リーマ

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/11 07:12:17」(JST)

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添付文書

薬効分類名

  • 躁病・躁状態治療剤

販売名

リーマス錠100

組成

成分・含量

  • 1錠中日局 炭酸リチウム 100mg

添加物

  • D-マンニトール
    トウモロコシデンプン
    ヒドロキシプロピルセルロース
    ヒプロメロース
    ステアリン酸マグネシウム
    硬化油
    酸化チタン
    ポリビニルアルコール(部分けん化物)
    カルナウバロウ
    パラフィン
    ショ糖脂肪酸エステル
    ポリソルベート80
    軽質無水ケイ酸

禁忌

  • てんかん等の脳波異常のある患者[脳波異常を増悪させることがある。]
  • 重篤な心疾患のある患者[心疾患を増悪し、重篤な心機能障害を引き起こすおそれがある。]
  • リチウムの体内貯留を起こしやすい状態にある患者[リチウムの毒性を増強するおそれがある。]
  • 腎障害のある患者
  • 衰弱又は脱水状態にある患者
  • 発熱、発汗又は下痢を伴う疾患のある患者
  • 食塩制限患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

効能または効果

  • 躁病および躁うつ病の躁状態
  • 炭酸リチウムとして、成人では通常1日400〜600mgより開始し、1日2〜3回に分割経口投与する。以後3日ないし1週間毎に、1日通常1200mgまでの治療量に漸増する。
    改善がみられたならば症状を観察しながら、維持量1日通常200〜800mgの1〜3回分割経口投与に漸減する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 過量投与による中毒を起こすことがあるので、投与初期又は用量を増量したときには維持量が決まるまでは1週間に1回をめどに、維持量の投与中には2〜3ヵ月に1回をめどに、血清リチウム濃度の測定結果に基づきトラフ値を評価しながら使用すること。なお、血清リチウム濃度を上昇させる要因(食事及び水分摂取量不足、脱水を起こしやすい状態、非ステロイド性消炎鎮痛剤等の血中濃度上昇を起こす可能性がある薬剤の併用等)や中毒の初期症状が認められる場合には、血清リチウム濃度を測定すること。[「慎重投与」、「重要な基本的注意 5」、「相互作用」、「副作用 重大な副作用 1 リチウム中毒」の項参照]
    ※薬物を反復投与したときの定常状態における最低血中薬物濃度のこと。血中濃度の経時的推移の中で、変動の小さい時点であり、血中濃度のモニタリングに適している。一般的に反復投与時の次回投与直前値となる。
  • 血清リチウム濃度が1.5mEq/Lを超えたときは臨床症状の観察を十分に行い、必要に応じて減量又は休薬等の処置を行うこと。
  • 血清リチウム濃度が2.0mEq/Lを超えたときは過量投与による中毒を起こすことがあるので、減量又は休薬すること。


慎重投与

  • 脳に器質的障害のある患者[神経毒性があらわれるおそれがある。]
  • 心疾患の既往歴のある患者[心機能障害を引き起こすおそれがある。]
  • リチウムの体内貯留を起こすおそれのある患者[リチウム中毒を起こすおそれがある。]
  • 腎障害の既往歴のある患者
  • 食事及び水分摂取量不足の患者
  • 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
  • 肝障害のある患者[肝障害を増悪させるおそれがある。]
  • 甲状腺機能亢進又は低下症の患者[甲状腺機能低下を起こすおそれがあるため、甲状腺機能亢進症の診断を誤らせる可能性がある。また、甲状腺機能低下症を増悪させるおそれがある。]
  • リチウムに異常な感受性を示す患者[血清リチウム濃度が1.5mEq/L以下でも中毒症状があらわれることがある。]

重大な副作用

リチウム中毒

頻度不明

  • リチウム中毒の初期症状として食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢等の消化器症状、振戦、傾眠、錯乱等の中枢神経症状、運動障害、運動失調等の運動機能症状、発熱、発汗等の全身症状を示すことがあるので、このような症状が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、中毒が進行すると、急性腎不全により電解質異常が発現し、全身けいれん、ミオクローヌス等がみられることがある。
    処置方法:リチウム中毒が発現した場合、特異的な解毒剤は見い出されていないので、投与を中止し、感染症の予防、心・呼吸機能の維持とともに補液、利尿剤(マンニトール、アミノフィリン等)等により本剤の排泄促進、電解質平衡の回復を図ること。利尿剤に反応しない場合や腎障害が認められる場合は、血液透析を施行すること。血液透析を施行する場合は、施行後に低下した血清リチウム濃度が再上昇することがあるので、施行後血清リチウム濃度測定を行い再上昇がみられた場合には、再度の血液透析等の適切な処置を行うこと。

悪性症候群(Syndrome malin)

頻度不明

  • 向精神薬(抗精神病薬等)との併用により、悪性症候群があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。悪性症候群においては、筋肉障害[CK(CPK)上昇]や横紋筋融解症が起こることがある。この際、急性腎不全に至る場合もあり、十分な観察を行うこと。

洞不全症候群、高度徐脈

頻度不明

  • 洞不全症候群、高度徐脈があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

腎性尿崩症

頻度不明

  • 腎性尿崩症があらわれることがあるので、多飲、多尿などの症状が発現した場合には、電解質濃度の測定等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群

頻度不明

  • 急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、腎機能検査(血中クレアチニン、血中尿素窒素、尿蛋白等の測定)を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

甲状腺機能低下症、甲状腺炎

頻度不明

  • 甲状腺機能低下症、甲状腺炎があらわれることがあるので、甲状腺機能検査(血中TSH、血中遊離T3、血中遊離T4等の測定)を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

副甲状腺機能亢進症

頻度不明

  • 副甲状腺機能亢進症があらわれることがあるので、血清カルシウムの測定を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

認知症様症状、意識障害

頻度不明

  • 可逆性の認知症様症状、昏睡に至るような意識障害[脳波所見上、周期性同期性放電(PSD)等を伴うことがある]があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

自発運動抑制作用13)

  • 回転カゴ法およびAnimex法で、リチウム0.54〜2.71mmol/kg/日をマウス(ddY系雄)に7日間腹腔内連続投与した場合、用量依存の自発運動抑制が認められる。しかし、回転棒法では抑制がみられないことから、その抑制作用は筋弛緩作用によるものではないことが示唆される。

抗メタンフェタミン作用14)

  • マウス(ddN系雄)では、メタンフェタミン、メスカリン等の興奮性薬物に対して、リチウムは拮抗作用を示す。

条件回避反応抑制作用15)

  • Sidman型条件回避行動において、リチウムは学習良好および不良ラット(Wistar系雄)共に、回避反応回数を軽度に減少させる。

闘争行動抑制作用14)

  • Foot ShockあるいはIsolationによって生ずるマウス(ddN系雄)の闘争行動に対してリチウムは強い抑制作用を示し、ED50は各々、1.49、0.75mmol/kgである。また、カタレプシー作用は弱い。

神経伝達物質の代謝に対する作用16)

  • シナプスにおける脳内モノアミンの動態とリチウムとの関係をまとめた。

    1 脳内アミンの生成抑制作用
    2,3 シナプス小胞のアミン貯蔵能を低下させ細胞内へのアミン放出促進とMAOによる代謝増加作用
    4 シナプス間隙への放出抑制作用
    5 活性アミンの再取り込み促進作用
    6,7 adenylate cyclase やcyclic-AMPなどに作用し、アミンに対する受容体の感受性調節作用

作用機序16)

  • まだ完全に解明されていない。リチウムは中枢神経系における、NA作動系、DA作動系、5HT作動系において、きわだった作用機序になるものはなく、多くの作用が複合的に関連して作用するものと推測されている。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • 炭酸リチウム(lithium carbonate)(JAN)

化学名

  • lithium carbonate

分子式

  • Li2CO3

分子量

  • 73.89

性状

  • 白色の結晶性の粉末で、においはない。水にやや溶けにくく、熱湯に溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
    本品は希酢酸に溶ける。
    本品の水溶液(1→100)のpHは10.9〜11.5である。

融点

  • 618℃


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