ヘルペスウイルス科

出典: meddic

Herpesviridae
疱疹ウイルス
ヘルペスウイルス亜科ウイルス

ヘルペス科に属するウイルスによる感染症 (SMB.526)

ヘルペスウイルス亜科
ヘルペスウイルス亜科
ヘルペスウイルス亜科
ヘルペスウイルス 潜伏部位 初感染における
顕性感染率
主な疾患
α 単純ヘルペスウイルス1型 HSV-1 知覚神経節 口唇ヘルペス口内炎角膜ヘルペスヘルペス脳炎性器ヘルペス新生児ヘルペス
単純ヘルペスウイルス2型 HSV-2 性器ヘルペス新生児ヘルペス、ヘルペス?疽、殿部ヘルペス
水痘・帯状疱疹ウイルス VZV 水痘帯状疱疹ラムゼイ・ハント症候群
β サイトメガロウイルス CMV 顆粒球/マクロファージ前駆細胞 先天性巨細胞封入体症、輸血後CMV単球症、臓器移植後間質性肺炎肝炎
ヒトヘルペスウイルス6型 HHV-6 マクロファージ 突発性発疹脳炎
ヒトヘルペスウイルス7型 HHV-7 唾液腺? 突発性発疹
γ エプスタイン-バーウイルス EBV 骨髄Bリンパ球 伝染性単核症バーキットリンパ腫上咽頭癌日和見リンパ腫
ヒトヘルペスウイルス8型 HHV-8 Bリンパ球 カポジ肉腫キャッスルマン病



UpToDate Contents

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和文文献

  • マレック病の病理発生と防疫対策上の問題点
  • 湯浅 襄
  • 鶏病研究会報 47(4), 211-222, 2012-02-25
  • … マレック病(MD)は,ヘルペスウイルス科に属するMDウイルス(MDF)に起因し,リンパ系細胞の腫瘍性増殖を主微とする鶏の病気である。 …
  • NAID 10030166587
  • ヘルペスウイルス(HHV1‐8)のウイルス学  3.サイトメガロウイルス(CMV)
  • 小杉 伊三夫
  • ウイルス 60(2), 209-220, 2010
  • … ヒトサイトメガロウイルス(human cytomegalovirus:HCMV,HHV-5)はヘルペスウイルス科のサイトメガロウイルス属を代表する2本鎖DNAウイルスである.ゲノムサイズは235 kbで,予想されるORFは250に上りヒトヘルペスウイルス中で最大である.幼小児期に不顕性感染し,その後,潜伏・持続感染によって人体に終生寄生する.免疫が脆弱な胎児や臓器移植・AIDS患者などではウイルス増殖による細胞・臓器傷害で生命を脅かし, …
  • NAID 130004470953
  • EBウイルス関連NK/Tリンパ球増殖症と皮膚症状
  • 浅田 秀夫
  • Journal of Nara Medical Association 60(1-2), 27-36, 2009-04-30
  • … EBウイルス(EBV)は、ヘルペスウイルス科の腫瘍ウイルスである。 …
  • NAID 120004973250
  • 【耳鼻咽喉科ウイルス感染症】 EBウイルス感染と頭頸部腫瘍
  • 高原 幹,原渕 保明
  • ENTONI (99), 49-56, 2009-03
  • … 雑誌掲載版EBウイルス(Epstein-Barr virus;以下、EBV)はDNAウイルスであり、ヘルペスウイルス科γヘルペス亜科のhuman herpes virus IVに分類される。 …
  • NAID 120005311882

関連リンク

ヘルペスウイルス科(-か、Herpesviridae)とはウイルスの種類の総称。 一般に ヘルペスウイルス、またはヘルペスとして知られている。 目次. 1 性状; 2 分類; 3 臨床像 . 3.1 ヒト; 3.2 その他. 4 抗ウイルス薬. 4.1 一般ヘルペスウイルス; 4.2 サイトメガロ ウイルス ...
本文参照. アルファヘルペスウイルス亜科(Alphaherpesvirinae)とはヘルペスウイルス 科の亜科であり、他のヘルペスウイルス科の亜科よりも早く認識された亜科である。。 目次. 1 分類; 2 関連項目; 3 注釈; 4 外部リンク. [編集] 分類. 単純ヘルペスウイルス ...

関連画像

ヘルペスウイルスの電子顕微鏡 ヘルペスウイルス科図1. ヒトヘルペスウイルスの ヘルペスウイルス科の画像 p1_2写真 単純ヘルペスウイルス2型 ヘルペスウイルス科の画像 p1_12単純ヘルペス感染症-写真07ヘルペス ウイルス 科 アルファ


★リンクテーブル★
国試過去問104A008
リンク元伝染性単核球症」「単純ヘルペスウイルス」「EBウイルス」「ヘルペスウイルス亜科」「サイトメガロウイルス
関連記事ウイルス」「」「ヘルペス」「ヘルペスウイルス

104A008」

  [★]

  • a 赤血球に感染する。
  • b 突発性発疹の原因である。
  • c ヘルペスウイルス科に属する。
  • d 我が国では思春期以降の感染が多い。
  • e オセルタミビルによって増殖が抑制される。


[正答]


※国試ナビ4※ 104A007]←[国試_104]→[104A009

伝染性単核球症」

  [★]

infectious mononucleosis
キス病 kissing disease伝染性単核症EBウイルス感染症 Epstein-Barr virus infection腺熱 glandular fever
単核球症EBウイルス

概念

疫学

  • 多く(90%以上)は幼児期に初感染し、無症状(不顕性感染)か軽症である。
  • 学童期から青年期(14-18歳)に多い。成人になってからの初感染では症状が出る。 → 肝炎様症状
  • 日本では成人の80%が既感染者。健常者咽頭粘液:10-20%陽性

潜伏期間

  • 一ヶ月? 4-14日? 4-6週(YN.H-75)

病原体

感染経路

  • 唾液感染、経口飛沫感染

病態

  • 飛沫感染 → 咽頭粘膜上皮細胞やリンパ組織で増殖 → Bリンパ球を介して全身に散布 → 増殖能を獲得したBリンパ球によるIgの産生(ポール・バンネル反応ペニシリンアレルギーと関連)・腫瘍化したBリンパ球対して活性化した細胞障害性T細胞(異型リンパ球)の増加
  • EBウイルスがB細胞に感染して癌化させる。ガン化にはEBウイルスが産生する核内抗原(EBNA)と表面抗原(LMA)が重要な役割りを果たす。ガン化したB細胞に対する傷害性T細胞が異型リンパ球として観察される

経過

  • 1-3週間で自然治癒
その後、EBウイルスは持続感染する

症候

  • 発熱、全身性リンパ節腫脹、絶対的リンパ球増加(10%以上の異型リンパ球)
  • 発熱(1-2週間持続,90%)、扁桃炎咽頭炎(咽頭痛・嚥下困難、発赤・腫脹)、全身性リンパ節腫脹(圧痛)、肝脾腫(10-50%)、結膜の充血、麻疹様・風疹様の発疹(10-40%)
  • 扁桃炎・咽頭炎は溶連菌による扁桃炎に似て発赤が強く膿苔を伴うことが多い (SPE.340) → 扁桃白苔とも表現される(滲出性扁桃炎の所見)


検査

血算

  • 末梢血白血球↑、単核球↑?:白血球分画のリンパ球・単核球?が60%以上となる。  ←  Bリンパ球で増殖するため減少、Tリンパ球は反応性に増殖
  • 末梢血異型リンパ球(~50%)
  • まれ:溶血性貧血、血小板減少症、再生不良性貧血、TTP、HUS、DIC (QB.H-196 参考1)  ← 時に見られる造血系の異常は、EBウイルスにたいする抗体との交差反応によるもの、らしい(参考1)

免疫血清検査

  • 1. ペア血清:VCA-IgM↑、VCA-IgG↑ ← VCA-IgMは一過性上昇  ←  急性期に上昇
  • VCAとはウイルスキャプシド抗原(virus capsid antigen)
  • 2. EBNA抗体:陰性   ←  慢性期に上昇
  • 陽性→潜伏感染
  • EBNA抗原はゆっくりと上昇し3ヶ月後に陽転する。

肝臓酵素

  • 肝逸脱酵素↑:AST、ALT、ALP、γ-GTP

診断

鑑別診断

治療

  • 特異的治療法無し
  • 対症療法:解熱薬や肝庇護薬の投与、輸液など

合併症

注意

  • ペニシリン系・セフェム系薬物の投与は禁忌:発疹などのアレルギー反応が起こる

予防

  • 困難

予後

参考

  • 1. [charged] Infectious mononucleosis in adults and adolescents - uptodate [1]

国試



単純ヘルペスウイルス」

  [★]

herpes simplex virus, HSV
ヒトヘルペスウイルス
ウイルスヘルペスウイルス科アルファヘルペス亜属
単純ヘルペスウイルス感染症ウイルス

ウイルス学

  • ヘルペスウイルス科アルファヘルペスウイルス属に属する
  • エンベロープ有り
  • 二本鎖DNA
  • 三叉神経節(1型)、仙骨神経節(2型)に潜伏感染。
  • 時折、再活性化される。

病原体

  • 血清型により2種類に分かれる
  • 単純ヘルペスウイルスI型(ヒトヘルペスウイルス1型 human herpes virus-1 HHV-1)
  • 単純ヘルペスウイルスII型(ヒトヘルペスウイルス2型 human herpes virus-2 HHV-2)

潜伏期間

  • 1-26日(中央値 6-8日)
  • 単純ヘルペスウイルスI型(ヒトヘルペスウイルス1型)
口唇、目などに病巣を形成
  • 単純ヘルペスウイルスII型(ヒトヘルペスウイルス2型)
陰部を中心とした感染

感染経路

症状

感染症

  • 持続感染(潜伏感染)-→一生存在し続ける-→回帰発症(感冒、ストレス、日焼け、月経、末梢神経への外科的侵襲)
  • 不顕性感染が多い?
  • 神経向性が強い
  • 一次増殖(局所)--(求心性の軸索流にのって神経節へ)-→神経細胞内に潜伏感染
  • 限局型と汎発型

新生児ヘルペス

  • 母胎の単純ヘルペスウイルス感染による。約90%の症例が母子感染で、こののうち30%が死亡する。
  • 母胎が性器ヘルペスに罹患してた場合、初感染の場合には50%、再感染では3%の割合で母子感染(経産道感染)が見られる。

カポジ水痘様発疹症

治療薬




EBウイルス」

  [★]

Epstein-Barr virus, EB virus, EBV
エプスタイン-バーウイルス エプスタイン-バー・ウイルスエプスタイン・バーウイルス
EBウイルス感染症ウイルス

ウイルス学

EBV関連抗原

  • EA, early antigen
  • VCA, virus capsid antigen
  • EBNA, EB virus determined nuclear antigen
  • LMA, late membrane antigen
  • LYDMA, lymphocyte-detected membrane antigen

EBV特異抗体

感染症

感染経路

  • 唾液感染

疫学

  • 日本では3歳までに80%が感染する (SMB.530)

検査

  • 急性期・回復期に、VCA-IGM, VCA-IgG, EA(早期抗原, early antigen)の高値、EBNA(核内抗原)の陰性を証明
EBNAは感染後3ヶ月以上経たないと立ち上がらない。




ヘルペスウイルス亜科」

  [★]

ヘルペスウイルス科

ヘルペスウイルス亜科の特徴 (SMB.523)

ヘルペスウイルス亜科 宿主域 増殖サイクル 感染細胞 感染組織 慢性感染
α-ヘルペスウイルス 狭い~広い 比較的短 破壊 神経系組織 知覚神経節潜伏感染
β-ヘルペスウイルス 狭い 肥大、封入体形成   分泌腺、リンパ網様系細胞、腎臓、肺に持続感染
γ-ヘルペスウイルス 狭い 様々   リンパ芽球様細胞 リンパ系組織潜伏感染


サイトメガロウイルス」

  [★]

cytomegalovirus, CMV
ウイルス白血球中サイトメガロウイルスpp65抗原
  • ヒトサイトメガロウイルスについてのみ取り扱う

ウイルス学

  • ヘルペスウイルス科ベータヘルペスウイルス亜科サイトメガロウイルス属
  • 二本鎖DNAゲノム。
  • あらゆる臓器・組織に潜伏感染
  • 感染細胞が巨大化
  • 初感染はほとんどの場合は不顕性
  • CMVの増殖には2-3日かかるので、病変の進行には約2週間かかる
HSV:6-8hr, VZV:約14hr, CMV:48-72hr
  • 病原性を示すのは特定の場合に限られる。

病原性を示す場合

  • 経胎盤感染:妊娠中に妊婦が初感染した場合:胎児:経胎盤感染→巨細胞封入体症
  • 新生児・乳児期:未熟児として出生して以降抗体が不十分な場合
  • 免疫不全患者:日和見感染症として再活性化して感染症を起こす。
  • 免疫抑制患者(臓器移植):間質性肺炎

感染症

疫学

  • 小児期にほとんど感染 → 近年成人の罹患率が低下しつつある。

感染経路

  • 垂直感染:母子感染(経胎盤。経産道。経母乳)
  • 水平感染:唾液、尿、精液、子宮頸管分泌液。医原性(臓器移植。輸血)。



ウイルス」

  [★]

virus
ウイルス粒子 virus particleビリオン virion
微生物学抗ウイルス薬国試に出がちなウイルス

ウイルス一覧

感染経路による分類 SMB.374

呼吸器粘膜の局所感染 ライノウイルス
アデノウイルス
コロナウイルス
RSウイルス
インフルエンザウイルス
全身感染 ムンプスウイルス
麻疹ウイルス
風疹ウイルス
ハンタウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
ラッサウイルス
天然痘ウイルス

学名

目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)

増殖過程

  • 吸着 absorption
  • 侵入 penetration
  • 脱殻 uncoating
  • ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
  • ウイルス粒子の組み立て assembly
  • 放出 release

感染の分類

持続時間

  • 急性感染
  • 慢性感染

ゲノム

  • 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。




科」

  [★]

family
家族系統群ファミリファミリー



ヘルペス」

  [★]

herpes
疱疹


ヘルペスウイルス」

  [★] ヘルペスウイルス科




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