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]

108C004」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 108C003]←[国試_108]→[108C005

099B032」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 099B031]←[国試_099]→[099B033

091B030」

  [★]

  • 乳幼児期に下血を来すのはどれか?
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)

100Cases 84」

  [★]

☆case84 嘔吐
症例
32歳 男性
主訴
現病歴:2 amにからり酔っぱらって救急部受診。11.45 pmに気分が悪くなり2度嘔吐嘔吐物は最初は苦く感じられ、それは食べ物と2Lのビールであった。1時間程度後に、何度か猛烈に吐き気を催した。1 amに鮮赤血を吐いた(bright red blood)。患者が言うには最初少量だったが、2回目にはかなり多い量であった。服用薬なし。時々マリファナを吸う。タバコ1日10本、アルコール2-3 unit/week
既往歴:特記なし
家族歴:特記なし
生活歴
・身体診断
酔っぱらっているように見える。口の周りに乾燥した血液付着を認める。脈拍:102/分。(臥位(lying))血圧:134/80 mmHg立位でも血圧変化は認められない。心血管系呼吸器系に異常を認めず。腹部:上腹部(心窩部)にわずかに圧痛
検査
(血液生化学)
異常なし
解説
(第1パラグラフ)
 もっともな診断は、下部食道もしくは胃上部における吐血を引き起こす粘膜裂傷である(Mallory-Weiss lesion/Mallory-Weiss tear/Mallory-Weiss laceration)。激しい嘔吐やむかつきによる機械的外傷で生じる。本症例では、なれない大量飲酒によって生じた。
(第2パラグラフ)
患者の話から出血量見積もるのは難しい。吐血はびっくりするような出来事であり、吐血の量を多く見積もりがちである。ヘモグロ分派性状であり、急性出血では吐血量を見積もる手がかりにならない。急性期にヘモグロ分が低ければ慢性出血をほのめかす。著しい失血最初サイン頻脈と起立時の血圧低下であることがある。本症例の彼の脈波速いが、これは不安関連しているのかもしれない。
(第3パラグラフ)
吐血の他の原因胃炎消化性潰瘍である。何度か血液を含まない胃内容物のむかつきと嘔吐の話はマロリーワイス症候群特徴的である。この疾患普通介入を必要としない良性病態である。確定診断上部消化管内視鏡必要とするが、典型的症例ではいつも必要になるわけではない。時に、出血がもりひどかったり、壁の解離粘膜より深いこともあり、穿孔につながる。
(第4パラグラフ)
この症例管理は注意深い観察嘔吐で失われた体液を戻すための静脈内輸液である。出血が激しい場合には血液検査のために採血するが、輸血は必ずしも必要ない。彼は生徒大とH2 blocker治療された。嘔吐は収まりそれ以上出血も見られなかった。彼は将来のパーティでは通院しすぎないように決めた。
管理(内科診断学 第2版 医学書院)
①本疾患大多数安静絶食制酸薬粘膜保護薬の投与保存的治療できる。
輸血必要なほどの貧血は稀である。
内視鏡検査時に出血している症例に対しては内視鏡的止血術を行う。
④クリッピング法(図4-89) [図] 、純エタノール局注法、アルゴンプラズマ凝固(APC)法などさまざまあるが、いずれの方法でも良好な止血成績を得られる。
鑑別診断 (内科診断学 第2版 医学書院 p.843)
特発性食道破裂(ブールハーフェ症候群)
逆流性食道炎
食道静脈瘤破裂
出血性胃潰瘍
急性粘膜病変(AGML)
■KEYPOINT
吐血の前の血液を伴わない激しい嘔吐とむかつきの既往は、上部消化管裂傷示唆する。
患者血液の量を見積もるのが困難と分かるので、吐血で失われた失血程度多糸かでないし、消化管の中にとどまっている血液の量は分からない。
アルコールは救急入院の約1/4と直接連関があるという研究がある。
□マロリーワイス症候群(内科診断学 第2版 医学書院)
 嘔吐などにより腹腔内圧急激上昇して噴門部近傍に裂創発生し、これを出血源として顕出血をきたしたもの。30-50歳代の男性に多く、全消化管出血例の約3-15%を占める。 アルコール多飲原因となることが多いが、ほかに妊娠悪阻、乗り物酔い、脳腫瘍髄膜炎医原性のものとしては上部消化管内視鏡検査心肺蘇生術など、原因となるものは種々である。 ②嘔吐などにより急激腹圧上昇すると、急激に胃内圧が上昇し、これにより食道胃接合部近傍に裂創が生じる。
吐血 hematemesis (内科診断学 第2版 医学書院)
 コーヒー残渣用の吐血 melanemesis
 鮮血吐血 hematoemesis
急性粘膜病変 acute gastric mucosal lesion AGML
急性胃炎劇症型であり、急速に起こる腹痛(時に、吐血下血)をきたし、潰瘍びらん出血が混在した病態を呈する。
病因アルコール薬物(アスピリンステロイド)、薬品ストレス食物(激辛食品など)、アニサキス中枢神経系障害熱傷外科手術
glossary
inebriate
vt. (人)を酔わせる(make drunk)。~を有頂天にする
adj. 酔っぱらいの、大酒飲みの
n. 酔っぱらい、大酒飲み
pint n. (液体単位)1パイント = 1/2クオート=(米)28.8753 inch cube = 0.473 liter = (英) 0.568 liter = 約500cc
retch
vi. むかつく、吐き気を催す、無理に吐こうとする
vt. 吐く
n. むかつく。ヒック(吐き気を催すときの音)
lager n. ラガー(ビール)(貯蔵ビール日本普通ビール)
violently adj. 激しく、猛烈に
drunk adj. (pred)酔って。(fig)酔いしれて
epigastrium n. 上腹部心窩部
blood grouping 血液判定血液検査
indulge
vt. ~にふけらせる。気ままにさせる、(子どもを)甘やかす。(欲求などを)思いのままに満たす。喜ばせる、楽しませる。
vi. (快楽・趣味などに)ふける、身を任す(in)。(略式)たらふく食べる、痛飲する。(~に)従事する。(好ましくないことに)かかわる(in)
□Hematemesis and Melena(Differential Diagnosis in Primary Care 4th)
吐血喀血を見分けたい場合はnitrazine paperを使って判定
・身体開口部(body orifice)からの出血鑑別するとき解剖学的アプローチがよい。
(食道)
静脈瘤逆流性食道炎癌腫、マロリーワイス症候群
・外来異物も忘れるな。
先天性まれな病因として異所性胃粘膜によるバレット食道炎と潰瘍もある。
大動脈瘤縦隔腫瘍肺癌食道潰瘍化させ出血させることもある。
(胃)
炎症胃炎と胃潰瘍アスピリンアルコールも良くある原因
・幽門部静脈瘤出血するかもしれない
出血がひどく、他の原因が見つからなければ血液疾患検索する。
(診断への道)
吐血の確固たる証拠がある時、内視鏡をつかえる状況にあれば問診とか検査無駄時間を使わずに内視鏡診断治療をやってしまえ。
血液検査血液クロスマッチ?して輸血準備凝固検査など鑑別必要検査をやりなさい。内視鏡検査準備をしている間に、アルコールアスピリン、そのほかの薬品服用潰瘍既往食道疾患既往を聴け
ひどい出血最近の急な吐血既往がなければ(内視鏡を使わずに?)伝統的アプローチでも良い
吐血の前に血液を伴わない嘔吐があればマロリーワイス症候群診断の助けとなる。


放射線障害」

  [★]

radiation damage, radiation injury, radiation hazard
放射能症電離放射線障害 radiolesion ionizing radiation injury放射線の危険性 radiation risk
放射線放射能放射性核種


全身被爆の症状と予後 RNT.322

全身被爆線量 前駆症状(%) 潜伏時間 死因 症状 死亡率(%)
~2 0~50 >3 hr   無症状~軽度の血球現象 0~10
2~10 100 0.5-3 hr 骨髄死 血球現象→感染、出血 0~90
10~20 100 0.5 hr 消化管死 嘔吐・下痢・吐血・下血・脱水 90~100
50 100 several min. 中枢神経死 脳浮腫→けいれん、意識障害 100
*前駆症状:悪心、嘔吐、めまい、全身倦怠感、発熱
  • 末梢の血球への影響はリンパ球>その他の白血球>血小板>赤血球


SUB 449

身体的影響 早期障害 骨髄抑制嘔吐下痢下血放射線宿酔 確定的影響(閾値有り)
皮膚紅斑潰瘍脱毛
不妊、脳浮腫
晩期影響 白内障胎児奇形
遺伝的影響 白血病、癌 確率低影響(閾値無し)
染色体異常など

メモ

111018
  • 放射線による慢性的な障害は、ふくしまの件では微々たるものなのでは?
  • 大気汚染、喫煙、飲酒による健康への障害の方が遙かに大きい。
  • 問題は、放射線への知識が貧弱すぎること(いわゆる文系馬鹿のマスコミが煽る)と、放射線を積極的に回避しづらいことである。
  • 例えば、大気汚染は外出を控えることで避けられるし、喫煙は吸わないこと、副流煙を吸わないことで回避できる。飲酒は飲まなければよい。
  • しかし、放射線からは距離を置く、放射性同位体を含む物を摂取しないことしか回避できない。
  • しかも、どれだけ体内被曝することで、どれだけ生命予後に影響を及ぼすかは不明である。
  • 政府が基準値を定めているが、その値は次々と変更され、疑心暗鬼を生じる原因となってしまった。


血便」

  [★]

hematochezia, melena, bloody stool, hemorrhagic stool
下血消化管出血
[show details]


血便

定義

曖昧かもしれない。文献によって定義が異なる。
  • 血液の付着または混入が肉眼で確実に認められる糞便。
  • 赤い血液の混じった便 (消化器疾患ビジュアルブック p.12) → つまりは大腸由来の出血(大腸出血)を示唆。だが、小腸出血が多量ならばあり得るけどな。

原因



上部消化管出血」

  [★]

upper gastrointestinal hemorrhagegastrointestinal bleeding GIB
下部消化管出血消化管出血吐血

概念

上部消化管出血をきたす疾患

YN.A-40

IMD.382

  • 1. 消化性潰瘍(胃潰瘍が十二指腸潰瘍の1.6-3倍)
  • 2. 急性胃粘膜病変
  • 3. 食道静脈瘤・胃静脈瘤
  • 4. 悪性腫瘍
  • 5. マロリー・ワイス症候群

頻度順

検査

  • BUN/Cr比:有効循環血液量に対する反応として、腎前性高窒素血症が見られる。BUN 40mg/dl以上でCrが正常であれば1000ml以上の出血が考えられる。(IMD.386)



放射線性腸炎」

  [★]

radiation enterocolitis, radiation enteritis
放射線腸炎
炎症性腸疾患下血
[show details]


参考

[display]http://www.okinawa.med.or.jp/old/kaihou/k9602/syougai.htm


硬膜下血腫」

  [★]

subdural hematoma
急性硬膜下血腫慢性硬膜下血腫


硬膜外血腫 硬膜下血腫
・殆どが外傷性(80-90%)で、頭蓋冠骨折を伴う
・硬膜動脈の破綻による
・左右側頭部が好発部位
・意識清明期を伴うことが多い
・骨と硬膜の硬い結合を剥がしながら伸展するので出血速度は遅い
・硬膜下腔への出血である
・硬膜外出血より進展しやすいので、意識障害の出現が早い
・(1)橋静脈の破綻によるもの、(2)高度の脳挫傷を伴うもの



-subdural hematoma


絨毛膜下血腫」

  [★]

subchorionic heamorrhage


大量下血」

  [★]

massive hematochezia


血」

  [★]

blood, (漢方)blood and body fluid energy
血液血中




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