三尖弁閉鎖不全症

出典: meddic

tricuspid insufficiency tricuspid incompetence TI
三尖弁逆流症 tricuspid regurgitation TR 三尖弁逆流 tricuspid valve regurgitation
三尖弁閉鎖不全 三尖弁閉鎖不全症
三尖弁先天性三尖弁閉鎖不全症

概念

  • 三尖弁位で収縮期に右室から右房へ血液の逆流が生じる疾患。

病因

身体所見

  • 聴診



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/03 17:12:24」(JST)

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和文文献

  • 三尖弁閉鎖不全症犬において右心内圧と血中ANPならびにNT-proBNP濃度を測定した1例
  • 堀 泰智,村上 春翔,佐藤 千早,中川 明奈,三浦 弘,菊池 元宏,大浪 洋二
  • 動物の循環器 = Advances in animal cardiology 42(2), 37-42, 2010-05-01
  • NAID 10026984458
  • 外傷性三尖弁閉鎖不全症の1例
  • 大屋 聖郎,則尾 弘文,岸川 政信
  • 日本外傷学会雑誌 = Journal of the Japanese Association for the Surgery of Trauma 24(1), 37-41, 2010-01-20
  • NAID 10026098868
  • 僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症ならびに腎機能障害を併発している犬の1例
  • 粟津 孝子
  • 獣医麻酔外科学雑誌 = Japanese journal of veterinary anesthesia & surgery 39, 149, 2008-12-20
  • NAID 10025098023

関連リンク

2010年3月1日 ... 軽度・中等度の三尖弁閉鎖不全では症状はほとんどありませんので、聴診や心エコー 図検査でたまたま見つかることも ... 三尖弁の形態が観察できるため、心奇形の有無、 弁輪拡大、弁逸脱など閉鎖不全症を起こしている原因も診断できます。 ...
三尖弁閉鎖不全症(さんせんべんへいさふぜんしょう: TR)は、右心房から右心室へ血液 を流す三尖弁の閉鎖不全により血液が逆流する病気。 病態: 心室が収縮時に右心室 から肺動脈へ駆出するだけでなく、右心房にも逆流し ...

関連画像

心エコー・ドプラー所見図1 三尖弁縫縮術(Devega法)三尖弁TR画像-三尖弁閉鎖不全症心エコー・ドプラー所見図2 三尖弁縫縮用人工弁輪


★リンクテーブル★
先読みtricuspid valve regurgitation
国試過去問099G020」「101G019」「099A021」「099D080」「101B072」「096H025」「099E025」「101F026」「101B073」「106B032」「103I009
リンク元心雑音」「エプスタイン奇形」「肺高血圧症」「収縮期雑音」「汎収縮期雑音
関連記事三尖弁」「不全」「弁閉鎖不全」「不全症」「閉鎖

tricuspid valve regurgitation」

  [★]

三尖弁逆流三尖弁逆流症

tricuspid incompetencetricuspid regurgitationtricuspid valve incompetencetricuspid valve insufficiency


099G020」

  [★]

  • 25歳の女性。発熱と易疲労感とを主訴に来院した。
  • 2か月前に歯科治療を受けた。1か月前から連日37℃台の発熱があり、近医で抗菌薬による治療を受けていた。2週前から労作時の息切れが出現するようになった。
  • 意識は清明。身長160cm、体重45kg。体温38.3℃。脈拍96/分、整。血圧88/52mmHg。顔色不良。心尖部に4/6度の収縮期雑音を聴取する。
  • 血液所見:赤血球340万、Hb9.8g/dl、Ht32%、白血球12,000(桿状核好中球12%、分葉核好中球65%、単球7%、リンパ球16%)、血小板8万。心エコー図を以下に示す。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 099G019]←[国試_099]→[099G021

101G019」

  [★]

  • 10歳の女児。運動中の失神を主訴に来院した。3か月前から動悸と息切れとを感じていた。意識は清明。チアノーゼは認めない。左前胸部が膨隆している。胸骨左緑第2肋間に収縮期クリックを聴取し、II音の分裂は狭く肺動脈成分は亢進している。同部位に拡張期漸減性雑音を聴取する。心電図は右室肥大を示す。胸部エックス線写真を以下に示す。
  • 考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 101G018]←[国試_101]→[101G020

099A021」

  [★]

  • 34歳の男性。労作時の息切れを主訴に来院した。意識は清明。身長185cm、体重58kg。脈拍92/分、整。血圧162/48mmHg。四肢は細長く、口蓋は高い。胸骨左縁第4肋間に3/6度の収縮期・拡張期(to and fro)雑音を聴取する。診断はどれか。 
[正答]


※国試ナビ4※ 099A020]←[国試_099]→[099A022

099D080」

  [★]

  • 組合せで正しいのはどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 099D079]←[国試_099]→[099D081

101B072」

  [★]

  • 組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101B071]←[国試_101]→[101B073

096H025」

  [★]

  • 左室負荷をきたす疾患はどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 096H024]←[国試_096]→[096H026

099E025」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 099E024]←[国試_099]→[099E026

101F026」

  [★]

  • 心原性脳塞栓症を起こす頻度が最も高いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101F025]←[国試_101]→[101F027

101B073」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 101B072]←[国試_101]→[101B074

106B032」

  [★]

  • 突然死をきたしやすいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106B031]←[国試_106]→[106B033

103I009」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103I008]←[国試_103]→[103I010

心雑音」

  [★]

heart murmur, cardiac murmur
拡張期雑音過剰心音レヴァイン分類

収縮期雑音 systolic murmur

拡張期雑音 diastolic murmur

continuous murmur

  • 連続的な圧較差の存在を示唆する
  • A. continuous:動脈管開存症 PDA:肺動脈弁領域。動脈管を流れる血流と雑音が比例するので、S2に向かって大きくなり、S1に向かって小さくなる。
  • B. to-and-fro: AS + AR, PS+ PR :S1~(収縮期:AS,PSによる駆出性雑音。ダイアモンド型)~S2, S2~(拡張期:MR,PRによる逆流性雑音。decrescendo)~S1 S1に向かって小さくなるので、連続音とは区別できるはず。

手技見えp.116

  • 僧帽弁開放音(OS):MS
  • 収縮中期クリック:MVP
  • 拡張期ランブル + 前収縮期雑音:MS
  • 拡張期灌水様雑音/拡張期逆流性雑音:AR、PR
  • 収縮期逆流性雑音:心尖部:MR

体位との関係

  胸壁に近づく部位  
左側臥位 心尖部 僧帽弁雑音(MR, MS)、僧帽弁開放音(OS)、III音IV音
座位前屈位 大動脈弁領域 大動脈弁閉鎖不全症(AR)
肘膝位 (心膜>-<心臓) 心膜摩擦音

呼吸との関係

右心系:三尖弁の雑音

  • 吸気時増強、呼気時減弱
吸うとき強く、吐くとき弱く
吸うと胸腔内圧が陰圧になり、静脈還流量が増加する

左心系:僧帽弁、大動脈弁の雑音

  • 吸気時減弱、呼気時増強
吸うとき弱く、吐くとき強く
胸腔内圧が上昇すると、肺から心臓に向かう血流が増加する(ホントニか?)ので、左心系の雑音が増強するのだ???????????

手技との関連

疾患別

MS

  • 概念:拡張期ランブル
  • 時相:拡張中期(open snap)に続いて。
  • 最強点:心尖部
  • 放散:
  • 体位:左側臥位
  • 音程:低音

MR

  • 概念:収縮期逆流性雑音
  • 最強点:心尖部
  • 放散:左腋窩
  • 体位:左側臥位
  • 呼吸:呼気
  • 音程:高音

AS

  • 概念:収縮期駆出性雑音
  • 最強点:2LSB
  • 放散:右鎖骨下動脈、右頚動脈
  • 体位:座位
  • 呼吸:呼気

AR

  • 概念:拡張期灌水様雑音
  • 時相:拡張期
  • 特徴:呼気で増強
  • 最強点:3LSB
  • 放散:
  • 体位:座位前屈位
  • 音程:高音

MVP

  • 概念:収縮期逆流性雑音
  • 時相:収縮期中期。クリック音の後から。
  • 音程:高音  ←  圧較差が大きいため

ASD

  • 概念:駆出期駆出性雑音
  • 最強点:2LSB
  • 放散:
  • 体位:

VSD

病態特異的な心雑音

  三尖弁閉鎖不全症 大動脈弁閉鎖不全症 大動脈弁狭窄症 僧帽弁閉鎖不全症 僧帽弁狭窄症
TR AR AS MR MS
心音

I音減弱

I音減弱

I音亢進

心雑音
過剰心音 
その他徴候
 




エプスタイン奇形」

  [★]

Ebstein's anomaly Ebstein anomaly
エブシュタイン奇形, Ebstein奇形
[show details]

まとめ

  • 三尖弁中隔尖・後尖の右室内への変異により、右室の狭小化、三尖弁閉鎖不全症(TR)を来し、さらに合併する心房中隔欠損・卵円孔開存により右左シャントをしめし、またWPW症候群合併による発作性頻拍を伴うこともある。乳児から心不全を呈する場合、予後は不良である。軽度の場合、手術は不要であるが、心不全を来した場合、三尖弁形成術・三尖弁置換術を行う。(SSUR.378 YM.C-127)

概念

  • 三尖弁、右室心筋形成異常
  • 三尖弁中隔尖と後尖が右室内で下方へ変位し、その部分の心筋形成異常、右室の狭小化、三尖弁閉鎖不全症、心房中隔欠損症を伴う先天性心奇形(PED.926)

検査

心電図

  • 巨大P波、PR延長、WPW症候群の合併、完全右脚ブロック(YN.C-127)

病態

  • 三尖弁閉鎖不全症、右室の狭小化による右室拍出力低下、心房中隔・卵円孔開存による右左シャント、WPW症候群

症状

  • 胎児期新生児早期発症例:機能不十分な右室に生理的肺高血圧による後負荷 → TRによる逆流増加 → 呼吸不全・心不全 → 予後不良
  • 新生児期以降発症:軽度のチアノーゼ、運動能力低下を認めるのみで、無症状のことも → 成人になるにつれ右室拡張期圧↑ → 右房圧↑ → 不整脈、動悸、運動時の息切れ、易疲労感、チアノーゼ(右→左シャントがあるとき)

YN.C-127

  • 右心不全、チアノーゼ(40-70%)、(WPW症候群による発作性)上室性頻拍(25%)

治療

  • 軽症例の場合は手術適応とならない。チアノーゼ、心拡大、心不全が強い場合に手術適応(YN.C-127)。

手術療法

  • 新生児:
  • 成人:三尖弁形成術(予後良い)、三尖弁置換術

YN.C-127

  • 新生児:三尖弁入口を自己心膜で閉鎖、将来Fontan手術。
  • 幼児以降:三尖弁形成術、心房中隔欠損閉鎖術



肺高血圧症」

  [★]

pulmonary hypertension, PH
原発性肺高血圧症

定義

  • 1. 原発性肺高血圧症:肺動脈平均圧≧25mmHg
  • 2. 二次性肺高血圧症:肺動脈平均圧≧20mmHg
  • 健常者では、安静臥位にて平均肺動脈圧は15mmHgを超えず,加齢による上昇を考慮しても20mmHg以上にはならない
  • 従って、一般には、安静臥位での平均肺動脈圧が25mmHgを超える場合、また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性間質性肺炎といった肺疾患、睡眠時無呼吸症候群、肺胞低換気症候群では平均肺動脈圧が20mmHgを超える場合に、肺高血圧症と診断される。

病態生理

  • 肺高血圧 → 右室への圧負荷 → 右室肥大? → 三尖弁閉鎖不全症 TR

膠原病に伴う肺合併症

IMD.722
  SLE RA PSS PM/DM MCTD SjS
肺高血圧症 ± +++ ±
  • 強皮症が最も高頻度で、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病が次ぐ

検査

[show details]

ガイドライン

  • Guidelines Pulmonary Hypertension JCS2006.pdf
  • 肺高血圧症治療ガイドライン(2006年改訂版)
[display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_nakano_h.pdf

国試


-肺高血圧
-肺高血圧


収縮期雑音」

  [★]

systolic murmur SMsystolic bruit
収縮期性心雑音収縮期心雑音腱索断裂心雑音

収縮期雑音 systolic murmur




汎収縮期雑音」

  [★]

pansystolic murmur, holosystolic murmur
全収縮期雑音
[[]]


  • 収縮期が始まるとMRの場合は左室圧が左房圧を、TRの場合は右室圧が右房圧を、VSDの場合は左室圧が右室圧をすぐに上回る。このために雑音はcrescendoで始まらずに、最初からmaxの強さでpansystolic murmurが聴取される。(PHD.41)

三尖弁」

  [★]

tricuspid valve (Z), TV
valva tricuspidalis
右房室弁 right atrioventricular valve valva atrioventricularis dextra
房室弁



臨床関連


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


不全」

  [★]

機能不全、失敗、不十分不全症不足無能無能力弁閉鎖不全弁閉鎖不全症機能不全症

弁閉鎖不全」

  [★]

機能不全逆流不十分不全不全症不足逆流症閉鎖不全症弁閉鎖不全症機能不全症

不全症」

  [★]

failureinsufficiency、(ラ)imperfecta
機能不全、失敗、不十分不全不足弁閉鎖不全弁閉鎖不全症機能不全症

閉鎖」

  [★]

closure
縫合
  • 手術・外傷により生じた組織損傷を縫い合わせること




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