三叉神経

出典: meddic

trigeminal nerve
nervus trigeminus
CN V, fifth cranial nerve
脳神経鰓弓
  • 図:N.116(分布)

概念

核 (B.33)

  1. 三叉神経中脳路核
  2. 三叉神経主知覚核
  3. 三叉神経脊髄路核

支配

走行

CN# 一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
V1 眼神経           三叉神経節           上眼窩裂 角膜、前頭部、頭皮、眼瞼、鼻の皮膚、鼻腔と副鼻腔の粘膜からの感覚
V2 上顎神経           三叉神経節           正円孔 上唇を含む上顎部の顔の皮膚、上顎の歯、鼻粘膜、上顎洞、口蓋の感覚
V3 下顎神経           三叉神経節           卵円孔 下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の2/3の感覚
                    支配筋:咀嚼筋顎舌骨筋顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋鼓膜張筋

臨床関連









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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/29 21:22:51」(JST)

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和文文献

  • 顔面痛 (特集 ERで遭遇する"痛み"の鑑別と対応法)
  • 下山 哲
  • 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 38(3), 266-271, 2014-03
  • NAID 40020013501
  • 症例報告 右外眼筋麻痺を併発した右三叉神経第一枝領域帯状疱疹
  • 角村 由紀子,小泉 佳奈,水野 麻衣 [他]
  • 臨床皮膚科 68(3), 249-253, 2014-03
  • NAID 40020010922
  • 多発性骨髄腫の治療に用いたボルテゾミブが帯状疱疹の再燃に関与したと考えられる症例
  • 茅野 孝明,佐藤 二郎,尾崎 眞,前 知子,増田 道彦,浅野 千尋
  • 東京女子医科大学雑誌 84(1), 21-26, 2014-02-25
  • … 約3ヵ月後に両側三叉神経第一枝領域、および右頭頂・側頭部から頸部へかけて帯状疱疹を発症した。 …
  • NAID 110009676514
  • 学位論文 解説 ラット三叉神経節ニューロンにおけるNa⁺-Ca²⁺交換輸送体

関連リンク

三叉神経(さんさしんけい、英:trigeminal nerve)は、12対ある脳神経の一つであり、 第V脳神経(CN V)とも呼ばれる。三叉とはこの神経が眼神経(V1)、上顎神経(V2)、下顎 神経(V3)の三神経に分かれることに由来する。体性運動性と知覚性の混合神経であり、 ...
三叉神経は脳神経のなかで最も大きな神経である。知覚性の部分は延髄、橋、頚髄上部 にわたってみられる縦に長い三叉神経脊髄路核と橋の被蓋にある三叉神経主知覚核の両方 から起こり、橋の外側縁から脳の外へでる。この部分は太いので大部と呼ばれる。 ...

関連画像

三叉神経虫歯以外の歯痛-三叉神経痛Tingling and Numbness in the Face and Back 顔に激痛! 三叉神経痛三叉神経の主要構成成分は次の Trigeminal nerve三叉神経の走行(下図参照)


★リンクテーブル★
リンク元脳神経」「上行性伝導路」「鰓弓」「中脳」「下顎神経
拡張検索三叉神経痛」「三叉神経圧痕
関連記事神経

脳神経」

  [★]

cranial nerve, cranial nerves
nervi craniales
脊髄神経

脳幹における脳神経核の所在

脳幹障害時には同側の脳神経麻痺(下位運動ニューロン障害)と、対側の体幹運動神経麻痺(上位運動ニューロン障害)
  脳神経 同側の脳神経症状 代表的症候群
中脳 III IV     内転筋の麻痺、眼球の外方変異 Weber症候群MLF症候群Benedikt症候群
V VI VII VIII 顔面の麻痺 Millard-Gubler症候群
延髄 IX X XI XII 嚥下障害、構音障害 Wallenberg症候群

脳神経核の支配

  • 対側大脳皮質の片側性支配:CN VII(下部顔面筋), CN VII(舌の筋) → 中枢性障害(上位ニューロンの障害)で支配筋の障害が生じる
  • 両側性支配:上記以外の運動性神経 → 中枢性障害(上位ニューロンの障害)でも支配筋の障害は生じない

脳神経一覧

CN# 一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
CN I 嗅神経           嗅上皮           篩骨篩板の穴 左右の鼻腔の天井、鼻中隔の上部、上鼻甲介の粘膜からの嗅覚
CN II 視神経           網膜           視神経板  
CN III 動眼神経                     上眼窩裂 支配筋:上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋
                  毛様体神経節 上眼窩裂 副交感神経:瞳孔収縮筋、毛様体筋
CN IV 滑車神経                     上眼窩裂 支配筋:上斜筋
CN V   三叉神経                            
V1 眼神経           三叉神経節           上眼窩裂 角膜、前頭部、頭皮、眼瞼、鼻の皮膚、鼻腔と副鼻腔の粘膜からの感覚
V2 上顎神経           三叉神経節           正円孔 上唇を含む上顎部の顔の皮膚、上顎の歯、鼻粘膜、上顎洞、口蓋の感覚
V3 下顎神経           三叉神経節           卵円孔 下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の2/3の感覚
                    支配筋:咀嚼筋、顎舌骨筋、顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋、膨膜張筋
CN VI 外転神経                       上眼窩裂 支配筋:外側直筋
CN VII 顔面神経           膝神経節           内耳道、顔神経管、茎乳突孔 外耳道の皮膚の感覚
          膝神経節           舌の2/3,口腔底、口蓋の味覚
                  翼口神経節、顎下神経節 副交感神経:顎下腺、舌下腺、涙腺、鼻と口蓋の腺
                    支配筋:顔の表情筋、中耳のアブミ骨、茎突舌骨筋、顎二腹筋の後腹
CN VIII 内耳神経                            
前庭神経           前庭神経節           内耳道 半規管、球形嚢、卵形嚢からの前庭感覚
蝸牛神経           ラセン神経節           ラセン器からの聴覚
CN IX 舌咽神経           脳神経IXの下神経節           頚静脈孔 外耳からの皮膚感覚
          脳神経IXの上神経節           耳下腺、頸動脈小体、頸動脈洞、咽頭、中耳からの臓性感覚
          脳神経IXの下神経節           舌の後ろ1/3からの味覚
                  耳神経節 副交感神経:耳下腺
                    支配筋:茎突咽頭筋(嚥下を助ける)
CN X 迷走神経           脳神経Xの上神経節           頚静脈孔 耳介、外耳道、後頭蓋窩からの感覚
          脳神経Xの上神経節           舌底、咽頭、喉頭、器官、気管支、心臓、食道、胃、腸の臓性感覚
          脳神経Xの下神経節           喉頭蓋と口蓋の味覚
                  内臓近傍のニューロン 副交感神経:平滑筋(気管、気管支、消化管)、心筋(心臓)
                    支配筋:咽頭収縮筋、口蓋帆張筋を除く口蓋の筋、食道上2/3の横紋筋
CN XI 副神経                            
延髄根                     頚静脈孔 支配筋:軟口蓋、咽頭の横紋筋、喉頭(いずれも脳神経Xに加わる神経を経由)
脊髄根                     支配筋:胸鎖乳突筋と僧帽筋
CN XII 舌下神経                     舌下神経管 支配筋:舌筋(口蓋舌筋を除く)





上行性伝導路」

  [★]

ascending pathway (KL)
伝導路下行性伝導路

上行性伝導路を伝導する感覚

上行性伝導路の種類

上行性伝導路 交叉のレベル ニューロン 一次

ニューロンの 種類

体性感覚 深部感覚
1 2 3 4 痛覚 温度覚 粗大な触圧覚 識別性触覚
後索-内側毛帯系 毛帯交叉 脊髄神経節 薄束楔状束 視床        
外側脊髄視床路 脊髄 脊髄神経節 後角 視床   C      
前脊髄視床路 脊髄 脊髄神経節 後角 視床          
脊髄網様体視床路 脊髄 脊髄神経節 後角 延髄網様体 視床            

各伝導路の概要 (SP.231)

後索-内側毛帯系

 皮膚、特に四肢遠位端無毛部の触圧覚受容器や筋、関節受容器からの太い有髄線維は、脊髄に入り同側の後索を上行する。延髄レベルで、上下肢からの線維はそれぞれ楔状束核、薄束核のニューロンに終わる。これら後索核ニューロンの軸索は交差して内側毛帯となり、その大部分が視床外側部の腹側基底核に、一部は後核群にも終わっている(SP.231)。  深部感覚+繊細な触圧覚、振動覚(B.P-2)

脊髄視床路

 後根から入力を受けた後、直ちに交差して対側の前側索を上行し、視床に達する。  脊髄視床路起始ニューロンには、腹側基底核や後核群など視床外側部に終わるものと、髄板内核など内側部に終わるものがある(SP.231)。  温覚+痛覚+粗大な触圧覚(識別力なし)(B.P-2)

脊髄網様体視床路

 視床下部や大脳辺縁系を介して痛みの情動的側面に関係(SP.231)。  視床、脳幹網様体を介して睡眠覚醒サイクル、意識レベル、注意などに影響を及ぼす(SP.231)。


鰓弓」

  [★]

branchial arch
咽頭弓 pharyngeal arch
鰓嚢咽頭嚢


first aid step1 2006 p.122
  • 鰓弓由来の構造とその神経支配.xls
# 鰓弓 神経 骨格 動脈*
1 顎弓(上顎隆起下顎隆起) CN V
三叉神経: 上顎枝、下顎枝(第一鰓弓の筋を支配)
咀嚼筋(側頭筋咬筋内側翼突筋外側翼突筋)、顎舌骨筋顎二腹筋前腹、口蓋帆張筋鼓膜張筋 上顎突起(顎前骨上顎骨頬骨側頭骨の一部)、メッケル軟骨(下顎骨キヌタ骨ツチ骨、前ツチ骨靱帯、蝶下顎靱帯) 消失し一部残存(顎動脈)
2 舌骨弓 CN VII
顔面神経
顔面表情筋(頬筋耳介筋前頭筋広頚筋口輪筋および眼輪筋)、顎二腹筋後腹、茎突舌骨筋アブミ骨筋 アブミ骨茎状突起、茎突舌骨靱帯、舌骨小角と舌骨体の上部 消失し一部残存(舌骨動脈、アブミ骨動脈)
3   CN IX
舌咽神経
茎突咽頭筋 舌骨大角と舌骨体の下部 総頚動脈、内頚動脈の基部。外頚動脈が出芽
4   CN X
迷走神経
輪状甲状筋口蓋帆挙筋 喉頭軟骨(甲状軟骨輪状軟骨披裂軟骨小角軟骨、および楔状軟骨 大動脈弓の一部
5 上喉頭神経(第四鰓弓支配神経) 咽頭収縮筋 消失
6 反回神経(下喉頭神経)(第六鰓弓支配神経) 喉頭内の筋 動脈管と肺動脈の基部





中脳」

  [★]

midbrain
mesencephalon
, 一次脳胞

解剖

  • 中心管は、細い中脳水道となっている
  • 中脳は3つの領域に分けられる。
  • 中脳水道より背側にある領域は中脳蓋
  • 腹外側に突出した部分は大脳脚
  • 両者の間の領域が中脳被蓋である

発生

  • 一次脳胞の中脳

脳神経の神経細胞


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

中脳とは(医学大事典)

臨床関連

神経内科



下顎神経」

  [★]

mandibular nerve (KL,KH)
nervus mandibularis
ガッセル神経節


一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞() 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
          三叉神経節           卵円孔 下唇を含む下顎と顔の外側部皮膚、下顎の顎関節、口の粘膜の2/3の感覚
                    卵円孔 支配筋:咀嚼筋顎舌骨筋、顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋鼓膜張筋
  • 三叉神経の枝のうち、唯一運動性の神経を有する。かつ、最大枝

由来

  • 三叉神経(CN V)

支配

走行

枝 (KL.645,646)

  • posterior trunk


三叉神経痛」

  [★]

trigeminal neuralgia
neuralgia trigeminus
フォザーギル神経痛 フォサギル神経痛 Fothergill's neuralgia Fothergill neuralgia、顔面神経痛 facial neuralgiatic douloureux
三叉神経

概念

  • 「顔面神経痛」とか言わない
  • 三叉神経の各分岐または分枝領域に突発的に激痛、または電撃痛が起こり、数秒後に消失する
  • v2,3(39%), V2(18%), V3(15%), V1-3(15%)
  • trigger zoneの刺激により起こる

病因

  • 三叉神経根進入部での血管による圧迫
  • 帯状ヘルペス後神経痛
  • 動脈瘤による圧迫
  • 腫瘍による圧迫
  • 多発性硬化症


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

治療

SCN.314
  • 薬物療法
  • 外科療法
  • 神経血管減圧術:三叉神経根進入部での圧迫血管を外科的に離す。痛みの消失率は70-80%。
  • ガンマナイフ治療
  • 三叉神経節ブロック



三叉神経圧痕」

  [★]

trigeminal impression
impressio trigeminalis


神経」

  [★]

nerve
nervus
ニューロン


解剖で分類

情報で分類

機能で分類





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