ローター症候群

出典: meddic

Rotor syndrome RS
(国試)Rotor症候群ローター型高ビリルビン血症 Rotor hyperbilirubinemiaRotor型過ビリルビン血症
黄疸高直接ビリルビン血症

概念

  • 軽度の直接ビリルビン血症を呈する疾患で体質黄疸の一つである。

検査

HIM.1913 参考1

参考

  • 1. [charged] Inherited disorders associated with conjugated hyperbilirubinemia - uptodate [1]


体質性黄疸 (IMD.875)

体質性黄疸 遺伝形式* ビリルビン型 ビリルビン値 予後
Crigler-Najjar症候群I型 常染色体劣性 間接型(非抱合) 21-31mg/dl 致死的
Crigler-Najjar症候群II型 常染色体劣性 8-18mg/dl 良好
Gilbert症候群 常染色体優性 <6mg/dl きわめて良好
Dubin-Johnson症候群 常染色体劣性 直接型(抱合) 2-5(-25)mg/dl きわめて良好
Rotor症候群 常染色体劣性 2-5(-20)mg/dl きわめて良好
*劣性か優性かについては例外あり

Wikipedia preview

出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/10 21:43:27」(JST)

wiki ja

[Wiki ja表示]

UpToDate Contents

全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.

関連リンク

症状 黄疸を除くと特にこれといったものは出現せず、多くの場合自覚症状と共に他覚症状も示しません。ローター症候群(ろーたーしょうこうぐん)の検査では少し高めの高直接ビリルビン血症が示されます。 原因 ビリルビンの肝 ...
世界大百科事典 第2版 ローター症候群の用語解説 - 病因は肝臓のビリルビン‐グルクロン酸抱合にあずかる酵素(UDP‐グルコニルトランスフェラーゼ)の欠損による。体質性黄疸の成人型として,ギルバート症候群(肝細胞のビリルビン ...
Definition of ローター症候群 in Seadict Japanese online Dictionary. Meaning of ローター症候群. Pronunciation of ローター症候群. Translations of ローター症候群. ローター症候群 synonyms, ローター症候群 antonyms. Information about ...

関連画像

怪異症候群実況プレイ【絶叫も ローター症候群は常染色体 nyhan syndrome ローター 症候群  症候群 ローター 症候群 view more


★リンクテーブル★
先読み黄疸」「高直接ビリルビン血症
リンク元ブロムスルファレイン試験」「インドシアニングリーン試験」「RS」「遺伝性高ビリルビン血症
関連記事症候群」「」「症候」「ロータ」「ローター

黄疸」

  [★]

jaundice (prejndiceと似ている?), choloplania
icterus
ビリルビン新生児黄疸


  • 基準値:総ビリルビン(TB) 0.2-1.2 mg/dl
総ビリルビンが2.0 mg/dl を超えると肉眼的に黄疸が認められる

黄疸の原因 (内科診断学 第2版)

間接ビリルビン優位 産生過剰 網内系赤血球破壊 先天性溶血性貧血
後天性溶血性貧血
血管内溶血 発作性夜間血色素尿症
寒冷凝集素症
血液型不適合溶血
血栓性血小板減少性紫斑病
骨髄内無効造血 シャントビリルビン血症
悪性貧血
肝臓摂取障害 シャント形成 肝硬変
抱合障害 Crigler-Najjar症候群(I,II型)
Gilbert症候群
直接ビリルビン優位 排泄障害 Rotor症候群
Dubin-Johnson症候群
肝細胞障害 急性肝炎
慢性肝炎
肝硬変
胆管障害 肝内胆汁うっ滞 原発性胆汁性肝硬変
原発性硬化性胆管炎
薬物性胆汁うっ滞
閉塞性黄疸


jaundice
付録16


高直接ビリルビン血症」

  [★]

direct-reacting hyperbilirubinemia
抱合型高ビリルビン血症 conjugated hyperbilirubinemia



ブロムスルファレイン試験」

  [★]

bromsulphalein test, bromsulphalein excretion test
(国)BSP試験 BSP test
ICG試験

概念

  • 肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
  • 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)を算出する。
  • ブロムスルファレインはショックなどの副作用があるため、インドシアニングリーンに取って代わられている。
  • それでも、デュビン・ジョンソン症候群の診断には有用である。

生理、動態

  • BSPは血中で血漿蛋白質と結合し、70-80%は肝臓に接種され、グルタチオン抱合を受け、胆汁中に大部分が排泄される。(LAB.1356)
  • 約2%は腎臓から排泄され、その他は網内系で分解される。(LAB.1356)
  • BSP試験は注射後、30分、または45分後の血中停滞率をみるのが一般的。(LAB.1356)

副作用・合併症

  • BSPの静注時に血管痛、嘔気、胸痛、めまいなどを来すことがある。
  • まれにショック症状をきたすことがある。

方法=

  • 体重に応じた量のBSP液を静脈注射。30分後/45分後に対側から採血し、血清を分離。

判定

血中停滞率

基準値

LAB.1356
  • 30分値:0-5%:正常
  • 45分値:0-2%:正常
45分値の法が用いられる。
LAB.1356
  • 5%以上、肝障害
  • 15%まで、軽度肝障害
  • 15%以上、高度肝障害

5-15%(中等度上昇)

検査値の本参考

15%以上(高度上昇)

検査値の本参考

疾患との関連

デュビン・ジョンソン症候群

  • デュビン・ジョンソン症候群の診断に有用な検査である。
  • (おそらく)30, 45, 60, 90, 120分後の採血を行う。
  • 45分前まではブロムスルファレインの血中濃度は低下傾向にあるが、45分以降血中濃度が再上昇していく。
  • この所見はデュビン・ジョンソン症候群に特徴的な所見とされている

ローター症候群

  • 著明な異常値

まとめ

  ICG試験 BSP試験 その他
血中消失率
(K)
15分血中停滞率
(R15)
血中停滞率
45分値
健常者 0.168-0.206 0-10% 正常  
ジルベール症候群 正常(1)  
デュビン・ジョンソン症候群 正常~軽度異常(2) 低下後再上昇  
ローター症候群   >70%
70-80(3)
異常値
45-50%(3)
黄疸
ICG排泄異常症   >70%   肝機能検査正常
慢性肝炎 0.1-0.15 10-30%    
肝硬変 0.077 >30%, 平均35%    
 
肝臓での処理 代謝されない グルタチオン抱合  
         
(1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358)
(2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358)

注意

  • 肝細胞での処理がビリルビンと競合するので、血中ビリルビンが3-5mg/dlの場合、検査の意義はない。


インドシアニングリーン試験」

  [★]

indocyanine green test, ICG test
インドシアニングリーン負荷試験インドシアニングリーン排泄試験。(国)ICG試験 ICG testICG負荷試験
インドシアニングリーンブロムスルファレイン試験肝予備能評価
[show details]

概念

  • 暗緑色の色素であるインドシアニングリーンを用いた肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
  • 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)(15分停滞率, R15)を算出する。
  • 肝血流と肝細胞の色素摂取機能を反映し、肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられる。
肝血流 : 肝細胞ICG摂取能力: ICGの胆汁への排泄能力 = 3 : 1 : 1 (QB.B-268)
  • 肝外排泄がほとんどなく、肝臓の初回通過効果が大きいので、R15、KICGは有効肝血流量の良い指標となる
  • 肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられ、肝切除術の術前検査としては必須である。
  • BSPと比べて、色素の肝外処理の比率、測定誤差、副作用が少ないなどの利点を有する(LAB.LAB.1357)

動態

  • 血液中ではアルブミン(LAB.1357)・α1-リポ蛋白(医学事典)と結合する。
  • ICGの90%以上が肝細胞に摂取され、抱合などの代謝を受けずに胆汁中へ排泄される。

判定

基準範囲

LAB.1358
  • 15分血中停滞率(R):0-10%
  • 血中消失率(K):0.168-0.206
  • 最大除去率ICG Rmax:3.18±1.62 mg/kg/分

10-30%(中等度上昇)

  • [高頻度]慢性肝炎 
  • [可能性]肝硬変

30%以上(高度上昇)

  • [高頻度・可能性]肝硬変  →  80%以上では黄疸、腹水をしたきた重篤な肝不全状態が想定される

疾患・病態との関連

  • 心不全:肝血流を反映するので、異常値を示しうる
  • 高ビリルビン血症:異常値(ビリルビンとICGの処理が競合するため)
  • ローター症候群
  • 体質性ICG排泄異常症

まとめ

  ICG試験 BSP試験 その他
血中消失率
(K)
15分血中停滞率
(R15)
血中停滞率
45分値
健常者 0.168-0.206 0-10% 正常  
ジルベール症候群 正常(1)  
デュビン・ジョンソン症候群 正常~軽度異常(2) 低下後再上昇  
ローター症候群   >70%
70-80(3)
異常値
45-50%(3)
黄疸
ICG排泄異常症   >70%   肝機能検査正常
慢性肝炎 0.1-0.15 10-30%    
肝硬変 0.077 >30%, 平均35%    
 
肝臓での処理 代謝されない グルタチオン抱合  
         
(1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358)
(2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358)

国試



RS」

  [★]


遺伝性高ビリルビン血症」

  [★]

hereditary hyperbilirubinemia
ローター症候群先天性ビリルビン代謝異常症


症候群」

  [★]

syndrome, symptom-complex
症状群
[[]]
  • 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患


内分泌

先天的代謝異常

高プロラクチン血症

分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。

性腺機能低下

嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長

性早熟

思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。

脳神経外科・神経内科

  • Wallenberg症候群 ワレンベルグ症候群:椎骨動脈、後下小脳動脈の血栓塞栓症などで生じる。頚部より下位で温度覚の障害が健側に出現するのに対し、頚部より上位では障害側に温度覚の障害が出現する。



群」

  [★]

group
グループ集団分類群れグループ化


症候」

  [★]

symptom and sign
症状, 徴候 兆候


ロータ」

  [★]

rotor
回転子ローター


ローター」

  [★]

rotor
回転子ロータ




★コメント★

[メモ入力エリア]
※コメント5000文字まで
ニックネーム:
コメント:




表示
個人用ツール


  meddic.jp

リンク
連絡